「建築業界って汚くてきついイメージがあるけど、どんな魅力があるの?」
「建築業界に興味はあるけど、どのような職種があって、どんな人に向いているのか知りたい!」
このように考える就活生も多いでしょう。
建築業界は、私たちの住まいだけでなく、生きていく上で必要不可欠なインフラ整備も行う業界です。専門性が高い職種も多く、地図に載るような建造物に関わるやりがいのある建築業界には、たくさんの魅力があります。
今回は建築業界の具体的な魅力や職種、どんな人が向いているのかなどを詳しく紹介していきます。
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建築業界の現状について
建築業界は55歳以上の高齢者が1/3以上占める高齢化が進んでおり、若手への技術継承や労働力不足が深刻な問題となっています。
国土交通省の「建設産業の魅力を発信するためのアクションプラン 」によると、建設業就業者数はピーク時と比較して約3割の減少です。
建設業界は個人住宅の建築だけでなく、インフラ整備を通じて人々の生活をより豊かにする重要な役割を担っています。現在、この業界では若手の優秀な人材の確保と育成が急務となっているのです。
また、ICTの導入により、設計段階から施工や維持管理までの一貫したデータ管理が可能となり、プロジェクトの可視化が進行中です。結果的に、設計ミスや施工ミスの削減が期待され、工期短縮やコスト削減にもつながっています。
さらにドローンやセンサー技術の活用により現場の監視や測量が効率化され、安全性の向上が期待されています。センサー技術は作業員の安全管理や機械の稼働状況の監視に利用され、事故防止や設備のメンテナンスの効率化につながるといえるでしょう。
人手不足に悩む建築業界は、安全で効率化された働きやすい環境になるため、日々改善し続けています。
参考:関東整備局「建設業の働き方改革の推進」
参考:国土交通省「建設産業の魅力を発信するためのアクションプラン 」
建築業界の魅力とは?5つの魅力を紹介
建築業界の魅力には、次のようなものがあります。
- 社会貢献性が高い
- 建築が完成した時の達成感が高い
- 手に職がつく
- ものづくりの楽しさが味わえる
- チームでつくりあげる喜びが感じられる
建築業界での代表的な5つの魅力を知ることで、自分が仕事するイメージをしやすく、就職意欲が高まるでしょう。
社会貢献性が高い
建設業界で働く人々は建物だけでなく、道路や橋・水道管などの生活インフラに欠かせないものを造っていて社会貢献性が高い職業です。
建築業界で働く人々は人々の生活に欠かせない建築物や、生活をより豊かにする役割も果たしています。現在、日本のみならず世界中で想定していない異常気象が多く、建築業界では防災対策に関わる人たちは、地域社会の安心安全を支えている存在です。
また、近年の建築業界ではSDGsに関連した社会活動も積極的に行われています。建築作業中の排気・排水などの周辺環境への配慮を行い、エネルギー効率の高い建築物や、再生資材の活用や建設資材としての再利用などを目指しています。
人々の安心安全な暮らしを実現し、より豊かな社会になるために社会貢献をしている建築業界には、多くの魅力があるでしょう。
建築が完成したときの達成感が高い
自分が建築物の一部に関わっていることに大きな達成感を感じ、仕事に対する誇りを持つことができるのが大きな魅力です。
建築物が完成するまでには、設計士、現場監督、建築職人など、さまざまな職種の専門家が関わります。業務の中で、それぞれの職種が専門性を発揮し、アイデアを出し合いながら協力してプロジェクトを進めます。
完成した建物が存在することで、今までそこになかった必要な構造物が生まれるのです。
建物が完成した時の達成感を味わい、次のプロジェクトに向けて新たに進もうと思えるのは、大きな魅力といえるでしょう。
手に職がつく
建築業界では一般的なサラリーマンとは違い、手に職がつく仕事ができる点が大きな魅力です。
たとえ就職した当初には何の資格や技術を持っていなくても、日々の業務の中で数多くの技術や知識が身についていきます。高い技術や知識を身につけていくと業務での信頼が高まり、大きな仕事も任せてもらえる可能性があります。
「いつかは独立して会社を起業したい」と思っている人は、建設業界に就職して業務の中で修行し、夢に向けて突き進むことができる点が魅力といえるでしょう。
ものづくりの楽しさが味わえる
自分の手でアイデアを出しながら何かを作るのが好きな人にとって、建築業界は理想的な環境でしょう。
建築業界では「何を造りたいか」「地域にどんな建築物が必要か」など考え、自分の頭と手を動かして実際の形にしていけるので、魅力的な仕事といえます。
何もないところに「不便を便利にする」目的で建築物を設計することで、自分の仕事が目に見える形で残ります。
自分がイメージしている建築物を形にするためにデザインしたり、設計図をもとに精密な建築物を建築して完成作品を見たりすることで、仕事への楽しさが増大するはずです。
チームでつくりあげる喜びが感じられる
1つのプロジェクトに対してさまざまな職種の人が関わってつくりあげるため、チームで完成する喜びを感じることができます。
どんな小さな業務であっても、1人では成し得ないものばかりなので、チーム全体で完成させる達成感は大きいでしょう。
色々な職種とともに共同作業を通じて築かれるチームワークも、建築業界の大きな魅力の一つです。
チームで働く中で協調性は不可欠であり、そのためには業務改善のためのコミュニケーションやリーダーシップが重要です。完成した建築物を前にして、チームみんなで喜びを分かち合う瞬間、建築業界で働く魅力を実感できるでしょう。
建築業界の職種にはどんなものがある?
建築業界では、さまざまな役割を持った人たちがチームとなって1つの建築物を完成させるため、たくさんの職種が存在します。
- 施工管理
- 設計士
- 技能士
- 技術開発
- 営業や事務や
今回は建築業界の中で代表的な職種と、具体的な仕事内容について紹介します。
現場の安全と効率を両立する『施工管理』
工事現場全体の安全や効率を両立して建築物を完成させるための予算や計画を立てる施工管理は、建設現場では不可欠な職種です。
世間では「現場監督」という名称で認識されていますが、安全に工事や建設が進むように管理監督を行います。仕事内容は多岐に渡り、現場によって大きく「建築」「土木」「設備」の3つの施工管理にも分けられます。
職種名 | 仕事内容 | 取得すると優遇される資格 |
建築施工管理 | 住宅・ビル・商業施設などの建物建設の施工計画や品質管理など | 建築施工管理技士1級もしくは2級(国家資格) |
土木施工管理 | 水道・電力・橋・トンネルなどのインフラ整備や保全 | 土木施工管理技士1級もしくは2級(国家資格) |
設備施工管理 | 電気・配管・電気通信などの生活活動に必要な設備の工事施工や工程管理 | 電気工事施工管理技士管工事施工管理技士電気通信工事施工管理技士 |
建設現場によってはいくつもの工事が並行して行われる場合も多いので、スケジュール管理やマネジメント能力が高い人が活躍しやすい職種です。
イメージと想いを空間に形造る『設計士』
クライアントの希望や社会のニーズに合わせた建築物を設計するのが、設計士の仕事です。
設計士は大きく「意匠設計」「構造設計」「設備設計」の3分類に分けられます。
意匠設計
意匠設計は建物のデザインや外観・内装などを計画する仕事です。
クライアントの希望やイメージを具体的に聞き取り、美しさと機能性を兼ね備えた建物をつくるための設計図を描き、素材や色彩を選んでいきます。建物は見た目の美しさはもちろん、快適な空間、クライアントの希望を形にする仕事です。
構造設計
建築物が安心安全に使用できるために安全性や耐震性を確保して設計を行うのが構造設計です。
地震や台風などの自然災害に耐えられるように、材料や構造形式を考慮して強度計算を行います。建築物の骨組みを緻密に設計し、安心して利用できる建物を設計します。
設備設計
設備設計は建物内の快適性と機能性の確保を目的とした設計をする仕事です。
具体的には給排水や電気、空調、ガス、防災設備などのシステム計画を行い、適切に設置していきます。また、効率的で安全性高く運用するために、エネルギーの最適化する設備設計が求められます。
建築のスペシャリストが日本文化を守る『建築大工技能士』
木造建築の大工仕事に必要な技術を持つ「建築大工技能士」は、国家資格として働くことができます。
建築大工技能士は国家資格で3級から1級まであり、1級を取得するまでには7年以上の実務経験が必要です。木造住宅だけでなく、神社仏閣など未来に残すべき建造物の保全や修復のニーズも高まっています。
材料の加工は工場で処理されたものを使用することが多いですが、現場での細かな微調整は必要不可欠です。便利な道具が増える一方で、現場では昔ながらの手道具を使用して、美しい仕上がりと安全性の高い建造物を造り上げています。
自然災害の多い日本で安心安全な木造住宅を造り上げる技術、歴史建造物を未来に残す職人技は、建築大工技能士の手によって守られています。
AI技術で未来を描く、輝く世界を造り上げる『技術開発』
建築業界では現場でもの造りを行う職人たちのために、新しい技術開発を行う技術開発者も重要な職種です。
建築業界で携わる工事は、個人住宅だけでなく商業施設や空港、河川工事など多岐に渡ります。工事現場によっては特殊な技法を使った建設や、難しい施工案件であることも少なくありません。
快適な生活空間を生み出す目的だけでなく、安全な建設現場での業務がスムーズに行われるために、建築業界でも技術開発が行われています。
技術開発には高いスキルが求められますが、やりがいの大きい仕事であるといえます。
『営業』の力で拡大し『事務』の力で確実に運営
建築業界では現場以外にも、営業職や事務職といった職種も存在します。
営業職では、自社の技術や強みを提案し、建築工事の受注を獲得するための重要な仕事です。お客様となる企業担当者と直接やりとりする部門になるので、コミュニケーション能力が求められます。
事務職は建築現場が業務に集中できるよう、書類作成やスケジュール管理、経理業務を担当します。請け負ったプロジェクトがスムーズに進行するために下支えする大切な仕事です。
建築業界特有の経理処理の知識を持ち合わせた「建設経理士」という資格があり、設計図から工事費を算出する積算業務などの専門性の高い仕事を行っています。
まとめ
今回は、建築業界の就職に興味がある人に、建築業界の魅力と職種ごとの仕事内容を紹介しました。
建築業界の魅力は、以下の通りです。
- 社会貢献性が高い
- 建築が完成した時の達成感が高い
- 手に職がつく
- ものづくりの楽しさが味わえる
- チームでつくりあへる喜びが感じられる
私たちの住む家や生活に必要なインフラ整備、災害の日本における建築物の保全や修復など、建築業界は社会に不可欠な職業です。
未来の日本がより快適に生活できるための社会となる事業に携わることで、仕事へのやりがいとモチベーションが高まるでしょう。