「内定を承諾したけど、その後何をすればいいの…」
就活を終えた後、入社するまでにやるべきことや流れがわからないと不安に思う学生も多いと思います。
そこで今回は、内定をもらってからの流れや内定を取り消されないための注意点を解説します。
- 内定後のスケジュールの流れを紹介
- 内定を保留にするときの3つの注意点
- 内定が取り消されてしまう可能性がある3つのNG行為
内定を承諾してからの全体的なスケジュールを把握すれば、何をすればいいのかわからない漠然とした不安を取り除くことができるでしょう。
内定後のスケジュールの流れを紹介
一般的な就活のスケジュールでは、6月頃には選考の結果が出て、内定を承諾する学生が多いです。
就活を終えるタイミングは人や企業ごとに異なるため、以下は目安としての紹介になります。
- 5〜6月 内定を承諾する
- 6月 書類の手続きを行う
- 9月 内定者懇親会
- 10月 内定式
- 4月 入社式
内定を承諾した後の流れを把握することで、抜け漏れがなくなり余裕を持って行動ができるようになるでしょう。
ステップ①:5〜6月 内定を承諾する
選考の結果が出始めてきて、5〜6月に内定を承諾する学生が増えてくるでしょう。
株式会社リクルートが運営する就職みらい研究所の2024年の調査によると、5〜6月時点では70〜80%以上が内定を持っているとデータから読みとれます。
就職プロセス調査(2025年卒)「2024年6月1日時点 内定状況」|就職みらい研究所
夏が終わる頃に内定を承諾して、就活を終える学生が多いです。
ステップ②:6月 書類の手続きを行う
内定を承諾した後、内定先の企業から1週間前後で書類が届くでしょう。
内定通知書(採用通知書)、内定承諾書、雇用契約書の3つが送られてきます。忘れずに書類に必要事項を記入し送付するようにしてください。
内定承諾書は「企業に対して正式に内定を承諾し、入社することを約束する書類」です。
複数の企業に出してはいけません。
必ず一社に絞って提出し、原則として提出後は内定を辞退しないようにしましょう。
ステップ③:9月 内定者懇親会
内定を承諾すると、内定者同士で交流を図る「内定者懇親会」に呼ばれます。
開催される目的はこれから一緒に働く仲間同士の交流の促進、入社する企業文化や社員の理解を深めるためです。
食事を通して仲間と知り合うことで不安を解消でき、安心感を持てるなど参加するメリットがあります。
懇親会では多くの人に自己紹介をするので、あらかじめどんなことを話すか考えておくと、他の社員に覚えてもらいやすくなるでしょう。
ステップ④:10月 内定式
学生に対して正式に内定を通達するために、内定式が開かれます。
経団連から正式な内定日は10月1日以降と定められているため、経団連に加入している企業は10月以降に内定式を行うのです。
内定式の流れとしては、以下のようになります。
【内定式の流れ】 1.社長や役員からメッセージ 2.内定証書の授与式 3.入社にあたっての手続き 4.内定者・社員同士の交流会 |
服装や忘れ物に注意し、内定をもらったからと言って油断しないようにしましょう。
ステップ⑤:4月 入社式
4月になると入社式が行われます。
企業が卒業した学生を迎え、これから同じ企業の仲間という自覚を持たせるために行われます。
基本的な流れは内定式と変わりませんが、入社式が終わった後は研修を受けたり、配属先の部署へ案内をされたりするでしょう。
初日は緊張するかもしれませんが、元気な挨拶、身だしなみ、姿勢に注意して臨めば問題ないです。
内定を保留にするときの3つの注意点
内定をもらえたけど、すぐに承諾できないときってありますよね。そこで、内定を保留するときの注意点を3つ紹介します。
- 企業に理由を伝える
- 返答期限を確認する
- 返事は早めに行う
リスクを知っておかないと、せっかくの内定が取り消しになったり、トラブルに発展したりしてしまうので注意してください。
注意点①:企業に理由を伝える
正直に企業へすぐに返事ができないことを伝えましょう。
企業も学生が他の企業の選考を受けているのは想定していますし、学生が納得したうえで入社して欲しいと思っているため、受け入れてくれるでしょう。
伝え方としては、「自分の人生に大きく関わるので、少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」と話せば、問題ありません。
無理に返事をする必要はないので、すぐに答えが出ないときは返事をキープするのをおすすめします。
注意点②:返答期限を確認する
企業がいつまで返事を待ってもらえるか期限を確認しておきましょう。
採用する人数はあらかじめ枠が限られていて、企業が入社意欲を感じなければ内定を取り消してしまうからです。
もし内定を出したにも関わらずその学生が辞退した場合、企業は再度採用活動を行う必要があります。
もし期限を確認し忘れてしまった場合は、採用担当者に連絡するか遅くとも1週間以内に返事をするようにしましょう。
注意点③:返事は早めに行う
返答期限に余裕があったとしても、自分のなかで答えが決まったら早めに連絡をするようにしてください。
いつまでも返事をキープしていると、「学生から返事がないと、次の行動へ移せない」と企業に迷惑をかけてしまいます。
例えば、Aさんに内定を出した企業がいたとします。期日までに返事をしてくれないと内定式までに終わらせておくべき社内の手続きが間に合わないかもしれません。
内定を保留してもらったときは、できるだけ早めに回答するように心がけてください。
内定が取り消されてしまう可能性がある3つのNG行為
せっかく内定がもらえたのにも関わらず、内定を剥奪されてしまうこともあります。内定後にしてはいけない行為は以下の3つです。
- 単位が取れず、留年する
- 健康や体調を崩してしまう
- 社会的に反する行為をする
就活が終わって気持ちが浮かれてしまうと、冷静な判断ができずNG行為をしてしまう人もいるので、気をつけましょう。
NG①:単位が取れず、留年する
最も多いのが大学を卒業できなかったケースです。
なぜなら、留年になってしまうのは学生に落ち度があり、入社する条件を満たしていないからです。
企業が準備していた研修を受けることができないと、仕事が覚えられないだけでなく同期と差が開いてしまいます。
企業によっては卒業まで待ってもらうこともありますが、原則留年しないようにしっかり単位は取ってください。
NG②:健康や体調を崩してしまう
仕事に支障が出るほどの病気やケガをしてしまった場合も内定を取り消されてしまいます。
通常の勤務に耐えられない、または長期間入院をしなくてはならない場合、仕事よりも体調の回復が優先されるからです。
例えば、交通事故を起こしたことで、全治1年のケガとリハビリが必要になってしまったとします。この場合、企業は合理的な理由があるため、内定を取り消すことができます。
妊娠してしまった場合も入社は認められなくないので、あわせて覚えてください。
NG③:社会的に反する行為をする
社会的に逸脱した行動をとってしまうと採用が見送られてしまいます。
犯罪行為や素行が悪い社員を採用していると、企業のイメージが悪くなり信用問題になってしまうからです。
例えば、飲食店で迷惑行為をしているシーンをSNSでアップしてしまうなどです。悪気がなかったとしても、社会人としてふさわしくない行動は控えてください。
プライベートなので本来は干渉できない部分ですが、社会人として節度を持って最後の学生生活を過ごしましょう。
まとめ
この記事では、内定後に全体的なスケジュールを説明し、内定から入社までの流れについて解説してきました。
内定をもらってから入社するまでは以下の通りです。
- 5〜6月 内定を承諾する
- 6月 書類の手続きを行う
- 9月 内定者懇親会
- 10月 内定式
- 4月 入社式
いつ何をすればいいのかがわかることによって、抜け漏れがなくなり慌てて準備をするような事態を避けられるでしょう。
せっかく内定をもらったのに、その後の対応で無駄にしないようにしてください。