株式会社ロック・フィールド（以下、ロック・フィールド）は、デパ地下グルメの先駆けとして「RF1」「神戸コロッケ」などの惣菜ブランドを展開する東証プライム上場企業です。この記事では、ロック・フィールドの最新の年収データや福利厚生、転職の難易度について詳しく解説します。転職を検討している方や就職活動中の学生の方に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

ロック・フィールドの会社概要

ロック・フィールドは、1972年に創業された惣菜の製造・販売を手がける食品企業です。同社は「RF1」を中心とした複数の惣菜ブランドを全国の百貨店やショッピングセンターで展開し、中食文化の発展に大きく貢献してきました。現在は東証プライム市場に上場し、国内外に約300店舗を展開する業界のリーディングカンパニーとして成長を続けています。

ロック・フィールドの基本情報

項目	詳細
会社名	株式会社ロック・フィールド
本社所在地	兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町15番地2
設立年	1972年6月8日
業種	食品
事業内容	惣菜の製造および販売
上場市場	東証プライム市場

同社の主力事業は惣菜の製造・販売で、「RF1」「神戸コロッケ」「日本のさらだ いとはん」「ベジテリア」などのブランドを展開しています。特に「RF1」は全国140店舗以上を展開する主力ブランドで、サラダを中心とした洋風惣菜で高い人気を誇ります。また、海外事業にも積極的に取り組み、中国・上海に3店舗を展開するなど、グローバル展開も進めています。近年は冷凍食品事業を第二の柱として位置づけ、「RF冷凍食品」ブランドの拡充に取り組んでいます。

ロック・フィールドの平均年収はどのぐらい？

ロック・フィールドの最新の平均年収は494万円です。これは全国の平均年収460万円（国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」）と比較すると34万円高い水準となっています。ただし、東証プライム上場企業の平均年収742万円と比較すると248万円低く、上場企業の中では比較的低めの水準といえます。

年度別の平均年収推移

年度	平均年収	平均年齢	平均勤続年数	従業員数
2024年4月期	494万円	38.3歳	14.2年	1,635人
2023年4月期	492万円	38.1歳	13.8年	1,518人
2022年4月期	464万円	37.8歳	13.5年	1,487人
2021年4月期	442万円	37.2歳	13.1年	1,465人
2020年4月期	456万円	36.8歳	12.8年	1,398人
2019年4月期	458万円	36.5歳	12.5年	1,375人

出典：株式会社ロック・フィールド 有価証券報告書（各年4月期）

過去6年間の平均年収推移を見ると、2021年4月期の442万円を底に、その後は上昇傾向が続いています。直近の2024年4月期では494万円に達し、前年比で2万円の増加となりました。同時に平均年齢や勤続年数も着実に上昇しており、社員の定着率が高いことがうかがえます。

他企業との比較データ

企業名	平均年収	業界
株式会社ロック・フィールド	494万円	惣菜製造・販売
株式会社フジッコ	554万円	食品
食品業界平均（東証プライム）	718万円	食品
全国平均	460万円	全業種

同じ兵庫県に本社を置く食品企業のフジッコ（554万円）と比較すると60万円低く、東証プライム上場の食品業界平均（718万円）と比較すると224万円低い水準となっています。これは同社が惣菜という比較的労働集約的な事業を主力としていることが影響していると考えられます。ただし、全国の平均年収と比較すると34万円高く、一般的な水準は上回っています。

ロック・フィールドの役職別年収データ

ロック・フィールドの役職別年収について、同社では有価証券報告書において詳細な役職別データは公開されていません。ただし、業界平均や企業規模から推定される年収レンジは以下の通りです。

役職	推定年収（万円）
一般社員	400～500
係長・主任クラス	500～600
課長クラス	600～750
部長クラス	750～900

口コミサイトの情報によると、店長クラスでは年収420万円～450万円程度、総合職では平均573万円、管理職級では761万円前後となる傾向があります。ただし、これらは推定値であり、実際の年収は個人の経験年数、勤務地、評価等により大きく変動する可能性があります。公式データとしては非開示となっているため、詳細な役職別年収については面接時などに直接確認することをおすすめします。

ロック・フィールドの年齢別年収推移

ロック・フィールドの年齢別年収推移について、有価証券報告書のデータをもとに推定した年収レンジは以下の通りです。

年代	推定年収範囲（万円）
20代	310～400
30代	400～500
40代	450～550
50代以上	500～580

同社の平均年収494万円、平均年齢38.3歳のデータから推定すると、新卒入社後の20代前半では年収310万円程度からスタートし、経験を積むにつれて段階的に上昇していく傾向があります。30代で400万円台後半、40代で500万円台前半、50代で最高年収の580万円程度に到達すると推定されます。ただし、これらは推定値であり、個人の能力や役職、勤務地によって実際の年収は大きく変動します。公式データとしては年齢別の詳細な年収データは非開示となっています。

ロック・フィールドの福利厚生

ロック・フィールドは「自助努力に対する支援」を福利厚生の基本方針とし、多様な支援制度を整備しています。特徴的な制度として、従来の退職金制度に代わり「ライフデザイン手当」を毎月の給与に上乗せして支給する点が挙げられます。

制度・手当	内容
住宅手当	転勤時の借上社宅制度、地方出身者には3年目まで5万円、3～5年目まで3万円支給（実家から通勤不可の場合）
交通費	通勤手当支給
退職金制度	ライフデザイン手当として毎月前払い支給、確定拠出型年金制度
その他手当	家族手当なし

健康増進支援では、本社社員は自社製品のサラダなどを格安で利用できる社食制度があります。財産形成支援として、従業員持株会制度（1,000円から開始可能）、財形貯蓄制度を完備しています。教育支援では通信教育受講時に最大85％の奨励金を支給するなど、自己啓発への手厚いサポートが特徴です。企業内保育室も神戸ヘッドオフィスと静岡ファクトリーに設置し、働く社員の子育てを支援しています。

ロック・フィールドの転職難易度は？

ロック・フィールドは食品業界では知名度の高い企業であり、転職の競争率はそれなりに高いと考えられます。同社は「次世代育成のためのコア人財」を積極的に採用しており、新卒・中途問わず人材募集を行っています。

項目	内容
中途採用実績	積極的に実施、キャリア採用に力を入れている
求める人材像	食に興味関心がある、理念・価値観に共感できる、チームワークを大切にする、課題解決力がある
応募条件	全学部全学科対象（新卒）、職種により異なる（中途）
選考プロセス	スーツ不要、ありのままの姿での面接を重視

求められる人材像

ロック・フィールドが求める人材は、まず食に対する興味関心を持っていることが重要です。同社の理念である「食の可能性を切り拓き、豊かな未来を共創する」に共感し、チームワークを大切にして働ける人材を重視しています。また、課題解決力のある人材、多様な経験やノウハウを持つ人材も積極的に採用しています。同社では現場からキャリアをスタートする方針のため、現場での経験を土台にして成長したいという意欲のある人材が評価されます。

転職成功のポイント

転職を成功させるためのポイントとして、まず同社の企業理念や事業内容を深く理解することが重要です。「RF1」をはじめとする各ブランドの特徴や同社の成長戦略について事前に調べておくことをおすすめします。選考では「ありのままの姿」を重視し、スーツ着用も不要とするなど、リラックスした雰囲気で行われるのが特徴です。そのため、自然体で自分の経験や想いを伝えることが重要です。現場経験を重視する社風のため、小売業や飲食業での経験がある方は有利になる可能性があります。また、同社は多様性のある組織風土を目指しているため、他業界での経験も評価される傾向があります。

まとめ

株式会社ロック・フィールドの平均年収は494万円で、全国平均を上回る水準にあります。ただし、東証プライム上場企業や食品業界の平均と比較すると低めの水準となっています。同社は退職金制度に代わるライフデザイン手当や、充実した自己啓発支援制度など、独自の福利厚生制度を整備しています。転職を検討する際は、年収水準だけでなく、食への情熱や同社の理念への共感、現場からキャリアをスタートする意欲があるかどうかを重視することが重要です。デパ地下グルメの先駆者として安定した事業基盤を持つ同社は、食品業界でのキャリアアップを目指す方にとって魅力的な選択肢のひとつといえるでしょう。