「転職したい気持ちはあるけど、エンジニアって自分で求人を探した方がいいのかな」「転職エージェントが多すぎて、どこに登録すればいいかわからない」——そんなふうに感じているエンジニアの方は、決して少なくありません。情報は溢れているのに、結局どれを選べばいいのかわからないまま、転職活動のスタートを切れずにいる。それがエンジニア転職の現実ではないでしょうか。
実は、エンジニアは今、転職市場でもっとも有利な立場にある職種のひとつです。IT人材の需要は今後も拡大が見込まれており、エンジニアスキルを持つ人にとっては選択肢の多い時代が続いています。転職エージェントをうまく使えば、自分では気づけなかった求人や、年収アップの交渉まで、プロに任せながら転職活動を進めることができます。
この記事では、エンジニア向けの転職エージェントをおすすめ10社に絞って徹底解説します。「どのエージェントを選べばいいか」を目的別・年代別に整理するとともに、登録前の準備や担当者との上手な付き合い方まで、転職を成功させるための実践的な情報をまとめました。エージェントを選ぶ前に、ぜひ一度読んでみてください。
エンジニアが転職エージェントを使うべき理由と市場背景
転職エージェントの話をする前に、まずエンジニアが転職市場でどういう立場にいるかを理解しておくことが大切です。この背景を知るだけで、転職活動への向き合い方が変わります。
IT人材不足が続く現状とエンジニアの市場価値
経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査」によると、IT市場の成長が続く中、2030年には最大約79万人のIT人材が不足すると試算されています(出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」2019年)。少子高齢化による労働人口の減少と、DXやAI活用の拡大という2つの力が重なり、IT人材の需要は供給をはるかに上回り続けることが見込まれています。
転職サービス「doda」の調査データによると、ITエンジニア全体の平均年収は462万円で、全職種平均の426万円を上回っています(出典:doda「平均年収ランキング」)。30代になると平均500万円を超え、経験とスキルを積み重ねるほど年収が伸びやすい構造になっているのもエンジニア職の特徴です。つまり、エンジニアとして実務経験を持つ方は、転職市場において「選ぶ側」に立てる状況にあります。
こうした売り手市場の恩恵を最大限に受けるためには、自分ひとりで求人を探すよりも、転職エージェントを活用する方が圧倒的に有利です。エージェントは非公開求人へのアクセス、年収交渉、書類添削、面接対策まで、転職活動全体をサポートしてくれます。「なんとなく転職サイトに登録した」だけでは出会えない求人が、エージェント経由には数多く存在しています。
転職エージェントと転職サイトの違い
転職エージェントと転職サイトは、仕組みが根本的に異なります。転職サイトは、求人情報を自分で検索して応募するスタイルです。好きなタイミングで自由に動ける反面、書類の書き方や面接対策、年収交渉はすべて自分で行う必要があります。
一方で転職エージェントは、専任のキャリアアドバイザーが担当についてくれ、求人の紹介から応募・選考・内定後の条件交渉まで一貫してサポートしてくれます。費用は転職者側には一切かからず、採用した企業が費用を負担する仕組みです。エンジニアの場合、技術に詳しいアドバイザーが担当についてくれるエージェントを選ぶと、スキルや経験を正確に企業側に伝えてもらいやすくなります。
どちらを使うかは二択ではなく、エージェントを使いながら転職サイトも並行して見るのが転職成功率を高める王道です。ただし、転職のプロに並走してもらいたいなら、まずエージェントへの登録を優先させることをおすすめします。
エンジニア転職エージェントおすすめ10選
数ある転職エージェントの中から、エンジニアに特におすすめできる10社を厳選して紹介します。まず全体像を比較表で把握したあと、各サービスの特徴を詳しく解説します。
| サービス名 | タイプ | 特徴・強み | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| レバテックキャリア | IT特化型 | 技術理解の深いアドバイザー、年収70万円UP実績 | 経験者、年収アップ狙い |
| Geekly(ギークリー) | IT特化型 | 求人数37,000件以上、内定まで平均28日 | 幅広い選択肢を比較したい人 |
| ウィルオブテック | IT特化型 | 2名体制サポート、非公開求人が約7割 | 手厚いサポートを求める人 |
| リクルートエージェント | 総合型 | IT公開求人16万件以上、地方にも強い | 地方在住、幅広い選択肢 |
| マイナビ転職IT AGENT | 総合型 | 社内SE求人が豊富、20〜30代に人気 | 20代、社内SEを目指す人 |
| ビズリーチ | ハイクラス・スカウト型 | 公開求人の4割以上が年収1,000万円超 | 年収800万円以上を狙う人 |
| ワークポート | IT特化型 | 未経験・SES出身者のサポートに実績 | 未経験〜IT転職したい人 |
| doda(エンジニアIT) | 総合型 | 大手の知名度と求人数、スカウト機能あり | 初めての転職、安心感重視 |
| TechGo(テックゴー) | IT特化型 | 20代平均120万円・30代平均160万円の年収UP実績 | 大幅年収アップを狙う経験者 |
| Green | IT特化・スカウト型 | スタートアップ・自社開発企業の求人に強い | モダン技術・自社開発を目指す人 |
レバテックキャリア
レバテックキャリアは、ITエンジニアとクリエイターに特化した転職エージェントとして15年以上の実績を持つサービスです。最大の特徴は、担当アドバイザーのIT技術への理解の深さです。面談では「テクニカルヒアリング」と呼ばれる60〜90分の詳細なキャリア面談が行われ、使用言語や開発環境、技術スタックについて深く話し合ったうえで求人を提案してくれます。
年間10,000回以上の企業訪問により、求人票には書かれていない実際の残業時間や職場の雰囲気、キャリアアップ制度といった内部情報を持ち合わせており、転職後のミスマッチが起きにくいのも強みです。利用者の3人に2人が年収70万円アップを実現しており(2023年1月〜2024年3月実績)、経験を活かして年収アップを狙うエンジニアに特におすすめです。
Geekly(ギークリー)
ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界の転職に特化したエージェントで、公開求人数37,000件以上(2026年1月時点)と業界トップクラスの求人数を誇ります。1人あたりの平均提案求人数が48件と多く、幅広い選択肢の中から自分に合った求人を比較検討できます。内定までの平均日数が28日と短いのも特徴で、なるべく早く転職を決めたいエンジニアにも向いています。
エンジニア職の年収アップ率は79%以上(2024年2月時点)で、平均年収アップ額は81万円(2025年9月時点)と高い実績を残しています。一都三県・関西圏が対応エリアの中心となっているため、地方在住の方は事前に確認することをおすすめします。
ウィルオブテック
ウィルオブテックは、キャリアアドバイザーと、企業側に営業するリクルーティングアドバイザーの2名体制でサポートしてくれる転職エージェントです。求職者の希望と企業のニーズをそれぞれの専任担当が把握しているため、マッチングの精度が高く、転職後の定着率は97.5%という高い水準を誇ります。非公開求人が全体の約7割を占めており、表には出ていない優良求人に出会いやすいのも特徴です。
平均2カ月半で内定獲得を実現しており、在職中でも無理なく転職活動を進められます。適性検査とAIを組み合わせた自己分析サポートも行っており、自分のキャリアの方向性が定まっていない方にも向いています。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、国内最大規模の求人数を持つ総合型エージェントです。IT公開求人数は16万件以上(2026年1月時点)と圧倒的で、IT特化型エージェントではカバーしきれない地方の求人も多く保有しています。プロによる書類添削や面接対策も充実しており、初めてエージェントを使う方にとって安心感の高いサービスです。
IT特化型と比べると、アドバイザーのITへの専門性は劣る場合があります。そのため、エンジニアとしてのスキルや技術背景を深く理解してほしい方は、IT特化型のエージェントと並行して使う形をおすすめします。
マイナビ転職 IT AGENT
マイナビ転職 IT AGENTは、大手「マイナビ」のIT・エンジニア専門サービスです。社内SEの求人を豊富に取り揃えており、SESや客先常駐から自社勤務へとキャリアチェンジしたいエンジニアに特に人気があります。20〜30代前半のエンジニアからの評価が高く、ポテンシャル採用枠の求人も多いため、経験年数が浅い方にも活用しやすいエージェントです。
大手・優良中堅企業のIT部門との強固なネットワークを持ち、独占案件も保有しています。全国対応で求人の地域カバー範囲が広い点も、地方在住のエンジニアにとって魅力です。
ビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラス人材向けのスカウト型転職サービスです。公開求人の4割以上が年収1,000万円を超えており、経営幹部・マネージャークラスや、高い専門性を持つエンジニア向けの求人が中心です。8,400名以上のプロヘッドハンターや優良企業から直接スカウトが届く仕組みで、自分の経歴を登録するだけで思いがけない高待遇のオファーが届くことがあります。
エージェントのような手厚い選考サポートは少ない分、自立して転職活動を進められる経験豊富なエンジニアに向いています。まず自分の市場価値を知りたいという使い方にも便利です。
ワークポート
ワークポートは、IT未経験者やSES・客先常駐からの脱却を目指すエンジニアのサポートに定評があります。初めてIT業界を目指す20代や、エンジニアに転職したいけれど実務経験が少ない方にとって、相談しやすいエージェントです。書類添削や面接対策だけでなく、キャリアの方向性についての相談にも丁寧に応じてくれます。
IT以外の職種の求人も豊富に取り扱っているため、エンジニア以外の職種も視野に入れながら転職を検討したい方にも向いています。ただし、ハイクラス・年収800万円超の求人は少ないため、高年収狙いの方には他のエージェントとの併用をおすすめします。
doda(エンジニアIT)
dodaは、リクルートエージェントと並ぶ大手総合型エージェントで、IT・エンジニア向けの専門サービスも展開しています。大手の安心感と豊富な求人数を活かしながら、スカウト機能も利用できるため、エージェントに相談しながら自分でも求人を探したい方に向いています。初めてエージェントを使う方にも使いやすいUIと手厚いサポートが整っています。
TechGo(テックゴー)
TechGoは、年収アップにとことん特化したIT系エージェントです。20代の利用者は平均120万円、30代は平均160万円の年収アップを実現しているというデータがあり(同社公式サイトより)、年収交渉力の強さが際立っています。メガベンチャーやITコンサル出身のアドバイザーが多く、エンジニアの市場価値を最大限に引き出した提案が受けられます。
すでにある程度の経験を積み、「今より大幅に年収を上げたい」という明確な目標を持つ経験者向きのエージェントです。手厚いサポートというよりは交渉力と提案力に特化しているため、自分のキャリアにある程度自信がある方に向いています。
Green
GreenはIT・Web業界に特化した転職サービスで、スタートアップや自社開発企業の求人が豊富なのが最大の特徴です。「面白いプロダクトを作っている会社に入りたい」「モダンな技術スタックで開発したい」というエンジニアに特に支持されています。スカウト機能を活用して企業から直接オファーを受け取ることができ、気になる企業の担当者と直接やり取りできる機会も多いです。
サポート体制はエージェント型より自由度が高く、自分のペースで転職活動を進めたいエンジニアに向いています。地方の求人は少ない傾向があるため、首都圏・関西圏のIT企業への転職を検討している方に特におすすめです。
エンジニアが転職エージェントを選ぶときの5つのポイント
転職エージェントを選ぶとき、「なんとなく有名なところに登録した」という方は少なくありません。しかしエージェントごとに得意な職種・年齢層・地域・サポートの質は大きく異なります。自分に合わないエージェントを選んでしまうと、求人の紹介が少なかったり、アドバイザーと話が噛み合わなかったりと、転職活動の効率が下がってしまいます。以下の5つのポイントを確認しながら、自分に合うエージェントを見極めてください。
IT特化型か総合型かで選ぶ
エンジニアの転職エージェントは大きく「IT特化型」と「総合型」に分かれます。IT特化型はレバテックキャリアやギークリーのように、ITエンジニアの転職に絞って特化しているサービスです。アドバイザーがエンジニアの技術用語や開発環境の話を理解しているため、スキルセットや志向を正確に言語化して企業に伝えてもらいやすい強みがあります。求人の質もIT系に絞られているため、無関係な求人を紹介されるリスクが低いです。
一方の総合型はリクルートエージェントやdodaのように、幅広い業種・職種の求人を抱えるサービスです。求人数の絶対量が多く、地方の求人や大手企業のIT部門など、IT特化型では見つかりにくい求人に出会える可能性があります。IT特化型でなければ自分のスキルが伝わらないかというと、そんなことはなく、大手総合型でもIT専門のアドバイザーチームが設けられているケースが増えています。
基本的にはIT特化型を主軸に置き、総合型を1〜2社併用するのがもっともバランスの良い戦略です。
求人数と非公開求人の比率を確認する
エージェントを選ぶ際、公開されている求人数だけを見て判断してしまうのはもったいないです。多くのエージェントでは、表に出ていない「非公開求人」が全体の半数以上を占めていることがあります。非公開求人は、競合他社への情報漏れを防ぐために一般公開されていない優良案件や、ポジションが埋まれば即クローズになるような希少性の高い求人が中心です。
たとえばウィルオブテックでは非公開求人が全体の約7割を占めており、エージェント経由でなければ出会えない求人が多数存在します。自分が希望する企業や職種の求人がエージェントにどれだけあるかを、登録後の面談で積極的に確認するようにしましょう。
担当アドバイザーのIT専門性を見極める
エンジニア転職でもっとも重要と言っても過言ではないのが、担当アドバイザーの技術理解力です。「フロントエンドとバックエンドの違いがわからないアドバイザーに担当された」「使用言語の話をしても的外れな求人を紹介される」というのは、エージェント利用者が抱えがちな不満の上位に挙げられます。
担当者のIT専門性を確認するには、面談の中で自分の技術スタックや開発環境について詳しく話してみることです。そのときのアドバイザーの反応——質問の深さ、理解しているかどうか、提案が的を射ているかどうか——を観察することで、担当者の専門性がある程度わかります。もし話が噛み合わないと感じた場合は、担当者の変更を遠慮なく申し出て構いません。これは失礼なことではなく、エージェントの利用者として当然の権利です。
書類添削・面接対策などのサポート内容を比較する
エージェントのサポート内容はサービスによって異なります。職務経歴書の添削や面接練習、技術面接の対策、ポートフォリオのアドバイスまで行ってくれるエージェントもあれば、求人紹介が中心でサポートが薄いエージェントもあります。特に、エンジニア転職では技術面接が選考の重要な関門になることが多いため、技術面接対策に対応しているかどうかは確認しておきたいポイントです。
初めて転職活動をする方や、書類作成に不安がある方は、サポートが手厚いことで知られるレバテックキャリアやウィルオブテックを優先的に検討するとよいでしょう。
対応エリアと働き方への対応を確認する
IT特化型のエージェントは、首都圏・関西圏の求人が中心になりがちです。地方在住のエンジニアの方は、対応エリアを事前に確認することが重要です。ギークリーは一都三県・関西圏が主なエリアで、レバテックキャリアは東京・大阪・福岡などの主要都市をカバーしています。地方での転職を検討している方は、全国の求人を幅広く持つリクルートエージェントやdodaとの併用を検討してください。
また、リモートワーク可の求人を重視する場合は、その条件で絞り込めるかどうかも確認ポイントです。リモート対応求人の割合はエージェントによって差があるため、「リモートワークが希望の条件のひとつ」と最初の面談で明確に伝えておくことが大切です。
目的・状況別|エンジニアにおすすめのエージェントの選び方
一口に「エンジニアの転職」といっても、「年収を上げたい」「未経験からITに挑戦したい」「ハイクラスのポジションに就きたい」「20代で初めての転職をする」など、状況によって最適なエージェントは変わってきます。ここでは目的・状況別に、どのエージェントを選ぶべきかを整理します。
年収アップを狙うエンジニアにおすすめのエージェント
現職より大幅に年収を上げたいエンジニアには、年収交渉の実績があるエージェントを選ぶことが重要です。エージェントは採用企業との関係構築が深いほど、年収交渉を有利に進めやすくなります。
この目的には、レバテックキャリアとTechGoが特に有力な選択肢です。レバテックキャリアは利用者の3人に2人が年収70万円アップを実現しており、TechGoは20代平均120万円・30代平均160万円という業界でも突出した年収アップ実績を持っています。どちらか一方だけでなく、両方に登録して提案された求人と条件を比較する使い方がおすすめです。年収交渉はエンジニア自身が直接行うより、エージェントに代行してもらう方がスムーズに進むケースが多いため、積極的に任せてみてください。
未経験からエンジニアを目指す方におすすめのエージェント
未経験からIT業界を目指す方にとっては、ポテンシャル採用の求人を多く持つエージェントを選ぶことが成功の鍵です。IT特化型の中にはスキルや経験が一定水準に達していないと求人を紹介しにくいエージェントもあるため、未経験者向けの対応力を事前に確認することが大切です。
未経験の方には、ワークポートとマイナビ転職 IT AGENTが特におすすめです。ワークポートはSESや客先常駐からの転職にも強く、未経験・第二新卒でもIT業界の入り口に入りやすいよう丁寧なサポートをしてくれます。マイナビ転職 IT AGENTはポテンシャル枠の求人を多数持ち、20代の若手エンジニアの転職実績が豊富です。また、未経験の方はエージェントに登録する前に、プログラミングの基礎学習やポートフォリオの作成を進めておくと、紹介できる求人の幅が広がります。
ハイクラス・マネジメント職を目指すエンジニアにおすすめのエージェント
年収800万円以上のハイクラス求人や、CTO・テックリード・エンジニアマネージャーといったポジションを狙うエンジニアには、ハイクラス特化型のサービスが向いています。
この層にはビズリーチが筆頭候補です。公開求人の4割以上が年収1,000万円を超えており、ヘッドハンターから直接スカウトが届く仕組みのため、転職の選択肢が大きく広がります。ただしビズリーチはスカウト型のため、エージェントのような手厚い面談サポートはありません。そのためビズリーチでスカウトを受けながら、レバテックキャリアで選考対策のサポートを受けるという組み合わせが、ハイクラス転職では特に効果的です。
年代別|20代・30代・40代のエンジニアにおすすめのエージェント
年代によっても最適なエージェントは異なります。20代のエンジニアには、ポテンシャルや成長性を評価してくれるマイナビ転職 IT AGENTやワークポートが向いています。経験年数が浅くても相談しやすい環境が整っており、初めての転職でも安心して動けます。
30代のエンジニアはスキルと実績が蓄積されてくる時期で、転職市場でも即戦力として評価されやすい年代です。レバテックキャリアやギークリーを主軸に、年収アップや上流工程へのステップアップを狙う転職活動が向いています。TechGoのような年収交渉に強いエージェントを組み合わせるのも有効です。
40代のエンジニアには、マネジメント経験や技術の深さを正しく評価できるアドバイザーがいるエージェントを選ぶことが重要です。ウィルオブテックは幅広いエンジニア求人を持ち40代の転職実績もあるほか、ビズリーチのようなハイクラス特化型も選択肢に入れておくとよいでしょう。40代の転職は求人の選択肢が絞られる傾向がありますが、スペシャリストとしての技術力やマネジメント力を適切に評価してくれるエージェントと出会うことで、転職成功の確率は高まります。
エンジニア転職エージェントを最大限に活用するための登録前準備
転職エージェントに登録したあと、「なかなか良い求人を紹介してもらえない」「面談で話がうまく進まなかった」という経験をする方がいます。その多くは、登録前の準備が不十分なことが原因です。エージェントは魔法のサービスではなく、あなたの情報をもとに最適な求人を提案してくれる仕組みです。事前に整理しておくべきことを押さえるだけで、エージェントから受けられるサポートの質は大きく変わります。
スキルシートと職務経歴の棚卸しをしておく
エージェントへの登録後、最初の面談ではこれまでの経歴とスキルについて詳しく聞かれます。このとき、使用したことのある言語やフレームワーク、担当したプロジェクトの規模や役割、チームの人数、使用していた開発手法(アジャイル・ウォーターフォールなど)を事前に整理しておくと、面談がスムーズに進みます。
特に、エンジニアの転職では「何ができるか」よりも「何をどのくらいの規模でやってきたか」が重要視されます。たとえば「Pythonを使って開発をしていた」という情報だけでなく、「Pythonを用いたWebスクレイピングツールの開発を1人で担当し、処理時間を40%削減した」というように、具体的な成果や規模感まで言語化しておくと、アドバイザーが企業に紹介しやすくなります。登録前に自分のスキルシートを箇条書きでもいいので書き出しておくことを強くおすすめします。
ポートフォリオや成果物を事前に整理しておく
エンジニアの転職では、職務経歴書と並んでポートフォリオや成果物が選考の重要な判断材料になります。GitHubのアカウントに自分の開発物が整理されているか、個人開発アプリのURLや説明をまとめているか、といった点をエージェントに登録する前に確認しておきましょう。
ポートフォリオがまだ不完全でも、登録を先延ばしにする必要はありません。エージェントの中にはポートフォリオの整え方や見せ方についてアドバイスをくれるサービスもあります。ただし、GitHubのREADMEが整っていない、途中で止まったリポジトリが多数ある、といった状態は印象が下がる可能性があるため、最低限の整理はしてから面談に臨む方が得策です。
キャリアの軸と転職の目的を言語化しておく
「なんとなく今の職場が嫌だから転職したい」という状態でエージェントに登録すると、軸のない求人紹介が続いてしまい、結果的に転職活動が長引きやすくなります。エージェントに登録する前に、「なぜ転職したいのか」「転職先に何を求めているのか」を自分なりに整理しておくことが大切です。
たとえば「SESから自社開発企業に移りたい」「年収を100万円以上上げたい」「フルリモートで働ける環境に移りたい」「上流工程に関わりたい」といった具体的な希望があると、アドバイザーも的確な求人を絞り込みやすくなります。希望条件はすべてを満たすものを探すのではなく、「譲れない条件」と「あれば嬉しい条件」の2段階で整理しておくと、面談での会話がスムーズに進みます。
担当者のハズレを引かないエンジニア転職エージェントの賢い使い方
転職エージェントを使ったことのあるエンジニアの間でよく耳にするのが「エージェントガチャ」という言葉です。同じエージェントでも担当者によってサポートの質に大きな差があり、技術の話が通じない担当者に当たってしまうと、的外れな求人を大量に紹介されたり、面談で時間を無駄にしたりすることがあります。ここでは、担当者の当たり外れに左右されずに転職活動を進めるための具体的な方法を解説します。
複数のエージェントに登録して使い分ける
転職エージェントは1社だけに絞るのではなく、3〜4社に同時登録して使い分けるのがエンジニア転職の基本戦略です。エージェントごとに保有している求人が異なるため、1社だけでは出会えなかった求人に複数登録することで出会えます。また、複数のアドバイザーからのアドバイスを比較することで、自分のキャリアの方向性や市場価値についてより多角的な視点を得られます。
ただし、あまりに多くのエージェントに登録しすぎると、面談の日程調整やメールへの返信だけで時間が取られてしまいます。在職中に転職活動を進める場合は、IT特化型を2社(例:レバテックキャリア+ギークリー)と、総合型を1社(例:リクルートエージェント)の合計3社程度が、管理しやすくかつ求人の幅も広がる現実的な組み合わせです。
担当変更を遠慮なく申し出るタイミングと方法
担当アドバイザーとの相性が悪いと感じたら、担当変更を申し出ることは転職活動を正常化させるための有効な手段です。「申し訳ない」と感じる必要はありません。エージェント側もミスマッチによるサポートが続くよりも、担当を替えて転職を成功させる方を望んでいます。
担当変更を申し出るべきタイミングの目安は、「紹介される求人が自分の希望とまったく合っていない状態が2〜3週間続いている」「面談でIT技術の話が通じていないと感じる」「連絡のレスポンスが遅く、転職活動が止まっている」といったケースです。担当変更の申し出は、エージェントの問い合わせフォームやメールで「担当者の変更をお願いしたい」と率直に伝えるだけで対応してもらえます。担当者に直接言いにくければ、問い合わせフォームから運営事務局に連絡するのが最もスムーズです。
連絡・返答のコツと転職活動を効率よく進める習慣
エージェントとのやり取りでは、レスポンスの速さが転職活動のスピードに直結します。担当アドバイザーから求人を紹介されたときや、面談日程の調整依頼が来たときは、できる限り当日中に返答する習慣をつけましょう。返答が遅れるほど、良い求人の枠が埋まってしまうリスクが高まります。
また、最初の面談で「連絡が取れやすい時間帯」を伝えておくと、アドバイザーもそれに合わせてコンタクトを取ってくれるため、在職中でもやり取りがスムーズになります。紹介された求人に対して「なぜ合わないのか」を具体的にフィードバックするクセをつけると、アドバイザーが求人の提案精度を上げてくれます。「年収が低い」「技術スタックが合わない」「SESは希望していない」といった理由を明確に伝えることで、次の提案から的外れな求人が減っていきます。
エンジニア転職エージェントに関するよくある質問
転職エージェントは無料で使えますか
はい、転職者側は無料で利用できます。転職エージェントのビジネスモデルは、転職者を採用した企業側がエージェントに費用を支払う仕組みになっています。そのため、求人紹介から書類添削・面接対策・年収交渉まで、転職者は一切の費用負担なくサービスを受けられます。
在職中でも転職エージェントを利用できますか
もちろん利用できます。むしろ転職エージェントの利用者の多くは在職中の方です。面談はオンラインで受けられるエージェントがほとんどで、夜間や土日に対応しているケースも多いです。在職中の転職活動は時間的な制約がある分、エージェントに求人の絞り込みや日程調整を任せることで効率よく進められます。
登録したら必ず転職しなければいけませんか
そんなことはありません。転職エージェントへの登録は転職の義務を生じさせるものではなく、「情報収集のためだけに利用する」という使い方も一般的です。「今の自分の市場価値を知りたい」「どんな求人があるか見てみたい」という段階でも登録して問題ありません。転職の意思が固まっていない段階でも、相談ベースで面談を受け付けてくれるエージェントがほとんどです。
実務経験が少なくても登録できますか
エージェントによります。レバテックキャリアのようなIT特化型の上位エージェントは、経験者向けの求人が中心のため、実務経験が1年未満だと紹介できる求人が少なくなることがあります。一方でワークポートやマイナビ転職 IT AGENTは、未経験・経験が浅い方向けの求人も扱っており、登録のハードルが低くなっています。実務経験が少ない場合は、複数のエージェントに登録して、どこがより多くの求人を紹介してくれるかを比べてみることをおすすめします。
転職エージェントと転職サイトはどちらを使うべきですか
どちらか一方ではなく、両方を組み合わせて使うのが理想的です。転職エージェントはサポートが手厚く非公開求人にアクセスできる強みがあり、転職サイトは自分のペースで幅広い求人を検索できる強みがあります。エンジニアの場合、まず転職エージェントに登録してプロの意見を聞きながら、転職サイトでも並行して気になる求人をチェックするというスタイルが、もっとも転職成功率が高い方法といわれています。
まとめ|エンジニア転職エージェントを活用して理想のキャリアへ
この記事では、エンジニア向けの転職エージェントおすすめ10選と、その選び方・使い方を解説してきました。
エンジニアは今、転職市場でもっとも需要の高い職種のひとつです。その恩恵を最大限に活かすためには、転職エージェントをうまく活用することが近道です。
エージェント選びでは、IT特化型を主軸に2〜3社を併用するのが基本戦略です。年収アップを狙うならレバテックキャリアやTechGo、幅広い求人を比較したいならギークリー、手厚いサポートを求めるならウィルオブテック、ハイクラスを狙うならビズリーチ、というように目的に合わせて組み合わせを変えることがポイントです。
また、エージェントに登録する前にスキルの棚卸しとキャリアの軸を整理しておくこと、担当者の専門性が低いと感じたら遠慮なく変更を申し出ること、紹介された求人に対して具体的なフィードバックを返すこと——この3つを実践するだけで、エージェントから受けられるサポートの質は大きく変わります。転職活動は情報と準備が武器です。ぜひ今日から動き出してみてください。

