「未経験だから、どのエージェントに登録すればいいのか分からない」「そもそも未経験でも転職エージェントを使っていいのだろうか」と迷っていませんか。異業種・異職種へのキャリアチェンジは決して特別なことではなく、リクルートエージェントを利用した転職者を分析したところ、2022年度に転職した人のうち「異業種×異職種」への転職が39.3%に上るなど、未経験転職は今や珍しくない選択肢です。また、若年社員(18〜29歳)の転職エージェント利用率は上昇傾向にあり、現在では約半数が利用しているというデータもあります。この記事では、未経験転職でエージェントを使うべき理由から、年代・目的別のおすすめサービス、そして登録後に成果を出すための活用法まで、一通りの流れを丁寧に解説します。自分に合うエージェントを見つけて、キャリアチェンジの第一歩を踏み出してみましょう。
未経験の転職こそエージェントを使うべき理由
未経験での転職は、経験者と比べるとどうしても求人の見極めが難しくなります。
未経験転職では自分だけで求人を探すと、応募可能な求人の見極めが難しくなりがちです。
求人票に「未経験歓迎」と書いてあっても、実際の業務内容や企業文化、選考のポイントがよく分からないまま応募してしまい、なかなか選考が進まないケースも少なくありません。
そのようなときに頼りになるのが転職エージェントです。
転職エージェントでは一般の求人サイトには掲載されていない非公開求人を扱っていることがあり、非公開求人の中には未経験者の採用を前提とした求人やポテンシャル重視で選考をする企業の求人も含まれています。
こうした非公開求人は、自力での転職活動では出会えない可能性が高い貴重な機会です。
業界情報とキャリアアドバイスを同時に得られる
転職エージェントには各業界・職種に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しており、業界の最新動向や採用に関する情報、転職ノウハウを提供しています。自分ひとりで経験がない業種・職種についての詳しい情報を知るのは難しいですが、転職エージェントを活用すれば入手することが可能です。
また、未経験転職では「どの職種が自分に合っているかわからない」という悩みも多いものです。
キャリアアドバイザーとの面談ではこれまでの職務経験や得意なこと、今後の働き方の希望などを整理しながら話すことで、自分では気づいていなかった選択肢が見えてくることもあります。
自己分析を一人で進めることに限界を感じているときも、プロの視点でサポートしてもらえるのが大きな強みです。
書類・面接対策でポテンシャルをアピールできる
未経験転職の最大の関門が、職務経歴書の書き方と面接での自己アピールです。
転職エージェントは、過去の実績から採用企業が求める人物像や選考で重視するポイントを把握していることもあります。また、転職エージェントを通じて応募した場合、企業からのフィードバックをキャリアアドバイザーから教えてもらえることもあり、次の面接対策につなげやすいでしょう。
選考のたびにフィードバックを受けながら改善できるため、未経験者でも着実に内定に近づくことができます。
未経験の転職エージェントの選び方
エージェントは数多く存在するため、どれを選ぶかが成功のカギを握ります。
未経験転職を成功させるには、未経験でも応募できる求人を取り扱っていたり、未経験者向けに手厚いサポートを提供していたりと、未経験転職に強みを持つサービスを選ぶことが重要です。
以下の3つの観点を軸に選んでみましょう。
自分が対象年齢・状況に該当するかを確認する
エージェントによっては、対象が「20代限定」であったり「正社員経験者のみ」であったりと、利用できる層が異なります。
未経験業界向きの転職エージェントでも「年齢」や「求職者の現在の状態」によって得意不得意があり、自分に合わないエージェントを選んでしまうと希望と合う求人が少ないなどミスマッチが発生することがあります。
登録前に公式サイトで対象者の条件を必ず確認しておきましょう。
未経験OKの求人が充実しているかをチェックする
保有求人数が多いほど未経験可の選択肢も広がります。
リクルートエージェントは転職支援実績No.1の大手転職エージェントで、業界最大級の求人数を誇り、未経験向け求人も幅広く取り扱っているとされています。
大手総合型は求人の幅広さが魅力です。一方、特化型エージェントは求人数こそ少なくても、その分だけサポートが手厚いという傾向があります。
サポート体制の質と範囲を比較する
書類添削・面接練習・企業との日程調整まで一貫してサポートしてもらえるかどうかは、未経験者にとって特に重要な判断基準です。
自分が対象者に含まれているか、未経験OKの求人が豊富か、そして手厚いサポートを受けられるかを確認することが転職エージェントを見極める際の基本となります。
複数のエージェントを比較する際も、この3点を軸に整理すると選びやすくなります。
未経験の転職におすすめのエージェント7選
ここからは、未経験転職に強いエージェントを目的・特徴別に紹介します。あくまでも各社の公開情報をもとにした情報整理であり、入社を推奨するものではありません。ご自身の状況や目標に照らして参考にしてください。
リクルートエージェント|求人数の多さで選択肢を広げたい方に
リクルートエージェントは人材サービス大手・リクルートが運営する転職エージェントで、業界トップクラスの転職支援実績を誇ります。公開求人は約75万件、非公開求人も約22万件(いずれも2026年2月時点)と圧倒的な案件数を持ちます。
業界・職種の幅が広いため、「どの業界に行くか迷っている」という未経験者が最初に登録するエージェントとして適しています。
各業界を熟知したキャリアアドバイザーが面談を行ってくれるため、未経験でも転職できる求人を紹介してくれると評判です。
doda|転職サイトとエージェントを一体で使いたい方に
dodaはリクルートに次ぐ大手総合型転職エージェントで、1度の登録でエージェントサービスと転職サイトの両方が利用できる点が最大の特徴です。
dodaはサイト内で適正年収がわかる診断機能や、履歴書と職務経歴書を作れるレジュメビルダーなどがあるので、初めての転職で未経験転職をしたい人におすすめです。
エージェントへの相談にハードルを感じるうちは、まず転職サイトとして求人を眺めながら雰囲気をつかむこともできます。
ハタラクティブ|正社員未経験・フリーターからチャレンジしたい方に
ハタラクティブはレバレジーズ株式会社が運営する転職エージェントで、既卒・第二新卒・フリーターなど20代に特化しており、最短2週間での内定実績があります。内定率は80%以上(2023年2〜4月の面接実施者実績)と高水準で、学歴・経験不問の未経験歓迎求人が中心です。
未経験OKの求人が全体の約8割を占めるとされており、正社員経験がない方や経歴に自信のない方が初めて転職活動を始める際に、選択肢として検討する価値があります。
マイナビジョブ20’s|20代でキャリアの方向性を整理したい方に
マイナビジョブ20’sは未経験歓迎の求人が充実しており、キャリアアドバイザーのサポートも定評があります。サイト内にある適性診断やキャリアアドバイザーとの面談であなたに合った求人を紹介してくれるため、転職者の定着率も高い水準を維持しているとされています。
「何の仕事が自分に向いているか分からない」という20代の未経験者にとって、適性診断の存在は大きな助けになります。
マイナビ転職エージェント|ポテンシャル重視の企業を探したい20〜30代に
マイナビ転職エージェントはマイナビグループが運営する大手総合型転職エージェントで、全年代利用できますが特に20代におすすめです。新卒採用事業も行っているマイナビは、20代を積極的に採用している企業とのコネクションがあり、経験よりもポテンシャルを重視する傾向があるため異業種へ未経験チャレンジしたいと考えている人にも向いています。
ただし、掲載求人の多くは正社員経験が必要なものが多いため、正社員としての経験が一定程度あり、20〜30代でキャリアアップを考えている人の未経験転職により向いているとされています。
就職カレッジ(ジェイック)|既卒・社会人経験が浅い方に
就職カレッジは株式会社ジェイックが運営する若手社会人向けの就職・転職支援サービスで、社会人経験がない方や少ない方、正社員として働いたことのない方の就職・転職支援に強いエージェントです。フリーター、中退、既卒、第二新卒の方など、18〜35歳の方を中心に未経験からの正社員就職のサポートを行っています。
集団でのビジネスマナー研修と企業への一括紹介というユニークなスタイルが特徴で、就職活動のやり方自体が分からない方にも対応しています。
第二新卒エージェントneo|20代のあらゆる経歴に対応したい方に
「第二新卒エージェントneo」は主に20代に特化した就職・転職エージェントで、これまでに多くの20代が利用しているサービスです。第二新卒のほか、既卒、フリーター、高卒、中卒などのあらゆる層に対応しているとされています。
営業職・エンジニア職・事務職など未経験者向けの求人も幅広く保有しているとされており、自分の経歴に自信がない方でも相談しやすいサービスです。
なお、事務職への転職を目指している方は、

年代別|未経験の転職エージェントの組み合わせ方
エージェントは1社だけに絞らず、複数を併用することで選択肢と相性の良い担当者を見つけやすくなります。
全業界・職種の求人を網羅しているリクルートエージェント・dodaの2つに加えて、未経験歓迎求人が特に多いマイナビジョブ20’sかハタラクティブを組み合わせるのがおすすめとする意見もあります。
20代(正社員経験が少ない・フリーターを含む)
20代でまだ正社員経験が浅い、あるいは職歴にブランクがある方は、未経験・若手特化型のエージェントを軸にするのが現実的な選択です。ハタラクティブやマイナビジョブ20’sのような20代専門エージェントに加え、総合型のdodaやリクルートエージェントも登録しておくと、求人の選択肢が広がります。
20代で経歴が浅い場合は若手に強いエージェントがおすすめです。
30代(ある程度の社会人経験をキャリアチェンジに活かしたい方)
30代での未経験転職は、これまでの社会人経験を「どう異業種・異職種に応用できるか」を言語化できるかどうかが勝負になります。
30代以上の場合は全年代をカバーする大手総合型のエージェントを利用すると転職を成功させやすいとされています。
リクルートエージェントやdodaなどの大手総合型に加え、目指す業種が決まっている場合は業種特化型のエージェントを組み合わせる形が効果的です。
異業種を目指す理由や志望動機を整理して丁寧な面接対策を行い、語学学習や資格取得などの自己研鑽活動も伝えることで向上心が評価されやすくなります。
登録後に成果を出すためのエージェント活用術
転職エージェントに登録しただけでは結果は出ません。使い方次第で結果が大きく変わります。
複数のエージェントを併用し、選考対策を受けることで、未経験でも転職意欲とポテンシャルをきちんとアピールできるようになります。
面談前にキャリアの棚卸しをしておく
初回面談で「これまでの経験を整理できていない」という状態では、キャリアアドバイザーもアドバイスに困ります。現職(前職)での業務内容、身についたスキル、苦労した経験とその乗り越え方など、できるだけ具体的に言語化してから臨むと面談の質が格段に上がります。
ポテンシャルを示す「根拠」を用意する
未経験転職では現職での即戦力を示すことが難しいぶん、「なぜその業種・職種に行きたいのか」という動機と、「入社後に成長できる根拠」を具体的に伝えることが採用担当者の心を動かします。
応募企業の商品・サービスを細かく調べた上で志望動機書を作成することが採用担当者の納得感を高め、語学学習や資格取得などの自己研鑽活動も伝えることで入社後の成長可能性を感じてもらいやすくなります。
フィードバックを次の応募に活かす
選考が不通過だったときにフィードバックを求めることも大切です。
転職エージェントを通じて応募した場合、企業からのフィードバックをキャリアアドバイザーから教えてもらえることもあり、次の面接対策につなげやすくなります。
同じ失敗を繰り返さないために、担当アドバイザーと定期的に振り返りの時間を設けることをおすすめします。
サービスを積極的に使い切る姿勢を持つ
転職エージェントが提供する書類添削・模擬面接・求人レコメンドといったサービスは、原則として求職者は無料で利用できます。
転職エージェントのサービスは厚生労働省が認可する「有料職業紹介事業」に該当し、費用は学生や求職者ではなく企業が支払う仕組みになっています。
費用が発生しない分、遠慮せずにサービスを最大限に活用することが転職成功への近道です。
よくある疑問|未経験の転職エージェントを使う前に確認したいこと
エージェントを使う前に気になる疑問にお答えします。
未経験でも転職エージェントを使えるの?
使えます。多くのエージェントは未経験者を積極的にサポート対象としており、「未経験歓迎」「ポテンシャル採用」といった求人を取り扱っているエージェントも多数あります。
ただし、エージェントによって対象年齢や経歴の条件があるため、登録前に自分が条件に当てはまるかを確認することが大切です。
何社に登録すればいい?
一般的には2〜3社程度を並行して使うのが現実的な目安です。それ以上登録すると、それぞれとの連絡・面談のスケジュール管理が負担になります。まずは総合型を1社、自分の年代・状況に合った特化型を1社という組み合わせから始めてみると、バランスよく活用できます。
断りにくくなるのでは?
紹介された企業への応募や内定後の辞退は、適切に意思を伝えれば問題ありません。
紹介された企業に内定が出ても、必ずその企業に就職しなければならないわけではありません。
「思っていた内容と異なった」「並行している選考を優先したい」といった場合は、担当アドバイザーに率直に伝えましょう。
なお、転職失敗のリスクをあらかじめ把握しておきたい方は

まとめ|自分に合ったエージェントを選んで未経験の転職を一歩前へ
未経験転職は決して無謀な挑戦ではありません。
リクルートエージェントを利用した転職者を分析したところ、2022年度に転職した方々のうち「異業種×異職種」への転職は39.3%、「異業種×同職種」は32.0%に上っており、多くの人が未経験の分野へ踏み出しています。
大切なのは、自分の状況・年代・目標に合ったエージェントを選び、提供されるサポートを使い切ることです。
本記事で紹介した7つのエージェントはそれぞれ特色が異なります。まずは総合型の大手1社と、自分の年代や経歴に近い特化型のエージェント1社を選んで登録するところからスタートしてみてください。実際に面談を受けてみることで、自分のキャリアの可能性が思っていた以上に広いことに気づく方も多くいます。

