株式会社あじかん(以下、あじかん)は、広島県広島市西区を拠点とする東証スタンダード上場の食品メーカーです(証券コード 2907)。卵加工・野菜加工・水産練製品など業務用食品を幅広く手がけており、食品業界への就職・転職を検討する方にとって注目度の高い企業のひとつです。
この記事では、あじかんの有価証券報告書に開示されている公式データをもとに、平均年収の推移・同業他社との比較・役職別・年齢別の情報を整理しています。推定値や独自算出値は一切使用せず、公式開示データに基づいた情報のみを掲載しています。なお、役職別・年齢別年収は有価証券報告書での開示対象外のため、該当箇所に明記しています。
執筆基準日は2026年3月20日です。最新の数値は、あじかんのIR・株主情報ページまたは金融庁EDINETで公開されている有価証券報告書をご確認ください。
あじかんの会社概要
あじかんは1965年3月に設立された食品メーカーで、東証スタンダード市場には1990年12月に上場しています。本社は広島県広島市西区商工センター七丁目3番9号に置かれており、中国地方を代表する食品上場企業のひとつです。資本金は約11億200万円で、会計監査人には有限責任あずさ監査法人を採用しています。
あじかんの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | 株式会社あじかん |
| 英文社名 | AHJIKAN CO., LTD. |
| 証券コード | 2907 |
| 上場市場 | 東京証券取引所 スタンダード市場 |
| 業種 | 食料品 |
| 設立 | 1965年3月 |
| 上場年月日 | 1990年12月6日 |
| 決算期 | 3月31日 |
| 資本金 | 11億200万円(1,102,250千円) |
| 本社所在地 | 広島県広島市西区商工センター七丁目3番9号 |
| 代表者 | 足利 直純 |
| グループ構成 | 連結子会社4社、持分法適用関連会社1社 |
あじかんの事業は、有価証券報告書の記載によると「卵加工製品・野菜加工製品・水産練製品・その他食品の製造、販売、および卸売、ならびに農産物の生産、販売」を主軸としています。セグメントは「業務用食品等」として区分されており、学校給食・外食・中食などBtoB向けの業務用食品分野に強みをもつメーカーです。連結グループは連結子会社4社と持分法適用関連会社1社で構成されており、食品製造から農産物の生産・販売まで一貫したバリューチェーンを持っている点が特徴です。
あじかんの平均年収はどのぐらい?
有価証券報告書に記載された直近の公式数値では、あじかんの平均年収は514万円です。日本の民間給与の全国平均と比較して高い水準にあり、食品業界の中でも一定の処遇水準を維持していることがわかります。以下では年度ごとの推移と同業他社との比較を整理します。
あじかんの年度別平均年収推移
下表は、有価証券報告書(各年3月期)に開示された従業員に関するデータです。平均年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数はいずれも単体ベースの数値です。
| 年度(3月期) | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 平均勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月期 | 505 | 43.0 | 15.3 | 767 |
| 2022年3月期 | 507 | 非開示 | 非開示 | 非開示 |
| 2023年3月期 | 514 | 非開示 | 非開示 | 737 |
出典:株式会社あじかん 有価証券報告書(2021年3月期・2023年3月期)。2022年3月期の平均年齢・勤続年数・従業員数については、今回の調査範囲では有価証券報告書の数値を個別に確認できなかったため「非開示」と記載しています。最新の確定数値はEDINETまたは同社IRページで開示されている有価証券報告書をご参照ください。
年収の推移を見ると、2021年3月期の505万円から2023年3月期の514万円へと緩やかな上昇トレンドが続いています。食品業界では原材料費の高騰が続く中でも、従業員の処遇改善を維持している点は注目に値します。
他企業との比較データ
下表は、あじかんと食料品セクターの同業他社(東証上場)との平均年収比較です。各社の数値は有価証券報告書に基づく単体ベースの開示値であり、開示年度は各社で異なる場合があります。
| 企業名 | 証券コード | 上場市場 | 平均年収(万円) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 株式会社あじかん | 2907 | 東証スタンダード | 514 | 有価証券報告書(2023年3月期) |
| 同業他社(食料品) | — | — | 非開示 | 一次ソース未確認のため掲載不可 |
同業他社の個別数値については、今回の調査範囲内で有価証券報告書の一次ソースを個別に確認できなかったため、比較表への掲載を行っていません。正確な比較を希望される場合は、金融庁EDINETで各社の有価証券報告書を直接検索してご確認ください。一般に食料品業界の平均年収は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると製造業全体の平均を若干下回る水準とされており、あじかんの514万円は食料品業種の中では相対的に高い水準に位置します。
あじかんの役職別年収データ
役職別の年収データについては、公式データとしては非開示となっています。有価証券報告書では「従業員の状況」として平均年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数が開示されますが、役職ごとの年収水準は上場企業であっても開示義務がなく、あじかんも同様に公式には公表していません。
役員報酬については、有価証券報告書の「役員の報酬等」の項目に総額ベースでの開示がありますが、個別役員の報酬額や職位別の内訳は今回の調査範囲では確認できませんでした。詳細はEDINETまたはあじかんのIRページで公開されている最新の有価証券報告書をご参照ください。
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 一般社員 | 非開示(有価証券報告書での区分開示なし) |
| 係長・主任クラス | 非開示(有価証券報告書での区分開示なし) |
| 課長クラス | 非開示(有価証券報告書での区分開示なし) |
| 部長クラス | 非開示(有価証券報告書での区分開示なし) |
| 役員(取締役等) | 有価証券報告書「役員の報酬等」にて総額開示あり(個別内訳は要確認) |
あじかんの年齢別年収推移
年齢別の年収データについても、公式データとしては非開示となっています。有価証券報告書では従業員全体の平均年齢(直近確認値43.0歳)と平均年収が開示されるのみで、年代別・年齢帯別の年収内訳は公式には公表されていません。
参考として、有価証券報告書から確認できる従業員属性の公式開示値は以下のとおりです。
| 項目 | 公式開示値(2021年3月期) |
|---|---|
| 平均年齢 | 43.0歳 |
| 平均勤続年数 | 15.3年 |
| 従業員数(単体) | 767名 |
| 年齢別年収 | 非開示 |
出典:株式会社あじかん 有価証券報告書(2021年3月期)。年齢別・年代別の年収目安を詳しく知りたい方は、厚生労働省が公表する「賃金構造基本統計調査」の食料品製造業のデータを参照することが一つの方法ですが、あじかん固有の年齢別年収を示す公式データは現時点では公表されていません。最新の従業員属性データはあじかんの有価証券報告書ページからご確認ください。
あじかんの福利厚生
あじかんの福利厚生については、同社の採用サイトおよび求人情報(出典:株式会社あじかん採用サイト・各社求人掲載情報)をもとに整理します。なお、制度の詳細や最新情報はあじかん採用サイトでご確認ください。
休日・休暇の面では、年間休日120日が確保されており、産休・育休制度の取得実績もあります。ワークライフバランスを整えながら働ける環境を整えている点が、求人情報でも繰り返し強調されています。
住宅・生活支援の面では、住宅手当および家族手当が設けられています。求人情報に記載の口コミ情報によると、社宅手当については「独身者なら1万円負担(上限6万〜9万円)、家庭持ちなら3万円負担(上限8万〜13万円)」との事例が示されています。ただし、これは求人掲載情報上の参考例であり、公式の制度内容は採用サイトまたは選考プロセスにて直接確認することを推奨します。
賞与・昇給については、賞与年3回・昇給年2回の体制が求人情報に記載されています。評価制度では結果だけでなくプロセスも評価する仕組みを採用しており、2024年4月には17年ぶりに人事制度を刷新したことが採用情報で公表されています。
健康管理・メンタルサポートの面では、雇用区分にかかわらず全従業員に健康診断を実施しており、法定項目より拡充した内容となっています。一定の対象者には人間ドックを会社負担で受診できる制度があります。また「健康サポートデスク」に加入しており、24時間365日無料で健康相談が可能です。社会保険労務士による公的給付相談や、弁護士・税理士による法律・税金相談も利用できます。
教育・研修については、通信教育で一定の成績を収めた場合の費用全額会社負担、各種公的機関セミナーへの参加支援、業務に必要な資格取得費用の会社負担が採用サイトに記載されています。ポジションに応じて経営幹部候補研修・マネジメント研修・年代別キャリア研修なども用意されています。
表彰制度についても設けられており、優績社員表彰・努力表彰・永年勤続表彰(勤続10年ごとに旅行クーポン券贈呈)があります。以下に公式採用情報をもとに確認できる主な福利厚生項目をまとめます。
| カテゴリ | 主な内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 休日・休暇 | 年間休日120日、産休・育休制度(取得実績あり) | 採用サイト・求人情報 |
| 住宅・生活支援 | 住宅手当、家族手当 | 採用サイト・求人情報 |
| 賞与・昇給 | 賞与年3回、昇給年2回 | 求人情報 |
| 健康管理 | 全従業員への健康診断(拡充内容)、人間ドック(対象者)、健康サポートデスク(24時間365日) | 採用サイト |
| 相談支援 | 社労士による公的給付相談、弁護士・税理士による法律・税金相談 | 採用サイト |
| 教育・研修 | 通信教育費用負担、資格取得支援、階層別研修(マネジメント・幹部候補等) | 採用サイト・求人情報 |
| 表彰制度 | 優績社員表彰、努力表彰、永年勤続表彰(副賞あり) | 採用サイト |
あじかんの転職難易度は?
あじかんへの転職を検討する際、難易度を左右する要素として「求められる人材像」と「選考プロセスの特徴」を理解しておくことが重要です。以下では採用サイトおよび求人掲載情報をもとに整理します。
求められる人材像
あじかんの採用サイトおよびリクナビの採用情報には、求める人物像として「誠実で人を大切にできる方」「自分自身で考え行動し、新しいものを創りだせる方」「向上心があり、何にでもチャレンジできる方」の3点が明記されています(出典:株式会社あじかん採用情報)。
中途採用では、営業・製造管理・生産管理・研究開発・人事など幅広い職種で募集が行われています。求人情報には「未経験・第二新卒歓迎」と明記されているポジションも存在しており、他業界からの転職者も活躍しているとされています。新卒採用と中途採用がほぼ同割合で構成されており、採用区分による昇進・昇給の差異はないと採用サイトに記載されています。評価面では結果だけでなく目標に対するプロセスも評価する制度を採用しており、入社後のキャリア形成における公平性を重視する姿勢が見られます。
転職成功のポイント
選考フローは「エントリー → 書類選考 → 面接・適性検査 → 面接 → 内定」の5ステップで、応募から採用まで概ね1か月程度とされています(出典:あじかん正社員・嘱託社員採用サイト)。面接日時は土曜日対応も可能で、在職中の転職活動にも配慮した体制が整っています。
転職を成功させるうえで押さえたいポイントは以下のとおりです。食品業界特有のBtoB営業・製造管理経験をお持ちの方はもちろん、業界未経験であっても「誠実さ・自律的な行動力・向上心」という人物面の要件を面接でいかに具体的に示せるかが重要になります。あじかんは創業以来赤字なしの安定経営を続けており、安定志向の方にとって魅力的な環境といえます。一方で2024年の人事制度刷新に見られるように変化への対応や自発的なキャリア形成を重視する方向性が強まっているため、「現状維持」ではなく「挑戦・成長」を志向する姿勢をアピールすることが選考突破の鍵になります。
また、中途入社後の定着率が高い点もあじかんの特徴として採用情報に記されており、長期就業を前提としたキャリアプランを示すことが、選考においてプラスに働くと考えられます。最新の募集職種・選考詳細はあじかん採用サイトで確認してください。
あじかんのまとめ
この記事では、株式会社あじかんの平均年収・福利厚生・転職難易度について、有価証券報告書および採用公式情報をもとに解説してきました。最後に要点を整理します。
有価証券報告書(2023年3月期)に開示された直近の平均年収は514万円で、2021年3月期の505万円から緩やかな上昇トレンドを維持しています。食料品業種の中では相対的に高い水準に位置しており、創業以来赤字ゼロという安定した経営基盤のもとで従業員の処遇改善が続けられてきた点は、就職・転職先として評価できる要素のひとつです。
福利厚生面では年間休日120日・住宅手当・賞与年3回・充実した健康サポート体制など、食品メーカーとして標準的以上の水準が確認できます。2024年4月には17年ぶりの人事制度刷新も実施されており、今後の処遇改善にも期待が持てます。
転職を検討している方は、未経験・第二新卒歓迎のポジションも設けられていることから、食品業界への初めての挑戦としても選択肢に入る企業です。選考では「誠実さ・自律的な行動・向上心」という人物面の要件を具体的なエピソードで示すことが重要です。役職別・年齢別の年収データは有価証券報告書での公式開示対象外のため、詳細な年収水準は選考プロセスの中で直接確認することをお勧めします。


