株式会社ほくほくフィナンシャルグループ(以下、ほくほくFG)は、北陸銀行と北海道銀行を中核とする広域地域金融グループです。東証プライム市場および札幌証券取引所に上場しており、地方銀行グループとしては資産規模で全国第5位に位置します。金融業界への就職・転職を検討している方にとって、気になるのはやはり年収水準ではないでしょうか。
本記事では、有価証券報告書などの一次情報をもとに、ほくほくFGの平均年収・年齢別・役職別データを詳しく解説します。なお、ほくほくFGは純粋持株会社であり、有報に開示される従業員データは持株会社(提出会社単体)の少数スタッフのものである点に注意が必要です。グループ全体の従業員数は連結で4,500名超に上りますが、平均年間給与の開示は提出会社単体ベースとなっています。
ほくほくフィナンシャルグループの会社概要
ほくほくFGは、2004年に北陸銀行と北海道銀行が経営統合して誕生した金融持株会社です。本社は富山県富山市に置かれており、証券コードは8377です。本店所在地の北陸と、もう一方の中核行の拠点である北海道という地理的に離れた地域を束ねる「飛地統合」として注目を集めた経緯があります。現在は北陸3県(富山・石川・福井)と北海道を主要な営業基盤とし、東京・大阪・名古屋の三大都市圏にも拠点を持つ広域地域金融グループへと成長しています。
預金残高は約14兆円、貸出金は約10兆円超の規模に達しており、北陸3県では預金・貸出金ともにシェア第1位、北海道ではシェア第2位の地位を確立しています。銀行業務にとどまらず、証券業務・リース・クレジットカード・ベンチャーキャピタル・ソフトウェア開発・サービサー業務など幅広い金融サービスを提供しているのも特徴です。2025年4月から2028年3月を計画期間とする中期経営計画を策定し、コンサルティング事業の強化やDXの活用による収益力向上を目指しています。
ほくほくフィナンシャルグループの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | 株式会社ほくほくフィナンシャルグループ |
| 英文社名 | Hokuhoku Financial Group, Inc. |
| 本社所在地 | 富山県富山市堤町通り1丁目2番26号 |
| 証券コード | 8377 |
| 上場市場 | 東証プライム・札幌証券取引所 |
| 上場年月日 | 2003年9月26日 |
| 業種 | 銀行業(金融持株会社) |
| 決算期 | 3月期 |
| 資本金 | 708億95百万円 |
| 代表者 | 中澤 宏 |
| 連結従業員数 | 約4,580名 |
| 単体従業員数 | 約160名 |
| 主要子会社 | 株式会社北陸銀行・株式会社北海道銀行 |
| IR情報 | 有価証券報告書等(公式IRライブラリ) |
ほくほくFGは純粋持株会社として、北陸銀行・北海道銀行をはじめとする連結子会社12社および持分法適用関連会社1社を傘下に持ちます。持株会社自体の単体従業員数は約160名であり、グループ全体の経営管理・戦略立案・グループガバナンスを担う社員が中心です。銀行業務の実務はあくまでも各子会社が担っており、有価証券報告書に記載される「提出会社の従業員の状況」はこの単体の人員データとなっています。
ほくほくフィナンシャルグループの平均年収はどのぐらい?
ほくほくFGの有価証券報告書(提出会社単体)には、平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数が開示されています。ただし、前述のとおり開示対象は持株会社単体(約160名)のスタッフであり、グループ全体の平均年収ではない点に注意してください。以下では確認できた公式開示データをご紹介します。
年度別の平均年収推移
下表は、ほくほくフィナンシャルグループ有価証券報告書の「提出会社の従業員の状況」に記載された数値をもとにまとめたものです。なお、複数年度にわたる詳細数値の一部は公式IR資料から確認できる範囲での掲載となり、取得できていない年度のセルは非開示としています。
| 年度(期) | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 非開示 | 非開示 | 非開示 | 非開示 |
| 2023年3月期(2022年度) | 994 | 非開示 | 非開示 | 非開示 |
| 2025年3月期(最新) | 923 | 45.8 | 21.2 | 160 |
出典:株式会社ほくほくフィナンシャルグループ 有価証券報告書(各年3月期)
2023年3月期(2022年度)の平均年間給与は994万円と報告されており、直近の2025年3月期では923万円となっています。持株会社単体の従業員は約160名と少数精鋭であり、グループ全体の経営管理や企画・統括業務を担うシニア層が多いため、全国の上場企業平均を大きく上回る水準となっています。なお、2022年3月期以前の各年度の個別数値については、今回確認できた公式データの範囲内では開示情報の取得が困難であったため、各期の有価証券報告書(金融庁EDINETまたは公式IRライブラリにて公開)を直接ご確認ください。
平均年間給与には、賞与および基準外賃金(残業代・各種手当等)が含まれています。有価証券報告書の注記にも「平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含む」旨が記載されています。
他企業との比較データ
ほくほくFGと同様に地方銀行を傘下に持つ広域地域金融グループや、同じ持株会社形態の金融グループとの比較を下表に示します。各社の数値は有価証券報告書の「提出会社の従業員の状況」に基づくものです。
| 会社名 | 平均年収(万円) | 従業員数(名・単体) | 備考 |
|---|---|---|---|
| ほくほくフィナンシャルグループ(8377) | 923(2025年3月期) | 160 | 北陸銀行・北海道銀行を傘下に持つ持株会社 |
| みずほフィナンシャルグループ(8411) | 1,038(2023年度) | 2,270 | 三大メガバンクグループの一角 |
| 全国銀行業(参考) | 非開示(業界平均は個社有報より各自ご確認) | — | — |
出典:各社有価証券報告書(各社公式IR資料)
持株会社単体の平均年収は、対象となる従業員が経営管理職・専門職に特化しているため、一般的な銀行の行員全体の平均とは異なります。みずほフィナンシャルグループの1,038万円(2023年度)と比較すると、ほくほくFGの923万円はやや低い水準ですが、これは従業員数の規模(160名対2,270名)や職種構成の違いも大きく影響しています。地域金融グループとしての規模を踏まえれば、依然として高水準の年収水準といえます。
ほくほくフィナンシャルグループの役職別年収データ
ほくほくフィナンシャルグループ(持株会社単体)の有価証券報告書には、役職別の年収データは開示されていません。有価証券報告書の「提出会社の従業員の状況」には平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数のみが記載される法定フォーマットとなっており、役職(管理職・一般職など)ごとの年収内訳は公式データとしては非開示となっています。
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 一般社員 | 非開示 |
| 係長・主任クラス | 非開示 |
| 課長クラス | 非開示 |
| 部長クラス | 非開示 |
| 執行役員・役員 | 非開示(役員報酬総額は有報にて開示) |
なお、ほくほくFGの子会社である北陸銀行・北海道銀行についても、各行の有価証券報告書に行員の平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数が開示されています(出向者除き)。両行の行員として採用される場合は、各行の有価証券報告書の該当箇所も合わせて参照することをおすすめします。役員報酬については有価証券報告書の役員の状況欄にて総額等が開示されていますが、個人別の開示基準(1億円以上)に該当する場合のみ個別開示となります。
ほくほくフィナンシャルグループの年齢別年収推移
ほくほくフィナンシャルグループ(持株会社単体)の有価証券報告書には、年齢別の年収データは開示されていません。公式データとしては非開示となっています。
| 年齢帯 | 平均年収(万円) |
|---|---|
| 20代 | 非開示 |
| 30代 | 非開示 |
| 40代 | 非開示 |
| 50代 | 非開示 |
有価証券報告書の「従業員の状況」では、年齢帯ごとの給与分布を開示する法的義務はなく、ほくほくFGも年齢別の年収データを公式には公表していません。なお、有報に記載された直近の平均年齢は45.8歳、平均勤続年数は21.2年であることから、長期勤続を前提としたシニア層が厚い組織構成であることがうかがえます。年齢別の年収目安を知りたい場合は、ほくほくFGおよびその子会社の採用情報ページや、各行の労働組合が開示している給与体系等を参照することをおすすめします。
【中途採用】ほくほくフィナンシャルグループのような優良企業への転職おすすめサービス
ほくほくフィナンシャルグループのような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
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ほくほくフィナンシャルグループの福利厚生
ほくほくFGおよびグループ各社の福利厚生制度は、子会社である北陸銀行・北海道銀行の採用情報ページや有価証券報告書の記述をもとに確認できる範囲でご紹介します。持株会社単体(ほくほくFG本体)の社員向け制度と、グループ行員向け制度は一部異なる場合がありますので、詳細は選考時に各社の人事部門へご確認ください。
休暇制度については、 北陸銀行の採用情報ページでは「勤務時間・休日と休暇」の項目が設けられており、仕事とプライベートの両立や自らが望むキャリアの実現に向けた制度の活用を推進していることが公表されています。年次有給休暇のほか、慶弔休暇・育児休業・介護休業など法定制度に準じた休暇体系が整備されています。また、 女性活躍推進に向けた取り組みは外部からも高い評価を得ており、育児支援や職場復帰に関する制度も充実しています。
住宅・転勤関連では、 北陸銀行の採用情報には社宅制度が設けられており、転勤を伴う総合職の行員を対象とした住宅費補助が用意されています。グループ各行は北陸3県・北海道・三大都市圏に広域の店舗網を持つため、転勤エリアが広範囲に及ぶ総合職については、住居費負担を軽減する社宅・寮制度が重要な福利厚生の一つとなっています。
医療・保険面では、健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険の各社会保険が完備されているほか、グループ系列の共済・団体保険制度への加入が可能です。また、グループ行員・持株会社社員ともに定期健康診断・人間ドック費用補助等の健康管理支援制度が設けられています。
資産形成・財産形成の面では、持株会奨励制度(グループ株式の積立購入)や財形貯蓄制度が用意されています。長期勤続を支援する退職金制度(企業年金を含む)も整備されており、有報に記載された平均勤続年数21.2年(持株会社単体、2025年3月期)という数値からも、長く働き続けられる環境であることがうかがえます。
なお、福利厚生制度の詳細・最新情報は、採用活動の進展とともに変更される場合があります。北陸銀行の採用情報ページ(https://www.hokugin-jinji.com/)および北海道銀行の採用情報ページで最新の制度をご確認ください。
ほくほくフィナンシャルグループの転職難易度は?
ほくほくFGおよびグループ各行への転職を検討する際、難易度や求められる人材像を事前に把握しておくことは非常に重要です。以下では、公式採用情報および報道資料をもとに解説します。
求められる人材像
ほくほくFGでは、ビジネス環境の急速な変化やDXの加速に対応するため、従来の金融業にとどまらない専門性を持つ人材の採用を強化しています。「銀行」の枠に囚われない自由で柔軟な発想と、視野の広さ・先見性を備えた人材が求められており、外部でさまざまなキャリアを積んできた方も積極的に必要としています。
変化するビジネス環境に適応するプロフェッショナルとして、「高い人間力」と「スキル・専門性」を持ちながら貢献できる人材を求めています。 具体的には、IT・DX推進、コンサルティング、リスク管理、財務・会計などの専門領域において即戦力となれる経験者が特に歓迎されます。
2023年6月には、さらなる成長を牽引する人材の確保・育成に向けて、人的資本経営を指揮する「人事戦略部」を新設しており、グループ全体として戦略的な採用活動にシフトしています。地域経済・地域社会への貢献に対して強い意欲を持ち、長期的に北陸・北海道エリアでのキャリアを描ける方が採用においても高く評価される傾向があります。
転職成功のポイント
ほくほくFGは北陸・北海道エリアに強い地盤を持つ大手地銀グループとして人気が高く、入社難易度は高めです。ただし、三大財閥系金融グループと比べると難易度は低く、地元エリアの転職希望者と比較されながら採用が行われます。中途採用は年30〜60名程度が目安とされています。
IT系・WEB系・コンサルティング職種など、金融業界に人材が少ない職種の経験者であれば、知名度の低い企業出身者でも転職が可能です。 一方、バックオフィス・総合職の一般的なポジションでは、金融業界での実務経験や関連資格(ファイナンシャルプランナー・証券外務員・中小企業診断士等)が選考で有利に働くことがあります。
以前は新卒採用を重視していましたが、現在は人材の流動化が進む中でキャリア採用も積極的に推進する方針を掲げています。 転職活動にあたっては、「なぜ北陸・北海道の地域金融に関わりたいのか」という動機と、自身の専門性がほくほくFGの事業戦略にどう貢献できるかを具体的に説明できるよう準備しておくことが重要です。金融業界専門の転職エージェントを活用することで、非公開求人の情報収集や選考対策の面でも有利になります。
ほくほくフィナンシャルグループのまとめ
本記事では、有価証券報告書などの一次情報をもとに、ほくほくFGの平均年収・福利厚生・転職難易度について解説しました。最後に要点を整理します。
平均年収については、有価証券報告書(提出会社単体)に基づく最新の開示数値は2025年3月期の923万円です。この数値はあくまでも持株会社単体(従業員約160名)のデータであり、経営管理・企画統括を担うシニア層が中心の組織構成を反映しています。2023年3月期(2022年度)は994万円と開示されており、年度によって変動があります。グループ行員(北陸銀行・北海道銀行)の年収水準を知りたい場合は、各行の有価証券報告書を個別にご確認ください。
役職別・年齢別の年収データは、有価証券報告書の法定フォーマット上、ほくほくFGとしては公式に開示されていません。平均年齢45.8歳・平均勤続年数21.2年(2025年3月期)という数値からは、長期勤続を前提としたキャリア形成が主流であることがわかります。
転職・就職を検討している方へのアドバイスとして、ほくほくFGおよびグループ各行はDX推進・コンサルティング強化を軸とした戦略転換を進めており、専門スキルを持つキャリア人材への需要が高まっています。地域金融への貢献意欲と自身の専門性を掛け合わせたうえで、採用情報の最新状況をほくほくFGの公式IRページや各グループ行の採用ページで随時確認することをおすすめします。


