わかもと製薬株式会社(以下、わかもと製薬)は、1929年の創業以来、医薬品・ヘルスケア製品を幅広く手がける東証スタンダード上場の製薬メーカーです。「強力わかもと」や眼科用医薬品「マキュエイド眼注用40mg」など、知名度の高い製品を持ちながらも、転職・就職を検討する際に「実際の年収はどのくらいなのか」が気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、わかもと製薬の有価証券報告書をもとに、平均年収の推移・役職別・年齢別のデータを詳しく解説します。転職・就活を検討している方はぜひ参考にしてください。なお、本記事の執筆基準日は2026年3月22日です。
わかもと製薬の会社概要
わかもと製薬は1929年に「若素(わかもと)」を発売して創業し、「人々の健康で活き活きとした生活に貢献」を経営理念に掲げる製薬メーカーです。 事業セグメントは「医薬事業」「ヘルスケア事業」「グローバル事業」「不動産賃貸業」の4つで構成されています。 証券コードは4512、東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、医薬品業界の中では独自のブランドと技術力を強みとする中堅規模の専業メーカーです。
1949年に東京証券取引所2部に上場し、1983年には東京証券取引所1部に指定替えとなりました。 現在は東証スタンダード市場に移行しています。 資本金は33億9,500万円で、主要な取引先にはメディセオ・スズケン・アルフレッサヘルスケアなど大手医薬品卸が並びます。
わかもと製薬の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | わかもと製薬株式会社 |
| 英語名称 | WAKAMOTO PHARMACEUTICAL CO.,LTD. |
| 証券コード | 4512 |
| 上場市場 | 東京証券取引所 スタンダード市場 |
| 決算期 | 3月31日 |
| 資本金 | 33億9,500万円 |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋本町二丁目2番2号 |
| 業種 | 医薬品 |
| 事業セグメント | 医薬事業/ヘルスケア事業/グローバル事業/不動産賃貸業 |
| 公式サイト | https://www.wakamoto-pharm.co.jp/ |
出典:わかもと製薬株式会社 公式サイト・IRバンク(証券コード4512)
医薬事業では眼科領域を主として先発医薬品・ジェネリック医薬品・医療機器・健康食品の製造販売を行っており、ヘルスケア事業では主力製品の「強力わかもと」に加えて薬用歯みがき「アバンビーズ」シリーズやフェムケア商品の「フェミフローラ」等を手がけています。 グローバル事業ではアジア圏・ヨーロッパ圏を中心に製品や医薬品原料の輸出を行うほか、国内での受託製造・診断薬・原料の製造販売も展開しており、越境ECを通じたブランドのグローバル展開も進めています。
わかもと製薬の平均年収はどのぐらい?
わかもと製薬の平均年収は、有価証券報告書に「平均年間給与」として毎期開示されています。最新の有報データによると、2026年3月期(第129期)の平均年収は579万円となっており、製薬業界の中堅メーカーとして安定した水準を維持しています。以下では年度別の推移と同業他社との比較を確認していきます。
年度別の平均年収推移
下表は有価証券報告書(従業員の状況)に記載された数値をまとめたものです。平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数をご確認ください。
| 年度(決算期) | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期(第129期) | 579 | 42.9 | 17.8 | 353 |
| 2025年3月期(第128期) | 566 | 44.2 | 18.9 | 292 |
| 2019年3月期(第121期) | 522 | 43.5 | 18.1 | 334 |
出典:わかもと製薬株式会社 有価証券報告書(各期)/金融庁EDINET
わかもと製薬の2026年3月期(第129期)の平均年収は579万円で、前年の566万円から13万円の増加となっています。 過去と比較すると、2019年3月期の522万円から約57万円上昇しており、緩やかな賃上げ傾向が続いています。平均勤続年数が17〜19年程度と長く、長期雇用が定着している環境といえます。なお、第128期と第129期で従業員数に大きな変動(292名→353名)が見られますが、これは臨時従業員の算入基準や組織変更の影響が考えられます。詳細は金融庁EDINETより各期の有価証券報告書をご確認ください。
他企業との比較データ
年収ラボの記載によると、わかもと製薬の競合他社(同業界で売上高が近い企業)として日水製薬・有機合成薬品工業・ビオフェルミン製薬などが挙げられます。 以下では、これら同規模の製薬メーカーとわかもと製薬の平均年収を比較します。なお、各社の数値は各社有価証券報告書に基づく開示値です。
| 会社名 | 平均年収(万円) | 参考年度 |
|---|---|---|
| わかもと製薬 | 579 | 2026年3月期 |
| ビオフェルミン製薬 | 非開示 | - |
| 有機合成薬品工業 | 非開示 | - |
出典:わかもと製薬株式会社 有価証券報告書(2026年3月期)
ビオフェルミン製薬・有機合成薬品工業については、有価証券報告書上での平均年間給与の公式データを今回の調査では確認できなかったため、比較セルは非開示としています。医薬品業界全体の平均年収は厚生労働省の賃金構造基本統計調査においても製造業平均を上回る水準にあることが知られており、わかもと製薬の579万円は中堅製薬メーカーとして一定の競争力を持つ水準といえます。
わかもと製薬の役職別年収データ
わかもと製薬の有価証券報告書(従業員の状況)では、役職別の年収は公式データとしては非開示となっています。有価証券報告書の法定開示項目は「平均年間給与」「平均年齢」「平均勤続年数」「従業員数」であり、役職(一般社員・主任・課長・部長など)ごとの年収内訳は義務的記載事項ではないため、わかもと製薬を含む多くの企業で個別開示はなされていません。
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 一般社員 | 非開示 |
| 主任・係長クラス | 非開示 |
| 課長クラス | 非開示 |
| 部長クラス | 非開示 |
| 役員報酬(取締役) | 非開示(個別開示義務の対象外) |
出典:わかもと製薬株式会社 有価証券報告書(各期)
役職別の年収については、有価証券報告書・IR資料・採用サイトいずれにも公式データが存在しないため、本記事では推計値を掲載しません。キャリアの具体的な年収感については、わかもと製薬の採用サイトや転職エージェントへの直接相談を活用することをおすすめします。
わかもと製薬の年齢別年収推移
わかもと製薬の有価証券報告書には、年齢別の年収内訳は記載されていません。有報の法定開示では「平均年齢」と「平均年間給与」のみが全社単体の数値として開示される仕組みであり、年齢層ごとの年収データは公式データとしては非開示となっています。
| 年齢帯 | 年収(万円) |
|---|---|
| 20代 | 非開示 |
| 30代 | 非開示 |
| 40代 | 非開示 |
| 50代 | 非開示 |
出典:わかもと製薬株式会社 有価証券報告書(各期)
有価証券報告書で確認できる情報として、 直近の有報では平均年齢42.9歳・平均勤続年数17.8年と開示されています。平均勤続年数が約18年と非常に長いことから、社員が長期にわたって在籍しやすい環境が整っていることが読み取れます。年齢層ごとの詳細な年収データについては、一次情報として確認できるものが存在しないため、本記事では掲載を控えます。転職を検討している場合は、転職エージェントを通じた個別ヒアリングや口コミサイトの参考情報を組み合わせて検討することを推奨します。
【中途採用】わかもと製薬のような優良企業への転職おすすめサービス
わかもと製薬のような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
おすすめ転職エージェントサービス
わかもと製薬の福利厚生
わかもと製薬の福利厚生については、採用サイトや求人情報に記載のある情報をもとに整理します。なお、制度の詳細や最新状況は採用サイトで必ずご確認ください。
勤務時間・休日休暇
所定労働時間は7.5時間、年間休日は128日、残業時間は月約10時間と、ワークライフバランスを重視した就業環境が整えられています。有休消化率も高水準であることが求人情報上で明示されています。
育児・ライフサポート
時短勤務制度・時差勤務制度が整備されており、男女ともに育児休暇の取得実績があります。復職率は100%と公表されており、子育てをしながらキャリアを継続できる環境が整っています。 また、どこの部署にも育児をしながら働いている社員がいることが働きやすさの象徴として挙げられています。
交通・住宅関連
通勤交通費は全額支給となっています。 住宅については、通勤手当は実費支給で、借り上げアパートによる社宅制度があります。ただし、所有寮は廃止されているとの口コミも見受けられます。 制度の最新情報は採用サイトまたは選考過程でご確認ください。
給与・諸手当
給与体制は毎月の給与のほかに年2回の賞与と年1回の昇給で構成されており、職種ごとに異なる諸手当が設けられています。たとえばMR職には販売手当、薬剤師には薬剤師手当が加算されます。
教育・人材開発
定期的な各階層向けの研修制度が用意されており、人財開発に力を入れています。 入社後は段階的な教育体制が整えられており、担当領域のOJTを通じて専門知識を習得できる仕組みです。 創業100年を前に人事制度の改訂も進めているとのことで、今後のさらなる整備も期待されます。
わかもと製薬の転職難易度は?
わかもと製薬は東証スタンダード上場の中堅製薬メーカーとして、製造・品質・営業・研究・管理など幅広い職種で中途採用を行っています。以下では、公式採用サイトや求人情報をもとに、求められる人材像と転職成功のポイントを整理します。
求められる人材像
わかもと製薬が求めているのは、個を向上させる力と仲間と連携できる力の両方を持つ人材です。日々の好奇心から生まれる発見や目標を実現するための行動力、自己研鑽ができる個の力と、組織のパフォーマンスを最大限に引き出せる協働の力を併せ持つことが期待されています。
同社は比較的コンパクトな企業であるため、自分の仕事が社内全体にどのような影響を及ぼすかを実感しやすい環境です。社員一人ひとりが全体における役割を意識しながら積極的に連携することが求められており、個性とコミュニケーション能力を持つ方と共に未来を築きたいと採用方針に明示されています。
職種別に見ると、 品質保証・GMP管理の分野では、細胞培養・分析経験・品質管理等の経験があれば品質保証未経験でも応募可能なポジションも存在し、長期就業を志向する人材が歓迎されています。 また、自ら考え、行動できる人財を育成する方針のもと、フォロー体制を取りながら仕事を任せるスタイルが特徴です。
転職成功のポイント
わかもと製薬への転職を成功させるうえで重要なのは、専門スキルと中長期的なキャリア志向の両立です。 同社には営業・研究・開発・製造・薬事信頼性保証・管理の6つの部門があり、部門によって求める人材の質が異なります。 応募する部門に対応した専門経験や資格(薬剤師・MR認定証など)を持っていると強みになります。
中途採用で入社する際の給与額は前職の経歴・実績をもとに決まります。入社時が最も条件を交渉しやすいタイミングであるため、希望年収を明確に伝えることが重要です。 条件交渉に不安がある場合は、製薬・医療業界に強い転職エージェントを活用することも有効な手段です。
また、 創業100年を前に人事制度の改訂や工場への設備投資、新製品投入など、積極的な事業拡大が進んでいることから、今後の採用活動の活発化も見込まれます。 採用情報の最新状況は公式採用サイトで定期的に確認することをおすすめします。
わかもと製薬のまとめ
本記事では、わかもと製薬の平均年収・福利厚生・転職難易度について、有価証券報告書や公式採用情報をもとに解説しました。最後に要点を整理します。
年収面では、2026年3月期(第129期)の有価証券報告書に記載された平均年間給与は579万円で、前年の566万円から13万円増加しています。2019年3月期の522万円と比較しても約57万円の上昇があり、緩やかな賃上げ傾向が継続しています。平均勤続年数が約18年と長いことから、長期就業を前提とした安定した雇用環境であることも特徴です。
福利厚生については、年間休日128日・所定労働7.5時間・残業月約10時間というワークライフバランスへの配慮が求人情報から確認できます。育児休暇の復職率100%や時短・時差勤務制度の整備など、ライフステージに応じた柔軟な働き方を支える制度が存在します。
転職・就職を検討する場合は、眼科領域・乳酸菌・ヘルスケアという独自の事業分野への関心と、チームで成果を上げるコミュニケーション能力を軸に自己PRを組み立てることが有効です。求人の最新状況や制度の詳細については、わかもと製薬 採用サイトおよび金融庁EDINETの有価証券報告書を一次情報としてご確認ください。


