アイカ工業株式会社(以下、アイカ工業)は、メラミン化粧板や接着剤・塗り壁材など化成品・建装建材の分野で国内トップクラスのシェアを持つ化学メーカーです。東証プライム・名証プレミアの両市場に上場し、海外売上高比率が48%を超えるグローバル企業でもあります。就職・転職活動において「実際の年収水準はどのくらいか」は多くの方が気にするポイントです。
本記事では、有価証券報告書など一次情報をもとに、アイカ工業の平均年収・年度別推移・役職別・年齢別データを詳しく解説します。転職や就活の参考情報としてぜひお役立てください。
アイカ工業の会社概要
アイカ工業は1936年10月に愛知化学工業として創業し、1966年に現社名へ変更した老舗化学メーカーです。メラミン化粧板では国内シェアNo.1を誇り、塗り壁材ブランド「ジョリパット」やキッチンパネル市場でシェアNo.1の「アイカセラール」など、建築・インテリア分野で幅広く知られる製品を展開しています。本社は愛知県名古屋市中村区JPタワー名古屋に置き、国内外52社のグループ会社を持つ多国籍企業に成長しています。
アイカ工業の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | アイカ工業株式会社 |
| 英語社名 | Aica Kogyo Company, Limited |
| 設立 | 1936年10月20日 |
| 本社所在地 | 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋26階 |
| 資本金 | 98億円 |
| 連結売上高 | 2,486億円(2025年3月末時点) |
| 連結従業員数 | 5,250人(2025年3月末時点) |
| 証券コード | 4206(東証プライム・名証プレミア) |
| 事業内容 | 化成品・建装建材の製造および販売 |
出典:アイカ工業株式会社 会社案内(公式サイト)・同社有価証券報告書
事業は大きく化成品セグメントと建装建材セグメントの2つに分かれます。化成品セグメントでは、1936年に国内初のユリア樹脂接着剤を開発して以来、産業用接着剤・塗り壁材・機能材料など幅広い樹脂製品を展開しています。建装建材セグメントでは、メラミン化粧板を中心にカウンターや化粧フィルム、不燃化粧板など建築空間を彩る素材を提供しています。海外売上高比率が50%に迫る水準にあり、アジアを中心としたグローバル展開を積極的に進めていることも大きな特徴です。
アイカ工業の平均年収はどのぐらい?
アイカ工業の直近の有価証券報告書(2024年3月期)に記載の平均年間給与は781万円です。化学・建材業界の中でも高い水準にあり、長期的に安定した給与水準を維持していることが数値からも見て取れます。以下では年度別の推移を確認します。
年度別の平均年収推移
下表はアイカ工業が有価証券報告書の「従業員の状況」欄に開示している平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数の推移です。
| 年度(提出会社) | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 681 | 40.5 | 16.4 | 1,211 |
| 2023年3月期 | 710 | 40.6 | 16.5 | 1,216 |
| 2024年3月期 | 781 | 41.17 | 16.42 | 1,216 |
出典:アイカ工業株式会社 有価証券報告書(各年3月期)/IRBank(証券コード4206)掲載データをもとに編集部作成
2022年3月期の681万円から2024年3月期には781万円へと、わずか2年間で約100万円の大幅な増加となっています。平均年齢は40歳台前半、勤続年数は16年台と安定しており、同社が長期雇用を前提にした安定した職場環境を持つことが数値からも裏付けられます。従業員数は1,211〜1,216名と横ばいで推移しており、大幅な採用増や組織縮小がない安定した経営体制が続いています。
他企業との比較データ
同業の化学・建材メーカーとの比較を下表に示します。各社の数値は直近に提出された有価証券報告書(おおむね2024年3月期または2023年12月期)の「従業員の状況」に記載の平均年間給与をもとにしています。
| 企業名 | 証券コード | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 主な事業 |
|---|---|---|---|---|
| アイカ工業 | 4206 | 781 | 41.2 | 化成品・建装建材 |
| DIC | 4631 | 773 | 43.4 | インキ・樹脂・化成品 |
| 住友ベークライト | 4203 | 754 | 42.5 | プラスチック・電子材料 |
| ニチハ | 7943 | 652 | 40.5 | 外壁材・建材 |
出典:各社有価証券報告書(2024年3月期または2023年12月期)「従業員の状況」
比較表から、アイカ工業の781万円は同業他社と比べても高い水準に位置していることがわかります。化学メーカー全体の平均と比較しても上位に入る水準であり、安定した収益基盤と積極的な賃上げが数値に表れています。
アイカ工業の役職別年収データ
アイカ工業は、有価証券報告書において役職ごとの年収を個別に開示していません。また、公式IRページや採用サイトにおいても、役員報酬の総額や平均は記載されているものの、一般の課長・部長・主任といった職位ごとの年収レンジは公式データとしては非開示となっています。
参考として、OpenWorkなどのクチコミサービスでは職種別の平均年収として「開発職622万円・研究開発職606万円・営業職521万円」といった投稿データが見られますが、これらは回答者数や属性が限られるため、公式数値ではありません。役職ごとの詳細な年収水準を確認したい場合は、採用選考の過程で直接確認することをおすすめします。
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 役員報酬(総額) | 有価証券報告書の役員報酬欄に総額開示あり(個人別は一部のみ) |
| 管理職(部長・課長等)の年収 | 非開示 |
| 一般社員・主任等の年収 | 非開示 |
| 提出会社全体の平均年収 | 781万円(2024年3月期・有価証券報告書) |
公式データでは全社平均しか開示されていないため、役職別の詳細年収を知りたい場合は、アイカ工業 採用情報(公式)から採用担当者に直接問い合わせるか、転職エージェントを活用することが現実的な方法です。
アイカ工業の年齢別年収推移
アイカ工業は有価証券報告書において、年齢階層ごとの年収を個別に開示していません。公式IRや採用サイトにも年齢別年収のデータは掲載されていないため、公式データとしては非開示となっています。
有価証券報告書に開示されているのは、提出会社の従業員全体の平均年間給与(781万円)・平均年齢(41.17歳)・平均勤続年数(16.42年)のみです。これらの数値から、40歳台前半・勤続16年台の社員が平均的に781万円を受け取っていることがわかりますが、20代・30代・50代それぞれの年収帯は公式には開示されていません。
| 年齢帯 | 平均年収(万円) |
|---|---|
| 20代 | 非開示 |
| 30代 | 非開示 |
| 40代 | 非開示 |
| 50代 | 非開示 |
| 全年齢平均(有報開示値) | 781(2024年3月期) |
出典:アイカ工業株式会社 有価証券報告書(2024年3月期)「従業員の状況」
年齢別の詳細データは公式に開示されていないため、本記事では推計値の掲載は行いません。より詳細なキャリア別年収の目安を知りたい方は、金融庁EDINETでアイカ工業の最新有価証券報告書を直接ご確認いただくか、転職エージェントへの相談をおすすめします。
【中途採用】アイカ工業のような優良企業への転職おすすめサービス
アイカ工業のような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
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アイカ工業の福利厚生
アイカ工業の福利厚生制度は、 公式採用サイト(募集要項)に次の内容が明記されています。社会保険完備(雇用・健康・労災・厚生年金)、財形貯蓄制度、社員持株制度、住宅貸付金制度、個人年金積立金制度、社宅、退職金、産前産後休暇、育児休業・短時間勤務制度、育児費用補助、介護休業・短時間勤務制度、福利厚生カフェテリアプランのほか、労働組合(ユニオンシップ制度)も整備されています。
各制度の概要を以下の表にまとめます。出典はアイカ工業株式会社 公式採用サイト(募集要項ページ)です。
| カテゴリ | 主な制度・内容 |
|---|---|
| 社会保険 | 雇用・健康・労災・厚生年金(完備) |
| 住宅・資産形成 | 社宅、住宅貸付金制度、財形貯蓄制度、社員持株制度、個人年金積立金制度 |
| 退職・年金 | 退職金制度 |
| 育児・介護 | 産前産後休暇、育児休業・短時間勤務制度、育児費用補助、介護休業・短時間勤務制度 |
| その他 | 福利厚生カフェテリアプラン、労働組合(ユニオンシップ制度) |
ワークライフバランス面では、 フレックス制度の導入をはじめ、プライベートと仕事の両立を支援する制度の拡充に注力しており、より柔軟な働き方を可能とする環境整備が進められています。
教育・研修については、 新入社員研修・2年次・3年次研修・中堅職研修・新任管理職研修などの階層別研修、OJT研修、メンター制度、職種別研修、通信教育制度、公的資格取得支援制度などが整備されており、入社後のキャリア形成を継続的にサポートする体制が構築されています。なお、各制度の詳細な条件や最新の適用状況は採用時期・雇用区分によって異なる場合があるため、選考を通じて直接確認することをおすすめします。
アイカ工業の転職難易度は?
アイカ工業は東証プライム上場の専門性の高い化学・建材メーカーです。中途採用の公開求人数は限られており、ポジションによっては専門的なスキルや資格が求められる場面もあります。ここでは同社が公式に発信している人材像と、転職を成功させるためのポイントを整理します。
求められる人材像
アイカ工業が公式採用サイトで明示している人材像は明確です。 社是「挑戦と創造」を実現するための3つの力として、「情熱と、チャレンジ精神を持った人」「自ら考え、実践する力がある人」「他者を巻き込み、チームワークでやり抜くことができる人」を挙げています。
中途採用の職種としては、技術系(研究開発・品質管理・生産技術)や営業職のほか、管理部門(財務・内部監査・経営企画)など多岐にわたります。たとえば内部監査のポジションでは、 財務・管理会計の実務経験、海外赴任経験またはグローバル環境での業務経験、英語でのビジネス経験が必須要件として明示されており、職種ごとに求められるスキルセットが具体的に設定されています。
また同社は海外売上高比率が50%近くに達するグローバル企業であるため、 グローバル展開による業務や様々なスケールの経験を積むことができる環境が整っており、グローバルなキャリアを志向する人材にとっても魅力的な職場といえます。
転職成功のポイント
アイカ工業への転職を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくと有利です。
第一に、業界・製品への理解を深めることが重要です。メラミン化粧板・接着剤・塗り壁材といった同社の主力製品群は、建築・インテリア・自動車など多様な分野に使われています。選考の場では「なぜアイカ工業でなければならないのか」を、製品・事業への理解を踏まえて具体的に語ることが求められます。
第二に、社是「挑戦と創造」との親和性を示すことが効果的です。 自ら考え、実践する力と、他者を巻き込みチームワークでやり抜く力が求められているため、過去の職務経験においてこれらを発揮したエピソードを選考前に整理しておくとよいでしょう。
第三に、グローバル志向や専門性のアピールが有効です。アジアを中心に14の国と地域へ展開するグローバル企業であるため、語学力・海外業務経験・化学・建材に関する専門的な知識や資格を持つ場合は積極的に伝えることをおすすめします。求人によっては非公開のポジションも存在することから、転職エージェントを活用して非公開求人を探す方法も選択肢の一つです。
アイカ工業のまとめ
本記事では、アイカ工業の平均年収・年度別推移・福利厚生・転職難易度について、有価証券報告書や公式採用サイトなどの一次情報をもとに解説しました。
最新の有価証券報告書(2024年3月期)によると、アイカ工業の平均年間給与は781万円で、2022年3月期の681万円から2年間で約100万円増加しています。平均年齢41.17歳・平均勤続年数16.42年と、長期雇用が根付いた安定した職場環境であることが数値からも確認できます。同業他社と比較しても高い水準にあり、積極的な賃上げ姿勢が数値に表れています。
福利厚生は社宅・住宅貸付金・財形貯蓄・育児休業・介護休業・カフェテリアプランなど幅広く整備されており、ライフステージの変化に対応しやすい環境が用意されています。転職・就職を検討する際は、公式採用サイトで最新の募集要項を確認したうえで、キャリアとのマッチングを丁寧に検討することをおすすめします。
アイカ工業の最新の有価証券報告書はアイカ工業 IR情報(公式)、または金融庁が運営するEDINETから参照できます。転職・就活の一次情報として、ぜひ直接ご確認ください。


