株式会社アイティフォー(以下、アイティフォー)は、金融機関や地方公共団体向けのITソリューションを強みとする独立系の総合ITベンダーです。1972年の創業以来、延滞債権管理システムや公共向けBPOサービスなど特化型ソリューションで業界内に確固たる地位を築いており、東京証券取引所プライム市場に上場しています。就職・転職を検討している方にとって、気になるのはやはり「実際の年収水準はどの程度なのか」という点ではないでしょうか。
この記事では、アイティフォーの有価証券報告書をもとに、最新の平均年収データや年度別の推移、同業他社との比較データを詳しく解説します。役職別・年齢別データの開示状況についても正確にお伝えしますので、キャリア選択の参考としてご活用ください。
アイティフォーの会社概要
アイティフォーは、ソフトウェアの設計・開発・保守、システム機器販売、システムインフラ基盤の設置まで一貫したサービスを提供する独立系ITベンダーです。とりわけ、地方銀行をはじめとする金融機関向けの「延滞債権管理システム」では国内地方銀行の70%超のシェアを誇り、公共分野向けBPO(業務受託)サービスも手がけています。1972年に千代田情報機器株式会社として創業し、2000年に現在の社名へ変更。2005年に東京証券取引所第二部へ上場し、翌2006年には第一部(現プライム市場)へ指定替えとなりました。
アイティフォーの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社アイティフォー(ITFOR Inc.) |
| 証券コード | 4743(東証プライム) |
| 設立 | 1972年12月2日 |
| 本社所在地 | 東京都千代田区一番町21番地 |
| 代表者 | 佐藤 恒徳 |
| 資本金 | 11億2,400万円 |
| 業種 | 情報・通信業 |
| 主な事業 | ソフトウェア開発・保守、システム機器販売、システムインフラ構築、BPOサービス |
| IRページ | https://ir.itfor.co.jp/ |
アイティフォーの事業は、フィナンシャルソリューション(金融機関向け)、パブリックソリューション(自治体向け)、コンタクトセンターシステム、流通システム、ネットワーク基盤構築などの領域で構成されています。特に金融機関向けの債権管理システムは地方銀行での圧倒的なシェアを背景に安定した収益基盤となっており、近年はキャッシュレス決済事業(iRITSpay)や自治体DX支援にも積極的に取り組んでいます。連結売上高は2025年3月期に約205億円を記録しており、中堅規模のITサービス企業として存在感を示しています。
アイティフォーの平均年収はどのぐらい?
アイティフォーの平均年収は、有価証券報告書(提出会社の状況)に毎期開示されています。最新の2025年3月期有報では平均年間給与は約632万円となっており、日本の上場企業平均および情報・通信業界の平均をいずれも上回る水準です。
年度別の平均年収推移
以下の表は、アイティフォーの有価証券報告書(提出会社の状況)に記載された直近3期分のデータをまとめたものです。
| 年度 | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 平均勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3月期 | 665 | 41.6 | 11.4 | 488 |
| 2024年3月期 | 665 | 41.7 | 11.5 | 488 |
| 2025年3月期 | 632 | 42.4 | 11.5 | 434 |
出典:株式会社アイティフォー 有価証券報告書(各期)
2023年3月期・2024年3月期ともに665万円水準で安定していましたが、2025年3月期は632万円へと減少しています。同時期に従業員数が488名から434名へ減少しており、組織構成の変化が平均値に影響した可能性があります。平均勤続年数は11年台を維持しており、定着率の高さがうかがえます。平均年齢は42歳前後と情報・通信業界の平均(38歳台)より高めで、ベテラン社員が多い組織構成といえます。
他企業との比較データ
同じ情報・通信業に属する上場企業との比較を以下の表に示します。各社の数値は直近公表の有価証券報告書に基づきます。
| 会社名 | 平均年収(万円) | 主な事業領域 |
|---|---|---|
| アイティフォー(2025年3月期) | 632 | 金融・公共向けITソリューション、BPO |
| 情報・通信業 上場企業平均 | 約614 | (業界平均) |
| 日本の上場企業全体平均 | 約613 | (全業種平均) |
出典:各社有価証券報告書、情報・通信業界平均は業界集計データに基づく参考値
アイティフォーの平均年収は情報・通信業界の上場企業平均と比較して約18万円高く、また全上場企業平均をも上回る水準です。独立系ITベンダーとして金融・公共という比較的安定した顧客基盤を持つことが、給与水準の安定につながっていると考えられます。
アイティフォーの役職別年収データ
アイティフォーの有価証券報告書および公式IRページでは、役職(職位)ごとの年収データは公式データとしては非開示となっています。有報の「提出会社の状況」には平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数が開示されていますが、役職区分ごとの内訳数値は記載がありません。
| 役職区分 | 年収(万円) |
|---|---|
| 一般社員 | 非開示 |
| 主任・リーダー | 非開示 |
| 課長クラス | 非開示 |
| 部長クラス | 非開示 |
| 役員 | 非開示 |
役職別の年収データは有価証券報告書・IR資料のいずれにも掲載がないため、公式情報としてお伝えできる数値はありません。より詳細な処遇条件については、採用選考プロセスやアイティフォー採用サイトにてご確認ください。
アイティフォーの年齢別年収推移
アイティフォーは、年齢別・年代別の平均年収についても、有価証券報告書や公式IRページにおいて公式データとしては非開示となっています。有報の開示項目は全従業員を対象とした平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数にとどまり、年代ごとの内訳は記載されていません。
| 年代 | 年収(万円) |
|---|---|
| 20代 | 非開示 |
| 30代 | 非開示 |
| 40代 | 非開示 |
| 50代 | 非開示 |
参考情報として、有報に記載の全社平均年収は2025年3月期時点で632万円、平均年齢は42.4歳、平均勤続年数は11.5年です。中堅層以上のベテラン社員が多い構成であることから、会社全体の平均を底上げしている可能性があります。年齢別の詳細な処遇水準については、採用選考の場でご確認いただくことをおすすめします。
【中途採用】アイティフォーのような優良企業への転職おすすめサービス
アイティフォーのような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
おすすめ転職エージェントサービス
アイティフォーの福利厚生
アイティフォーは、 「ハタラクエール」の「福利厚生推進法人」として認証されており、働きやすい環境づくりに力を入れていることが公式採用サイトからも確認できます。以下に、公式採用サイトおよびリクナビ掲載情報をもとにした主な福利厚生をご紹介します。
勤務制度については、 フレックスタイム制度とリモートワーク制度を導入しており、働きたい時間に・働きたい場所で集中して働ける環境を整えています。 服装面でもオフィスカジュアルを採用しており、働きやすい職場環境が整備されています。
休暇制度では独自の取り組みも見られます。 「アニバーサリー休暇」として、自分の誕生日の月に有給を取得すると会社から1万円のお祝い金がもらえる制度があり、有給取得率は80%以上を達成しています。
資産形成・財務面の支援として、 財形貯蓄制度や従業員持株会制度が設けられており、社員の財産形成をサポートしています。 また、充実した教育体制と福利厚生制度で社員をバックアップしており、離職率は5%以下(定年退職者含む) と高い定着率を誇っています。
福利厚生の詳細な最新情報は、アイティフォー公式採用サイト「働く環境」にてご確認ください。
アイティフォーの転職難易度は?
求められる人材像
アイティフォーが公式採用サイトおよびリクナビ上で公表している求める人材像は明確です。 「常に前向きで、主体的に動いていける方」「自ら情報収集ができ、好奇心旺盛な方」「コミュニケーションを大切にしていける方」の3点が明示されています。
これらの資質が重視される背景には、同社のビジネスの特性があります。 エンジニアは上流工程から担当し、提案営業もコンサルティング的な立ち位置からお客様の課題をゼロから検討する姿勢が求められます。 プロジェクトメンバー全員が同じ完成形をイメージできるよう、正確に言語化してコミュニケーションをとる力が実務の中核となるためです。
専門知識の有無についても、 学部・学科は一切問わず、採用に際しては面接を重視するという方針が示されており、専門知識に不安がある方でもチャレンジできる環境です。中途採用では、システムエンジニア・インフラエンジニア・営業の各職種で募集が行われており、 過去に在籍した経験を持つ元社員のカムバック・アルムナイ採用も積極的に実施しています。
転職成功のポイント
アイティフォーへの転職を検討する際には、同社のビジネスドメインへの理解が重要です。 地域金融機関や地方自治体、地方百貨店といった特定業界に特化し、経営資源を集中する独立系企業としての立場を理解したうえで、自分のスキルや経験がどの事業領域に貢献できるかを具体的に示せると選考で有利になるでしょう。
コミュニケーション能力は書類選考ではなく面接で評価される傾向があります。求める人材像にあるとおり「齟齬のないコミュニケーション」が重視されるため、面接では自身の意見を論理的かつ明確に伝える練習が欠かせません。金融機関や公共機関向けのシステム開発・提案営業の経験がある方は、その実績を具体的なエピソードとともに準備しておくと効果的です。また、 早い社員は入社5〜6年目・27歳程度で管理職相当に昇格することもあるなど、年功ではなく実力重視の評価制度が導入されており、成長意欲や主体性をアピールすることが転職成功につながります。中途採用への応募はアイティフォー公式中途採用ページから行えます。
アイティフォーのまとめ
この記事では、アイティフォーの平均年収や福利厚生、転職難易度について解説しました。最後に要点を整理します。
有価証券報告書(提出会社の状況)によると、アイティフォーの平均年収は2025年3月期に632万円となっており、情報・通信業界の上場企業平均を上回る水準です。直近3期(2023年3月期665万円、2024年3月期665万円、2025年3月期632万円)の推移を見ると、2025年3月期は従業員数が488名から434名へ減少した影響もあり、やや下落しています。平均勤続年数は11年台を維持しており、定着率の高さが特徴的です。
役職別・年齢別の年収内訳は有価証券報告書・IR資料のいずれにも公式データとして開示されていないため、採用選考の場で直接確認することをおすすめします。福利厚生面では、フレックスタイム・リモートワーク・アニバーサリー休暇など独自の制度が整備されており、ハタラクエール「福利厚生推進法人」の認証も取得しています。
転職・就職を検討している方は、金融・公共という安定した顧客基盤と独立系ならではの技術特化型のキャリアパスを軸に、自身の強みと志望動機を整理して臨むことが転職成功への近道です。最新の求人情報や採用詳細は、アイティフォー採用サイトおよびIRページにてご確認ください。


