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エンジニア転職で後悔する7つの理由|転職後に失敗した人のリカバリー方法も解説

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「エンジニアに転職すれば年収が上がる」「リモートワークができて自由な働き方ができる」——そんな期待を胸にエンジニアへの転職を決めたのに、いざ入社してみると「こんなはずじゃなかった」と感じている方はいませんか。毎日の業務についていけない不安、思ったように給与が上がらないもどかしさ、「転職しなければよかった」という後悔の念。そうした気持ちになるのは、あなただけではありません。

エンジニア転職での後悔には、実は共通したパターンがあります。そのパターンを事前に知っておくだけで、同じ失敗を避けることは十分に可能です。また、すでに転職して後悔している方にも、状況を立て直すためのリカバリー方法があります。

この記事では、エンジニア転職で後悔する7つの具体的な理由を、未経験者・経験者の両方の視点から解説します。さらに上位記事にはほとんど書かれていない「転職後に後悔した人がどう立て直すか」というリカバリー方法まで、実践的な内容でお伝えします。転職前の方も、転職後に悩んでいる方も、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

目次

エンジニア転職で後悔する人の割合と典型的なパターン

まず知っておきたいのは、転職後に後悔を感じること自体は決して珍しいことではないという事実です。株式会社識学が実施した「転職後の幸福度調査」によると、約3人に2人が転職後に「後悔・失敗した」と感じたことがあると回答しています。また、過去3年以内に転職した22〜59歳の会社員1,000人を対象にしたアンケートでは、59.7%が転職を後悔しているという結果も出ています(出典:ベスキャリ調査データ)。

エンジニア転職における後悔は、大きく「未経験からの転職」と「経験者の転職」の2パターンに分けられます。それぞれで後悔の原因や内容が異なるため、自分がどちらに当てはまるかを意識しながら読み進めてみてください。

未経験からのエンジニア転職で後悔しやすい人

未経験からエンジニアへの転職を後悔しやすいのは、「エンジニア=高年収・自由な働き方」というイメージだけで転職を決めてしまった人です。実際の業務内容や、スキルを身につけるまでの学習コストをきちんと理解しないまま飛び込んでしまうと、入社後に理想と現実の大きなギャップに直面します。

また、「未経験歓迎」と謳う求人の中には、人手不足から採用はするものの教育体制が整っていない企業も存在します。そうした企業に入社してしまうと、スキルが身につかないまま時間だけが経過し、「こんなはずじゃなかった」という後悔につながりやすくなります。

経験者エンジニアの転職でも後悔は起こりうる

一方で、すでにエンジニアとしての経験を持つ人でも転職後に後悔するケースは少なくありません。たとえば、SIer(システムインテグレーター)からWeb系自社開発企業へ転職した場合、開発手法・使用技術・職場文化のすべてが大きく変わります。技術力には自信があったのに、入社後に求められるスピード感や自律的な働き方に戸惑い、「思った以上にきつかった」と感じる経験者エンジニアも多くいます。

また、年収アップを目的に転職したものの、新しい環境での評価制度や技術スタックの違いにより、思うように給与が上がらなかったという経験者特有の後悔もあります。エンジニアとしての経験があることと、転職先の環境に合うかどうかは別の問題なのです。

エンジニア転職で後悔する7つの理由【未経験・経験者別に解説】

では、具体的にどのような理由でエンジニア転職後の後悔が起きるのでしょうか。未経験・経験者それぞれに当てはまる理由を7つ、詳しく解説します。

給与が想定より上がらなかった/むしろ下がった

エンジニア転職で最も多い後悔の一つが、給与に関するものです。「エンジニアは高年収」というイメージがある一方で、実際には転職後に給与が下がるケースも珍しくありません。厚生労働省の「雇用動向調査」(2022年)によると、転職後に賃金が「増加」した人は34.6%、「減少」した人は35.2%と、必ずしも転職=収入増にはならないことがわかります。

特に未経験からSES(System Engineering Service)企業に入社した場合、多重下請け構造の中で末端に位置するため、単価が低く抑えられやすい傾向があります。元請け企業が受注した案件は二次請け、三次請けと下流に流れる過程で中間マージンが引かれ、いくら頑張っても給与に反映されないという状況に陥りがちです。また経験者の場合でも、新しい評価制度に慣れるまでの期間は前職より低い基本給からスタートするケースもあるため、求人票に記載された「年収モデル」だけで判断するのは危険です。

SES・多重下請けの末端でスキルが身につかない

SES企業に入社したものの、スキルが一向に身につかないという後悔も非常に多いパターンです。最新技術を使って開発がしたいと期待して入社したにもかかわらず、実際にはレガシーシステムの保守・運用がメインで、コードを書く機会がほとんどないという現実に直面するケースがあります。

また、ヘルプデスク業務や資料作成・テスト作業など、エンジニアとしての専門性を高めにくい業務ばかりを担当し続けることで、市場価値のあるスキルが身につかないまま年月だけが経過してしまいます。キャリアの初期段階でこの状況に陥ってしまうと、後からスキルのある企業への転職が難しくなるという悪循環に陥ることもあります。

長時間労働でワークライフバランスが崩れた

「残業が少なくなる」「ワークライフバランスが改善できる」という期待を持って転職したのに、むしろ前職より労働時間が増えてしまったというケースも多く見られます。パーソル総合研究所の調査によると、ITエンジニア全体の月平均残業時間は18.2時間で、職種別では「インフラエンジニア」「ネットワークエンジニア」などで特に残業時間が長い傾向があります。

特にSIerの受託開発では、納期が厳しく設定されており、プロジェクト終盤になるにつれて残業が一気に増える構造になっています。またWeb系自社開発企業でも、サービスリリース前は長時間勤務になりやすい傾向があります。求人票に記載されている会社全体の平均残業時間ではなく、自分が携わる予定のプロジェクトの実態を確認しなかった場合に、この落とし穴にはまりやすくなります。

仕事についていけず自信を喪失した

未経験からエンジニアに転職した人が特に直面しやすい後悔が、「仕事についていけない」という経験です。周囲が当たり前のように使う専門用語が理解できない、先輩に質問しても何を聞けばいいかすらわからない、同期と比べてスキルの差を感じて自信を失う——そうした状況が続くと、転職そのものを後悔するようになってしまいます。

エンジニアとして実務を担えるレベルに達するまでには、一般的に1,000時間以上の学習が必要とも言われています。入社前にどれだけ勉強していても、現場で求められるレベルとのギャップを感じることは珍しくありません。大切なのは、その状況を一人で抱え込まずに、周囲のサポートを積極的に求めることです。

やりたい開発ができない・業務内容がイメージと違った

「Webサービスの開発がしたい」「AIや機械学習に関わりたい」という明確なビジョンを持って転職したにもかかわらず、実際には希望と全く異なる分野の業務を担当することになったというケースも後悔の大きな原因になります。IT業界では、同じ「エンジニア」という職種名であっても、企業や配属先によって業務内容が大きく異なります。

たとえば、最新のWebアプリケーション開発を期待して入社したのに、実際は工場の制御システムの保守が主な業務だったというケースや、データサイエンティストとして採用されたのに、実務の大半がデータの整理・前処理だったというケースなどが報告されています。面接段階で具体的な業務内容や配属先について深く確認しなかった場合に起きやすい後悔です。

経験者転職でのカルチャーギャップ(SIer→Web系など)

エンジニアとしての経験を持つ人ならではの後悔として、転職先とのカルチャーギャップがあります。特にSIerからWeb系自社開発企業への転職は、技術スタックだけでなく、仕事の進め方・スピード感・求められる自律性のレベルまで大きく異なるため、技術力が十分でもミスマッチが起きやすい環境といえます。

SIerではウォーターフォール型の開発が主流で、各工程の役割分担が明確です。一方Web系ではアジャイル型の開発が多く、一人が要件定義から設計・開発・テスト・運用まで幅広く担うことも珍しくありません。SIerで5〜6年間じっくりシステムを作り上げるプロセスに慣れてきたエンジニアが、Web系のスピード感と度重なる仕様変更についていけず、「思い描いていた環境と全然違った」と感じるケースは多く報告されています。逆に、Web系からSIerへ転職した際に、細かいドキュメント管理やウォーターフォールの重厚な進め方に息苦しさを感じるケースもあります。

人間関係・チームコミュニケーションのミスマッチ

エンジニアの仕事は一人で黙々とコードを書くイメージが強いかもしれませんが、実際にはチームでの共同作業が基本です。毎日の朝会での進捗報告、コードレビュー、他部署との仕様調整など、想像以上にコミュニケーションの機会があります。そのため、チームの雰囲気や職場文化が自分の価値観と合わない場合、モチベーションの低下や精神的な負担につながりやすくなります。

特に前職と大きく文化が異なる企業へ転職した場合——たとえば大企業からベンチャーへ、またはSIerからフルリモートのWeb系スタートアップへ転職した場合——に、人間関係の築き方や意思決定のプロセスの違いに戸惑い、「馴染めない」と感じやすくなります。フルリモート環境では特に、周囲に気軽に話しかけられないまま孤立してしまうケースも見受けられます。

入社後の時期別でみるエンジニア転職後悔のタイミング

エンジニア転職後の後悔には、「いつ、どんな後悔を感じやすいか」という時期のパターンがあります。入社直後の後悔と、半年後・1年後の後悔では原因も中身も異なります。自分が今どの段階にいるのかを把握することで、冷静に状況を判断する助けになります。

時期起きやすい後悔の内容対処の方向性
入社〜1ヶ月目業務・専門用語についていけない。周囲との技術レベル差に圧倒される慣れの問題が大半。焦らず吸収に専念する時期
2〜3ヶ月目「なんか違う」という感覚が定着。やりたい仕事と実際の業務のギャップが明確になる改善できる問題かどうかを冷静に見極める分岐点
半年〜1年目給与・スキルアップの手応えのなさ。カルチャーへの適応限界を感じ始める現職での改善策を試みるか、再転職を検討するかの判断時期
1年〜2年目「このまま続けていても成長できない」という危機感。技術トレンドからの遅れを実感スキルアップと再転職準備を並行して進める段階

入社1ヶ月目の後悔は「慣れ」で解決できることが多い

入社直後の1ヶ月は、誰にとっても最も混乱しやすい時期です。業務用語がわからない、Gitの使い方やコードレビューの文化に戸惑う、周囲の技術レベルが自分より圧倒的に高く感じるといった状況は、この時期に多くのエンジニアが経験することです。リクナビNEXTの調査では、転職後に「辞めたい」と感じた人のうち、約半数が「その気持ちは3ヶ月以内に薄れた」と回答しています。入社直後の後悔の多くは、環境への適応に伴う一時的なものである可能性が高いといえます。

この時期に大切なのは、「わからないことはわからない」と素直に伝え、周囲のサポートを積極的に活用することです。焦って一人で抱え込もうとすると、余計に苦しくなってしまいます。入社して1〜2ヶ月で転職を決断するのは、時期尚早といえるでしょう。

3ヶ月〜半年が「本当のミスマッチ」を見極める分岐点

一方で、転職後3〜6ヶ月が経っても依然として「辞めたい」という気持ちが続いている場合は、慣れの問題ではなく、職場環境や業務内容との本質的なミスマッチが生じている可能性があります。Offers Magazineの調査によると、転職後3〜6ヶ月程度で「スキルアップの機会が全くない」「入社前に約束された業務内容と実際の仕事が大きく異なる」「労働環境が明らかに改善される見込みがない」といった状況が続く場合は、再転職を検討すべきタイミングと言えます。

ただし、感情的になっているときに大きな決断をするのは禁物です。まず冷静に「この後悔は自分の努力や社内での交渉で改善できるものか、それとも構造的に変えられないものか」を見極めることが重要です。

1〜2年目の後悔は「キャリアへの影響」が深刻になりやすい

入社から1〜2年が経過しても状況が変わらない場合、後悔の内容が「日々の辛さ」から「将来のキャリアへの不安」に変わってくることが多いです。スキルアップの機会がないまま時間が経つほど、市場で求められる技術から取り残されるリスクが高まります。実際に、給与アップを目的に中小企業へ転職したエンジニアが、2年後に再転職しようとした際に「技術トレンドから遅れてしまったせいで、希望する企業からの内定を得るのに苦労した」という声も聞かれます。この段階では、スキルアップと次の転職準備を並行して進めることを真剣に考えるべき時期です。

エンジニア転職で後悔した人がやるべきリカバリー方法

転職後に後悔していると気づいたとき、最初にすべきことは「すぐに辞める」ことではありません。状況を冷静に分析し、まずは現職でできる改善策を試みることが先決です。ここでは、後悔を感じているエンジニアが実際に取るべきリカバリーのステップを、段階ごとに解説します。

在籍しながらスキルアップ・ポジション変更を狙う

まず試みるべきは、現在の職場の中で状況を改善する方法を探すことです。後悔の原因が「やりたい業務ができない」「スキルが身につかない」という点にあるなら、上司との面談でキャリアの希望を率直に伝え、担当業務や参加プロジェクトの変更を打診してみることが有効です。意外にも、そうした声を上げたことで状況が改善されるケースは少なくありません。

また、業務時間外でのスキルアップも並行して進めることをおすすめします。在籍しながらポートフォリオを作成したり、技術勉強会やオンラインコミュニティに参加したりすることで、市場価値を高めながら次の選択肢を広げることができます。「今の職場で得られるものを最大限得ながら、次への準備も進める」という姿勢が、最もリスクの少ないリカバリーの形です。後悔を感じていても、在職中に動くことができれば転職活動でも有利な立場を保てます。

後悔の原因が給与にある場合は、まず評価制度や昇給のタイミングを正確に把握することから始めましょう。入社から1年経たないうちに評価されるケースは少なく、評価サイクルを理解していなかったことで「給料が上がらない」と誤解しているケースもあります。上司に対して昇給の条件や目標を明確に確認し、それに向けた行動計画を立てることが現実的な第一歩です。

再転職を検討する場合の判断基準と動くべきタイミング

現職での改善を半年〜1年程度試みても状況が変わらない、あるいは構造的に変えられない問題(多重下請けの末端でスキルが身につかない、労働環境が法的に問題のあるレベルなど)が明らかな場合は、再転職を視野に入れて具体的に動き始めることを検討しましょう。

再転職を判断する際に参考になる基準として、以下の点を確認してみてください。スキルアップの機会がまったくない状態が続いているか、入社前に提示された業務内容と実際の仕事が大きく異なっているか、上司との面談で改善を求めても変化がないか、精神的・身体的な健康に影響が出始めているか——これらの状況が複数重なっている場合は、再転職を検討する十分な理由があると言えます。

再転職のタイミングで重要なのは、「在職中に動くこと」です。短期間での離職は選考で不利になるリスクがありますが、次の職場が決まってから退職することで、金銭的な安定を保ちつつ転職活動を進められます。また、再転職を成功させるためには、前回の転職で何がうまくいかなかったかを冷静に言語化することが不可欠です。同じ後悔を繰り返さないためにも、「なぜ後悔したのか」「次はどういう環境を選びたいか」という軸を明確にしてから転職活動に臨むようにしましょう。

エンジニア転職で後悔しないための5つの事前対策

ここまで後悔の理由やリカバリー方法を解説してきましたが、最も大切なのはやはり「後悔する転職をそもそもしない」ことです。エンジニア転職での後悔の多くは、事前の情報収集と準備の不足から生まれます。転職を検討している段階にいる方は、以下の5つの対策を実践することで、入社後のミスマッチを大幅に減らすことができます。

企業の種類(SES・SIer・自社開発)を正しく理解する

エンジニア転職で後悔しないための第一歩は、IT業界の企業形態の違いをきちんと理解することです。一口に「エンジニア求人」といっても、SES企業・SIer・Web系自社開発企業では、業務内容・キャリアパス・給与水準・働き方が大きく異なります。

SES企業はクライアント先に常駐して働く形態が多く、参画する現場によって業務内容が変わります。スキルアップの機会や給与水準は、配属先の現場に大きく左右されます。SIerは大規模なシステム開発を受託する企業で、ウォーターフォール型の開発が中心です。役割分担が明確で安定している反面、最新技術に触れる機会が限られることもあります。Web系自社開発企業は自社サービスを持ち、スピード感のある開発環境が特徴です。裁量が大きくモダンな技術を扱える可能性が高い一方、即戦力性が強く求められ、自己学習への意欲が必須となります。

自分が「どういう環境でどんなエンジニアになりたいか」というビジョンを持ったうえで、その目標に合った企業形態を選ぶことが、後悔のない転職への第一歩です。なんとなく「エンジニア求人」に応募するのではなく、企業の種類を見極める目を持つことが重要です。

求人票の見方・面接で確認すべき質問リスト

求人票に書かれている情報はあくまで企業側がアピールしたい内容であり、実際の職場環境の一部にすぎません。「年収〇〇万円以上」という記載が残業代込みの金額だったり、「最新技術を使用」と書かれていても実態は保守業務がメインだったりするケースが珍しくありません。後悔を防ぐためには、求人票の情報を鵜呑みにせず、面接の場で積極的に確認することが大切です。

面接で確認しておきたい主な質問として、「入社後に担当する具体的な業務内容とプロジェクトを教えてください」「使用している技術スタックと、直近で導入した新しい技術はありますか」「残業時間は部署・プロジェクト単位でどのくらいですか」「未経験者・中途入社の方向けにどのような育成体制がありますか」「エンジニアの評価制度と昇給のタイミングを教えてください」といった内容が挙げられます。これらを面接で確認することで、入社後のギャップを大きく減らすことができます。また、面接でこうした質問をすることは「しっかり考えて転職活動をしている」という好印象にもつながります。

さらに、同じ企業でも配属先によって業務内容や残業時間が大きく異なることがあります。会社全体の平均ではなく、自分が実際に配属される予定の部署・チームの実態を具体的に聞くようにしてください。

転職エージェントを使って内側の情報を取得する

求人票や面接だけでは得られない「企業の内側の情報」を得るために、IT・エンジニア専門の転職エージェントを活用することは非常に有効です。専門エージェントは企業に対して年間数千回規模の訪問・ヒアリングを実施しており、職場の雰囲気・離職率・エンジニアの実際の評価基準・技術投資の姿勢など、求人票には掲載されない情報を持っています。

エージェントを利用する際は、一社だけでなく複数のエージェントを並行して活用することをおすすめします。エージェントによって保有している求人や得意な業種が異なるため、複数社を使い分けることで、より多くの選択肢と情報を得ることができます。なお、エージェントはあくまで転職を成立させることでビジネスが成り立っているため、すすめられた企業を必ず受ける必要はありません。自分の軸と照らし合わせながら、主体的に判断することを忘れないようにしてください。

現職エンジニアとのカジュアル面談・OB訪問を活用する

最近では、応募前にカジュアル面談を設けている企業が増えています。選考とは別の場で現役エンジニアと話す機会があれば、職場のリアルな雰囲気や技術的な期待レベル、チームの文化について率直に聞くことができます。こうしたカジュアル面談の場では、採用担当者ではなく実際に一緒に働くことになるエンジニアの話を聞くことが特に重要です。

また、LinkedInやTwitter(X)などのSNSを通じて、気になる企業で働いているエンジニアにコンタクトを取り、実態を聞くという方法も有効です。Wantedlyなどの採用プラットフォームでは「話を聞きに行く」という形式でカジュアルに話せる機会を設けている企業も多いため、積極的に活用してみてください。

長期的なキャリアプランを転職の軸に据える

「今の職場が嫌だから転職する」という、現状への不満だけを転職理由にしてしまうと、転職先でも同じ不満を繰り返す可能性が高くなります。エンジニア転職で後悔しないためには、「3年後・5年後にどんなエンジニアになっていたいか」という長期的なキャリアビジョンを転職の軸として持つことが大切です。

目先の年収アップや残業の少なさだけに目を向けて転職先を選ぶと、スキルアップの機会がなく数年後にキャリアが停滞してしまうリスクがあります。パーソル総合研究所の調査では、ITエンジニアの入社理由の上位として「安定して働ける環境(53.8%)」「成長できる環境(40.4%)」「技術を伸ばせる環境(38.3%)」が挙げられており、成長環境の重要性がデータからも裏付けられています。給与・働き方・技術環境・成長機会という複数の軸で転職先を総合的に評価するようにしましょう。

まとめ|エンジニア転職の後悔はあらかじめ防げる

この記事では、エンジニア転職で後悔する7つの理由と、転職後に後悔した場合のリカバリー方法、そして後悔しないための事前対策について解説してきました。

後悔する理由として特に多いのは、給与が想定より上がらなかった、SES・多重下請けの末端でスキルが身につかなかった、仕事内容がイメージと違った、経験者ならではのカルチャーギャップ、という4点です。そしてこれらの後悔の多くは、転職前の十分な情報収集と準備によって、かなりの部分を防ぐことができます。

また、すでに転職して後悔を感じている方へお伝えしたいのは、すぐに結論を出す必要はないということです。入社直後の後悔は慣れとともに薄れることが多く、3〜6ヶ月ほど様子を見てから状況を判断することが賢明です。一方で、半年〜1年以上経過しても改善の見込みがない場合は、在職しながら次のステップへの準備を進めることを躊躇わないでください。エンジニアは転職を重ねることで年収が上がりやすい職種でもあり、一度の転職の失敗が人生を決めるわけではありません。

大切なのは、後悔から学んで次の転職に活かすことです。企業の種類を正しく理解し、面接で具体的な業務内容を確認し、長期的なキャリアビジョンを軸に転職先を選ぶ——この基本を丁寧に実践することが、後悔のないエンジニア転職への最短ルートです。

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