パナソニックは誰もが知る大手電機メーカーですが、具体的な仕事内容がわからないままでは就活に支障が出てしまいます。
この記事では、新卒大学生が悩みやすいパナソニックの疑問についてお答えします。
- 【9のグループ会社】パナソニックの事業内容
- パナソニックの特徴
- パナソニックの採用大学
- パナソニックの選考フロー
- 【年齢別】パナソニックの年収・給料
この記事の内容をパナソニックの就活に役立ててください。
【9つのグループ会社】パナソニックの事業内容
パナソニックは9つのグループ会社に分かれています。
- パナソニック株式会社
- パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社
- パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社
- パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社
- パナソニック コネクト株式会社
- パナソニック インダストリー株式会社
- パナソニック エナジー株式会社
- パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社
- パナソニック ホールディングス株式会社
それぞれの会社が持つ特徴を見ていきましょう。
パナソニック株式会社
パナソニック株式会社は、主に生活に関わる家電製造事業を展開しています。社内で5つの分社体制を取り、幅広い領域で活躍中です。
- くらしプライアンス社:食事・家事・美容・健康をテーマにした家電の開発
- エレクトリックワークス社:快適な環境の一助となる照明機器の開発
- 空質空調社:家庭用エアコンの開発
- コールドチェーンソリューションズ社:スーパーやコンビニ向けに業務用機器を提供
- 中国・北東アジア社:中国・北東アジアにおける新規事業を展開
家電関連のくらし事業は、パナソニックのさまざまな事業の中で売上1位を獲得しています。
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社
オートモーティブシステムズ株式会社は、自動車に搭載されるシステムを開発する会社です。立体的な映像で視認性を高めたカーナビや、自動運転をサポートする車載カメラなどを開発しています。
フロントガラスに制限速度や進行方向を投影するシステムも開発しており、次世代の自動車関連事業と強い関わりを持つ企業です。
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社
エンターテインメント&コミュニケーション株式会社は、映像と音響機器関連の事業に力を入れています。また、テレビやBDレコーダーの製造に加えて、NICOBO(ニコボ)というロボットも開発しました。
NICOBO(ニコボ)は「永遠の2歳児」というキャッチフレーズを持ち、人を支える機能を持ちません。しかし、人の言葉を学習したり話しかけてきたりと、日常生活に彩りを加えてくれます。
世界最高クラスの映像・音響・通信技術で、さまざまな娯楽を提供する会社です。
パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社
ハウジングソリューションズ株式会社は、主に下記の住宅設備を開発しています。
- 水廻りシステム:トイレ・洗面台・キッチン・バスルーム
- 建築システム:収納棚・ドア・階段など
- 外廻りシステム:宅配ボックス・樹脂サッシ・小包ポスト
60年の歴史を誇る技術で「雨とい」も製造しており、高い信頼性を強みとする会社です。
パナソニック コネクト株式会社
コネクト株式会社は、最先端のAI・IoT技術で物流や生活インフラを支えています。倉庫内のパレットの状況を可視化するシステムや、顔認証で出入国が可能になるシステムなど、さまざまな現場の効率化に貢献する会社です。
最新のテクノロジーで公共サービス事業にも進出し、地域の防災や警察、学校などの現場とも強い関わりがあります。
パナソニック インダストリー株式会社
インダストリー株式会社はIoT技術を活用し、情報通信インフラの需要増に対応するため、下記の分野で活動しています。
- 生産設備とIoT導入のパッケージ商品
- 半導体製品の機能性向上
- 自動運転車向けの基盤素材の提供
工場の省人化や自動運転普及への貢献など、日本の少子高齢化に欠かせない商品を創出します。
パナソニック エナジー株式会社
エナジー株式会社は、人々の生活に密着している電池関連の事業に注力する企業です。たとえば、下記の功績が挙げられます。
- 世界一長持ちする単3形アルカリ乾電池の開発
- 世界最高のエネルギー密度を誇る車載用円筒型リチウムイオン電池の開発
- 「はやぶさ」「はやぶさ2」の回収カプセルに使用されたリチウム一次電池を提供
人々の生活から宇宙関連事業まで、さまざまな領域で横断的に活躍しています。
パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社
オペレーショナルエクセレンス株式会社は、パナソニック全体の業務効率化に注力している会社です。経営・人事・法務・品質管理など、幅広い領域で貢献しています。
事務関連だけでなく、物資の調達事業でも活躍する組織です。世界に存在する13,000社の企業とつながりを持ち、高品質な材料や部品を安定供給し、モノづくり業界を支援しています。
パナソニック ホールディングス株式会社
ホールディングス株式会社は中長期のビジョンや経営戦略などを策定し、グループ全体の動きを総括しています。
他のグループ会社と積極的に連携する技術部門もあります。新規事業の創出や機能性に優れた材料を開発し、持続可能な社会の構築に力を発揮する会社です。
パナソニックの特徴
パナソニックは家電や工場の設備開発、情報インフラ以外にも社会問題に技術を注ぐ企業です。たとえば、高齢者とその家族の生活を快適にする製品・サービス・施設の運営など、少子高齢化が加速する日本に欠かせない事業を展開しています。
また、持続可能な社会に貢献する企業としても見逃せません。2024年、イギリスのパナソニック マニュファクチャリングイギリス株式会社では、消費エネルギーを100%再生可能エネルギーで賄う電力供給設備の実証試験を予定しています。
1918年の創業から100年以上の歴史を誇り、人々の生活を支える企業として高い評価と信頼を勝ち取っています。
パナソニックの採用大学
パナソニックの採用大学をランキング形式で見てみましょう。
大学名 | 就職人数 |
---|---|
大阪大学 | 54人 |
早稲田大学 | 48人 |
同志社大学 | 44人 |
立命館大学 | 42人 |
京都大学 | 35人 |
神戸大学 | 34人 |
東京理科大学 | 23人 |
九州大学 | 22人 |
名古屋大学 | 20人 |
慶応義塾大学 | 19人 |
上位10校は難関大学出身者が多く、学歴フィルターがあると思われるかもしれません。
しかし、広島大学・岡山大学・日本大学など、偏差値40台~60台前半の中堅大学出身者も採用されています。学歴フィルターは存在せず、個人の実力が評価される企業といえるでしょう。
パナソニックの選考フロー
パナソニックの選考フローは基本的に下記の流れで進み、3種類の職種に大きく分かれます。
- パナソニック公式サイトのアカウント作成
- エントリーシート提出
- 適性検査(SPI)受検
- 書類選考
- 1次選考
- 複数回の面接
- 内々定
なお、各職種の併願はできないため、応募の際は自分の能力や性格に合った職種を選びましょう。
技術系
技術系職種では下記の配属先に分かれます。
- 研究開発
- 設計開発
- 生産技術
- 知的財産
- 情報システム
- 調達、品質管理など
1次選考通過後に最終選考として人事面接と技術面接が行われ、技術プレゼンテーションの時間が取られています。採用者によれば、5分間で自分の研究内容を紹介するプレゼンのようです。
事務系
事務系はWILLコースとコース別採用の2つに分かれており、それぞれ次の特徴があります。
WILLコース | コース別採用 |
---|---|
・職種を問わずパナソニックで働きたい人向けのコース ・選考中に応募者に合った職種を探す内容 | ・配属先が決まっているコース ・初期配属以降は異動の可能性あり ・2024年度は「セールス&マーケティング」と「コーポレートスタッフ」の2種類 |
どちらのコースも選考フローは同じであり、パナソニック公式サイトでのアカウント作成から複数回の面接に進みます。コース別採用は、下記の職種から配属先を選択可能です。
- セールス&マーケティング:営業・商品企画・CS(カスタマーサービス)・SE(システムエンジニア)・広報など
- コーポレートスタッフ:経理・人事・法務・知的財産など
自分の強みを活かせる職種を選び、企業があなたを雇うことで得られるメリットを面接官に伝えましょう。
クリエイティブ系
クリエイティブ系は募集時期が早いため、2024年度の募集は終了しています。詳細を載せるので、次の機会に応募したい人は参考にしてください。
選考フローは、パナソニック公式サイトのアカウント登録から通常の流れで進みます。クリエイティブ系はモノづくりのような開発だけでなく、ビジネスモデルや広告などの企画も考案する職種です。
また、学習歴や経歴に関係なく応募できるため、クリエイティブ系のポートフォリオに自信がある人は挑戦しやすい職種といえます。
【年齢別】パナソニックの年収・給料
OpenWorkの情報に基づいて、パナソニックの年齢別の年収・給料をまとめました。
年齢 | 平均年収 |
---|---|
25歳 | 441万円(336~580万円) |
30歳 | 599万円(456~787万円) |
35歳 | 748万円(570~984万円) |
40歳 | 861万円(656~1,131万円) |
45歳 | 922万円(702~1,211万円) |
50歳 | 942万円(717~1,236万円) |
55歳 | 951万円(724~1,248万円) |
国税庁による調査では日本人の平均年収は458万円です。パナソニックに入社すれば、25歳で平均を超える年収を達成できるかもしれません。
年収2,000万円は厳しいですが、1,000万円なら40歳前後で到達できる可能性があります。
参考:OpenWork「パナソニック株式会社 – 年収・給与制度」
まとめ
この記事では、パナソニックの採用について重要な情報をまとめました。
- 【9のグループ会社】パナソニックの事業内容
- パナソニックの特徴
- パナソニックの採用大学
- パナソニックの選考フロー
- 【年齢別】パナソニックの年収・給料
パナソニックは家電だけだなく、福祉やインフラの領域でも活躍する企業です。製品の開発以外にも、新しいビジネスモデルや効率的な資材調達など、業務には幅広い知識を必要としています。
自分の資質に合う職種を選び、パナソニックの内定を目指しましょう。