株式会社アシロ（以下、アシロ）は、リーガルメディア事業を主軸とする急成長企業として、2021年に東京証券取引所グロース市場に上場しました。「世界中の誰よりも深くユーザーとお客様を幸せにしたい」という企業理念のもと、世界最深地点で生存が確認された深海魚「ヨミノアシロ」から社名を拝借し、表層的ではない社会基盤となりうるサービスの創出を目指しています。法律問題を抱えるユーザーと弁護士をつなぐ「ベンナビシリーズ」をはじめとするリーガルメディア事業で大きな成果を上げており、転職市場でも注目を集めています。転職を検討している方にとって、同社の年収水準や待遇制度は重要な判断材料となります。本記事では、アシロの平均年収について、有価証券報告書などの公式データを基に詳しく解説します。役職別・年齢別の年収推移から福利厚生、転職情報まで、転職検討者の皆様に役立つ最新情報をお届けします。

アシロの会社概要

アシロは2009年11月に創業され、2016年4月に設立されたリーガルテック分野のリーディングカンパニーです。同社は「刹那的なサービスではなく、深く広く長く愛されるサービスを創り上げたい」をミッションに掲げ、法律・弁護士業界とインターネットを結びつけた革新的な事業を展開しています。「失敗に寛容で、チャレンジングでなければならない」という独特の企業文化を持ち、「求む、半端じゃない失敗をしたい人間」というユニークな採用メッセージでも話題を集めています。

アシロの基本情報

項目	詳細
会社名	株式会社アシロ
本社所在地	東京都新宿区西新宿６丁目３番１号 新宿アイランドウイング４F
設立年	2016年4月（創業2009年11月）
業種	サービス業（リーガルテック）
事業内容	リーガルメディア事業、HR事業、保険事業
上場市場	東京証券取引所グロース市場

アシロの主力事業は、法律問題を抱える一般ユーザーと専門分野に特化した弁護士をつなぐリーガルメディア事業です。「ベンナビ離婚」「ベンナビ相続」「ベンナビ交通事故」など、事件と分野を切り分けた分野特化型リーガルメディアとして国内最大級の規模を誇ります。従来の総合型法律ポータルサイトとは異なり、各分野の専門家にフォーカスすることで、ユーザーにとってより適切な弁護士との マッチングを実現しています。また、管理部門特化の転職エージェント「キャリズム」や弁護士向け転職支援サービス「NO-LIMIT」などのHR事業、さらには法人・個人事業主向けの弁護士費用保険「bonobo」を提供する保険事業も展開し、リーガルサービスの総合プラットフォーマーとしての地位を確立しています。

アシロの平均年収はどのぐらい？

アシロの最新の平均年収は580万円となっています。これはサービス業界の中では高水準の年収といえるでしょう。同社は上場以来、安定的な年収上昇を実現しており、平均年齢29.1歳という若い組織でありながら高い年収水準を維持しています。

年度	平均年収（万円）	平均年齢（歳）	平均勤続年数（年）	従業員数（人）
2022年	560	29.5	2.2	53
2023年	571	29.8	2.3	75
2024年	580	29.1	2.3	98

出典：株式会社アシロ 有価証券報告書（各年10月期）

アシロの同業他社比較

サービス業界において、アシロの平均年収580万円は非常に高い水準にあります。サービス業界120社中50位にランクインしており、業界内でも上位の年収水準を誇ります。特に、平均年齢29.1歳という若い組織でこの年収水準を実現していることは特筆すべき点です。リーガルテック分野という専門性の高い領域で事業を展開し、急成長を続けていることが高年収の背景にあると考えられます。また、年収偏差値は53.5と全国平均を上回っており、転職市場においても魅力的な水準といえるでしょう。

アシロの役職別年収を詳しく解説

アシロの役職別年収について、公式データとしては詳細な開示はされていません。有価証券報告書や公式採用サイトにおいても、役職別の年収データは公表されていません。

役職	推定年収（万円）	備考
係長・主任クラス	非開示	公式データなし
課長クラス	非開示	公式データなし
部長クラス	非開示	公式データなし

ただし、同社では半年に一度の査定制度があり、成果に応じた評価が年収に反映される仕組みが整っています。口コミ情報によると、年2回の賞与（月給の1.5ヶ月分がベース）、3ヶ月ごとの表彰制度（手当付き）、住宅手当などの制度が充実しており、成果を出した社員には手厚い報酬が支給される環境があるようです。リーガルメディア事業という専門性の高い分野での経験や、Webマーケティング、コンテンツ制作などのスキルが年収に大きく影響すると考えられます。

アシロの年齢別年収の特徴

アシロの年齢別年収についても、公式データとしては詳細な開示はされていません。ただし、平均年齢が29.1歳と非常に若い組織であることが大きな特徴です。

年代	推定年収範囲（万円）	備考
20代	非開示	主力年代、推定初任給25万円
30代	非開示	中核層と推測
40代	非開示	公式データなし
50代以上	非開示	公式データなし

同社の平均年齢29.1歳、平均勤続年数2.3年という数値から、20代後半から30代前半の若手・中堅層が中心となって事業を支えていることが伺えます。急成長企業として積極的な採用を行っており、特に新卒採用にも力を入れていることから、若い世代が活躍しやすい環境が整っていると考えられます。平均勤続年数が比較的短いのは、成長企業としての人材流動性や、リーガルテック分野の専門人材の市場価値の高さを反映している可能性があります。

アシロの福利厚生・待遇制度

アシロの福利厚生について、公式サイトや採用情報から以下のような制度が確認できます。

• 保険・手当関係：社会保険完備、住宅手当、各種手当制度
• 評価・賞与制度：年2回の賞与、3ヶ月ごとの表彰制度（手当付き）
• 働く環境：服装自由、東京勤務確約（転勤なし）
• 成長支援：業務関連書籍購入費補助、インフルエンザ予防接種費用補助
• 採用制度：職種別採用制度、説明会参加から内定まで最短2週間

同社の特徴的な制度として、「失敗に寛容で、チャレンジングな環境」を重視した企業文化があります。一般的にネガティブとされる「失敗」を「チャレンジした証し」として称賛し、学びの機会として捉える独特の価値観を持っています。また、職種別採用を実施しており、カスタマーサクセス職、コンテンツマーケティング職、Webエンジニア職など、希望する職種を選択できる制度も魅力の一つです。

アシロの転職・中途採用情報

アシロでは、リーガルメディア事業の拡大とHR事業・保険事業の成長に伴い、様々なポジションで積極的な中途採用を行っています。特に、カスタマーサクセス（営業・フォロー営業）、コンテンツマーケティング、Webエンジニア、データアナリスト、人材紹介コンサルタントなどの職種を中心に人材を募集しています。

同社が求める人材像としては、「半端じゃない失敗をしたい人間」というユニークなメッセージに象徴されるように、チャレンジ精神旺盛で失敗を恐れない方を重視しています。具体的には、法律・弁護士業界の知識を持つ方、Webマーケティングやコンテンツ制作の経験がある方、人材紹介業界での経験がある方などが歓迎されています。また、「世界中の誰よりも深くユーザーとお客様を幸せにしたい」という企業理念に共感し、社会基盤となりうるサービスの創出に貢献したいという強い意欲を持つ方を求めています。同社は「New ASiRO」として企業戦略の大幅アップデートを予定しており、事業拡大フェーズでの挑戦的な環境を求める方にとって非常に魅力的な職場といえるでしょう。

アシロの将来性・成長性を分析

アシロの将来性を考える上で、リーガルテック市場の拡大は非常に重要なファクターです。法律業界のデジタル化が進む中で、弁護士とユーザーをつなぐプラットフォームサービスの需要は今後も継続的に成長することが予想されます。

同社の強みは、分野特化型リーガルメディアとして国内最大級の規模を誇る「ベンナビシリーズ」の運営実績、法律業界とインターネットを結びつけた独自のビジネスモデル、そして多角的な事業展開による収益源の多様化にあります。2024年10月期の第1四半期では売上収益が前年比60％超の高成長を達成するなど、順調な成長を続けています。

また、リーガルメディア事業に加えて、HR事業では弁護士向け転職支援サービスや管理部門特化の転職エージェント、保険事業では弁護士費用保険の提供など、リーガルサービスの総合プラットフォーマーとしての地位を確立しつつあります。「New ASiRO」として企業戦略の大幅アップデートも予定されており、さらなる事業領域の拡大と成長加速が期待されています。従業員数も2021年の39名から2024年の98名へと急速に拡大しており、組織基盤の強化も着実に進んでいます。

アシロへの転職を検討している方へ｜まとめ

アシロの平均年収580万円は、サービス業界において高水準の年収です。同社の魅力は、リーガルテック分野のリーディングカンパニーとして急成長を続けていること、分野特化型のビジネスモデルによる高い専門性、そして「失敗を称賛する」というユニークな企業文化にあります。

転職を検討される際は、年収の高さに加えて、成長著しいリーガルテック市場での最先端の経験を積めること、若い組織での活躍機会、チャレンジ精神を重視する働きやすい環境なども総合的に評価されることをお勧めします。同社の「世界中の誰よりも深くユーザーとお客様を幸せにしたい」という理念に共感し、社会基盤となりうるサービスの創出に貢献したいという方、そして「半端じゃない失敗」を恐れずにチャレンジしたいという方にとって、非常に魅力的な職場環境といえるでしょう。