エクシオグループ株式会社(以下、エクシオグループ)は、東京証券取引所プライム市場に上場する通信建設業界の大手企業です。主にNTTグループやKDDIなどの通信事業者向けの電気・通信基盤構築を手がけており、通信工事業界では国内トップクラスの規模を誇ります。本記事では、エクシオグループの最新の平均年収データから役職別・年齢別の年収推移、福利厚生制度、転職難易度まで詳しく解説します。転職を検討されている方にとって有益な情報をお届けします。
エクシオグループの会社概要
エクシオグループは1954年に協和電設として創業し、日本全国の通信インフラ網を繋ぐ会社として歩みを始めました。通信建設業界においてコムシスホールディングス、ミライト・ワンとともに国内大手通信インフラ企業の一角を担っています。電気通信工事で国内トップクラスの技術力を有し、設計・施工・保守まで一元的なサービスを提供する総合エンジニアリング企業として成長しています。現在は「つなぐエンジニアリング・カンパニー」として、通信インフラだけでなく都市全体のシステム構築に事業領域を拡大しています。
エクシオグループの基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | エクシオグループ株式会社 |
本社所在地 | 東京都渋谷区渋谷三丁目29番20号 |
設立年 | 1954年5月 |
業種 | 建設業(電気通信工事業) |
事業内容 | 通信キャリア事業、都市インフラ事業、システムソリューション事業 |
上場市場 | 東京証券取引所プライム市場 |
エクシオグループの事業は大きく3つのセグメントに分かれています。通信キャリア事業では、NTTグループ向け各種通信インフラ設備の構築・保守を中心に、5Gなどの次世代通信インフラの整備を手がけています。都市インフラ事業では、オフィスビル、マンション、データセンター、メガソーラーなどの電気・空調工事や無電柱化工事などの都市土木工事を展開。システムソリューション事業では、企業や官公庁向けのシステム構築・保守をはじめ、DX推進支援サービスを提供しています。連結子会社157社、関連会社18社を擁するグループ企業として、日本はもとよりアジア地域でも事業を展開しています。
エクシオグループの平均年収はどのぐらい?
年度別の平均年収推移
年度 | 平均年収 | 平均年齢 | 勤続年数 | 従業員数 |
---|---|---|---|---|
2024年3月期 | 745万円 | 44.2歳 | 18.3年 | 3,766人 |
2023年3月期 | 772万円 | 43.7歳 | 17.9年 | 16,772人 |
2022年3月期 | 739万円 | 42.8歳 | 17.3年 | 4,134人 |
2021年3月期 | 700万円台 | 42歳台 | 17年台 | 4,000人台 |
2020年3月期 | 700万円台 | 42歳台 | 16年台 | 4,000人台 |
2019年3月期 | 690万円台 | 41歳台 | 16年台 | 3,900人台 |
エクシオグループの平均年収は、直近2024年3月期で745万円となっています。2023年3月期の772万円から若干減少したものの、過去5年間を通じて700万円台後半の水準を維持しており、安定した給与水準を保っています。平均年齢は44.2歳、平均勤続年数は18.3年と、定着率の高い職場環境であることが伺えます。
出典:エクシオグループ株式会社 有価証券報告書(2024年3月期)
他企業との比較データ
企業名 | 平均年収 | 業界内順位 |
---|---|---|
エクシオグループ | 745万円 | 通信工事業界上位 |
コムシスホールディングス | 780万円台 | 業界トップクラス |
ミライト・ワン | 750万円台 | 業界上位 |
東証プライム平均 | 742万円 | - |
建設・資材業界平均 | 786万円 | - |
通信工事業界大手3社の中で、エクシオグループの平均年収は業界内でも上位に位置しています。東証プライム市場全体の平均年収742万円を上回っており、安定した収入が期待できる企業と言えます。建設・資材業界全体の平均786万円と比較すると若干下回りますが、通信工事という専門性の高い技術分野においては競争力のある水準を維持しています。
エクシオグループの役職別年収データ
役職 | 推定年収(万円) |
---|---|
新入社員 | 380~420 |
係長・主任クラス | 550~650 |
課長クラス | 750~950 |
部長クラス | 950~1,200 |
執行役員クラス | 1,300~1,800 |
エクシオグループの役職別年収は、新入社員で380~420万円からスタートし、係長・主任クラスで550~650万円、課長クラスで750~950万円、部長クラスで950~1,200万円となっています。管理職になると年収1,000万円台に到達する可能性があり、キャリアアップによる収入増加が期待できる給与体系となっています。技術力と管理能力を兼ね備えた人材については、より高い年収レンジでの処遇も期待できます。なお、詳細な役職別年収データについては公式データとしては非開示となっており、これらの数値は業界平均や口コミ情報を基にした推定値であることにご注意ください。
エクシオグループの年齢別年収推移
年代 | 推定年収範囲(万円) |
---|---|
20代 | 380~550 |
30代 | 550~750 |
40代 | 700~950 |
50代以上 | 800~1,200 |
年齢別の年収推移を見ると、20代では380~550万円、30代で550~750万円、40代で700~950万円、50代以上で800~1,200万円という水準になっています。エクシオグループでは経験とスキルに応じた昇進・昇格制度が整備されており、年齢と共に着実な年収アップが期待できます。特に技術系職種では、資格取得や専門性の向上により、より高い年収を目指すことが可能です。平均勤続年数が18.3年と長いことからも、長期的なキャリア形成を支援する環境が整っていることが分かります。なお、年齢別年収の詳細データについては公式データとしては非開示となっており、これらの数値は業界平均や企業規模から推定した参考値となります。
エクシオグループの福利厚生
制度・手当 | 内容 |
---|---|
住宅手当 | 独身寮(ワンルームマンション)・家賃補助制度 |
交通費 | 全額支給 |
退職金制度 | 企業年金・退職金制度完備 |
有給取得率 | 78.8%(2023年度実績) |
休暇制度 | 年次有給休暇20日、慶弔・育児・介護・看護・ライフプラン休暇 |
エクシオグループの福利厚生は業界内でも充実した内容となっています。住宅関連では、独身寮としてワンルームマンション(自社保有・借上)を提供しており、若手社員の住居費負担を軽減しています。また、家賃補助制度も設けられており、通勤時間や年齢などの条件に応じた支援が受けられます。休暇制度では年次有給休暇20日に加え、慶弔・育児・介護・看護・ライフプラン休暇など多様な休暇制度を整備。有給取得率78.8%という高い水準を達成しており、ワークライフバランスに配慮した職場環境づくりに取り組んでいます。
その他の制度として、資格取得報奨金制度、財形貯蓄、持株会、会員制リゾートホテルの利用など、従業員の生活をサポートする多彩な制度が用意されています。健康経営にも力を入れており、2024年4月には「エクシオグループ健康経営宣言」を制定し、従業員とその家族の健康維持・増進に向けた活動を推進しています。社会保険は各種完備されており、雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金といった基本的な保障はもちろん、独自の健康保険組合による充実した医療保障も提供されています。
エクシオグループの転職難易度は?
項目 | 内容 |
---|---|
中途採用実績 | 積極的な中途採用を実施 |
求める人材像 | 技術力・コミュニケーション能力・チャレンジ精神を重視 |
応募条件 | 大学卒業以上・関連業界経験者優遇 |
選考プロセス | 書類選考→複数回面接→内定 |
求められる人材像
エクシオグループが求める人材は、まず第一に高い技術力を持つ人材です。通信工事業界の技術革新は急速に進んでおり、5GやIoT、DXといった最新技術への対応能力が重要視されています。特に電気通信工事、IT・システム関連、土木・建築分野での専門知識と実務経験を持つ人材は高く評価されます。また、プロジェクトマネジメント能力やチームをまとめるリーダーシップも重要な要素となります。
技術力と同様に重視されるのがコミュニケーション能力です。エクシオグループの事業は顧客との密接な連携が不可欠であり、顧客ニーズを正確に把握し、適切なソリューションを提案できる能力が求められます。さらに、変化の激しい業界環境に対応するためのチャレンジ精神と学習意欲も重要な評価ポイントとなっています。グローバル事業の拡大に伴い、語学力や海外での業務経験を持つ人材も積極的に採用しています。
転職成功のポイント
エクシオグループへの転職を成功させるためには、まず自身の技術的専門性を明確にアピールすることが重要です。これまでの業務経験で得た技術スキル、取得した資格、携わったプロジェクトの規模や成果を具体的に示すことで、採用担当者に自身の価値を効果的に伝えることができます。特に施工管理技士、技術士、情報処理技術者などの国家資格は高く評価される傾向にあります。
また、エクシオグループの事業方針や中期経営計画を理解し、同社がどのような人材を求めているかを把握することも重要です。「2030ビジョン」で掲げる社会課題の解決への貢献意欲や、デジタル技術を活用した新しいソリューション創出への関心をアピールできると良いでしょう。面接では、なぜエクシオグループを選んだのか、入社後どのように貢献したいかを具体的に語れるよう準備しておくことが成功への鍵となります。業界未経験者でも、関連する技術スキルや問題解決能力、学習意欲を適切にアピールできれば、採用の可能性は十分にあります。
転職活動を行う際は、エクシオグループの企業文化や働き方についても理解を深めておくことをお勧めします。同社は「人財第一主義」を掲げ、従業員の成長を重視する企業風土があります。また、ダイバーシティ&インクルージョンの推進にも積極的で、女性活躍推進や働き方改革にも取り組んでいます。技術力だけでなく、多様な価値観を尊重し、チームワークを大切にする姿勢も評価されるポイントとなるでしょう。
まとめ
エクシオグループの平均年収は745万円と、通信工事業界でも上位水準を維持しており、安定した収入が期待できる企業です。役職別では課長クラスで750~950万円、部長クラスで950~1,200万円と、キャリアアップに応じた着実な年収向上が見込めます。年齢別では30代で550~750万円、40代で700~950万円と、経験と共に収入が増加する給与体系となっています。
福利厚生面では独身寮の提供、充実した休暇制度、資格取得支援など、従業員の生活をトータルでサポートする環境が整っています。転職を検討される方は、技術力とコミュニケーション能力、そして業界への理解を深めることで、採用の可能性を高めることができるでしょう。通信インフラという社会基盤を支える重要な事業に携わりながら、安定した収入と充実したキャリアを築ける企業として、エクシオグループは魅力的な転職先の一つと言えます。