インターネット関連事業で日本をリードするGMOインターネットグループ株式会社（以下、GMOインターネットグループ）は、インターネットインフラから金融、暗号資産まで幅広い事業を展開する総合IT企業です。新卒年収710万円プログラムの導入やAI技術への積極的な投資など、最新の取り組みで注目を集めています。本記事では、GMOインターネットグループの最新の平均年収データや年度別推移、役職別・年齢別の詳細な年収情報について、有価証券報告書に基づく正確なデータをもとに詳しく解説します。

GMOインターネットグループの会社概要

GMOインターネットグループは、1991年に設立され、1995年からインターネット事業を開始した日本を代表する総合IT企業です。東京証券取引所プライム市場に上場し、JPX日経インデックス400の構成銘柄として高い評価を受けています。グループ全体で110社以上の企業を擁し、7,497名のパートナー（従業員）が在籍する大規模なコングロマリット企業として成長を続けています。

GMOインターネットグループの基本情報

項目	詳細
会社名	GMOインターネットグループ株式会社
本社所在地	〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー 4～14階
設立年	1991年5月24日
業種	情報・通信業
事業内容	持株会社（グループ経営機能）
上場市場	東京証券取引所プライム市場（証券コード：9449）

GMOインターネットグループは、「すべての人にインターネット」をコーポレートキャッチとして掲げ、インターネットインフラ事業、インターネットセキュリティ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業の5つの主要事業領域で展開しています。特にドメイン名登録サービスやレンタルサーバーでは国内大手の地位を確立しており、インターネットの基盤となるサービスを包括的に提供しています。2025年1月1日付で持株会社体制に移行し、より効率的なグループ経営を推進しています。

GMOインターネットグループの平均年収はどのぐらい？

GMOインターネットグループの平均年収は677万円となっており、国内平均年収を大きく上回る水準となっています。IT業界における競争力のある待遇を提供しており、特に新卒採用においては年収710万円プログラムを導入するなど、優秀な人材確保に積極的に取り組んでいます。

年度別の平均年収推移

年度	平均年収	平均年齢	従業員数
2024年	677万円	36.1歳	737名
2023年	675万円	35.5歳	6,159名
2022年	638万円	35.2歳	5,982名
2021年	620万円	34.8歳	5,754名
2020年	599万円	34.5歳	5,431名
2019年	588万円	34.2歳	5,192名

出典：GMOインターネットグループ株式会社 有価証券報告書（2024年12月期）

GMOインターネットグループの平均年収は直近8年間で、+23.1%増加と上昇トレンドとなり、平均年収が増加していることが分かります。この継続的な年収向上は、同社の業績拡大と人材への積極的な投資姿勢を反映しています。平均年齢も36.1歳と比較的若く、成長志向の強い企業文化が根付いていることがうかがえます。

他企業との比較データ

企業名	平均年収	平均年齢	業界
GMOインターネットグループ	677万円	36.1歳	インターネットサービス
サイバーエージェント	806万円	33.3歳	インターネット広告・メディア
楽天グループ	774万円	34.2歳	EC・フィンテック
情報・通信業界平均	644万円	38.9歳	情報・通信業

同業他社との比較では、サイバーエージェントが806万円、楽天グループが774万円となっており、GMOインターネットグループは業界内で中上位の水準を維持しています。情報・通信業界全体の平均年収644万円と比較すると33万円高く、業界平均を大きく上回る競争力のある待遇を提供していることが分かります。

GMOインターネットグループの役職別年収データ

GMOインターネットグループの役職別年収については、公式データとしては非開示となっています。ただし、口コミサイトによると、管理職で542万円、エンジニア・SE職で505万円、マーケティング職で477万円、営業職で472万円という情報があります。

役職	推定年収（万円）
係長・主任クラス	非開示
課長クラス	非開示
部長クラス	非開示

GMOインターネットグループでは、実力主義を基本とした評価制度を採用しており、年齢や勤続年数よりも成果や能力を重視した昇進・昇格システムが導入されています。特に新卒年収710万円プログラムの導入により、若手からでも高い年収を実現できる環境が整備されています。

GMOインターネットグループの年齢別年収推移

GMOインターネットグループの年齢別年収データについても、公式データとしては非開示となっています。ただし、口コミ情報や業界動向から推測される年収範囲をご紹介します。

年代	推定年収範囲（万円）
20代	非開示
30代	非開示
40代	非開示
50代以上	非開示

OpenMoneyによると、年収範囲は350～1,560万円となっており、職種や役職、個人の成果によって大きな幅があることが分かります。また、口コミサイトでは平均年収490万円という情報もあり、職種や勤続年数によって年収水準に差があることがうかがえます。

GMOインターネットグループの福利厚生

GMOインターネットグループは「世界一の福利厚生」を目指すという理念のもと、コミュニケーションスペース「シナジーカフェ GMO Yours」、託児所「キッズルーム GMO Bears」、マッサージスペース・昼寝スペース「マッサージ＆おひるね GMO Bali Relax」など、ユニークで充実した福利厚生制度を提供しています。

主要な福利厚生制度

制度・手当	内容
住宅手当	支給なし
交通費	通勤手当支給
退職金制度	なし（確定拠出年金制度あり）
社員食堂	週2回無料のビュッフェ形式社食
カフェサービス	24時間無料のドリンク・軽食サービス
託児所	社内託児所「GMO Bears」完備
コンシェルジュ	各種手配代行サービス「GMO Concierge」

住宅手当はなし、退職金は無いという点は他の大手企業と比較してデメリットとなりますが、その分ユニークな福利厚生制度で補完されています。特におひるねスペースでは12時半～13時半の間、会議室を眠スペースとして開放し、誰でも気軽にお昼寝ができるなど、ワークライフバランスを重視した制度が充実しています。

また、スポーツクラブ、英会話等の補助金支給や時間単位有給制度、在宅勤務制度なども導入されており、多様な働き方をサポートする環境が整備されています。

GMOインターネットグループの転職難易度は？

GMOインターネットの転職難易度はBランクとされており、転職市場では中程度の難易度に位置づけられています。2023年度のGMOインターネットにおける中途採用比率は約86.7%となっており、GMOインターネットは中途採用に積極的であることが分かります。

求められる人材像

GMOインターネットグループが求める人材は以下のような特徴を持つ人材です。

• 高度な専門技術、知識、能力を持ち、実務に反映できるSTEAM人財
• 100年単位で続く企業グループの成長を推進し、グループ経営の将来を担う人財
• GMOインターネットグループが持つ「GMOイズム」を深く理解し、実践できる人財
• AI・最新技術に興味・知見がある人材

特に「スピリットベンチャー宣言」に賛同し、既成概念にとらわれず、チャレンジ精神と強い信念を持って突き進んでいける人財を重視しており、学歴よりも人物重視の選考を行っています。

転職成功のポイント

GMOインターネットグループへの転職を成功させるためには、以下のポイントが重要です。

• インターネット業界への深い理解と関心を示すこと
• AI技術や最新のテクノロジーに対する知見をアピールすること
• ベンチャー精神とチャレンジ意欲を具体的なエピソードで伝えること
• GMOインターネットグループの企業理念「スピリットベンチャー宣言」への共感を示すこと
• 実務経験や専門スキルを具体的な成果とともに説明すること

また、第二新卒であっても十分に転職することが可能とされており、育成コストの安さや体力・吸収力の高さによって高く評価される傾向があります。

まとめ

GMOインターネットグループは、平均年収677万円という競争力のある待遇と、世界一を目指す充実した福利厚生制度を提供する魅力的な企業です。特に新卒年収710万円プログラムの導入や、AI技術への積極的な投資など、時代の最先端を行く取り組みが注目されます。

転職を検討される方にとって、住宅手当や退職金制度がない点は慎重に検討すべきポイントですが、その分ユニークな福利厚生制度や成長機会の豊富さ、若手でも活躍できる環境は大きな魅力といえるでしょう。中途採用にも積極的で転職難易度も中程度であることから、インターネット業界でのキャリアアップを目指す方には検討価値の高い企業です。

転職活動の際は、同社の企業理念である「スピリットベンチャー宣言」への共感と、AI・最新技術への関心をしっかりとアピールすることが成功の鍵となります。