株式会社アイスコ(以下、アイスコ)は、アイスクリーム・冷凍食品の専門卸を中核事業とし、東京証券取引所スタンダード市場に上場する企業です。フローズン事業では独自の「フルメンテナンスサービス」を武器に小売業の人手不足を補う付加価値型の卸売モデルを展開しており、食品流通業界における独自のポジションを持っています。転職や就職活動でアイスコを検討している方にとって、年収水準は重要な判断材料のひとつです。この記事では、有価証券報告書をもとにアイスコの平均年収・推移データ・他社比較を詳しく解説します。
アイスコの会社概要
アイスコは、神奈川県横浜市に本社を置く食品専門商社です。アイスクリーム・冷凍食品を専門に扱うフローズン事業と、神奈川県内を中心に生鮮食品スーパー「生鮮館TAIGA」を運営するスーパーマーケット事業の2本柱で構成されています。2024年3月期の売上高は505億円を達成しており、創業から70年以上にわたって事業を継続してきた成長企業です。東証スタンダード市場への上場は2021年4月で、比較的新しい上場企業である点も特徴です。
アイスコの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社アイスコ |
| 英文社名 | Iceco Inc. |
| 設立 | 1952年5月(形式上の存続会社・高島物産株式会社) |
| 本社所在地 | 神奈川県横浜市泉区新橋町1212番地 |
| 代表者 | 相原 貴久 |
| 資本金 | 377,663千円 |
| 証券コード | 7698 |
| 上場市場 | 東京証券取引所スタンダード市場 |
| 上場日 | 2021年4月8日 |
| 決算期 | 毎年3月31日 |
| 事業内容 | フローズン事業(アイスクリーム・冷凍食品卸販売)、スーパーマーケット事業 |
出典:株式会社アイスコ IR情報・みんかぶ企業情報
アイスコのフローズン事業は、単に商品を届けるだけでなく、配送員が売り場に直接商品を陳列・補充する「フルメンテナンスサービス」が核心的な強みです。ドラッグストアや小規模スーパーなど、冷凍商品の管理が難しい業態への対応力が高く、小売業の人手不足という社会的課題とも親和性の高いビジネスモデルとなっています。スーパーマーケット事業では、青果・鮮魚・精肉の売場面積を広く確保した生鮮特化型の店舗を展開しており、2つの事業を通じて食の川上から川下までを支える体制を構築しています。
アイスコの平均年収はどのぐらい?
アイスコの平均年収は、有価証券報告書(提出会社の状況)に開示されている平均年間給与(賞与含む)をもとに確認することができます。直近の2024年3月期有価証券報告書によると、平均年収は432万7,000円となっています。全上場企業の平均年収が600万円超であることと比べると低い水準ですが、食品卸・スーパーマーケットという業態特性を踏まえて判断することが重要です。
年度別の平均年収推移
下表は、有価証券報告書(提出会社の状況)に記載された直近3期分のデータです。
| 年度 | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 425 | 非開示 | 非開示 | 非開示 |
| 2023年3月期 | 431 | 非開示 | 非開示 | 非開示 |
| 2024年3月期 | 432.7 | 36.7 | 5.7 | 679 |
出典:株式会社アイスコ 有価証券報告書(2024年3月期・2023年3月期・2022年3月期)
2022年3月期から2024年3月期にかけて、平均年収は緩やかな上昇傾向にあります。2024年3月期の平均勤続年数は5.7年と短めで、卸売業全体の平均勤続年数と比較しても流動性の高い職場環境といえます。平均年齢は36.7歳と比較的若く、若手・中堅社員が多数を占めている構成です。なお、2022年・2023年3月期の平均年齢・勤続年数・従業員数については、本記事執筆時点で確認できたデータに限りがあるため、詳細は金融庁のEDINETにて各期の有価証券報告書をご確認ください。
他企業との比較データ
アイスコの平均年収を、食品卸・食品流通に関連する上場企業と比較します。
| 企業名 | 業種 | 平均年収(万円) | 出典 |
|---|---|---|---|
| 株式会社アイスコ | 食品卸(冷凍・アイス) | 432.7 | 有価証券報告書(2024年3月期) |
| 株式会社日本アクセス | 食品総合卸 | 非開示(非上場) | ― |
| 国分グループ本社株式会社 | 食品総合卸 | 非開示(非上場) | ― |
| 三菱食品株式会社 | 食品総合卸 | 非開示(非上場) | ― |
アイスコと事業領域が近い冷凍・アイスクリーム専門卸の競合には非上場企業が多く、有価証券報告書ベースでの直接比較が難しい状況です。卸売業全体の上場企業平均年収は600万円超とされており、アイスコの432万円台はその水準を下回っています。ただし、アイスコはスーパーマーケット事業も抱えており、小売現場で働くパート・アルバイトを除いた正社員ベースの数値である点には留意が必要です。
アイスコの役職別年収データ
アイスコの役職別年収については、有価証券報告書・IR資料・公式採用サイトのいずれにおいても、役職ごとの年収帯は公式データとしては非開示となっています。有価証券報告書の「提出会社の状況」では、平均年間給与(全従業員の単純平均)のみが開示される仕組みであり、役職別の内訳を法定開示する義務はないためです。
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 一般社員 | 非開示 |
| 主任・係長クラス | 非開示 |
| 課長クラス | 非開示 |
| 部長クラス | 非開示 |
| 役員報酬(取締役) | 非開示(個別開示基準未満) |
アイスコは有価証券報告書において役員報酬の総額は開示していますが、個別役員の報酬額は1億円超の開示義務が生じる基準に該当しないため個別開示はありません。役職別の年収を詳しく知りたい場合は、転職エージェントへの相談や求人票の確認が有効な手段となります。
アイスコの年齢別年収推移
アイスコの年齢別年収についても、有価証券報告書・公式IR資料において年齢階層ごとの年収データは公式データとしては非開示となっています。有価証券報告書で開示が義務付けられているのは「平均年間給与」「平均年齢」「平均勤続年数」「従業員数」の4項目であり、年齢別の内訳については法定開示の対象外です。
| 年齢帯 | 平均年収(万円) |
|---|---|
| 20代 | 非開示 |
| 30代 | 非開示 |
| 40代 | 非開示 |
| 50代 | 非開示 |
2024年3月期の有価証券報告書によれば、全従業員の平均年齢は36.7歳、平均勤続年数は5.7年、平均年収は432.7万円です。年齢別の詳細な年収分布については公式に開示されていないため、具体的な数値を知りたい場合は採用担当者への直接確認や、転職エージェントを通じた情報収集が現実的なアプローチとなります。
【中途採用】アイスコのような優良企業への転職おすすめサービス
アイスコのような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
おすすめ転職エージェントサービス
アイスコの福利厚生
アイスコの福利厚生は、求人情報および採用関連資料から確認できる範囲でご紹介します。なお、各制度の詳細条件は職種・雇用形態によって異なる場合があるため、応募前に採用担当者へ直接確認することを推奨します。
社会保険については、健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険の社会保険4点が完備されています。給与・処遇面では、賞与(ボーナス)および昇給制度が設けられており、家族手当・住宅手当も求人票上で確認できます。通勤については交通費支給および車通勤に対応しており、転居を伴う転勤は原則なしとされている点は、生活設計を重視する方にとってポジティブな条件といえます。
休暇・休日については、年間休日100日以上、完全週休2日制、長期休暇制度、特別休暇が求人票に記載されています。退職金制度については、 退職金は近年から支給されるようになった制度であることが口コミから確認でき、求人票でも「退職金制度あり」と記載されています。また、 資格取得支援制度、寮完備、制服貸与も求人情報に記載されており、入社後のスキルアップや住居確保を支援する仕組みが整えられています。
出典:求人情報(スタンバイ掲載・doda掲載、2025年時点)
アイスコの転職難易度は?
アイスコへの転職を検討する場合、同社の事業特性と選考方針を把握しておくことが重要です。
求められる人材像
アイスコが採用情報で明示している共通要件は、学歴・専攻・経験よりも人物重視の姿勢です。 文系・理系・体育会系など様々なバックグラウンドの社員が活躍しているが、全員に共通しているのは「明るく笑顔でコミュニケーションができる」こととされています。社内外を問わず多くの人と関わる業務が多く、対人折衝力が特に重視されます。
フローズン事業のコアであるフルメンテナンスサービスは、配送員が小売店の売場に直接立ち入り、陳列・補充・発注まで担う付加価値型の業務です。 フルメンテナンスサービスを提供するにあたっては、優秀な配送員を継続して雇用することが重要とされており、ルート営業・配送・物流経験者のほか、小売・食品業界出身者は即戦力として評価されやすい傾向があります。また、 第二新卒・職種未経験・業界未経験を歓迎するポジションも設けられており、食品・流通業界への関心があれば未経験からの挑戦も可能です。
転職成功のポイント
選考フローについては、 ES・書類選考・筆記試験なしの人物重視の選考フローを採用しており、個人面接2回程度で完結するケースもあります。書類選考のハードルは比較的低く設定されているため、食品・物流・小売業界での実務経験と、コミュニケーション能力を具体的なエピソードで伝えることが選考通過の鍵となります。
アイスコは2030年に売上高1,000億円という成長目標を掲げており、 15期連続増収を達成している成長フェーズにある企業です。成長中の組織ならではの裁量や早期のキャリアアップを求める方には親和性の高い環境といえます。一方で、有価証券報告書が示す平均勤続年数5.7年という数字が示すように、人材の流動性は比較的高い職場です。中長期でのキャリア形成を考える場合は、入社前に職種ごとのキャリアパスを具体的に確認しておくことを推奨します。転職エージェントを活用することで、非公開求人の把握や面接対策において有利に進められるケースも多いです。
アイスコのまとめ
この記事では、有価証券報告書をもとにアイスコの平均年収・推移・他社比較、ならびに福利厚生・転職難易度について解説しました。
2024年3月期の有価証券報告書によると、アイスコの平均年収は432.7万円です。2022年3月期(425万円)から3期連続で緩やかな上昇傾向にあり、平均年齢36.7歳・平均勤続年数5.7年という若い社員構成が特徴的です。食品卸・スーパーマーケットという業態の特性上、全上場企業の平均と比較すると年収水準は低めですが、退職金制度・住宅手当・資格取得支援といった福利厚生の整備や、転勤なし・完全週休2日制という働き方の条件は評価できるポイントです。
採用選考では学歴・資格よりも人物重視のスタンスが明確であり、第二新卒や未経験からの応募にも門戸が開かれています。成長中の企業で早期から責任ある仕事に携わりたい方や、食品・物流業界でのキャリアを築きたい方にとって、アイスコは検討する価値のある選択肢のひとつです。最新の求人情報や年収・キャリアパスの詳細については、アイスコ公式サイトまたは転職エージェントへの相談を通じて一次情報を確認することを推奨します。


