株式会社アイネス(以下、アイネス)は、東証プライム市場に上場する独立系システムインテグレーターです。地方自治体向け業務システムや公共・民間向けのシステム開発・運用・アウトソーシングを幅広く手がけており、60年以上の歴史を持つ老舗ITサービス企業として知られています。就職・転職先として検討している方にとって、気になるのはやはり年収水準ではないでしょうか。
本記事では、アイネスが有価証券報告書で公式に開示している平均年収・平均年齢・平均勤続年数などのデータをもとに、年収の実態をわかりやすく解説します。役職別・年齢別の公式開示状況についても正確にお伝えしますので、ぜひ就職・転職活動の参考にしてください。
アイネスの会社概要
アイネスは「Information Network Engineering & Solutions」の頭文字を社名の由来とする独立系システムインテグレーターです。1964年に株式会社協栄計算センターとして設立され、以来60年以上にわたって情報処理サービスを提供してきました。現在は三菱総合研究所の持分法適用会社として、公共分野・民間分野の両方でシステム開発からアウトソーシング、ITコンサルティングまで一貫したサービスを展開しています。
事業規模としては、2024年3月期の売上高が約405億円、純利益が約17億円となっており、過去5年間を通じて黒字経営を維持しています。公共分野では地方自治体向け業務システム(WebRingsシリーズなど)に強みを持ち、民間分野では保険・流通・製造等の幅広い業種へのシステム提供を行っています。東証プライム市場における情報・通信業に分類されており、プライム市場内でも一定規模の企業です。
アイネスの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社アイネス |
| 英語表記 | INES Corporation |
| 設立 | 1964年(法人登記は1987年2月) |
| 本社所在地 | 東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目38番11号 |
| 代表取締役 | 服部修治 |
| 資本金 | 150億円 |
| 証券コード | 9742(東証プライム) |
| 売上高 | 405億63百万円(2024年3月期) |
| 従業員数(単体) | 1,204名(2022年3月期有価証券報告書時点) |
| 事業内容 | システム開発・運用・アウトソーシング・ITコンサルティング |
| 上場市場 | 東証プライム(情報・通信業) |
| 主要株主 | 株式会社三菱総合研究所(持分法適用会社) |
出典: 株式会社アイネス 会社概要・有価証券報告書(各期)
アイネスグループは、株式会社アイネスを中心に子会社6社で構成されています。グループ内では、システム運用・クラウドサービスを担うアイネステクノロジーズ、グループ管理業務を担うアイネスリレーションズなどが機能別に役割を担っています。情報サービス事業の単一セグメントで事業を展開しており、公共・民間の双方に対してワンストップのITサービスを提供している点が大きな特徴です。
アイネスの平均年収はどのぐらい?
アイネスは上場企業として有価証券報告書を毎期提出しており、「従業員の状況」の項目に平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数が公式に開示されています。直近の有価証券報告書(2025年3月期)によると、平均年収は703万円台となっており、全国の給与所得者の平均年収(国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」による約459万円)と比較して高い水準です。
年度別の平均年収推移
以下の表は、有価証券報告書に基づく近年の推移データです。2023年3月期以降、平均年収は継続して上昇傾向にあります。
| 年度 | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 678 | 42.3 | 18.1 | 1,204 |
| 2024年3月期 | 701 | 42.6 | 18.48 | 非開示 |
| 2025年3月期 | 703 | 42.16 | 18.03 | 非開示 |
出典: 株式会社アイネス 有価証券報告書(2022年3月期・2024年3月期・2025年3月期)
平均年収は2022年3月期の678万円から2025年3月期の703万円へと、3年間で約25万円上昇しています。同期間中、平均年齢は42歳台で安定して推移しており、平均勤続年数も18年前後と非常に長い水準を保っています。勤続年数の長さは社員の定着率の高さを示しており、安定したキャリア形成が期待できる職場環境といえます。なお、2023年3月期の単体従業員数については、本記事の調査範囲で数値を確認できなかったため表には含めていません。最新情報は金融庁のEDINETよりご確認ください。
他企業との比較データ
アイネスの平均年収703万円を、同じ東証プライム市場の情報・通信業に属する代表的な企業と比較すると、以下のようになります。各社数値は有価証券報告書の公式開示値です。
| 企業名 | 平均年収(万円) | 市場 | 出典年度 |
|---|---|---|---|
| アイネス | 703 | 東証プライム | 2025年3月期 |
| 東証プライム 情報通信業 平均 | 719 | 東証プライム | 参考値 |
| 東証プライム 全体平均 | 742 | 東証プライム | 参考値 |
出典: 各社有価証券報告書・東証プライム市場統計(参考値)
東証プライム市場の情報通信・サービスその他業界の平均年収は約719万円とされており、アイネスの703万円はその水準に近い位置づけです。東証プライム全体の平均742万円と比べると若干低い水準ですが、全国の給与所得者の平均(約459万円)と比べれば、依然として高収入な企業といえます。中長期的には年収上昇トレンドが続いており、2026年中期経営計画において評価・処遇制度の見直しや人的資本投資が明示されていることから、今後のさらなる改善も期待されます。
アイネスの役職別年収データ
アイネスの役職別年収については、有価証券報告書・IR資料・公式採用サイトのいずれにおいても、役職区分ごとの平均年収が公式データとして開示されていません。一部の外部サイトでは独自の算出方法による参考値を紹介している場合がありますが、本記事ではシステムインテグレーターとして高い信頼性を要求される一次情報のみを根拠とするため、こうした推計値は掲載しません。
| 区分 | 年収(万円) |
|---|---|
| 役職別年収(全区分) | 非開示 |
役職別の年収データを確認したい場合は、アイネスの採用情報ページや、金融庁EDINETに掲載されている有価証券報告書の最新版を直接ご参照ください。また、選考過程での年収交渉や具体的な水準の確認には、転職エージェントを通じて個別に情報収集することをおすすめします。
アイネスの年齢別年収推移
年齢別の年収推移についても、有価証券報告書をはじめとするアイネスの公式開示資料には、年齢帯ごとの年収データが掲載されていません。したがって、公式データとしては非開示となっています。
| 年齢帯 | 年収(万円) |
|---|---|
| 年齢別年収(全年齢帯) | 非開示 |
有価証券報告書で確認できるのは、あくまでも従業員全体の「平均年収・平均年齢・平均勤続年数」という三指標のみです。アイネスの場合、平均年齢が42歳台・平均勤続年数が18年台であることを踏まえると、年功序列的な給与体系がある程度維持されていると考えられますが、年齢帯ごとの具体的な数値は公式に開示されていないため、本記事での記載は控えます。より詳しい情報を得るためには、OB・OG訪問や採用選考過程を通じて直接確認されることをおすすめします。
【中途採用】アイネスのような優良企業への転職おすすめサービス
アイネスのような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
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アイネスの福利厚生
アイネスは採用サイトおよび求人情報において、複数の福利厚生制度を公式に案内しています。以下では、カテゴリ別に整理します。
給与・手当
通勤手当は全額支給、時間外勤務手当は所定労働時間を超過した勤務時間を換算して支給されます。また、賃貸住宅補助費として世帯主に月額14,000円が支給されます。 昇給は年1回で、退職金制度も整備されています。
休暇・休業制度
特別休暇、リフレッシュ休暇(勤続10年・20年)、産前産後休暇、子の看護休暇・介護休暇、パパ育児休暇なども整備されています。 女性の育休取得率は100%、男性も94.1%と、制度があるだけでなく利用しやすい雰囲気が整っています。
柔軟な働き方・各種制度
スーパーフレックス勤務、育児短時間勤務(5時間・6時間)、サテライトオフィス、半休・時間休、テレワークなど、社員一人ひとりの働きやすさをサポートする制度が揃っています。 加えて、企業型DC(確定拠出年金)制度、長期収入サポート制度、財形貯蓄、資格取得支援(報奨金)、慶弔見舞金、各種クラブ活動、グループ制度保険、定期健康診断なども用意されています。
社員が安心して働ける環境づくりとして、仕事と家庭の両立を支援する育児休業・育児短時間勤務・看護休暇・介護休業、体と心の健康維持を支援するEAP(従業員支援プログラム)・GLTD(長期障害所得補償保険)、社員同士の交流を支援するクラブ活動(野球・バスケ・フットサル・音楽・釣り・園芸・写真など)も積極的に展開しています。
出典: 株式会社アイネス 採用サイト・求人情報(各掲載媒体)
アイネスの転職難易度は?
アイネスへの転職を考える際には、同社が求める人材像と選考のポイントを事前に把握しておくことが重要です。ここでは、公式採用情報をもとに解説します。
求められる人材像
アイネスが求める人材像として、まず「個のスキルを組織の中で発揮できる方」が挙げられています。どんなプロジェクトもチームで手がけるため、コミュニケーション力が重要とされており、情報を分かりやすく整理して活用する能力が欠かせないとされています。お客様やチームメンバーと意思疎通を図りながら、組織の中で個人の力を発揮できる方、あるいは発揮していきたい方が歓迎されます。
次に「ITのプロフェッショナルを目指したい方」という観点も明示されており、ITのスキルや知識を高めていく意識と行動を持った方を歓迎するとしています。 中途採用においては、システム開発・運用・アウトソーシングの各領域で即戦力となるエンジニア経験が特に評価されると考えられます。
アイネスは全国に拠点を展開し、地方自治体や金融機関、流通・製造業などに対して、提案からシステム開発、運用保守まで一貫したサービスを提供しています。 そのため、公共分野や特定業種のシステム開発経験を持つ方は選考で有利に働く可能性があります。
転職成功のポイント
選考方法は書類・WEB適性検査・面接であり、面接を重視すると公式に明記されています。 したがって、自身のITスキルや業務経験だけでなく、チームワークへの貢献姿勢や顧客志向の仕事観を、具体的なエピソードとともに面接で語れるよう準備することが重要です。
近年は地方公共団体情報システムの標準化対応、次世代ソリューションの開発、事業基盤拡充の3つを柱に、AI×DX企業としての進化を続けています。 このような事業方針を理解したうえで、DXや生成AI活用に対する自身の関心や経験を絡めてアピールできると、より説得力のある志望動機になるでしょう。平均勤続年数が18年台と非常に長い企業であることから、長期的なキャリア形成への意欲を示すことも、採用担当者に好印象を与えるポイントです。中途採用の最新の募集状況については、アイネス採用サイトからご確認ください。
アイネスのまとめ
本記事では、アイネスの平均年収・福利厚生・転職難易度について、有価証券報告書や公式採用情報をもとに解説しました。最後に要点を整理します。
有価証券報告書(2025年3月期)によると、アイネスの平均年収は703万円で、2022年3月期の678万円から3年間で約25万円上昇しています。東証プライム市場の情報通信業平均(約719万円)と比べるとやや低い水準ですが、全国給与所得者の平均(約459万円)と比較すれば大きく上回る水準です。平均年齢42歳台・平均勤続年数18年台という数値は、社員の定着率の高さと安定した職場環境を示しています。役職別・年齢別の年収データについては公式に開示されていないため、詳細は採用選考過程や転職エージェントを通じて確認することをおすすめします。
福利厚生面では、スーパーフレックス勤務・テレワーク・サテライトオフィスといった柔軟な働き方の仕組みが整っており、育休取得率(女性100%・男性94.1%)も高い水準です。確定拠出年金や長期収入サポート制度など、中長期的な生活設計を支える制度も充実しています。就職・転職先として検討する際は、公共分野のシステムインテグレーターとして安定した事業基盤を持ちつつ、DX・AI分野への投資を加速させている点も踏まえて総合的に判断してみてください。


