メルカリは、日本発のフリマアプリで知られる急成長中のIT企業です。同社は国内外での事業拡大を続けており、特にアメリカ市場での展開に注力しています。有価証券報告書によると、メルカリの平均年収は1,167万円（2024年6月期）で、業界トップクラスの給与水準を誇ります。この高い年収水準や柔軟な働き方の制度が、転職希望者から大きな注目を集めています。
本記事では、メルカリの会社概要や平均年収、役職別・年齢別の年収データ、さらに福利厚生や転職難易度について詳しく解説します。
メルカリの会社概要
メルカリは、日本を代表するフリマアプリ「メルカリ」を運営する急成長中のIT企業です。2013年に設立されて以来、国内外での事業展開を進め、特にアメリカ市場への進出にも力を入れています。また、スポーツ業界にも進出しており、Jリーグクラブの鹿島アントラーズをグループ傘下に収めています。
同社は、使いやすいフリマアプリを中心としたサービス提供により、多くの利用者を獲得。特に、CtoC（消費者間取引）市場におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。事業の成長に伴い、国内外の優秀な人材を積極的に採用しており、その給与水準の高さも注目されています。
メルカリの基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社メルカリ |
| 英語名 | Mercari, Inc. |
| 資本金 | 46,052百万円 |
| 本社所在地 | 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー |
| 設立年 | 2013年 |
| 代表者 | 山田 進太郎 |
メルカリの平均年収はどのぐらい？
メルカリは、高い給与水準で知られるIT企業の一つです。有価証券報告書によれば、2024年6月期におけるメルカリの平均年収は1,167万円で、平均年齢は36.0歳となっています。この数字は、日本の平均年収（約461万円、国税庁調べ）を大きく上回り、インターネット関連企業の平均年収（約453万円、マイナビAGENT調べ）と比較しても非常に高い水準にあります。
同社では、実力主義を基盤とした給与体系を採用しており、社員一人ひとりの成果が直接的に反映される仕組みとなっています。そのため、優秀な人材が集まりやすい環境が整っています。
年度別の平均年収推移
以下は、2024年から過去6年間のメルカリの平均年収と平均年齢の推移です。
| 年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 2024年6月期 | 1,167万円 | 36.0歳 |
| 2023年6月期 | 1,036万円 | 35.6歳 |
| 2022年6月期 | 968万円 | 34.6歳 |
| 2021年6月期 | 920万円 | 33.5歳 |
| 2020年6月期 | 820万円 | 32.4歳 |
| 2019年6月期 | 712万円 | 31.9歳 |
このデータからわかるように、2020年以降、メルカリの平均年収は年々増加しています。同社の成長が給与面にも反映されていることが特徴です。
他企業との比較データ
次に、メルカリの平均年収を他の大手IT企業と比較してみましょう。
| 社名 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|
| メルカリ | 1,167万円 | 2024年6月期決算 |
| エムスリー | 936万円 | 2024年3月期決算 |
| DeNA | 854万円 | 2024年3月期決算 |
| サイバーエージェント | 806万円 | 2023年9月期決算 |
| 楽天 | 795万円 | 2023年12月期決算 |
この比較からも、メルカリが国内IT業界でトップクラスの給与水準を誇る企業であることが明らかです。
メルカリの役職別年収データ
メルカリは、実力主義に基づく給与体系を採用しており、役職や成果によって大きく年収が異なります。特に、若手社員でも高収入を得られる可能性がある一方で、管理職や役員クラスではさらに大幅な昇給が期待できます。同社では「無制限昇給制」という制度を導入しており、年齢や役職にとらわれず、成果に応じて給与が変動します。
メルカリの役職別年収一覧
以下は、メルカリにおける役職ごとの年収の目安です。
| 役職 | 年収レンジ |
|---|---|
| メンバー・プロジェクトオーナー (MG1-MG2) | 700万～1,000万円 |
| マネージャー・グループマネージャー (MG3-MG4) | 1,000万～1,300万円 |
| MG5 | 1,500万円以上 |
| ディレクター (MG6) | 1,800万円以上 |
| VP (MG7) | 2,000万円以上 |
| SVP (MG8) | 2,500万円以上 |
役職別の特徴
- メンバー・プロジェクトオーナー (MG1-MG2)
若手社員や専門スキルを持つ個別プロジェクト担当者が該当します。この段階でも業界平均を大きく上回る年収を得ることが可能です。 - マネージャー・グループマネージャー (MG3-MG4)
チームやグループのマネジメントを担当するポジションです。業務範囲が拡大することで、年収も1,000万円を超えるケースがほとんどです。 - MG5以上の上位職
ディレクター、VP、SVPなど、組織全体の戦略や方向性を担う役職では、1,500万円以上の年収が一般的です。これに加え、ストックオプションやインセンティブが支給されるため、実際の総収入はさらに高くなる場合があります。
評価制度と昇給の仕組み
メルカリでは、360度評価による公平な評価制度を採用しています。四半期ごとに「S、A、B、C」と評価が付けられ、個人の成果やバリューの発揮度合いが給与に反映されます。同社のバリューである「Go Bold」「All for One」「Be a Pro」の達成が重視されており、これらを実現した社員は大幅な昇給を期待できます。
メルカリの年齢別年収推移
メルカリでは、成果主義を採用しているため、年齢に関係なく実力や成果が年収に反映されます。その一方で、一定の年齢やキャリアに応じた昇進も見込まれ、若手社員から管理職、さらには経営層へと進むにつれて年収が大きく伸びる傾向があります。
年齢別年収の目安
以下は、メルカリでの年齢別年収の推移を示したものです。
| 年齢 | 年収レンジ |
|---|---|
| 25歳 | 600万～650万円 |
| 30歳 | 800万～1,000万円 |
| 35歳 | 1,000万～1,400万円 |
| 40歳 | 1,500万円以上 |
| 45歳 | 1,600万円以上 |
| 50歳 | 1,800万円以上 |
年収推移の特徴
- 20代後半から30代前半
入社直後は700万円程度からスタートすることが多く、特に専門スキルや成果を発揮することで、30歳前後で年収1,000万円に到達することが一般的です。特にエンジニアやプロジェクトオーナーなど、専門性の高いポジションでは若いうちから高収入が見込まれます。 - 30代後半から40代前半
管理職であるマネージャーやグループマネージャーに昇進することで、年収が大幅に増加します。この時期に1,500万円を超えるケースが多く、キャリアの中でも重要な転換期となります。 - 40代後半以降
ディレクターやVP（Vice President）など、組織全体を統括するポジションに昇進すると、2,000万円以上の年収が期待されます。さらに、ストックオプションや業績インセンティブを受け取ることで、総収入はさらに高くなる可能性があります。
実力主義とキャリアパス
メルカリでは、年齢や勤続年数よりも成果とスキルが重視されるため、若い世代でも高いポジションを目指すことが可能です。一方で、評価の結果に応じて年収に差がつくため、一定のプレッシャーを感じる社員も少なくありません。しかし、この実力主義の文化が、社員一人ひとりの成長を促進し、高い給与水準を支える原動力となっています。
メルカリの福利厚生
メルカリは、高い給与水準だけでなく、充実した福利厚生制度を整備し、社員が働きやすい環境を提供しています。特に、柔軟な働き方のサポートや、健康・ライフイベントを支援する制度が充実しており、社員が安心して業務に集中できる環境づくりに力を入れています。
主な福利厚生内容
以下は、メルカリが公式に発表している福利厚生の一例です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| フレックスタイム制 | コアタイムを設けず、フレックスタイム制を採用。個人の裁量で柔軟に働ける環境を提供しています。 |
| Sick Leave（シックリーブ） | 病気やケガを理由に有給休暇とは別に年10日間の休暇を付与。社員の健康をサポートする制度です。 |
| リラックス休暇 | 年3日間の特別休暇を取得可能。夏季や冬季などの特定期間に縛られず、自分のタイミングで利用できます。 |
| 最新デバイスの貸与 | エンジニア職を中心に、高性能なMacBookやPCを希望のスペックで貸与。業務効率を最大化するための支援が行われます。 |
| 副業の推奨 | 社外での活動を奨励しており、書籍執筆やイベント登壇、コンサルティング業務などの副業をサポートしています。 |
| インセンティブ制度 | ストックオプションやキャッシュボーナスが支給され、社員が会社の成長の恩恵を受けられる仕組みを採用。 |
| 持株会制度と奨励金 | 社員が自社株を購入できる制度を整備。業績向上の恩恵を全員で分かち合う仕組みを導入しています。 |
| ライフイベント支援 | 妊活・卵子凍結費用の補助、病児保育の支援、結婚や出産時の特別休暇とお祝い金、忌引休暇など、ライフイベントを手厚く支援。 |
福利厚生の特徴
メルカリの福利厚生の大きな特徴は、柔軟な働き方を支援する制度が充実している点です。コアタイムを設けないフレックスタイム制により、社員は自身のライフスタイルに合わせて仕事のスケジュールを調整できます。また、Sick Leaveやリラックス休暇といった休暇制度により、プライベートと仕事のバランスを取りやすい環境が整っています。
さらに、副業の推奨やインセンティブ制度は、社員の自主性や成長を促進する仕組みとして機能しており、モチベーション向上につながっています。また、ライフイベント支援では、結婚・出産・育児などの重要なタイミングで経済的・時間的なサポートを提供し、社員の安心感を高めています。
メルカリの転職難易度は？
メルカリは、成長著しいIT企業であり、高い給与水準や充実した福利厚生、そして実力主義の評価制度が魅力的な企業として、転職市場でも非常に高い人気を誇ります。そのため、採用プロセスでは高い競争が予想されますが、近年では中途採用を積極的に進めており、特に20代や第二新卒にとっても挑戦しやすい環境が整っています。
求められるスキル・経験
メルカリが転職者に求める主なスキルや経験は以下の通りです。
- 専門性の高いスキル
エンジニアリングやプロジェクトマネジメント、データ分析、マーケティングといった専門スキルが重要視されます。特に、フリマアプリやCtoCプラットフォームの理解があると有利です。 - 成果を上げる能力
メルカリでは実力主義を基盤とした評価制度を採用しているため、これまでのキャリアで具体的な成果を上げた経験が重視されます。 - 柔軟性と自己管理能力
フレックスタイム制やリモートワークの環境が整っているため、自ら仕事を進められる柔軟性と自己管理能力が求められます。 - 英語力
メルカリはグローバル展開を進めており、特にエンジニアやマネージャー職では英語力があると有利です。
採用プロセス
メルカリの転職採用プロセスは以下の流れで進行します。
- 書類選考
職務経歴書や履歴書で、これまでの経験やスキル、実績を具体的に記載することが重要です。特に、メルカリのバリュー（Go Bold、All for One、Be a Pro）に沿った成果をアピールすることが有効です。 - 面接（複数回）
面接では、職務に関連するスキルや経験だけでなく、チームでの協働能力やメルカリのバリューへの共感度が評価されます。また、専門分野によっては、技術的なスキルを問う実技テストが行われる場合もあります。 - 評価テストやケーススタディ
一部のポジションでは、論理的思考や課題解決能力を確認するためのテストやケーススタディが課されることがあります。
転職成功のポイント
転職成功のカギは、メルカリのバリューに自分のスキルや経験がどのように貢献できるかを具体的に示すことです。また、業界や競合企業の動向を理解したうえで、メルカリの事業戦略や文化への理解を深めることが重要です。さらに、最新技術や業界トレンドに精通していることをアピールすると、競争の中で差別化を図ることができます。
まとめ
メルカリは、フリマアプリの運営を中心に、国内外で成長を続ける注目のIT企業です。同社は平均年収1,167万円（2024年6月期、有価証券報告書より）と、業界トップクラスの給与水準を誇り、特に実力主義の給与体系によって、成果を上げた社員が高収入を得られる仕組みを整えています。
また、フレックスタイム制やSick Leave、リラックス休暇などの柔軟な働き方を支える制度、育児やライフイベントを手厚くサポートする福利厚生が充実しており、社員一人ひとりが安心して働ける環境が整っています。さらに、ストックオプションやインセンティブ制度も充実しており、会社の成長に伴って個々の社員もメリットを享受できる点が魅力です。
転職市場では、メルカリの人気の高さから競争が激しい一方で、同社は中途採用を積極的に行っており、特に20代や第二新卒にとっても挑戦しやすい企業です。求められるスキルや経験をしっかりと準備し、同社のバリュー「Go Bold」「All for One」「Be a Pro」に共感できる姿勢をアピールすることで、転職の成功率を高めることができます。
メルカリは、成果を正当に評価される環境で成長したいと考える転職希望者にとって、非常に魅力的な選択肢です。高い給与水準や充実した福利厚生、そして柔軟な働き方を提供するメルカリで、新たなキャリアをスタートさせてみてはいかがでしょうか。
