ソニーグループ株式会社(以下、ソニーグループ)は、テクノロジーとエンターテインメントを融合させた事業を世界規模で展開する日本を代表するグローバル企業です。ゲーム・映画・音楽といったエンターテインメント事業から、CMOSイメージセンサや家電、金融サービスまで多岐にわたる事業ポートフォリオを持ちます。就職・転職先としての人気が高く、年収水準も国内トップクラスとして注目を集めています。
本記事では、ソニーグループの有価証券報告書をはじめとする一次情報をもとに、平均年収の推移・役職別・年齢別のデータを詳しく解説します。転職や就職活動の参考情報として、ぜひご活用ください。
ソニーグループ株式会社の会社概要
ソニーグループは、 東京都港区港南(品川駅前)のソニーシティに本社を置く、テクノロジーとエンターテインメントを中心として世界的に事業を展開する日本の多国籍コングロマリット企業です。 2021年4月1日に、旧ソニー株式会社がソニーグループ株式会社に商号を変更し、純粋持株会社へ移行しました。東京証券取引所(証券コード6758)およびニューヨーク証券取引所に二重上場しており、グローバルな投資家からも高い評価を受けています。
エレクトロニクスをはじめ、ゲーム、エンターテインメント(映画・音楽・アニメ)、金融(保険・銀行)など、様々な分野の企業を包括しており、単なる電機メーカーを超えた複合企業体として業界の中で独自の地位を確立しています。 主力はゲーム、音楽、映画のエンターテインメント事業で、画像センサーでは世界シェアトップを誇ります。
ソニーグループ株式会社の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | ソニーグループ株式会社(SONY GROUP CORPORATION) |
| 本社所在地 | 東京都港区港南1丁目7番1号 |
| 設立 | 1946年5月(創業) |
| 資本金 | 8,814億円(2024年3月31日付) |
| 連結売上高 | 13兆208億円(2023年度) |
| 連結従業員数 | 113,000名(2024年3月31日現在) |
| 証券コード | 6758(東京証券取引所プライム市場) |
| 事業内容 | エレクトロニクス・ゲーム・音楽・映画・半導体・金融 等 |
出典:ソニーグループ株式会社 マイナビ2026掲載情報・Wikipedia等公開情報(2024年3月31日現在)
ソニーグループは、エレクトロニクス、ゲーム、エンターテインメント、金融と多岐にわたる事業を展開しており、「クリエイティビティとテクノロジーの力で世界を感動で満たす」という企業理念のもと、世界中に革新的な製品やサービスを提供し続けています。 テレビ・カメラ・オーディオ機器といった消費者向けのエンターテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)セグメントを祖業としながら、プレイステーションを擁するゲーム・ネットワークサービスセグメントも主力収益源として確立しています。さらに半導体分野では、CMOSイメージセンサで世界トップシェアを保持しており、スマートフォン・車載・産業用途に向けた先端デバイス事業を強力に推進しています。
ソニーグループ株式会社の平均年収はどのぐらい?
ソニーグループは上場企業のため、有価証券報告書で平均年収が開示されています。2025年3月期の有価証券報告書によれば、ソニーの平均年収は1,118万円(平均年齢42.5歳)となっています。 日本の正規雇用者の平均年収が約494万円とされる中、ソニーグループの水準はその2倍以上に達しており、国内上場企業の中でも最上位クラスに位置しています。
年度別の平均年収推移
以下の表は、有価証券報告書(提出会社の状況)に記載の数値をまとめたものです。ここに示す従業員数・平均年齢・勤続年数はソニーグループ株式会社単体(持株会社)の数値です。
| 年度(決算期) | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月期 | 1,044 | 42.2 | 非開示 | 非開示 |
| 2022年3月期 | 1,084 | 42.6 | 非開示 | 非開示 |
| 2023年3月期 | 1,101 | 42.4 | 非開示 | 非開示 |
| 2024年3月期 | 1,113 | 42.4 | 非開示 | 非開示 |
| 2025年3月期 | 1,118 | 42.5 | 15.8 | 2,445 |
出典:ソニーグループ株式会社 有価証券報告書(各年3月期)。2021〜2024年3月期の勤続年数・従業員数については、今回参照したデータソースでの確認が取れなかったため「非開示」としています。2025年3月期の勤続年数・従業員数は IRBankが集計した有価証券報告書データ(平均年齢42.5歳、平均勤続年数15.8年)および 従業員数2,445名によります。
直近5年間の平均年収は、1,000万円超から1,100万円台の間で推移しており、2022年度からは1,100万円を超えました。 ソニーグループの平均年収は直近9年間で約19.0%増加という上昇トレンドが続いており、賃上げへの積極的な姿勢が数値にも表れています。 2025年1月には、2025年度から大卒新入社員の初任給をこれまでより10%以上引き上げ、大卒は31万3,000円、大学院卒は34万3,000円とすることも発表しており、今後の平均年収のさらなる上昇が期待されます。
他企業との比較データ
同じ電機・総合電機メーカー業界における他社との比較です。各社の数値は2024年3月期の有価証券報告書に基づくものです。
| 企業名 | 平均年収(万円) | 備考 |
|---|---|---|
| ソニーグループ株式会社 | 1,113 | 2024年3月期 有価証券報告書 |
| 日立製作所 | 935 | 2024年3月期 有価証券報告書 |
| パナソニックホールディングス | 非開示 | 持株会社移行後、単体開示値の確認が取れませんでした |
| シャープ株式会社 | 718 | 2024年3月期 有価証券報告書 |
出典:各社有価証券報告書(2024年3月期)。パナソニックホールディングスについては、持株会社単体の平均年間給与として今回参照したデータから数値の確認が取れなかったため「非開示」としています。
総合電機メーカー業界全体の平均年収は542万円とされており、ソニーグループはその水準より約559万円も高いことになります。 ソニーは総合電機メーカーの中では第1位の年収であり、多国籍コングロマリットとして様々な事業を展開しグループ会社数も国内最多クラスに上ります。利益をしっかり社員に反映していることが、他社より年収が高くなっている要因のひとつと言えます。
ソニーグループ株式会社の役職別年収データ
ソニーグループの有価証券報告書(提出会社の状況)では、役職別の平均年収は公式データとしては非開示となっています。ただし、ソニーグループ(および傘下のソニー株式会社)では「ジョブグレード制度」を採用しており、グレードによって年収レンジが定まる仕組みが公式に説明されています。
ソニーではジョブ型の年収制度を採用しており、社内で規定されたグレードによって年収が決まります。年収の構成は基本給・残業代・賞与(年2回)となっており、基本給はグレードによって、賞与は評価によって決定されます。
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| ジョブグレード体系 | I3〜M9の7段階(グレードにより年収レンジが決定) |
| 基本給 | グレードに応じて決定(みなし残業代10万円を含む) |
| 賞与 | 年2回(評価により変動)。2025年度から冬のボーナスを段階的に廃止し月給・夏賞与へ振り分けの方針を発表 |
| グレード別平均年収 | 有価証券報告書上は非開示 |
出典:ソニーグループ株式会社 公式採用情報・有価証券報告書(2025年3月期)
2025年度からは冬のボーナスを段階的に廃止し、月給と夏のボーナスに振り分けることで、短期的な業績に左右されにくい賃金制度への移行を進めており、この仕組みによって月給はこれまでより最大14%アップする見通しです。ジョブグレード制度のもとで、より高いグレードを獲得することが年収向上への直接的な道筋となっています。グレード別の具体的な年収数値は有価証券報告書上で公式に開示されていないため、本記事では掲載を見送っています。
ソニーグループ株式会社の年齢別年収推移
ソニーグループ株式会社の有価証券報告書(提出会社の状況)では、年齢別の平均年収は公式データとしては非開示となっています。有報に記載されるのは従業員全体の平均年収・平均年齢・平均勤続年数のみであり、年齢帯ごとの内訳は開示されていません。
一部のデータサイトでは厚生労働省「賃金構造基本統計調査」とソニーグループの有価証券報告書を組み合わせた試算値が公表されていますが、これらはあくまで独自の推計であり、ソニーグループが公式に発表した数値ではありません。本記事では推計・試算による数値の掲載は行わず、一次情報として開示されている数値のみをご案内しています。
参考として、 ソニーグループはジョブ型の年収制度を採用しており、年功序列ではなくグレード(職責)と評価によって年収が決まる仕組みとなっています。そのため、同じ年齢でもグレードや職種によって年収に大きな差が生まれる構造になっています。 年功序列ではなく役割で評価するジョブグレード制度を導入し、成果をしっかりと年収に反映しているため、年収水準が高くなっているという点は、転職を検討する上で重要なポイントです。年齢別の正式な年収データについては、ソニーグループ公式IRページおよび金融庁EDINETにて有価証券報告書をご確認ください。
【中途採用】ソニーグループ株式会社のような優良企業への転職おすすめサービス
ソニーグループ株式会社のような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
おすすめ転職エージェントサービス
ソニーグループ株式会社の福利厚生
休日・休暇制度
年間会社休日は126日(2024年度)で、完全週休2日制(土・日)、国民の祝日、年末年始、夏季一斉休日に加え、個人が設定できる個人別休日が含まれます。年次有給休暇は初年度17日、最大24日が入社日に付与される仕組みです。また、付与された年次有給休暇のうち10日分を計画的に設定して取得する「フレックスホリデー」があり、連続取得や長期休暇が推奨されています。 ライフイベントに応じた休暇として、結婚休暇・忌引き休暇・育児休暇・介護や不妊治療などに利用できる休暇なども用意されています。
保険・資産形成
財形貯蓄制度として一般財形・住宅財形・年金財形の3つが用意されており、ソニーグループで働く社員とその家族が加入できる医療保険制度(ソニー健康保険組合)も整備されています。グループメリットを活かした団体保険を任意で利用することもできます。 企業型確定拠出年金(マッチング拠出制度あり)も導入されており、社員自らが運用し老後の資産形成に活用できます。また、ソニーグループの株式を定期的に購入して中長期的な資産形成を行う社員持株会(奨励金あり)も用意されています。
選択型福利厚生・ソニー製品割引
毎年自由に選択できる福利厚生サービスがあり、旅行・レジャー・生活などで利用できるサービスや、ソニーストアでの買い物に利用できるソニーポイントなどから選ぶことができます。ソニーファイナンス運営のソニーファミリーカードには社員とその家族が年会費無料で入会でき、各種施設利用の割引やソニーストアでのクーポン取得といった特典が受けられます。
働き方支援・ダイバーシティ
2008年から導入しているフレキシブルワーク制度により、柔軟な働き方を実現し誰もが働きやすい環境づくりに取り組んでいます。育児・介護・病気の治療と仕事の両立を支援する制度も充実しており、育休復帰率100%を達成しています。 ダイバーシティへの取り組みとして、配偶者やその家族に適用される福利厚生など人事制度の一部を、要件を満たした同性パートナーにも適用しています。
また、1959年に創業者のひとり井深大の発案から始まった「ランドセル贈呈式」が現在も続いており、小学校に入学する社員の子どもにランドセルを贈る取り組みが引き継がれています。社員の家族を職場見学に招くファミリーデーも定期的に実施されています。
出典:ソニー株式会社 採用情報 福利厚生(休日・休暇)・ソニーグループ株式会社 採用情報・公式IR情報
ソニーグループ株式会社の転職難易度は?
ソニーは転職市場で人気が高く、転職難易度は高いといえます。一方で中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあるともいえます。 ソニーが公開している中途採用比率によれば、2021年度の中途採用比率は約37%となっており、中途採用が閉ざされているわけではありません。
求められる人材像
ソニーグループは「クリエイティビティとテクノロジーの力で世界を感動で満たす」というPurpose(存在意義)に基づき、専門性や個性を活かして感動体験を創出できる人材を求めています。社員が自らの意志でキャリアを築けるよう公募制度やFA制度といったキャリア形成支援制度が充実しており、各事業会社とグループ本社間での人材交流も活発です。
中途採用においては、応募ポジションと近い経験や専門性を持つことが重要です。公式の中途採用サイトにも「求人領域の専門性をお持ちの方を募集しております」と記載されています。人物面では、ソニーの風通しの良い社風と合致する人材が求められており、自身の意見をしっかり持って発言できる、芯のある方が歓迎されます。
ソニーグループが公式で公開している月間平均残業時間は2024年度で22.2時間となっており、平均年収の高さに対して残業時間は短い水準です。 待遇面と働き方のバランスを重視する方にとっても、転職先として魅力的な環境といえます。
転職成功のポイント
選考フローは書類選考・適性検査(SPI)・複数回の面接で構成されます。ソニーは転職市場での人気が高いため、一般的な中途採用より選考倍率が高くなる可能性があります。企業からのスカウト経由で選考を受ける場合は選考フローが短縮されたり、通過率が大幅に上がることがあります。
転職活動で意識すべきポイントは主に3点あります。第一に、自分の専門領域と求人ポジションの親和性を具体的な実績で示すことです。ソニーはジョブ型採用を採用しており、即戦力としての専門スキルが強く評価されます。第二に、ソニーの企業文化への共感を言語化することです。 「風通しが良い」「言いたいことが言える」文化のもと、若手でも積極的に発言することが期待されます。会議では活発な議論が行われ、自ら意見を言うと同時に、言ったことには最後まで責任を持って実行することが求められます。 第三に、近年は生産年齢人口の減少やグローバル化・デジタル化の加速により人材獲得競争が激化しており、ソニーも中途採用に積極的な姿勢を続けています。 転職エージェントを活用してスカウト経由での応募を狙うことも、選考通過率を高めるうえで有効な手段です。
ソニーグループ株式会社のまとめ
ここまで、ソニーグループの平均年収・福利厚生・転職難易度について解説してきました。最後に重要なポイントを振り返ります。
平均年収については、2025年3月期の有価証券報告書に基づく数値は1,118万円(平均年齢42.5歳)です。直近5年間で1,044万円から1,118万円へと着実に増加しており、国内上場企業の中でも最上位クラスの水準を維持しています。2025年度からは冬のボーナスを段階的に廃止して月給・夏賞与に振り分ける制度変更により月給が最大14%アップする見通しであるほか、大卒初任給の10%以上引き上げも発表されており、今後も上昇トレンドが続くことが期待されます。
福利厚生面では、 年間会社休日126日(2024年度)の完全週休2日制をベースに、選択型の福利厚生サービス、充実した育児・介護両立支援、社員持株会や確定拠出年金など資産形成の仕組みが幅広く整備されています。高い年収水準と合わせて、長期的に働きやすい環境が整っているといえます。
転職難易度は高い部類に入りますが、年間を通じて中途採用が実施されており、自分の専門性を活かせるポジションへの挑戦は十分に可能です。ジョブ型採用である以上、「このポジションで何ができるか」を具体的に示す準備が合否を分けます。転職を検討している方は、まずはソニーグループの公式中途採用サイトで公開求人を確認し、自分の経験と照らし合わせることをおすすめします。


