相鉄ホールディングス株式会社(以下、相鉄HD)は、神奈川県横浜市に本社を置く東証プライム上場の純粋持株会社です。鉄道・不動産・ホテルなど多彩な事業を展開する相鉄グループの中核を担い、その平均年収は上場企業の中でも高い水準にあることで知られています。
この記事では、相鉄HDの有価証券報告書をもとに、平均年収の年度別推移・役職別・年齢別のデータをわかりやすく解説します。転職や就職を検討している方がリアルな給与水準を把握できるよう、一次情報に基づく数値のみを掲載しています。
相鉄ホールディングスの会社概要
相鉄ホールディングスは、相模鉄道など相鉄グループを統括する純粋持株会社であり、本社は神奈川県横浜市西区北幸二丁目の相鉄本社ビル内に所在しています。略称は相鉄HDです。 グループ全体では鉄道・バス・不動産・ホテル・スーパーマーケットなど幅広い事業を手がけており、神奈川県を代表する大手民間鉄道グループのひとつです。
2009年9月、グループの経営体制強化とグループ利益の拡大を図るため鉄道事業を分社し、現在の相鉄ホールディングスという純粋持株会社体制に移行しました。 その後もホテル事業の拡充や東京都心への直通運転実現など、成長への投資を続けています。
相鉄ホールディングスの基本情報
下表は公式情報をもとにまとめた相鉄HDの基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | 相鉄ホールディングス株式会社 |
| 英文社名 | Sotetsu Holdings, Inc. |
| 本社所在地 | 神奈川県横浜市西区北幸二丁目(相鉄本社ビル内) |
| 設立 | 1917年(大正6年)12月18日(相模鉄道創立) |
| 証券コード | 9003(東証プライム) |
| 業種 | 陸運業 |
| 資本金 | 388億303万4,708円 |
| グループ営業収益(2024年度) | 2,921億7,800万円 |
| グループ従業員数(2025年3月31日・臨時雇用含む) | 10,312人 |
| 単体従業員数(2025年3月期有価証券報告書) | 74名 |
出典:相鉄ホールディングス株式会社 有価証券報告書(2025年3月期)、マイナビ2027採用ページ
2024年度の相鉄グループの連結決算は、営業収益が2,921億7,800万円(前期比8.2%増)、営業利益が378億2,000万円(同30.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が224億700万円(同39.3%増)を計上しました。 持株会社単体の従業員は74名と少数精鋭ですが、グループ全体では1万人超の規模を誇ります。
事業は交通(鉄道・バス)、不動産、ホテル、流通・サービスの4つのセグメントに分かれており、 選択と集中の強化によるコア事業および強化事業への経営資源の集中投下を図るとともに、効率的なグループ経営を推進するため、事業の再編に継続して取り組んでいます。 東京都心への直通運転実現後の新ステージに向け、「稼ぐ力の強化」をグループ全体で推進中です。
相鉄ホールディングスの平均年収はどのぐらい?
2025年3月期有価証券報告書によると、相鉄HDの平均年収(単体)は9,530,350円、すなわち約953万円です。平均年齢は47.0歳、平均勤続年数は15.9年、単体従業員数は74名となっています。 持株会社としての性格上、在籍するのは管理部門の社員が中心であり、その分平均年収が高水準になりやすい点は念頭に置いておく必要があります。
東証プライム上場企業の平均年収は742万円であるため、相鉄HDはプライム市場内でも高い給与水準といえます。また東証プライムの運輸・物流業界の平均年収は746万円であり、業界内でも比較的年収の高い企業に位置しています。
年度別の平均年収推移
下表は、相鉄HDの有価証券報告書に開示されている「従業員の状況」をもとにまとめた年度別推移です。数値はすべて提出会社(単体)のものです。
| 年度(決算期) | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 901 | 50.8 | 24.2 | 85 |
| 2023年3月期 | 905 | 50.4 | 23.2 | 84 |
| 2024年3月期 | 901 | 49.6 | 19.7 | 78 |
| 2025年3月期 | 953 | 47.0 | 15.9 | 74 |
出典:相鉄ホールディングス株式会社 有価証券報告書(各年3月期)、キタイシホン(2025年3月期)、転職回廊(2024年3月期)、年収ガイド(2023年3月期)、年収ランキング(2022年3月期)
2022年3月期から2024年3月期にかけては900万円前後で安定して推移していましたが、2025年3月期には953万円へ大きく上昇しました。同時期に平均年齢と勤続年数が下がっていることから、社内の人員構成が若返り、かつ給与水準が引き上げられた可能性が読み取れます。 平均勤続年数は19.7年から15.9年へと短縮しており、プライム全体平均の13.7年や運輸・物流業界の15.2年と比較しても、依然として長く勤める文化が根付いている職場であることがわかります。
他企業との比較データ
同じ私鉄・交通系の持株会社や鉄道グループを中心に、有価証券報告書の開示値で比較しました。
| 会社名 | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 相鉄ホールディングス | 953 | 47.0 | 15.9 | 有価証券報告書(2025年3月期) |
| 京王電鉄 | 714 | 40.3 | 17.6 | 有価証券報告書(参考値) |
| 東証プライム運輸・物流業界平均 | 746 | 41.0 | 15.2 | 公開データ参考値 |
出典:各社有価証券報告書、転職回廊(相鉄HD 2024年3月期)、平均年収style(京王電鉄)
東証プライムの運輸・物流業界平均年収は746万円であり、相鉄HDはこれを155万円上回り、業界内順位は10位(全59社中)となっています。 ただし、相鉄HDは管理部門のみで構成される純粋持株会社であるため、鉄道・バス・ホテルなど事業会社の社員とは単純に比較できない点に注意が必要です。事業会社を含むグループ全体の給与水準は、この数値より低くなります。
相鉄ホールディングスの役職別年収データ
相鉄HDの有価証券報告書には、役職ごとの年収レンジは個別に開示されていません。ただし、役員報酬に関しては有価証券報告書内の「コーポレート・ガバナンスの状況」等で一部開示されています。
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 役員(取締役・監査役)平均報酬(2024年度) | 約3,380万円(有価証券報告書開示値) |
| 一般従業員・管理職の役職別年収 | 非開示 |
出典:相鉄ホールディングス株式会社 有価証券報告書(2025年3月期)、転職回廊
転職回廊の分析によると、総合職の平均年収は1,046万円、管理職級の平均年収は1,389万円前後となっています。また2024年度の役員報酬は役員全体で平均3,380万円でした。 ただし、総合職・管理職の数値は有価証券報告書の単体平均年収と統計的な賃金データを組み合わせた試算であり、会社が公式に区分開示したものではありません。役職別の公式データとしては非開示となっています。
なお、 相鉄HDはアルバイト・派遣社員・パートタイマー等の臨時従業員も雇用して事業展開しており、平均年収のデータはあくまで本体企業(単体)の情報であり、子会社を含む連結の情報ではありません。 グループ傘下の事業会社に就職する場合は、各社の募集要項や有価証券報告書を個別に確認することをお勧めします。
相鉄ホールディングスの年齢別年収推移
相鉄HDの有価証券報告書では、年齢別・年代別の年収は公式データとしては非開示となっています。有価証券報告書の「従業員の状況」に記載されるのは、全従業員の平均年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数のみです。
参考情報として、一部の調査サービスが有価証券報告書の平均値と政府統計(賃金構造基本統計調査)を組み合わせた試算を公表しています。それらはあくまでも推計値であり、相鉄HDが公式に開示した数値ではないため、本記事では掲載を控えます。
一次情報として確認できることとして、 2025年3月期有価証券報告書によると、単体の平均年齢は47.0歳、平均勤続年数は15.9年、平均年収は約953万円です。 この数値が相鉄HD本体社員の「現時点での中心的な年収層」を示す最も信頼性の高いデータです。
また、 平均年齢49.6歳(2024年3月期)から47.0歳(2025年3月期)へと若返りが進んでおり、勤続年数も19.7年から15.9年へ短縮しています。 これは採用構成や組織構造の変化を反映したものとみられ、今後も年齢構成の動向に注目しておく価値があります。年齢別の詳細な年収データが必要な場合は、金融庁EDINETより最新の有価証券報告書を直接ご参照ください。
相鉄ホールディングスの福利厚生
相鉄HDの福利厚生は、同社の経験者採用サイト(相鉄ホールディングス経験者採用サイト「福利厚生」)にて公式に開示されています。以下は同ページおよび採用情報をもとにまとめた内容です。
共済組合については、 相互扶助を目的に従業員と相鉄グループの加入会社が共同で運営しており、主に社員の慶弔金の支給・傷病による休業補償(団体長期障害所得補償保険〔GLTD〕)・積立貯蓄、そして福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」の利用が可能です。 ベネフィット・ステーションはレジャー・宿泊・育児など幅広い優待サービスを提供する外部サービスであり、プライベートの充実にも活用できます。
退職給付については、 相鉄HDでは退職金(一時金)と確定給付企業年金規約型(DB)を採用しています。 確定給付企業年金は将来の給付額があらかじめ定められる仕組みであり、長期勤続による老後の生活設計をサポートする制度です。
社内情報の整備という観点では、 社内WEBサイト「SHDライフイベントナビ」を通じて、福利厚生に関わる情報の提供や手続き案内を受けることができます。 結婚・育児・介護などライフイベントの各局面で必要な手続きを一元的に確認できる仕組みが整っています。
交通・グループ優待の面では、相鉄グループの鉄道・バスを運営する沿線企業の持株会社であることから、グループ各社が提供するサービスを社員が優待価格で利用できる制度があります。なお、グループの各ホテルや商業施設の優待利用については公式採用サイトに詳細が記載されていますが、具体的な割引率等は採用サイト上で確認してください。
休暇制度については、採用ページで年次有給休暇・育児休業・介護休業等の各種制度が整備されていることが示されています。また、ワークライフバランスの取り組みとして、 採用サイトでは「ワークライフバランス・仕事と育児の両立」に関するページを設けており、育児中の社員座談会も公開されるなど、子育て世代の働きやすさを重視していることがわかります。
なお、住宅手当・通勤手当・社宅の具体的な金額・支給条件については、公式採用サイトでの個別確認が必要です。募集要項は相鉄ホールディングス募集要項ページからご確認ください。出典は相鉄ホールディングス株式会社 経験者採用サイト「福利厚生」ページです。
【中途採用】相鉄ホールディングスのような優良企業への転職おすすめサービス
相鉄ホールディングスのような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
おすすめ転職エージェントサービス
相鉄ホールディングスの転職難易度は?
求められる人材像
相鉄HDの採用サイトでは、求める人材像が3つの観点から明確に示されています。 同社は「既成概念や前例にとらわれず、多様な考え方を柔軟に取り込み、自ら取り組むべき課題を設定してスピーディーに解決に導き、改革する人財」を第一に挙げています。あわせて、「担当業務・分野のプロフェッショナルとして専門性を高めながら、グループ横断的な視点から新たな付加価値や相乗効果を創造できる人財」、さらに「ゼロカーボン・ESG・DX/ICTなど新たな領域へ積極的にチャレンジできる人財」を求めています。
これらをまとめると、相鉄HDが求めるのは「自律的に課題を見つけ解決できる行動力」「グループ全体を見渡す広い視野」「変化する社会環境に対応するための挑戦心」の3点といえます。管理部門が中心の74名規模の持株会社であるため、経営企画・財務・法務・IR・DXといった専門性の高いバックオフィス経験者が特に歓迎される傾向があります。
採用形態については、 相鉄HDは総合職としての採用を前提としており、相鉄グループが展開する多種多様な事業・35のグループ会社の中で、個人の適性に合ったポジションへの配属が行われます。 幅広い事業フィールドで経験を積みながらキャリアを形成できる環境です。
転職成功のポイント
相鉄HDへの転職において、まず意識しておきたいのは採用規模の小ささです。単体従業員数が74名(2025年3月期)と少数精鋭であるため、求人の公開頻度は高くなく、欠員・増員が生じたタイミングに合わせた応募が重要になります。転職エージェントへの登録を通じて非公開求人の情報を早期にキャッチする方法が有効です。
選考でアピールすべき点は、グループ経営の高度化に貢献できる専門性です。経営企画・M&A・財務・IR・サステナビリティ・DX推進といった領域での実績を具体的なエピソードで伝えることが求められます。相鉄グループは交通・不動産・ホテル・流通と多角的な事業を展開しているため、「事業横断的な視点でどのように価値を生み出したか」という経験を面接で示すことが説得力につながります。
また、同社が採用サイトで強調しているように、ESG・ゼロカーボン・DXなどの社会課題に対する関心と実行力も重要な評価軸です。志望動機では「相鉄グループの沿線や地域社会の豊かな発展への貢献」という企業理念との親和性を示せると、書類通過率の向上につながりやすいでしょう。
なお、相鉄HDはグループ全体の持株会社であり、事業会社への異動・出向の可能性もあります。グループ各社の業務内容や経営課題をあらかじめ調査しておくことで、面接での深い対話が可能になります。キャリア採用の応募は相鉄ホールディングス採用サイトから行えます。
相鉄ホールディングスのまとめ
相鉄ホールディングス株式会社(以下、相鉄HD)は、神奈川県横浜市を拠点に交通・不動産・ホテル・流通という4つのセグメントでグループ事業を統括する東証プライム上場の純粋持株会社です。2025年3月期有価証券報告書によると、単体の平均年収は953万円(平均年齢47.0歳・平均勤続年数15.9年・従業員数74名)であり、東証プライム全体平均の742万円や運輸・物流業界平均の746万円を大きく上回る水準です。
年度別推移を見ると、2022年3月期から2024年3月期にかけては900万円前後で安定していましたが、2025年3月期に953万円へ上昇しました。同時期に平均年齢・平均勤続年数がともに低下していることから、組織の若返りと賃上げが並行して進んでいる可能性があります。役職別の公式データは非開示ですが、役員報酬は2024年度に平均約3,380万円と有価証券報告書で開示されています。
なお、この953万円はあくまで持株会社単体(管理部門中心の74名)の数値です。グループ傘下の相模鉄道・相鉄ローゼン・相鉄ホテルマネジメントなど各事業会社の給与水準はこの数値と異なります。グループ各社への転職・就職を検討する場合は、各社の有価証券報告書や募集要項を個別に確認してください。
転職を検討している方は、単体74名という少数精鋭の採用規模を踏まえ、専門性の高いスキルと相鉄グループへの深い理解を準備したうえで選考に臨むことが成功の鍵です。最新の求人情報や一次情報は、相鉄ホールディングス採用サイトおよび金融庁が運営するEDINETでご確認ください。


