MENU

【最新】三井住友建設の平均年収は888万円|役職別・年齢別推移を詳しく解説

  • URLをコピーしました!

三井住友建設株式会社(以下、三井住友建設)は、準大手ゼネコンとして橋梁・PC構造物・超高層マンションなどの分野で高い技術力を持つ総合建設会社です。この記事では、三井住友建設の平均年収データを有価証券報告書に基づいて詳しく解説します。転職を検討されている方や就職活動中の学生の皆さんにとって、年収水準や福利厚生、転職難易度など、気になる情報を包括的にお伝えします。

目次

三井住友建設の会社概要

三井住友建設は、2003年に三井建設と住友建設が合併して誕生した準大手ゼネコンです。土木事業・建築事業・海外事業の開発に三本柱を掲げており、PC橋梁、超高層集合住宅を得意としています。同社は東京証券取引所プライム市場に上場しており、建設業界における重要な地位を占めています。

三井住友建設の基本情報

項目詳細
会社名三井住友建設株式会社(Sumitomo Mitsui Construction Co., Ltd.)
本社所在地〒104-0051 東京都中央区佃二丁目1番6号
設立年2003年(平成15年)4月1日
業種総合建設業
事業内容土木・建築・住宅その他建設工事全般に関する事業
上場市場東京証券取引所プライム市場
資本金12,003,797,895円

三井住友建設の事業は大きく土木事業、建築事業、海外事業の3つに分けられます。土木事業では、PC橋梁やトンネル、発電所関連工事などでトップクラスの技術力を誇り、準大手ゼネコン10社の受注高における建築工事割合が平均で約66%であることを踏まえると、三井住友建設は準大手ゼネコンの中でも特に土木工事の比重が高いゼネコンであると言えます。建築事業では超高層マンションや大型商業施設などを手がけ、海外事業では東南アジア地域を中心に事業を展開しています。

スポンサーリンク

三井住友建設の平均年収はどのぐらい?

年度別の平均年収推移

2023年度における従業員の平均年齢は46.1歳、平均勤続年数は20.9年、平均年収は888.5万円でした。過去6年間の詳細な推移データは以下の通りです。

年度平均年収平均年齢平均勤続年数従業員数
2024年3月期888万円46.1歳20.9年2,954人
2023年3月期881万円46.0歳21.0年2,910人
2022年3月期862万円46.0歳21.0年2,798人
2021年3月期863万円45.9歳21.3年2,767人
2020年3月期859万円45.7歳21.1年2,658人
2019年3月期836万円45.5歳21.2年2,636人

出典:三井住友建設株式会社 有価証券報告書(2024年3月期)

三井住友建設の平均年収は直近7年間で、+21.8%増加と上昇トレンドとなり、平均年収が増加していることが分かります。2019年から2024年にかけて約52万円の増加を見せており、業績回復とともに従業員の処遇改善が進んでいることがうかがえます。

他企業との比較データ

準大手ゼネコンにおける三井住友建設の年収水準を同業他社と比較すると以下の通りです。

順位企業名平均年収
1位前田建設工業1,002万円
2位長谷工コーポレーション963万円
3位安藤ハザマ963万円
4位フジタ911万円
5位五洋建設889万円
6位三井住友建設888万円
7位熊谷組848万円
8位戸田建設841万円
9位東急建設838万円
10位西松建設834万円

出典:各社有価証券報告書(2024年3月期)

準大手ゼネコン10社における平均年収を見てみると、長谷工コーポレーションが1057.9万円と最も平均年収の高い準大手ゼネコンとなりました。三井住友建設は準大手ゼネコン10社中6位の位置にあり、準大手ゼネコンにおける平均年収は約950.6万円の平均値をやや下回る水準となっています。

スポンサーリンク

三井住友建設の役職別年収データ

三井住友建設の役職別年収については、公式データとしては非開示となっています。ただし、建設JOBsでは、三井住友建設に転職された場合の推定年収を算出することができますとされており、業界全体の傾向から以下のような推定が可能です。

役職推定年収(万円)
主任・係長クラス公式データとしては非開示
課長クラス公式データとしては非開示
部長クラス公式データとしては非開示

三井住友建設では役職別の詳細な年収データは公開されていませんが、施工管理・設計職の場合でも、転職時から1,000万円ということは難しいですが、経験に応じて昇給し、課長あたりの役職から、年収1,000万円を到達できますとされています。

三井住友建設の年齢別年収推移

年齢別の年収推移についても、公式データとしては非開示となっています。

年代推定年収範囲(万円)
20代公式データとしては非開示
30代公式データとしては非開示
40代公式データとしては非開示
50代以上公式データとしては非開示

ただし、三井住友建設で30歳ですと主任、優秀な場合は課長補佐も考えられます。年収は570〜900万円が想定されますという情報があります。また、三井住友建設での現場監督の年収は、500~820万円が想定されますとされており、職種や経験により幅があることが分かります。

三井住友建設の福利厚生

三井住友建設では充実した福利厚生制度を提供しています。主な制度は以下の通りです。

制度・手当内容
住宅手当社員が住宅を保有(賃貸含む)した場合、一定の手当を支給します
独身寮・社宅制度一定の年齢以下であれば、会社が独身寮や社宅を用意します(一部、自己負担あり)
公的資格保有手当会社が定める公的資格を取得・保有する場合、一定の手当を支給します
時間単位有休制度年次有給休暇を1時間単位で取得できます
在宅勤務制度一定の条件を満たした場合、自宅で勤務することができます
育児休業制度配偶者出産休暇や法定を上回る育児休業制度があり、男性の育児休業取得を促進しています

出典:三井住友建設 新卒採用サイト 福利厚生・制度

特に注目すべきは、独身者の帰省旅費支給として一定の年齢以下の独身社員であれば、1年に2回を限度として実家へ帰省する交通費を支給しますという制度や、ベビーシッター支援制度として、ベビーシッターの利用時に補助金(限度あり)の利用が可能ですなど、社員の生活を幅広くサポートする制度が整備されています。

また、キャリア支援面では自己申告制度として1年に1度、社員が希望する職種や勤務地などを会社に申告しますという制度や、メンター制度として若手社員が、先輩社員(メンター)と面談を行い、日ごろの疑問や悩みを相談できますといった人材育成支援制度も充実しています。

スポンサーリンク

三井住友建設の転職難易度は?

三井住友建設の転職難易度については、準大手ゼネコンとしては比較的挑戦しやすい水準にあると考えられます。

求められる人材像

厳しい環境の中でも、現実をしっかりと見据え、且つ物事を前向きに考え、積極的に取り組んでいける人物を求めますと公式に発表されています。建設業界特有の厳しい現場環境や工期に対する責任感、チームワークを重視する姿勢が重要視されています。

また、中期経営計画で海外展開の加速を発表しているため、英語への意欲を示す必要がありますとされており、グローバル志向や語学力向上への意欲も評価ポイントとなります。

転職成功のポイント

三井住友建設への転職を成功させるためのポイントは以下の通りです。

技術力の証明:建設関連の資格取得や実務経験のアピールが重要です。会社が定める公的資格を取得した場合、受験に要した費用を支給しますという制度もあるため、資格取得への意欲を示すことも効果的です。

同社の強みの理解:同社の得意とする橋梁は「PC橋」と呼ばれ、大型のコンクリート橋のことです。この他にもトンネル・発電所などでこの「PC」技術が使われており、土木事業で15%にも上る大きな利益を稼いでいますという技術的特徴を理解し、志望動機に盛り込むことが重要です。

将来性への理解:主に海外土木事業のことです。同社はPC技術に優れていますので、それを武器に海外展開を加速すると発表していますなど、会社の戦略方向性を理解し、自身がどのように貢献できるかを明確にすることが求められます。

三井住友建設の就活会議会員の採用倍率は4.8倍ですとされており、採用倍率は文系で約13倍・理系で約4倍です。ES通過率は85~90%と高いですが、学歴フィルターは「地方国公立以上」と考えられますという情報もあります。

まとめ

三井住友建設の平均年収は888万円(2024年3月期)で、準大手ゼネコン10社中6位の水準にあります。過去5年間で約52万円の増加を見せており、業績回復とともに処遇改善が進んでいます。

充実した福利厚生制度と多様な働き方を支援する制度が整備されており、長期的なキャリア形成に適した環境が提供されています。平均勤続年数20.9年という数値からも、定着率の高い職場であることが分かります。

転職検討者へのアドバイス

PC技術による橋梁・トンネル・発電所分野での強みを活かした安定的な事業基盤を持つ三井住友建設は、建設業界でのキャリアアップを目指す方にとって魅力的な選択肢の一つです。特に土木技術に興味がある方や、海外事業展開に関わりたい方には適した環境といえるでしょう。転職を検討される際は、同社の技術的特徴や事業戦略を十分に理解し、自身の経験とスキルをどのように活かせるかを明確にして臨むことをお勧めします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次