「キヤノンはどんな会社なんだろう？」
大手メーカーのキヤノンが就職先の候補に入る人は気になるでしょう。
今回は、キヤノンの採用に関する重要なポイントを解説します。
- 【会社概要】キヤノンの5つの事業内容
- キヤノンの特徴
- キヤノンの採用大学
- キヤノンの選考フロー
- キヤノンの内定獲得のためのヒント
- キヤノンの年収・給料
この記事でキヤノンの情報を確かめ、就職先を選ぶ際の参考にしてください。
【会社概要】キヤノンの5つの事業内容
キヤノンの事業内容は大きく5つに分かれています。
- プリンティング
- メディカル
- イメージング
- インダストリアル
- その他の事業
一つずつ確かめていきましょう。
参考：キヤノン「事業領域」
プリンティング
プリンティング部門では、主に2種類のプリンターを開発しています。
- ネットワーク機能を充実させたプリンター
- 商業用の機能性を強みとする短納期のプリンター
両面の同時読み取り機能や、毎分270ページ読み取り可能な高速プリンターなど、ユーザーの業務効率化に貢献している部門です。
メディカル
メディカル部門は、次のような医療機器を開発する部門です。
- 検体検査装置：尿や血液の成分を測定する装置
- MRI装置：磁場と電波による高精度の体内検査装置
- 歯科用ミリングマシン：歯の詰め物などを加工する装置
人体の異常を速やかに発見する機器を研究し、医療の発展に欠かせない事業を展開しています。
イメージング
イメージング部門は、映像に関わる機器を開発します。デジタルカメラや双眼鏡、映像制作機器、業務用の大型ディスプレイなど、個人向けから業務用まで幅広いニーズに応えています。
また、ガスや液体に強い耐性を持つ防爆カメラや、不審者を大音量で威嚇する監視カメラなども開発しました。イメージング部門は、人々の安全を守るために欠かせない機器を開発する事業です。
インダストリアル
インダストリアル部門は、キヤノンが蓄積してきた独自の光学・映像処理技術を活用し、さまざまな領域で役立つ機器を開発しています。
- 半導体露光装置：ナノメートル単位の電子回路作成機器
- MRシステム：現実に立体的なイメージを映像として視認できる装置
- 有機ELディスプレイ製造装置：テレビ・スマホなどの有機ELパネル量産機器
伝統技術の効率的なトレーニングやコンサートホールの再現など、インダストリアル部門の製品は幅広い分野で活躍します。
その他の事業
その他の事業では、キヤノンは競争力を高めるために、製品の材料研究に力を入れています。機器に搭載するセンサーやベアリング、塗料などを独自開発し、他企業に頼らずに済む技術力がキヤノンの強みです。
キヤノンの特徴
キヤノンの特徴は、戦略多角化とグローバル化にあります。1937年に世界一のカメラメーカーを目標として創業したキヤノンは、個人とビジネスの両方に対応する方針を取りました。カメラだけでなく業務用プリンターなどを開発し、幅広いニーズに応えられる事業を展開しています。
また、キヤノンは1950年代から国際市場を重視しており、現在では売上の78％が海外市場で構成されるほどです。売上を特定の地域に頼らず、世界市場の影響を緩和しやすい戦略を取っています。
キヤノンの採用大学
大学通信を参考にして、2023年におけるキヤノンの採用大学をまとめました。
| 大学名 | 採用人数 |
|---|---|
| 東京理科大 | 11人 |
| 明治大 | 10人 |
| 同志社大 | 7人 |
| 千葉大、東京工業大、慶応義塾大、中央大、東京都市大 | 6人 |
| 北海道大、東北大、東京都立大、東京電機大、早稲田大 | 5人 |
| 東京農工大、横浜国立大、新潟大、大阪大、青山学院大 | 4人 |
| 筑波大、宇都宮大、東京大、金沢大、神戸大、芝浦工業大、関西学院大 | 3人 |
採用されるためにはキヤノンが求める能力に適しているかが重要です。
キヤノンの選考フロー
キヤノンの基本的な選考フローは次のとおりです。
- エントリーシート提出
- WEBテスト
- 複数回の面接
- 内定
技術系と事務系でWEBテストの回数が変わる場合もあり、インターンシップ参加者は1次面接をスキップする可能性もあります。
キヤノンの内定獲得のためのヒント
キヤノンの内定獲得に役立つヒントを紹介します。
- OBOGを訪問する
- 採用ガイドで企業研究を進める
- インターンシップに参加する
順番にチェックしていきましょう。
OBOGを訪問する
就職活動において、OBOGへの訪問がおすすめです。実際に企業で働いている人物への相談は、次のメリットがあります。
- 企業の実態を調査できる
- 企業に求められるスキルを調査できる
- 自分が持つ情報とのギャップを埋められる
OBOGをスムーズに探す手段を知りたい人は、下記の記事をチェックしてください。
採用ガイドで企業研究を進める
キヤノンの企業研究には、公式ホームページから閲覧できる採用ガイドがおすすめです。教育制度や社員の実体験、子育ての経験談などが記載されており、キヤノンの詳細を深掘りできます。
新卒向けの情報として発信されているため、新卒生にとって必須の内容です。企業研究を円滑に進めたい人は、採用ガイドと合わせて下記の記事をご覧ください。
参考：キヤノン「採用ガイド」
インターンシップに参加する
キヤノンの内定を獲得する手段として、インターンシップへの参加がおすすめです。インターンシップは、企業の業務に実際に参加できる制度であり、社員と直接やり取りして企業をリサーチできます。
2025年に開催されるキヤノンのインターンシップの詳細は、次のとおりです。
| 詳細 | |
|---|---|
| 日程 | 2025年2月3日（月）～2月7日（金） |
| 場所 | キヤノン株式会社 本社（東京都大田区）および神奈川県の事業所 |
| 人数 | 15人前後 |
| 対象 | 技術系分野（機械系、電気・電子系、情報系、物理系、化学系、生物系、医療・薬学系、経営工学などの種々の理系分野）を専門に学んでいる方 |
| 内容 | ・キヤノンの特許技術出願に関わる業務を担当 ・特許技術職との交流 |
インターンシップ参加者は、企業に求められる具体的なスキルを見聞きできるため、資格や技術の習得時間を短縮できます。インターンシップの探し方を知りたい人は、下記の記事を読んでください。
参考：キヤノン「2025年冬期「特許技術職インターンシップ」」
キヤノンの年収・給料
OpenWorkの情報を参考にして、キヤノンの職種別の年収を調査しました。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| 開発 | 754万円（400～1,400万円） |
| エンジニア・SE | 676万円（360～1,100万円） |
| 技術 | 694万円（300～1,400万円） |
| 設計 | 723万円（400～1,080万円） |
| 企画 | 753万円（400～1,500万円） |
| 事務 | 689万円（300～1,350万円） |
| 研究開発 | 766万円（500～1,200万円） |
| 管理 | 672万円（350～1,400万円） |
| 生産技術 | 666万円（350～900万円） |
| 研究 | 698万円（420～1,100万円） |
キヤノンなら全ての職種で平均年収を超えられる可能性があります。
コロナウイルスの影響で、2020年の売上高は前年度から約4,000億円落ちていますが、2023年には売上高4兆円を突破しました。長年務める就職先として魅力的な企業です。
まとめ
この記事では、就活生向けにキヤノンの採用に関する情報を解説しました。
- 【会社概要】キヤノンの5つの事業内容
- キヤノンの特徴
- キヤノンの採用大学
- キヤノンの選考フロー
- キヤノンの内定獲得のためのヒント
- キヤノンの年収・給料
キヤノンは長年蓄えた技術を活かして、1950年代から国際市場で活躍してきました。売上の78％が海外での事業によるものであり、キヤノンの業務には外国語のスキルが役立ちます。
この記事をキヤノンの就職活動に活用してください。
