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ガクチカの締め方とは?好印象を与える書き方と構成を詳しく解説

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」を指します。日々の就職活動の中で対策を練っているとき、ガクチカの締め方に迷ったこともあるでしょう。

この記事では、ガクチカの締め方の王道パターンを紹介し、具体的な書き方と構成を詳しく解説します。さらに、ガクチカを書く目的や自己PRとの違いについても補足します。本記事を読めば、面接官に響く効果的なガクチカが書けるようになり、理想の企業からの内定に一歩近づくでしょう。

目次

ガクチカの締め方の王道2パターン

ガクチカの締め方には、王道パターンが2つあります。

  • パターン①|経験したことからどんなことを大切だと感じたのか
  • パターン②|経験したことにどんな学びを得られたのか

順に解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

パターン①|経験したことからどんなことを大切だと感じたのか

ガクチカの締め方として1つ目の王道パターンは「経験したことからどんなことを大切だと感じたのか」を示すことです。学生時代の経験を通じて感じた大切なことを伝え、自己の成長や意識の変化をアピールします。

例えば、部活動でリーダーシップを発揮した経験から、チームワークの重要性や他者を思いやる心が大切だと感じたことなどが挙げられます。

経験からの教訓を示すことで、学んだことや重視したことが具体的に伝わり、応募者の人間性やストーリーが明確になるでしょう。

パターン②|経験からどんな学びを得られたのか

王道パターン2つ目は「経験したからどんな学びを得られたのか」を明確にすることです。具体的なエピソードを通じて、どのようなスキルや知識を習得したのか、そしてそれが自分にとってどのように役立ったのかを述べることで、自己の成長を示します。

例えば、アルバイトでの接客経験から、コミュニケーション能力の向上や顧客対応のスキルを学んだことなどを強調すると効果的です。

似たような経験をしている人でも、学びになった要素は人によって異なります。そのため、経験からの学びで締めると、自分の学びはどのようなものだったのかを面接官に印象づけることができるでしょう。

ガクチカを書く目的

ガクチカを書く目的は以下の3つです。

  • 目的①|必要な人材かどうかの指標を示すため
  • 目的②|これまでの努力過程を伝えるため
  • 目的③|人柄や個性を判断してもらうため

目的を定めないまま作成すると内容が伝わりにくくなってしまい、せっかくの労力が報われません。ガクチカがなぜ必要なのかを理解したうえで作成してみてください。

目的①|必要な人材かどうかの指標を示すため

ガクチカを書く1つ目の目的は、応募者が企業にとって必要な人材かどうかを示すためです。企業はガクチカなどを含む応募書類の情報から、応募者の経験やスキル、自社にどう貢献できるかを判断します。

応募者の数が多くなればなるほど、ほかの応募者との比較は激しさを増すでしょう。具体的なエピソードを交えることで、自分の強みがより採用担当者の印象に残りやすくなる可能性が高まります。

自分にしかない考え方をガクチカで示すことのメリットは、企業側にとって欲しい人材かどうか見極めやすくなる点です。そのため、ガクチカの掘り下げが深いほど、採用担当者に強くアピールできるでしょう。

目的②|これまでの努力過程を伝えるため

2つ目の目的は、これまでの努力過程を伝えるためです。これまでの努力の過程や得られた結果を具体的に示せると、応募者の頑張りや忍耐力、成果を効果的にアピールできます

企業は応募者の熱意だけを判断材料とするわけではありません。継続して物事を達成できた実績や苦しみに遭遇しても乗り越えた経験は、意欲や情熱をアピールできるいい材料となります。

特に日本人は自身の努力を他者にアピールする機会があまりないため、いざ書こうとするとこれでよいのかと不安に陥りやすいものです。しかし、ガクチカで努力を詳しく書くことは、他者との差別化になる場合があります。採用に有利に働く可能性が高まることを念頭に置いておきましょう。

目的③|人柄や個性を判断してもらうため

3つ目の目的は、人柄や個性を判断してもらうためです。ガクチカを通じて応募者の性格や価値観、どのような人間であるかを企業に伝えることができます。これにより、企業は応募者が自社の社風に合うかどうかを判断することができます

就職や採用も、最後は人柄の部分が大きいです。どのような人間性を重視するかは、会社や採用担当、社会情勢などによって異なります。だからこそ、ガクチカの情報が少ないと判断材料がなく、ほかの応募者に埋もれたり目に留まらなかったりして十分に自身について伝わらなくなってしまいます。

会ったことのない採用担当者が、将来的に同じ会社で働く社員になる可能性もあります。その初めの一歩として自分を入社した後に貢献できる人間として判断してもらうためにも、ガクチカは重要だといえます。

ガクチカの構成

ガクチカを書く際の構成は、結論→理由→経験→締めの順に当てはめて作成しましょう。

主な構成は以下のとおりです。

  • 結論:学生時代に何に力を入れたのか
  • 理由:何故それに取り組んだのか
  • 経験:具体的にどのようなことをしたのか
  • 締め:本記事に示した王道パターンで結ぶ

この構成を軸として文章を肉付けし、ガクチカの文章を作成します。構成の例を2つ挙げますので、参考にしてみてください。

例①|部活動の経験

部活動に所属している学生はかなり多く、人が集まる中での経験や価値観は多岐にわたります。以下の構成をガクチカ作成の例として挙げます。

学生時代、私は部活動でリーダーシップを発揮することに力を入れました(結論)。副部長として県大会に出場するには、全員をまとめる必要があると感じたからです(理由)。ただ命令するだけでは人はついてこないことを反省し、たくさん対話しました(経験)。この経験から私は、リーダーシップとは仲間と同じ目線に立つことを指すことを理解しました(締め)。

この例では、リーダーシップには他者を思いやる心が必要だと感じたことを深く強調し、企業に伝えることができます。

例②|アルバイトでの接客経験

学生時代、アルバイトで接客の仕事をする学生も多いでしょう。部活動とは違い、幅広い年齢層の同僚や上司や部下と関わり、日々異なる顧客を相手にします。そのため、一口に接客アルバイトといっても、多種多様なガクチカの文章となりやすいです。

以下の構成をガクチカ作成の例として挙げます。

学生時代、私は接客業でホスピタリティ精神を身につけることに力を入れました(結論)。普段から通っているコーヒーショップの店員がよく人のことを観察して、他愛もない会話からお得な情報を知らせてくれる人で、人間性に憧れたからです(理由)。しかし、不特定多数の人を観察して、話をしたりしなかったり考えることはとても難しく、お節介と親切の違いに苦しむこともありました(経験)。このような経験を経て、私にとってホスピタリティとは自分主導ではなく、相手の気持ちを優先することだとわかりました(結論)。

この例では、接客経験から、ホスピタリティとは何なのか考えるきっかけを示し、自己にはホスピタリティがあると企業に伝えることができます。

自己PRとの差別化

ES記入時や面接の際、ガクチカのほかに求められることが多いのは自己PRです。

自分自身のことを深く伝えるのはガクチカも自己PRも同じですが、どのように書き分けるのがよいのかを解説します。

ガクチカは過去から現在、自己PRは現在から未来

ガクチカは過去の経験を通じて現在の自分がどう変化したかを示すもので、過去から現在に焦点を当てています。そのため、これまでの具体的なエピソードを通じて、現在の自分の強みや価値観を示すことが重要です。

一方、自己PRは現在から未来に焦点を当てています。つまり、現在の自分がどのようなスキルや価値観を持っており、それが将来の企業でどのように活かされるかを示すものです。未来志向の視点で、自分が企業にどう貢献できるかをアピールします。

ガクチカの中で将来性を書き示したり、自己PRの中で過去のエピソードを加えたりすると、ガクチカと自己PRの内容に重複が生じかねません。それぞれの目的を意識して作成しましょう。

ガクチカから自己PRへのつながりを意識する

ガクチカと自己PRの一貫性を保つためには、ガクチカから自己PRへのつながりを意識することが重要です。過去の経験を通じて得た学びやスキルを、現在の自己PRにどう結びつけるかを明確に示すと、採用側に一貫した人柄やストーリーを伝えることができます。

ガクチカと自己PRの点と点を線でつなげるように書くと、企業の採用担当は違和感なく応募者を理解することができるでしょう。

効果的に伝わる内容を成立させるために、ガクチカから自己PRへのつながりを意識するのは最適です。

まとめ

ガクチカの締め方の王道パターンと、その締め方につながるために意識すべき構成を解説してきました。

ガクチカは、応募者が過去の経験を通じて何を学び、どのように成長したかを示す重要な要素です。締め方の王道パターンとして、経験から感じたことや学びを具体的に示すことが大切です。

また、ガクチカを書く目的として、企業にとって必要な人材かどうかの指標を示すことや、これまでの努力過程を伝えること、人柄や個性を判断してもらうことがあります。ガクチカの構成をしっかりと守り、自己PRとのつながりを意識すると、強い印象を与えることができるでしょう。

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