「就活では自己分析が重要」と言われますが、「そもそも自己分析のやり方が分からない」「自己分析ができない」と感じている人も多いのではないでしょうか？
自己分析ができていないと仕事選びの軸が明確にならず、スムーズに就活を進めることが難しくなります。
この記事では自己分析が分からない・できないと感じている大学生に向けて、以下の4つを解説します。
- 自己分析が分からない・できない原因4選
- 自己分析をする目的
- 自己分析をするメリット
- 自己分析の方法
この記事を読んで自己分析が分からない・できないという悩みを解決し、就活をスムーズに進めましょう！
自己分析が分からない・できない原因4選
ここでは自己分析が分からない・できない原因を4つ解説します。
- 自己分析をする目的を理解していない
- 自己分析の方法が分からない
- 自己分析を完璧にしようと思っている
- すごい経験がないからかけないと思っている
自己分析を進めていくためにも、まずは自分自身がどこにつまずいているのか原因を明確にすることが大切です。
自己分析をする目的を理解していない
自己分析が分からない・できない原因の一つ目は、自己分析をする目的を理解していないからです。自己分析をする目的は、自己理解を深めて適性を知り、仕事選びの軸を明確にすることです。目的を理解せず、闇雲に自分らしさを探すために自己分析をすることは、就活においては役立たない可能性が高いでしょう。
自己分析の方法が分からない
自己分析が分からない・できない原因の二つ目は、自己分析の方法が分からないからです。具体的な自己分析の方法を知らなければ、自己分析ができないのは当たり前！
自己分析の方法を学んだ上で実践してみましょう。
自己分析の方法は様々なものがあります。
- 自分史
- モチベーショングラフ
- マインドマップ
- ジョハリの窓
- 自己分析ツール
- 他己分析 etc…
自分に合う自己分析の方法は人によって違います。色々な方法を試してみて、自分の軸となる考え方や価値観を見つけましょう。
自己分析を完璧にしようと思っている
自己分析が分からない・できない原因の三つ目は、自己分析を完璧にしようと思っているからです。自己分析には正解がなく、これができたら完璧というものはありません。なぜなら自分の考え方や価値観は、日々変化していくものだからです。
就活においての自己分析では、仕事選びの軸を決めるために、現時点で自分が重要視していることを明確にするのが重要です。
すごい経験がないから書けないと思っている
自己分析が分からない・できない原因の四つ目は、すごい経験がないから書けないと思っているからです。自己分析で重要なことは、経験したことに対して自分はどう考えてどう行動したのかです。必ずしもすごい経験をしなければいけないわけではありません。
自分の経験や取り組みを細かく分析し、自分が考えて行動したことや成長したことを見つけましょう。サークル活動やアルバイトなどでも中身がある経験であれば、ありふれた内容でも問題ありません。
自己分析をする目的
ここでは自己分析をする目的を解説します。就活において自己分析する目的は以下の3点です。
- 自己理解を深めて適正を知るため
- 仕事選びの軸を明確にするため
- 面接官に自分の強みをアピールするため
目的を理解することが、自己分析を始めるための第一歩です。それぞれ詳しく解説します。
自己理解を深めて適性を知るため
自己分析をする目的の一つ目は、自己理解を深めて自分の適性を知るためです。自分の適性を知るには「自分が得意なことや強みは何があるのか？」「自分の強みは社会にどう役立つのか？」を明確にすることが大切です。
これまでの人生で経験した中で「集中してできること」や「小さい頃に夢中だったこと」の中に、自分の得意なことのヒントがあるでしょう。また「周囲から感謝されたこと」や「褒められたこと」から社会に役立つことを探してみるのもオススメです。
自己理解を深めて適性を知ることにより、志望企業にアピールするための長所や強みを見つけられるでしょう。
仕事選びの軸を明確にするため
自己分析をする目的の二つ目は、仕事選びの軸を明確にするためです。仕事選びの軸とは、自分の中にある価値観や考え方、働く際に譲れない基準のことです。仕事選びの軸を明確にすると、自分に合った業界や職種が分かったり、働き始めてからのミスマッチを防いだりすることができます。
「業界」「職種」「給料」「やりがい」など人によって仕事選びの軸は様々です。
自己分析を通して「自分の中で重要視することは何か？」を考えてみましょう。
面接官に自分の強みをアピールするため
自己分析をする目的の三つ目は、面接官に自分の強みをアピールするためです。就活では応募先企業の面接官に自分の強みをアピールし、高評価をもらわなければいけません。自分の強みをアピールするためには、自己分析をして自分の強みを言語化できるレベルまで理解していることが大切です。
自己分析を通して自分の強みや特徴がわかれば、志望企業にアピールする自己PRや志望動機にも説得力がでます。また、採用面接の際にも自信を持って面接官に自分の強みをアピールできるでしょう。
自己分析をするメリット
自己分析をするメリットには次の2点があります。
- 自分に合った仕事が見つけやすくなる
- 自己PRや志望動機の作成に役立つ
それぞれのメリットについて解説していきます。
自分に合った仕事が見つけやすくなる
自己分析をするメリットの1点目は、自分に合った仕事が見つけやすくなるところです。自己分析をすることで自分のやりたいことや強みが明確になるため、仕事選びのミスマッチが起きづらいからです。
自分のやりたいことや強みに合った仕事なら働く意欲が湧き、スキルも発揮しやすいと考えられます。自分に合った仕事を見つけて、社会人生活を楽しみましょう。
自己 PRや志望動機の作成に役立つ
自己分析をするメリットの2点目は、自己PRや志望動機の作成に役立つところです。自己PRや志望動機は、自分自身の経験に基づいて作成するため、自己分析をしていないと説得力がある内容になりません。
これまで経験して得た学びを自己PRや志望動機に関連づけ、説得力があるものにしましょう。説得力がある自己PRや志望動機は選考をスムーズに進めるのに役立ちます。
自己分析の方法
自己分析が分からない・できないと悩む人におすすめの自己分析方法は以下の4つです。
- 自分史で過去の経験を洗い出す
- マインドマップで自分の思考を可視化する
- 身近な人に他己分析をしてもらう
- 就活サイトの自己分析ツールを使用する
それぞれ詳しく解説します。
自分史で過去の経験を洗い出す
| 経験・エピソード | 感じたこと・考えたこと | 経験から得た学び | |
| 幼少期 | 逆上りをできるようになるまで練習した | できなかったことが悔しくて、できるまで何回でもやろうと思った | 何回失敗をしても、できるようになるまで試行錯誤を繰り返すことが重要 |
| 小学生 | ボーイスカウトの活動でゴミ拾いのボランティアをした | 綺麗に思えた街も、たくさんのゴミが落ちていて、自分が街を綺麗にしていくことに喜びを感じた | 自分が行った小さな行動でも、社会に貢献できることがあることを知る |
| 中学生 | 学級委員としてクラスをまとめた | クラスの全体に呼びかけても中々クラスがまとまらず苦労した | 全体に呼びかけるだけではなく、一人一人に直接伝えることも重要だと知る |
| 高校生 | 部活動であるソフトボールに熱心に取り組んだ | 同級生のチームメイトとどうすればもっと強いチームになれるのか、たくさん話し合って意見を出し合った日々が大切だったことを感じた | 自分一人では思いつかないことも、チームで考えることで良い意見が生まれることを知る |
| 大学生 | コンビニのアルバイトでクレーム対応をした | どうすればお客様の怒りを収めることができるのか・次のクレームが起きないために今後どうすれば良いのか考えた | 相手が伝えたいことを汲み取ろうとする姿勢が重要 失敗を繰り返さないために原因を突き止め、他の人に共有する事が大切 |
自分史を利用した自己分析では、過去の経験を洗い出すことで、自分の興味や関心・価値観を明らかにできます。幼少期から大学生までのエピソードを時期別に書き出し、当時考えていたことや経験から得た学びを記入することで自分史を作成します。
自分史はこれまで自分が人生で何をしてきたのか客観的にみることができるので、人生で印象的な出来事が思いつかない時にオススメの自己分析方法です。
マインドマップで自分の思考を可視化する
マインドマップとは自分の頭の中にある思考を書き出すことで、自分の好きなことや嫌いなこと、興味関心があるものを客観的に見ることができます。思考を可視化することで、自分が「何を考え」「何を大切にして」「どう行動したいのか」を明確に知ることができるでしょう。
思考を整理したい時にはマインドマップを作成してみるのがオススメです。
身近な人に他己分析をしてもらう
他己分析とは、身近な人から見た自分の性格や長所・短所を聞くことで、自己理解を深める自己分析方法です。身近な人が感じている性格と自己分析した性格に共通点があれば、自身の特徴や強みとしてより説得力を持たせられるでしょう。また相違点があれば、新たな特徴の発見に繋がります。
他己分析をお願いするときは、家族や友人の他にバイト先の仲間や大学の先生など様々な人から意見をもらうと、より客観的に分析できるでしょう。
就活サイトの自己分析ツールを使用する
自己分析ツールを使用した自己分析では、自分の性格や強み弱みが数値やグラフで可視化されたり、診断結果から自分に合った業界や職種が分かったりします。質問に答えるだけで簡単に自己分析ができるので、自分の考えを書き出すのが苦手な人にとって自己分析ツールはオススメの自己分析方法と言えます。
就活サイトでは無料で簡単にできるものもあるので、自己分析が分からない・できないと感じ悩んでいる方は一度使用してみるのも良いでしょう。
ただし自己分析ツールは、自己分析を補助するものです。自力で行った自己分析の結果と組み合わせて使用すれば、より自己理解を深めることができるでしょう。
まとめ
この記事では自己分析が分からない・できないと感じている大学生に向けて、以下の4つを解説しました。
- 自己分析が分からない・できない原因4選
- 自己分析をする目的
- 自己分析をするメリット
- 自己分析の方法
就活において自己分析は、仕事の軸を明確にするために必要なことです。自己分析が分からない・できないと感じた時には、立ち止まるのではなく、自己分析をする目的を理解し一歩ずつ行動していくことが大切です。
自己分析を行ったことで説得力が増した自己PRや志望動機は、就活をスムーズに進めるために役立つでしょう。
