「面接のときの目線は、どこに向けるのが正しいのだろう……」
面接本番は緊張するため、目線をどこに向けたらいいのか分からなくなる人もいるでしょう。
結論、面接時の目線は面接官に合わせるのがおすすめです。
この記事では、目線を合わせないことで起こるデメリットや、目線を活かして好印象を与えるコツなどをお伝えします。
目線を合わせることが苦手な人にもおすすめの対策を紹介します。面接経験が少ない人は、この記事を参考に目線の活用法を身につけてみてください。
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目線は面接官に合わせるのが基本
面接時の目線は、面接官の目を見るのが基本です。
だからといって面接官の目をずっと見続けるのは、かえって圧迫感を与えてしまう可能性があります。目線を適度に外すことも、テクニックのひとつです。普段から人と話すときと同様に、自然な目線づかいを意識しましょう。
また、面接官と目線を合わせず、うつむいたりキョロキョロしたりするのは、マイナスの評価につながるので気をつけてください。
面接官に目線を合わせないと起こるデメリット
面接での目線は面接官に与える印象に関わる重要なポイントです。
ここでは、面接官に目を合わせないことで起こり得るデメリットについて解説します。
やる気がないように見られる
目線が一向に合わないと面接官は不信感を抱き「この面接にやる気はないのか」と受け取ってしまいます。一方で目線を活かせば、やる気や志望する意欲をアピールすることが可能です。
あいさつや自己紹介、面接官が説明しているときなどの場面では、目線を活用してこの面接に懸けていることをアピールしましょう。
自己PRの内容がよくても伝わりづらい
十分に考え抜かれた自己PRだとしても、目を合わせずに話してしまうと面接官に魅力が伝わりにくくなってしまいます。
自己PRを伝えるときも、目線を合わせて話すことを意識してください。
目線とともに自分の魅力を織り交ぜた自己PRを面接官に伝えることができれば、2次面接や採用への確率を高められるでしょう。
目線を活かして面接官に好印象を与えるコツ3選
目線は面接官の気持ち惹きつけるためのテクニックであり、自分の人柄や本心をより魅力的に伝えることができます。
ここでは、目線を活かして面接官に好印象を与えるコツ3選を紹介します。
第一印象を目線で与える
よい第一印象は言葉や身だしなみに加え、目線でも与えられます。
言葉遣いがよく、清潔感のある身だしなみをしていても、目線がズレていると面接官によい印象を与えられません。目線が相手に与える情報や印象は想像以上に大きいものです。
「視線の方向が顔の印象と記憶に与える影響」を研究した結果からは、視線がズレていると名前や顔が記憶に残りづらくなることに加え、印象も低下することが判明しています。
参考:日本心理学会第83回大会「視線の方向が顔の印象と記憶に与える影響」
第一印象は面接官の心を惹きつけるチャンスなので、目線を合わせてアピールしましょう。
話すときは目線をズラさない
面接官と話すときは、目線をズラさないことを意識しましょう。
目線を保ちながら話す様子は、面接官やその場に居合わせる他の応募者にも、芯の通った人に映ります。話す中で目線が泳いだり焦点が定まっていなかったりすると、その場しのぎの受け答えをしているように映り、イメージダウンにつながります。
目線を保ちながら話す練習として、日頃から目をあわせて話すことを意識してみてください。
目線の角度によって与える印象を使い分ける
心理学では、目線の角度によって相手の考えていることが分析できるとされています。
そのため、面接官によっては心理学の知識を活かして、応募者の目線の動きから判断することもあるでしょう。目線の角度によって相手が考えていることは、以下のとおりです。
- 右上目線:空想をイメージしている
- 右水平目線:知らない音をイメージしている
- 右下目線:体験したことを思い出している
- 左上目線:これまでの記憶を思い出している
- 左水平目線:知っている音や曲を思い出している
- 左下目線:自分と対話している
仮に面接官からの質問に答えられず考えるときは、左上か右下に目線を持っていくのがおすすめです。これにより、過去の経験や体験を思い出しながら事実ベースで話している印象を与えられる可能性があります。
面接官と緊張せず目線を合わせる方法
面接官と緊張せず目線を合わせる方法は、以下のとおりです。
- 面接官のおでこや鼻に目線を落とす
- 緊張していることを正直に伝える
1つずつ解説します。
面接官のおでこや鼻に目線を落とす
目線を合わせて話すことに苦手意識がある人は、面接官のおでこや鼻に目線を落とすのもひとつの方法です。
目線をずっと合わせて話すことは、慣れない人にとって緊張感を高めてしまいます。目線を保つことが難しくなってきたときは、面接官のおでこや鼻に目線を移せば、違和感を与えずに話し続けられ、自分の緊張も抑えられます。
おでこや鼻以外には、ネクタイを見る方法もあります。しかし、視線が下がり過ぎてしまい、やる気なく話しているように見られてしまう可能性があるので、あまりおすすめできません。
そのため、目線を逃がす場所としては目の周りにあるおでこや鼻の頭など、顔のパーツにするのがよいでしょう。
緊張していることを正直に伝える
面接本番に緊張しすぎて、本当の自分をアピールできないのはもったいないです。
緊張が高ぶり目を合わすのが困難なときは、思い切って面接官に緊張していることを正直に伝えましょう。たとえば、質問を振られたときには「申し訳ございません、緊張しております」と話すことで緊張感を軽減できる可能性があります。
正直な気持ちを伝えることで、面接官との間に和やかな雰囲気が生まれ、自分のペースを取り戻せるきっかけになります。
深呼吸をして再度、面接官と目線を合わせながら質問に答えていきましょう。
オンライン面接時はカメラ目線が基本
オンライン面接では画面を見るのではなく、カメラを見て話すのが基本です。
画面を見てしまうと、面接官からはうつむいて話しをしているように映ります。そのためオンライン面接では、カメラ目線で話すことを意識しましょう。
広島大学の研究成果からも、オンライン面接ではカメラ目線で話すほうが評価が高まることが報告されています。
参考:広島大学|オンライン面接では、カメラを見て話したほうが高評価
また、カメラの位置についてもなるべく顔の正面に配置するようにしてください。カメラの位置が低すぎると、顔の角度が下がってしまい、暗い印象を与えてしまいます。カメラを設置する場所も決めてテストしてから、面接に臨みましょう。
オンライン面接の流れやマナーについてまとめた記事もあるので、あわせてチェックしてみてください。
面接官が複数人いるときの目線は全員に目配りする
面接官が複数人いるときは、なるべく全員に目を合わせることを心がけましょう。特に自分へ目線を向けている面接官には、目配りをして話をします。
面接官の中には履歴書や職務経歴書などの資料をチェックし、目線を落としている人もいるので、無理に目を合わせる必要はありません。
意識しすぎるとかえって話しづらくなるため、大学で複数人の友人や先輩、後輩と会話しているときをイメージするとよいでしょう。
目配りしながら複数人の面接官に話している様子は、要領のよさが垣間見える場面です。
まとめ|面接官と目線を合わせて評価を高めよう
自分の好感度やイメージを向上させるなら、まず面接官と目線を合わせて話すことを意識しましょう。
「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるように、目線は印象を左右する要素です。目線を合わせて話すのが苦手な人は、普段から家族や友人と目を合わせて会話することから始めてみてください。
日頃の小さな積み重ねが自信につながり、面接本番においても自然と目線を合わせて話せるようになるでしょう。