コンサルティングの志望動機の書き方・伝え方とは｜差別化するポイントも解説

2024年6月15日

「コンサルティング企業に就職したいけど、志望動機の書き方や伝え方がわからない…」

コンサルティング企業に就職したいと思っても、志望動機をどのようにまとめたらいいのか悩みますよね。

そこで今回はコンサルティング企業に就職したい大学生に向けて、志望動機の書き方や伝え方を解説します。

コンサルティング業界とは
コンサルティングの4つの職種
コンサルティング志望動機の書き方・伝え方5ステップ
コンサルティングの志望動機差別化する2つのポイント
コンサルティングの志望動機例文

コンサルティング企業の志望動機の書き方や伝え方を知ると、企業側に好印象を与えられるでしょう。

コンサルティング業界とは

コンサルティング業界は、企業や組織が直面する課題を解決するための専門知識を持ち、アドバイスする業界です。

コンサルティング業界は4つの分類に分かれます。

戦略系（企業の長期的な戦略立案や競争力強化を支援する）
総合系（幅広い業務領域に対応し、包括的な解決を行う）
シンクタンク系（政策提言や調査分析を通じて、政府や公共機関に助言する）
IT系（情報技術を活用した業務改善やシステム導入を支援する）

自分がコンサルティング業界に入りたい目的や目標に合わせて志望すると良いでしょう。

コンサルティングの4つの職種

コンサルティング業界には、さまざまな職種があります。ここではコンサルティングの4つの職種を解説します。

アナリスト
コンサルタント
パートナー
マネージャー

4つの職種を理解すると、自分に合った職種を見つける手助けになるでしょう。

職種①:アナリスト

アナリストは、コンサルティングプロジェクトの基盤を支える役割を担う職種です。

データ収集や市場調査、分析を行い、クライアントに提供する情報の基礎を作ります。新入社員の多くが最初に就くポジションで、データ分析や問題解決のスキルを学ぶ場となるでしょう。

アナリストは、チームの一員として具体的な作業に従事し、コンサルタントやマネージャーの指示のもとで仕事を進めます。

職種②:コンサルタント

コンサルタントはアナリストが収集したデータをもとに、クライアントの課題解決に向けた戦略や提案を行う職種です。

プロジェクトの実行段階での主要な役割を担い、クライアントとのコミュニケーションを通じて具体的なアクションプランを策定します。コンサルタントは分析力と提案力を活かし、プロジェクトの成功に直結する重要な業務といえるでしょう。

職種③:パートナー

パートナーはコンサルティングの経営層に位置する役職で、クライアントとの関係構築や新規案件の獲得に大きく関与する職種です。

豊富な経験と専門知識を活かし、戦略的な視点からプロジェクト全体を監督します。パートナーはビジョンを具現化し、チームをリードして高い成果を目指します。ビジネス開発と顧客満足の向上に重きを置く重要なポジションです。

職種④:マネージャー

マネージャーは、プロジェクトの実行を統括する役割を担う職種です。

プロジェクトの進行管理やチームメンバーの指導、クライアントとの調整など、多岐にわたる業務を行います。マネージャーはプロジェクトの成功に責任を持ち、成果物の品質を確保します。分析力や提案力に加え、リーダーシップとコミュニケーション能力が必須のポジションです。

コンサルティング志望動機の書き方・伝え方5ステップ

コンサルティングの志望動機は採用に関わる大事な要素です。ここでは志望動機の書き方や伝え方を5つのステップに分けて解説します。

結論ファースト
なぜコンサルティング業界を志望するのか
なぜそのコンサルティング企業を志望するのか
具体的なエピソード
コンサルティング企業入社後のビジョン

志望動機の書き方や伝え方がわかると、簡潔かつ説得力がある志望動機が作成できます。

ステップ①:結論ファースト

志望動機は、最初に結論を伝えます。

「私はコンサルティング業界で、企業の問題解決に貢献したいと考えています」といった結論を最初に伝えると、熱意と方向性が採用担当者に伝わりやすいです。

結論ファーストは面接の冒頭で強い印象を与えるため、効果的な方法です。

ステップ②:なぜコンサルティング業界を志望するのか

コンサルティング業界の志望理由を伝える際は、成長やスキル習得だけでなく、業界の特性と自分の価値観の合致する点を強調しましょう。

例えば「課題に対して戦略的な解決策を提案し、さまざまな企業のビジネス成長をサポートする点に魅力を感じました」と具体的に理由を伝えると、業界理解と適性をアピールできます。

ステップ③:なぜそのコンサルティング企業を志望するのか

応募するコンサルティング企業の志望理由を伝えましょう。

独自の強みや取り組み、経営理念などをリサーチし、自分の価値観や目標にどのように結びつくかを説明します。「貴社のさまざまな実績や徹底したクライアントに対する親身な姿勢に共感し、企業の一員として貢献したいと思い、志望しました」といった具体的な理由を伝えると効果的です。

ステップ④:具体的なエピソード

自分の経験やスキルを示す具体的なエピソードを取り入れましょう。

例えば「大学時代の学園祭で実行委員長を務め、実行委員をまとめて問題解決に導き、史上最多の入場者数を達成した経験があります。経験を通じて得た分析力や問題解決能力、リーダーシップは、貴社のコンサルティング業務で活かしたいと考えています」と具体的な実績を述べると、説得力が増します。

ステップ⑤:コンサルティング企業入社後のビジョン

最後に、コンサルティング企業に入社した後のビジョンを伝えます。

短期目標と長期のキャリアプランを含めると良いです。例えば「入社後はプロジェクトの実務を通じて経験を積み、4年後にはプロジェクトマネージャーになりチームをリードしていきたいです。将来的には、クライアント企業の経営戦略に大きく貢献し『この人に絶対お願いしたい』と思われるコンサルタントを目指します」と具体的なビジョンを示しましょう。

コンサルティングの志望動機差別化する2つのポイント

コンサルティングは人気の業界であるため、志望動機で他の就活生に差をつける差をつけないと選考を勝ち抜いていけません。ここでは志望動機で差別化するポイントを2つ解説します。

コンサルティング業界・企業で求められる人物像を把握する
コンサルティング業界・企業のリサーチを徹底する

差別化するポイントがわかると、他の就活生に差をつける志望動機を作成し、採用担当者に好印象を与えられます。

ポイント①:コンサルティング業界・企業で求められる人物像を把握する

他の就活生の志望動機と差をつけるには、業界や企業が求める人物像を知るのが必須です。

いかに自分が業界や企業に合致しているかアピールできなければ、応募者が多い中で勝ち抜けません。コンサルティングで求められる主なスキルは、以下のとおりです。

情報収集能力
分析力
論理的思考力
問題解決能力
コミュニケーション力

自己分析を徹底し、企業が求める人物像と自分の強みを結びつけると、自分なりの志望動機を作成できます。

ポイント②:コンサルティング業界・企業のリサーチを徹底する

他の就活生と差をつけるには、業界や企業について知り尽くすのが大事です。

業界や企業のリサーチが不十分だと、ありきたりな志望動機になります。具体的なプロジェクト事例や企業戦略を調べ、志望動機を作り込んでいきましょう。徹底的なリサーチは、企業への理解度を高め、真剣さのアピールにつながります。

また、自分のスキルや経験がどのように企業の目標達成に活かせるかを具体的にアピールすると、採用担当者に好印象を与えられます。

コンサルティングの志望動機例文

私は、企業の問題解決を通じて社会に貢献できる点に強く魅力を感じ、コンサルティング業界を志望しました。貴社を選んだ理由は、貴社の親身に寄り添う徹底したクライアント志向と、成功事例に見られる革新的なアプローチに共感したからです。例えば、貴社が手掛けた「飲食店集客活性化プロジェクト」において、データ分析と戦略立案を組み合わせて企業の成長を実現したことに感銘を受けました。

大学時代、私は学生団体でリーダーを務め、メンバーと協力し資金調達イベントを成功させた経験があります。経験を通じて情報収集力や分析力、コミュニケーション能力を磨きました。これらのスキルは、貴社のコンサルティング業務においても大いに活かせると考えています。

入社後は、まずプロジェクトの現場で経験を積み、4年後にはプロジェクトマネージャーとしてチームを引っ張っていきたいです。最終的には、企業の経営戦略に大きく貢献できる頼れるコンサルタントを目指します。