「企業研究はなんで必要なんだろう?」
「企業研究で重要なポイントを知りたい」
「企業研究に使えるテンプレートが欲しい」
就職活動を始めた大学生は、こんなことを考えたことはありませんか。
今回は、企業研究について以下のポイントをお伝えします。
- 企業研究で意味ない行動5選
- 企業研究を意味のあるものにするやり方
- 企業研究ノートのテンプレート
企業研究のやり方に悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
企業研究が意味ないと感じる3つの理由
企業研究に意味がないと感じる理由は、大きく分けて3つあります。
- 企業研究で集めた情報を面接で活かせなかったから
- 複数の会社を企業研究しても似た情報が多かったから
- 企業研究しても自分が働くイメージができなかったから
一つずつ確かめていきましょう。
企業研究で集めた情報を面接で活かせなかったから
集めた情報を面接で活かせない場合、企業研究に意味がないと感じてしまいます。何十時間もかけた行動が報われなければ、無駄に思えてしまうでしょう。
集めた情報を全て面接に活かせるとは限りません。やり方や情報源が間違っていれば、企業が望む答えとズレてしまう可能性もあります。企業研究の情報を面接で活かすためには、集めた情報と自分のスキルや経験を繋げることが重要です。
複数の会社を企業研究しても似た情報が多かったから
複数の会社を企業研究していると似た情報の多さに戸惑い、企業研究に意味がないと思ってしまいます。同じ業界に属する企業であるほど、情報が似る可能性は高くなります。例えば、以下のような業界では次のような点で企業研究にやりにくさを感じるかもしれません。
- 保険業:補償内容やキャンペーンの類似
- 小売業:ポイントや延長保証サービスの類似
- 製造業:AIによる自動化や改善活動の類似
面接で他者と差別化するためには、企業訪問や職場見学などを行うのがおすすめです。実際に企業の現場を体感できれば、他の企業との違いも見えてきます。
企業研究しても自分が働くイメージができなかったから
自分が企業で働くイメージができなければ、企業研究に意味がないと思ってしまうでしょう。企業に勤めるイメージを得るためには、情報収集だけでは足りません。企業で実際に働く人と交流できれば、その会社で働くイメージができる可能性があります。企業研究の際は、企業の従業員がどう働いているかも調べて、自分が働くイメージに繋げましょう。
企業研究で意味ない行動5選
企業研究で意味ない行動を5つまとめました。
- 目的を決めずに企業研究している
- 業界研究せずに企業研究している
- 自己分析・他己分析せずに企業研究している
- 企業研究のやり方がわからないまま行動している
- 企業研究の情報をノートにまとめず行動している
企業研究のやり方を間違えないためにも、ぜひチェックしておきましょう。
目的を決めずに企業研究している
目的を決めずに企業研究しても意味はありません。がむしゃらに行動しても、必要な情報がわからないまま時間だけが過ぎてしまいます。企業研究の目的は、自分と応募企業の相性を調べて就職することです。得意分野を活かしたり好きな物を作ったりしたいなどの目的を持って、初めて企業研究で就活に役立つ情報を集められます。
業界研究せずに企業研究している
業界研究をしないままの企業研究は不適切です。業界全体の動向を知らなければ、企業がどんな問題に取り組もうとしているか把握できません。
例えば、ものづくりに関わる製造業の8割はデジタル技術の導入に取り組んでいます。デジタル技術を活用している中小企業が成長する割合は伸びており、製造業に関わるならばデジタル技術の習得は必須です。企業がほしい人材を理解するためにも、業界研究で全体の動向を把握してから企業研究にシフトしましょう。
参考:厚生労働省 経済産業省 文部科学省「2024年版 ものづくり白書」2024/06/03
参考:一般社団法人 公正採用人権啓発推進センター「【人生の扉を開く・・・就活Q&A】企業研究って、しないとダメ?」
自己分析・他己分析せずに企業研究している
自己分析・他己分析しないままの企業研究はやめておきましょう。自分の性質を把握しないまま企業に就職してしまえば、自分と合わない働き方になってしまうかもしれません。
企業研究のやり方がわからないまま行動している
企業研究のやり方がわからないまま行動していると、就職活動が徒労に終わってしまいます。企業研究は以下の3点を把握することが重要です。
- 企業概要
- 事業の詳しい内容
- 企業の業界内での独自性
特に企業の独自性を理解できれば、競合他社との違いに気付きやすくなります。企業研究のやり方を身に付けてから、情報収集を始めましょう。
企業研究の情報をノートにまとめず行動している
情報を整理せずに企業研究を進めると、企業の重要な情報がわからなくなります。企業ごとにまとめた情報があれば、業界の別企業に応募する際も役立ちます。集めた情報はできる限りその場でメモし、ノートにまとめておきましょう。
企業研究を意味のあるものにするやり方
企業研究を意味のあるものにするやり方を7つまとめました。
- 企業研究の前に自己分析をする
- 企業が求める人材を把握する
- 自分に合った就活サイトを活用する
- 大学のキャリアセンターに相談する
- OB・OGに企業の詳しい情報を教えてもらう
- インターンシップに参加して実際に業務を体験する
- 調べることを企業研究ノートにまとめる
順番に解説していきます。
企業研究の前に自己分析をする
企業研究の前に自己分析からスタートしましょう。自己分析で自分の強みや性質を認識して、初めて自分の働き方とマッチした企業を発見できます。自己分析で重要なのは以下の3つです。
- 本音を全て書き出す
- 友人・先輩・家族などから話を聞く
- 自己分析を繰り返して情報の精度を高める
自分の資質を活かせる企業で働くためにも、自己分析してから企業研究を始めましょう。
参考:厚生労働省「就職について考える」2013/01/28
企業が求める人材を把握する
企業研究では企業が求める人材を把握しましょう。企業がほしいのは業績を向上させる人物であり、業績向上に何が必要かを考えれば、集めるべき情報もわかります。
例えば、企業が求めるスキルを業界ごとにまとめると以下のようになります。
- 医療・福祉・建設など:職種ごとの実践的なスキル
- 飲食・宿泊・小売など:営業・接客などのコミュニケーションスキル
- 情報通信業:専門的なIT知識
また、協調性やIT技術の基本的な知識などが重視される傾向も高いです。企業が求める人材を把握し、企業研究を進めましょう。
参考:厚生労働省「2023年度第6回雇用政策研究会 関係資料集」2023/12/20
自分に合った就活サイトを活用する
企業研究では、自分に合った就活サイトを活用しましょう。就活サイトはそれぞれ違った特色を持つため、人によって効率が変わりやすいです。具体例として、4つの就活サイトを紹介します。
- ミラサスキャリア:SDGsや地方の企業を重視
- マイナビ新卒紹介:新卒に特化した就職エージェント
- LO活:地方企業中心の就活サイト
- 若者雇用促進総合サイト:若年者雇用に積極的な企業を掲載
上記4つのサイトは、大手企業の掲載数や若年雇用に積極的なサイトなど、独自の強みを持っています。複数の就活サイトを試して自分に合うサービスを活用し、企業研究を行いましょう。
参考:厚生労働省「LO活」
大学のキャリアセンターに相談する
大学のキャリアセンターに相談するのもおすすめです。大学生を長年支えてきたキャリアセンターは、企業独自の情報を持っていることがあります。履歴書やESの添削、模擬面接なども利用できるでしょう。
参考:厚生労働省「4 業界研究・企業研究」2013/03/27
OB・OGに企業の詳しい情報を教えてもらう
OB・OGに企業の詳しい情報を聞いて、企業研究を進めましょう。先輩に話を聞ければ、企業について以下のような情報を集められます。
- 企業の社風
- 部署間の関係
- 面接での受け答え
職場見学や企業説明会だけでは、深い情報を調査できません。実際に働いているOB・OGの本音を聞いて、企業研究に役立てましょう。
インターンシップに参加して実際に業務を体験する
インターンシップに参加して実際に業務を体験すれば、業界研究・企業研究が捗ります。具体的には、以下のようなメリットがあります。
- 社会人スキルが身につく
- 企業との相性を確認できる
- 会社の雰囲気がわかる
例えば、製造業の現場で制作過程を確認できれば、求められる資格や技術が理解できるでしょう。
参考:厚生労働省「インターンシップを行うにあたって」2023/08/28
調べることを企業研究ノートにまとめる
調べることは、企業研究ノートにまとめておくのがおすすめです。ノートに情報を残さず企業研究を進めると、企業の重要な情報が頭に残りません。情報をまとめておけば企業の概要や事業、求められる人材なども確認しやすくなり、記憶に定着して、調べ直す手間も省けます。
記憶に残りやすいのはノートへの手書きですが、スマートフォンのメモ帳でも写真でも構いません。企業の情報を後で見直せるようにしておくことが重要です。
企業研究ノートのテンプレート
企業研究ノートのテンプレートを紹介します。
引用元:ONE CAREER「企業研究のやり方を解説!企業研究ノートの作成方法や項目を紹介」
他にも少しでも気になった点があれば、企業研究ノートに書き出していきましょう。
まとめ
企業研究を意味のあるものにするためには、以下のポイントが重要です。
- 企業研究の前に自己分析をする
- 企業が求める人材を把握する
- 自分に合った就活サイトを活用する
- 大学のキャリアセンターに相談する
- OB・OGに企業の詳しい情報を教えてもらう
- インターンシップに参加して実際に業務を体験する
- 調べることを企業研究ノートにまとめる
この記事の情報を参考に、自分の目標を定め、企業研究を始めましょう。