石油・天然ガス開発を手掛けるINPEXは、資源価格の上昇を背景に平均年収が急上昇していることで知られ、就職活動中の学生や転職を検討する若手ビジネスマンから高い注目を集めています。本記事では、有価証券報告書などの一次情報をもとに、INPEXの平均年収や年度別の推移、役職別・年齢別データ、会社概要までを詳しく解説します。
数値はすべて公式開示情報に基づいており、開示のない項目については「非開示」と明記しています。転職や就職活動の参考情報として、ぜひ最後までご覧ください。
INPEXの会社概要
株式会社INPEX(以下、INPEX)は、石油・天然ガスの開発・生産・販売を主力とする日本最大の資源開発企業です。 INPEXは、日本最大の上流エネルギー企業として東京証券取引所プライム市場に上場しています。 設立の経緯としては、設立は1966年、旧称を「北スマトラ海洋石油資源開発株式会社」といい、日本政府のエネルギー安全保障政策のもとに誕生した経緯があります。その後、幾度もの統合・組織再編を経て、2006年の帝国石油との経営統合および2008年の事業会社化を経て、現在の「株式会社INPEX」という法人格となりました。 国内エネルギー安全保障の一翼を担う企業として、独自の株主構成を持つ点も特徴です。 全上場企業において黄金株(買収に関する決議事項に拒否権を発動できる特殊株式)が存在する唯一の企業であり、当該1株は経済産業大臣が保有。
INPEXの基本情報
| 会社名 | 株式会社INPEX |
| 本社所在地 | 東京都港区赤坂 |
| 設立 | 1966年(2008年に現体制の株式会社INPEXへ) |
| 代表者 | 代表取締役社長 上田隆之氏 |
| 資本金 | 2,908億9百万円(2025年12月期) |
| 証券コード | 1605 |
| 上場市場 | 東京証券取引所プライム市場 |
| 事業内容 | 石油・天然ガスの探鉱・開発・生産・販売、CCS・水素・アンモニア等の新エネルギー事業 |
事業内容について、INPEXは国内外で幅広く石油・天然ガス開発事業を展開しています。 当社はオーストラリア・東南アジア・中東などグローバルに原油・天然ガスなどを開発しており、売上高の約89%を海外O&G事業が占める。 近年では脱炭素化への対応も進めており、近年はCCUS・水素・アンモニア・再生可能エネルギーなど脱炭素関連分野への投資も拡大している ことも特徴です。詳しい事業内容やIR資料は、INPEXのIR情報で確認できます。
INPEXの平均年収はどのぐらい?
年度別の平均年収推移
INPEXの平均年収は、有価証券報告書「従業員の状況」に開示されている数値をもとに、直近3期分をまとめると以下のようになります。
| 年度 | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2023年12月期(第18期) | 1,117 | 非開示 | 非開示 | 非開示 |
| 2024年12月期(第19期) | 1,167 | 39.4 | 11.6 | 889 |
| 2025年12月期(第20期) | 1,323 | 39.2 | 11.4 | 非開示 |
出典は、株式会社INPEX 有価証券報告書(2023年12月期・2024年12月期・2025年12月期)です。 INPEXの従業員の平均年収は1,117万円です。国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、2022年分の給与所得者の平均給与は458万円なので、INPEXの平均年収は一般的な会社員の約2.5倍にあたります。2024年12月期については、 INPEXの平均年収は2022年まで900万~970万円ほどで安定的に推移していたが、2024年には1,167万円まで増加しました。単体従業員数についても、 INPEXの単体従業員数は1,100人~1,300人規模で安定的に推移していたが、2024年には889人に減少しています。最新の2025年12月期については、 平均年収1323万(前回報告 +155万円、平均年齢39.2歳、平均勤続年数11.4年)と大幅に上昇しました。この背景として、資源価格の高騰による業績改善が主な要因とされています。
他企業との比較データ
石油・エネルギー業界の主要な上場企業と、INPEXの平均年収を比較すると以下のようになります。
| 企業名 | 平均年収(万円) | 対象期 |
|---|---|---|
| INPEX | 1,323 | 2025年12月期 |
| コスモエネルギーホールディングス | 1,150 | 2025年 |
| 出光興産 | 980 | 2024年3月期 |
| 石油資源開発 | 958 | 2024年3月期 |
出光興産については、 社員数は約1万4千人で、平均年齢は約42歳です。平均勤続年数は18年以上もあり、長く働ける会社でしょう。年間平均給与も980万円と高水準となっています。また石油資源開発については、 社員の平均年齢は約40歳で、平均勤続年数は15年と平均的です。年間平均給与は958万円と、かなり高水準と評価されています。コスモエネルギーホールディングスは、 コスモエネルギーホールディングスは東京都に本社を置くエネルギー関連企業で、2025年の平均年収は1,150万円でした。
比較表の数値で見ると、INPEXの平均年収1,323万円は同業種の上場企業4社の中で最も高く、2位のコスモエネルギーホールディングスとの差も173万円あるため、石油・エネルギー業界の中でも高水準に位置していると言えます。
INPEXの役職別年収データ
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 役職別(係長・課長・部長等)の年収 | 非開示 |
| 管理職・非管理職別の年収 | 非開示 |
INPEXの有価証券報告書「従業員の状況」には、全社員の平均年収・平均年齢・平均勤続年数・従業員数は記載されていますが、係長・課長・部長といった役職別の年収については記載がありません。役員報酬についても個別開示基準に該当する場合を除き、役職ごとの内訳までは公表されていないため、公式データとしては非開示となっています。役職別の詳しい待遇を知りたい場合は、採用選考の中で確認するか、INPEXの採用サイトの募集要項を参考にすることをおすすめします。
INPEXの年齢別年収推移
| 年齢層 | 平均年収(万円) |
|---|---|
| 20代〜50代の年齢層別データ | 非開示 |
有価証券報告書「従業員の状況」で開示されているのは、全社員の平均年齢(2025年12月期は39.2歳)という一時点のデータのみであり、20代・30代・40代・50代といった年齢層ごとの年収データは記載されていません。したがって、年齢別の年収推移についても公式データとしては非開示となっています。年齢層ごとの待遇イメージをつかみたい場合は、INPEXの採用サイトに掲載されている初任給や募集要項の情報を参考にするとよいでしょう。
【中途採用】INPEXのような優良企業への転職おすすめサービス
INPEXのような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
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INPEXの福利厚生
INPEXの福利厚生は、キャリア採用サイトおよび高校生採用サイトで公開されている情報から、住宅・保険・休暇・その他の制度に分けて整理できます。以下は公式サイトに記載されている内容をもとにまとめたものです。
住宅関連の制度
住宅面では、INPEXのキャリア採用サイトによると、在宅勤務制度、単身者・世帯主向け住宅支援、保養所、カフェテリアプラン制度(選択型福利厚生制度)が整備されている ことが分かります。高校生採用サイトにも同様に、社宅・社員寮や若年層住宅補助といった制度が案内されています。
保険・退職金関連の制度
保険面では、雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金保険の各種社会保険が完備されている ことが公式に明記されています。退職金についても、企業型確定給付年金と企業型確定拠出年金による退職金制度が設けられており、長期的な資産形成を支える仕組みが用意されています。
その他の福利厚生
その他の制度としては、社内交流支援(チームビルディング、レクリエーション活動)、従業員持株会、育児補助 が公式サイトに記載されています。また高校生採用サイトでは、カフェテリアプラン(個人選択型福利厚生補助)、厚生活動、保育所・託児所等補助、各種社会保険、従業員持株会、財形貯蓄 が制度として案内されており、若手からベテランまで幅広い世代を支援する内容となっています。
なお、住宅補助の水準については社員の在籍年数や勤務地によって差が生じる場合があるため、詳細な条件を知りたい場合は選考の中で確認することをおすすめします。
INPEXの転職難易度は?
INPEXのキャリア採用における過去3年の採用実績は、2023年が68人、2022年が41人、2021年が21人 と公式サイトで公開されており、年々採用人数が増加傾向にあることが分かります。採用枠が拡大している時期であるため、専門性や実務経験を活かせる人材にとっては、比較的挑戦しやすいタイミングといえます。
求められる人材像
INPEXのキャリア採用サイトでは、事業目標の達成に不可欠な多様な経験・スキルを持った「即戦力」を確保するためにキャリア採用を実施している と説明されています。同社は「INPEX Vision 2035」のもと、天然ガス・LNG事業の拡大やCCS・水素をコアとした低炭素化ソリューションの提供など3つの成長軸を掲げており、こうした事業領域に対応できる専門性を持つ人材が求められていると考えられます。
また、よくある質問のページでは、新卒入社の社員とキャリア入社の社員との間に待遇や評価、教育制度に差異はない と明記されており、経歴に応じて入社年次が算出され、同年次の新卒入社社員と同等の待遇が適用される仕組みになっています。
転職成功のポイント
キャリア採用は実務経験を有し即戦力となり得る方を対象としており、新卒者の応募は受け付けていません と公式サイトに記載されています。応募を検討する際は、これまでの職務経験を事業内容や職種と紐づけて具体的にアピールできるよう整理しておくことが重要です。
石油・天然ガス開発に関する知識や専門性が乏しい場合でも応募は可能である 一方、選考は原則として東京本社での実施が基本となるため、面接対応や勤務地に関する事前確認をしておくとスムーズに選考を進められます。石油・エネルギー分野特有の専門知識がなくても、事務系・技術系それぞれの職種で求められる経験やスキルを丁寧に伝えることが、選考通過のポイントになるといえるでしょう。
INPEXのまとめ
本記事では、有価証券報告書などの一次情報をもとに、INPEXの平均年収や福利厚生、転職難易度について解説しました。INPEXの平均年収は2025年12月期において1,323万円まで上昇しており、資源価格の高騰による業績改善が主な要因となっています。石油・エネルギー業界の主要企業と比較しても、INPEXの平均年収は最も高い水準に位置しています。
一方で、役職別や年齢層別の年収データについては、有価証券報告書の「従業員の状況」に記載がなく、公式データとしては非開示となっています。より詳細な待遇イメージをつかみたい場合は、採用サイトの募集要項や選考の中で直接確認することをおすすめします。
福利厚生については、住宅支援や各種社会保険、退職金制度、カフェテリアプラン制度など幅広い制度が整備されており、キャリア採用の実績も年々増加傾向にあります。石油・エネルギー業界で高水準の年収を得ながら専門性を活かしたキャリアを築きたい方にとって、INPEXは有力な選択肢の一つといえるでしょう。転職や就職活動を検討する際は、本記事で紹介した一次情報を参考に、最新の採用情報や募集要項も併せて確認してみてください。


