就活の大きな壁であるSPIテスト。適切な対策には理にかなった参考書選びが非常に重要です。自分に合った参考書で効率よく学習して他の就活生と差をつけましょう。
本記事では、SPI参考書の最適な選び方と使い方を解説します。ポイントを押さえれば、初心者から上級者まで、誰でもスコアアップできるため、ぜひチェックしてください。
SPIとは受検者の能力や性格を測るテストのひとつ
SPIは、受検者の能力や性格を測るテストの一種です。大手人材業界のリクルートが各企業に提供しています。多くの企業が採用試験で導入しているため、就活生にとってSPI対策はほぼ必須です。試験は能力テストと性格検査に分かれ、特に能力テストの対策が重要です。
能力テストの試験項目は言語（国語）・非言語（数学）・適性検査で構成されています。対策に必要な勉強時間は約30〜60時間程度といわれ、1問の難易度は高くないものが多いです。しかし、問題の量が多いためスピードが求められます。中でも、非言語は多くの学生が苦手としているので、重点的に勉強時間を確保しましょう。
適性検査に関しては特別な対策は不要です。適正検査は応募者の性格や価値観を浮き彫りにすることで、企業の社風と合致しているのかを確認するために行われます。素直に自分の価値観や考え方に沿って解答しましょう。
SPI対策では難易度の高い出題にしっかり備えるというよりも、回答のスピードを上げることを意識しましょう。
SPI参考書選びのポイント4点
SPIのテスト内容と対策のポイントを踏まえたうえで、参考書選びに移ります。ポイントは以下の4つです。
- 最新版のSPI参考書を選ぶ
- 受検方法に合う参考書を選ぶ
- 自分にあった参考書を選ぶ
- 評判やレビュー考慮する
各ポイントを順に掘り下げていきましょう。
最新版のSPI参考書を選ぶ
SPIテストは毎年少しずつ出題内容が変わるため、最新版の参考書を選ぶことが非常に重要です。古いものを選ぶと新しい出題形式や傾向に対応できない可能性があります。最新の参考書には、新しい傾向や出題パターンに対応した問題が含まれており、現行のテスト内容にしっかり対応できます。
SPIテストで成果を出すために万全の準備がしたい人は、必ず最新の参考書を選びましょう。
受検方法に合う参考書を選ぶ
SPIテストには、ペーパーテスト、テストセンター形式、Webテストなど複数の受検形式が存在します。受検形式によって出題傾向が異なるため、自分が受検する形式に合わせた参考書を選ぶことが必要です。
SPI対策本は受検形式ごとにさまざまな種類のものが販売されており、異なった試験の時間配分や問題の特徴を含んでいます。受けるテスト形式に応じたアドバイスが掲載されている本の方が、対策につながりやすいです。
新卒採用では主にSPI-U（テストセンター形式）が一般的ですが、一部企業ではペーパーテストやWebテストを採用している場合もあります。受検方法に対応した参考書を選びましょう。
自分にあった参考書を選ぶ
参考書を選ぶ際、自分の学習スタイルやレベルに合ったものを選ぶことも大切です。
初心者向けの参考書には、基礎的な問題から解説が詳しく書かれているものが多く、SPIの仕組みがよくわからない人にも取り組みやすいです。一方、既にSPIテストの基本を理解している方は、応用問題や実践的な問題が多く掲載された参考書が有効です。
自分の強み・弱みを把握し、それに合った参考書を選ぶことが、効率的な学習の第一歩となります。
評判やレビュー考慮する
参考書を選ぶ際には、他の受検者のレビューや評判も参考にしましょう。実際に使用した人の感想や評価をチェックすると、自分のニーズに合った参考書を見つけやすくなります。
例えば、Amazonや楽天のレビューは、購入者の率直な意見が多く掲載されており、選書の際に非常に役立ちます。また、大学の先輩や大学のキャリアセンターに相談して、参考書の評判を知るのもひとつの手段です。
評価が高い参考書や、口コミで話題になっているものを予めチェックしておきましょう。
おすすめのSPI参考書
ここからは、お伝えした参考書選びの4つのポイントを押さえた上で、参考書を選んでいきましょう。ここでは、おすすめの参考書を以下の3つのカテゴリに分けてピックアップします。
- 初学者向けおすすめ参考書
- 短期間でスコアアップを目指す参考書
- 上級者向けの参考書
どんな参考書が自分に合っているか考えながら読んでみてください。
<初学者向けおすすめ参考書
SPI対策を初めて行う方には、基礎問題や解説が充実している参考書が最適です。
これが本当のSPI3だ! 2026年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】 (本当の就職テスト)
これが本当のSPI3テストセンターだ! 2026年度版 (本当の就職テスト)
『これが本当のSPI3だ！』シリーズは、言語・非言語の両方の分野にわたる基礎問題がしっかりカバーされています。また、このシリーズには、ペーパーテストとWebテストの両方に対応した書籍があります。
初学者向けの参考書を使うことで、SPIテストの基本的な内容をしっかり理解し、次のステップへ進む基礎固めができます。受検方法に合わせて、適切な参考書を選びましょう。
<h3>短期間でスコアアップを目指す参考書
就職活動の忙しい時期に、時間を有効に使いたいという方には、短期間での学習に最適な参考書がおすすめです。
『7日でできる！SPI頻出問題集』は、出題頻度の高い問題を中心に要点がまとめられているため、短時間で効率的に学べます。この参考書は、特に試験直前の対策や短期間でスコアアップを狙う場合に効果的です。
要点がまとまった薄めの参考書はあくまでもとっかかりで取り組むための本です。理解を深められる時間があれば、もう少し厚めの参考書や過去問を取り入れましょう。
上級者向けの参考書
既にSPI対策に取り組んできた方や、より高い得点を目指したい方には、実践問題が豊富に掲載された参考書が最適です。
2026年度版 本気で内定! SPI&テストセンター1200題
『史上最強SPI超実戦問題集』や『本気で内定SPI』などの上級者向けの参考書では、出題傾向に沿った実践的な問題を繰り返しこなせます。
上級者向けの参考書は初学者向けや短期間でスコアアップしたい人向けのものの後にしっかり取り組むのが効率的です。出題パターンを分析し、スピード感を持って解く力が身に付きます。
問題数が多いため時間がかかりますが、その分試験本番に向けた実力をしっかりと養えます。基礎固めの後に問題演習をしたい人におすすめです。
参考書を活用した効果的なSPI対策法
参考書を入手しただけで、活用しなければ対策になりません。参考書で効果的にSPI対策するためのノウハウを以下に2つ提案します。
- 参考書を使った勉強の進め方
- 学習スケジュールの立て方
勉強の方法と計画の作り方に迷っている人は参考にしてみてください。
参考書を使った勉強の進め方
参考書を使って効率よく勉強を進めるためには、取り組める量の学習を毎日少しずつ進めるのが効果的です。また、分野別に分けて重点的に取り組むことも重要です。SPIテストは幅広い分野から出題されるため、一気に覚えようとするとかなり時間がかかります。初めから全てを網羅しようとすると学習を続けにくいです。
おすすめなのは、1週間のうち3日を言語問題、残りの3日を非言語問題に割り当てるなど、自分が取り組める量を無理なく続ける方法です。
人によってSPI対策に割ける時間は大きく異なります。限られた時間に何をどのくらい学習するか決めると、効果的に参考書を使いこなすことにつながるでしょう。
学習スケジュールの立て方
自分の学習ペースに合ったスケジュールを立てることで、SPI対策を無理なく進められます。試験日から逆算して、余裕をもってスケジュールを組みましょう。
試験の1カ月前には基礎を固め、残りの期間で実践問題を繰り返し解くといった計画が効果的です。SPI対策を始める時期によってどの程度、インプットや問題演習に当てられる時間を使えるかは異なります。SPI対策をする際は、逆算でスケジュールを立てる意識が必要不可欠です。
最初に決めたスケジュール通りに学習を展開できるとは限りません。柔軟にスケジュールをその都度修正することも重要です。加えて、勉強に充てられる時間は人によって異なります。自分だけのスケジュール学習習慣を確立させていきましょう。
まとめ
SPI対策には自分に合った参考書選びが重要です。最新版の参考書を選ぶことで、最新の出題傾向や解法のコツを効率的に学べます。また、自分の弱点分野を把握し、それに焦点を当てた学習を進めることで、限られた時間を有効に活用できます。
参考書を使って苦手分野を克服しながら問題演習に取り組むには、スケジュール管理も大切です。こうした時間を意識した準備の積み重ねが、ほかの就活生に差をつけることにつながります。
参考書を選び、有効活用することで自信を持ってSPIテストに臨めるでしょう。本記事を参考にして、テスト本番ではぜひ最善を尽くしてください。
