- 面接が10分で終わることってありますか?
- 短時間の面接の場合って不採用ですか?
就職活動中は何社も面接を経験すると思いますが、10分などの短時間で終わってしまうと不安に感じる人も多いでしょう。しかし、面接が短時間だったからといって不採用とは限りません。中には合格して次の選考に進んだ人もいます。
この記事では、10分で終わった面接の背景や合否の見極め方、不採用だったときの対策について紹介します。
この記事を読めば、面接が短くなってしまう理由や合否を決める面接官の判断基準について知ることができます。
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面接が短いからといって必ずしも不合格とは限らない
企業や選考状況によって面接時間は変わりますが、平均30分〜1時間が目安になります。
10分で面接が終わってしまうと、応募者側は「企業から自分を否定されたのではないか」と不安を感じる人も多いと考えられます。また、自分の実力を発揮できなかったと落ち込んでしまう人もいるでしょう。
しかし、短時間の面接だからといって不合格だと決めつけてはいけません。実際に短時間の面接ではあったものの、次の選考に進めたり採用になったりしたケースも存在します。
なぜ面接が短くなってしまうケースがあるのかについて紹介します。
面接が10分で終わるケースとは?
面接では、企業が応募者の人柄や能力、今までの経験を把握するためにさまざまな質問を行います。質問に対しての回答が明確であったり、合否の判断材料を得たりすることができたら不必要に長く面接は行わず、短時間で終わることは十分考えられます。
そのため、面接時間の長さによって合否が決まるわけではありません。
企業側からの応募数があまりにも多すぎるため
知名度が高い大手企業や注目されて人気が高まっている企業では、何千人もの応募が届きます。そのため、効率良く選考を進めていかないと応募者全員の選考が終わるまでに時間がかかってしまうのです。
事前に定めた採用期間内に選考を終わらせるために、一人ひとりの面接時間が短くなると考えられます。
また、最終面接では役員が多忙のため、応募者の入社意欲や人柄の再確認だけで済ませることもあるでしょう。
書類選考・第一印象で合否が決まっている
応募者の能力が高いケースなど、書類選考の時点で次の選考に進ませることが決まっている場合もあります。高学歴で企業が求める資格を保有していると、面接時間が短くなり、次の選考に進みやすくなるでしょう。
一方で、応募者が十分な面接対策ができておらず、面接がすぐに終了するケースもあります。
例えば、シャツがシワだらけで清潔感がなく、第一印象が悪いケースです。その場で不採用と判断されてしまうと、面接時間が短くなりがちです。
面接官の都合が急に悪くなってしまった
面接当日、企業側の都合が悪くなってしまい、面接に割く時間がない場合も考えられます。
例えば、スケジュールが重複して予定した時間を確保できなかったり、トラブルが起きて業務の優先度が異なったりした場合も面接の時間が短くなる理由です。
企業側の都合で本来の面接時間が短くなってしまった場合は、応募者には次の選考へ進んでもらい、そこで改めて面接の機会を設けるケースもあります。
合格基準が低めに設定されている
合格基準が低めに設定されている場合もあります。
採用後は自社で研修を受けてもらい、将来性に期待しているため、厳格に採用基準を設定していない可能性があります。
また、近年の企業が抱えている主な課題は人手不足です。企業側は最低限の社会人としてのマナーを持った明るい人柄であれば採用し、早期に人手不足を解決したいと考えているケースもあるでしょう。
面接が合格になりやすいサイン
面接が短時間で終わったとしても、合格になるパターンはさまざまです。自分で不採用だと判断せず、結果が出るまでは次回の面接の準備を進めましょう。
短時間で面接が終わったとしても、合格になりやすいサインを紹介します。
スケジュールを聞かれる
面接官からスケジュールの空き状況について聞かれると、合格の期待値が高いです。
落とすことが決まっていれば、面接官にとって応募者の今後の日程は不必要な情報になります。少なくともその時点では、合格にするかを決めかねているといえるでしょう。
また、他社の選考状況を聞かれれば、自社に入社してもらうために他社よりも早く選考を進めようと考えているケースもあります。
次の選考をイメージして次回の採用担当者との日程の調整を考えている可能性もあるため、次の面接に向けて準備しておきましょう。
面接官が積極的にメモをとっている
面接官が応募者の話を真剣に聞きメモをとっていたり、相槌やリアクションなど興味を示していたりするそぶりがあれば良い兆候です。
応募者の話すエピソードに対して深掘りをするような質問がくれば、面接官が自社に採用するメリットや入社後どの部署に配置をしようかと想像している可能性があります。
また、話す内容だけでなく表情や声のトーンなど、印象面も記録されているかもしれません。伝える内容も大切ですが、明るくハキハキ話していれば好感を持たれやすくなり、通過率も上がります。
入社後の具体的な話をされる
「いつから働き始めることが可能なのか」や「どんな部署・仕事をしたいと考えているのか」を聞かれた場合も、面接官が採用を前向きに考えているケースといえます。
内定を出そうと考えているのであれば、採用担当者は応募者を迎え入れる準備をして労働環境を整える必要があります。
そのため、応募者が働き始められる日から逆算をして、スケジュールを立てていると想定できます。
面接が不合格になりやすいサイン
面接の途中でも採用担当者が応募者を不採用と決断をしてしまうと、予定していた面接の時間よりも早く終わらせてしまいます。
一度不採用と判断されてしまうと、話を真剣に聞いてくれなかったり、応募者に対してマイナスなイメージを持ってしまったりするため、その時点で挽回は難しくなるでしょう。
ここでは、不合格だと判断したときの面接官がとり得る反応に焦点を当てて解説します。
身だしなみに清潔感がない
髪の毛がボサボサでフケが落ちていて清潔感がなかったり、スーツが身体と合っていないサイズだったりすると第一印象が悪くなり、評価が低くなってしまいます。
また、靴がボロボロだったりネクタイが曲がっていたりすることもマイナスな評価につながってしまうため、面接の前に鏡を見て身だしなみを整えましょう。
社会人として最低限の身だしなみが整えられない人だと思われてしまうと、落とされてしまう確率が高まります。
企業と応募者がミスマッチ
企業と応募者の間でお互いの希望が合致しない可能性もあります。例えば、企業が営業の社員を募集しているのにも関わらず、応募者は経理の仕事をしたい場合です。
ミスマッチが起きてしまうと、応募者によほどの魅力がない限り、次の選考には進めないでしょう。
募集要項を見て職種が指定されていなければ自分の希望職種を伝えるのは大切ですが、指定がある場合はその職種に即した希望を伝えることが大切です。
募集要項と異なる希望を出してしまうと「すぐ離職してしまうのでは」「要項をしっかりと読んでいないのでは」と判断され、不採用となるリスクが高まります。
面接官が興味を示していない
回答に対して深掘りをされずに次々とテンプレートの質問をされてしまうと、面接官が応募者に対して興味がなく、落とされてしまう可能性があります。
ただし、面接慣れしていない社員が対応しているため、テンプレートのような質問しかできないこともあるものです。そのため、面接途中で「テンプレートの質問しかないから不採用なのでは」と判断せずに、最後まで自分の熱意や長所をアピールしましょう。
熱意が伝われば面接官も応募者に対して好印象を持ってくれます。
不合格だった場合の対策
残念ながら不合格だった場合、前向きに捉え対策を立てましょう。同じ状況に陥らないように改善すれば、希望する企業や職種につくことができます。
面接で不合格となってしまった際に見直すべきポイントを紹介します。
エントリーシートを見直す
まずはエントリーシートを見直すことが大切です。エントリーシートを書くときの注意点として以下の4つに注意しましょう。
- 誤字・脱字がないか
- 応募先の会社の名前や漢字を間違えていないか
- です、ます調で揃えているか
- 指定の文字数に過不足なく記載できているか
エントリーシートは応募者と企業の最初の接点です。第一印象を良くするためにも丁寧に準備を進め、最低3回は自分でも見直しをしましょう。また、OB ・OGや大学の先輩などに添削をしてもらうこともおすすめです。
基本的な面接のマナーを再度学ぶ
面接で失敗してしまったと感じた場合は、基本的な面接のマナーを見直しましょう。最低限気をつけるべき面接のマナーは以下の3つです。
- 遅くとも5分前には会場に到着する
- 身だしなみを整える
- スマホの電源を切り、使用を控える
また、本番の前に一度模擬面接を行うこともおすすめです。可能であれば家族や友人など第三者の視点でチェックしてもらい、アドバイスを受けましょう。
面接の練習をする
面接で緊張してしまい、実力が発揮できていない可能性も考えられます。面接中の意識すべきポイントは、以下の3つです。
- 背筋を伸ばし、明るくハキハキ話す
- 会話のキャッチボールを意識する
- 面接担当者の目を見て話す
志望動機や自己PRをしっかり練り上げていても、面接でうまく伝えられなければ意味がありません。面接に不安がある場合は、練習を重ねて自信を持って臨めるようにしましょう。
入念に面接準備を行って希望する企業の内定を掴み取ろう
10分で面接が終わってもすぐに不合格だと判断してはいけません。企業の考え方や選考状況によって変化するため、面接時間の長さによって合否の判断はできないものです。
たとえ面接の持ち時間が短くても、自分の実力を発揮できるように事前準備や練習を行うことが大切です。
ぜひこの記事を参考にしていただき、希望する企業からの内定をつかみとりましょう。