「コーセーって化粧品のイメージがあるけど、どのような企業なのかな…」
日本を代表する化粧品メーカーの一つであるコーセーは魅力的な企業です。
今回はコーセーの企業理解を進めたい就活生に向けて、企業の特徴や選考フローなどを解説します。
- コーセーの事業内容
- コーセーの特徴
- コーセーの採用実績や労働環境
- コーセーの選考フロー
コーセーの特徴や選考フローなどを知ると、どのような企業なのかがわかり、選考に向けて準備・計画が立てられるでしょう。
コーセーの事業内容
コーセーは化粧品事業にとどまらず、幅広い事業を展開しています。
- 化粧品事業
- コスメタリー事業
- その他の事業
それぞれ解説していきます。
化粧品事業
コーセーの化粧品事業は、1946年の創業以来、美を通じて人々に夢と希望を与え続けることで発展してきました。コーセーの特徴は、高価格帯から手頃な価格帯まで幅広い商品を展開していることです。
高級ラインの「COSME DECORTE」や「INFINITY」は、最先端の研究技術を活かした製品を百貨店で展開し、中価格帯の「ESPRIQUE」や手頃な価格帯の「VISÉE」「FASIO」は専門店やドラッグストアで購入可能です。
近年は、デジタル技術を活用した販売戦略やAIによる肌診断サービスなど、新しい取り組みも積極的に行っています。また、環境に配慮した製品開発や、アジア市場を中心としたグローバル展開にも注力しており、着実に事業を拡大しています。
コスメタリー事業
コーセーのコスメタリー事業は、ドラッグストアやスーパーマーケットなどの一般小売店を主な販路とし、手頃な価格で高品質な日用化粧品を提供しています。
代表的なブランドは、洗顔料や化粧落としを展開する「ソフティモ」、日焼け止め製品で知られる「サンカット」などです。これらの製品は、使いやすさと適正価格を両立させ、幅広い年齢層から支持を得ています。
その他の事業
コーセーは主力の化粧品事業とコスメタリー事業に加えて、いくつかの特徴的な事業を展開しています。
その一つが医薬品事業です。美容医療向けの化粧品や医薬部外品を開発・販売し、美容皮膚科や形成外科などの医療機関に製品を提供しています。また、美容室向けのプロフェッショナル製品事業では、サロン専売のヘアケア製品やスタイリング剤を展開しています。
さらに、自社の研究開発力と製造技術を活かしたOEM事業もあり、他社ブランドの化粧品や医薬部外品の製造を行っています。これらの事業展開により、コーセーは総合的な美容関連企業としての地位を確立しました。
参考サイト:コーセーのブランド情報(公式)
コーセーの特徴
国内外で高い評価を得ている企業のコーセーの特徴は以下になります。
- 高品質な製品開発
- 多様なブランド展開
- 顧客志向のマーケティング
それぞれ解説していきます。
高品質な製品開発
コーセーの製品開発の核となっているのは、1946年の創業以来培ってきた研究開発力です。東京・狭山にある研究所では、最新の設備と技術を駆使し、化粧品の基礎研究から応用研究まで幅広い研究開発活動を行っています。
長年の研究データを活用し、日本人の肌の特性を深く理解したうえで生み出した最適な製品です。例えば、美白化粧品の分野では、独自の有効成分を開発し、高い効果と安全性を両立させた製品を提供しています。
近年は環境に配慮した原料の使用や持続可能な製品開発にも力を入れており、品質と環境性能の両立も図っています。
多様なブランド展開
コーセーは消費者の多様なニーズに応えるため、幅広い価格帯で複数のブランドを展開しています。この多層的なブランド戦略により、年齢や購買層に合わせた適切な製品提供を実現しています。
最高級ラインとして「COSME DECORTE」を展開し、最先端の研究技術を活かした高機能スキンケアと洗練されたメイクアップ製品です。これら最高級ラインは上質な美を求める層から高い支持を得ています。
中価格帯ラインでは「ESPRIQUE」や「PRÉDIA」を展開し、品質の高さと手の届きやすい価格帯を両立させています。専門店やドラッグストアで展開され、幅広い年齢層の日常的なスキンケアやメイクアップニーズに応えています。
さらに、若い世代をターゲットにした「VISÉE」や「FASIO」は、トレンド性と使いやすさを重視した製品です。これらはより手頃な価格で提供しています。
顧客志向のマーケティング
コーセーは「お客さまにもっと近づく」というスローガンのもと、きめ細かな顧客ニーズの把握と、顧客ニーズに基づく製品開発・販売戦略を展開しています。美容部員を通じた直接的な顧客とのコミュニケーションを行い、実際の使用感や要望を反映させた製品開発です。
近年はデジタル技術を活用したマーケティングも強化しています。AIを活用した肌診断サービスやオンラインカウンセリング、SNSを通じた情報発信など、時代に即した顧客接点に力を入れています。
参考サイト:コーセーの研究開発(公式)、消費者志向自主宣言(公式)
コーセーの採用実績や労働環境
日本を代表する化粧品メーカーのコーセーの採用実績や労働環境は以下になります。
- 採用大学
- 給料・福利厚生
- 勤務時間・年間休日
それぞれ解説していきます。
採用大学
コーセーは化粧品メーカーとしての専門性とグローバルな事業展開を踏まえ、幅広い分野から人材を採用しています。
主な採用実績のある主な大学は次のとおりです。
- 早稲田大学
- 慶應義塾大学
- 明治大学
- 立教大学
- 青山学院大学 など
理系人材の採用も積極的に行っており、東京工業大学や東京理科大学などの理工系大学からも多くの学生を受け入れています。これは研究開発職や品質管理職などの専門職採用を重視していることの表れです。
ただし、コーセーは求める人材像に合致していれば、さまざまな大学からの採用を行っています。特に近年は、グローバル化に対応できる語学力や、デジタルスキルを持つ人材の採用に力を入れています。
給料・福利厚生
給与面では、新卒初任給は大卒で月給22万円前後で化粧品業界の中では平均的な水準です。
福利厚生面では社会保険が完備され、社員の健康管理を重視しており、定期健康診断に加えて人間ドックの受診費用補助制度も設けています。
さらに、社員の自己啓発支援として資格取得支援制度や語学研修制度なども充実しており、キャリアアップをサポートする体制が整っています。
勤務時間・年間休日
コーセーはフレックスタイム制を採用しており、個人の事情や業務に応じて柔軟な勤務時間の調整が可能です。
年間休日数は125日前後で、休日は土曜日、日曜日の完全週休2日制に加え、祝日、年末年始休暇、夏季休暇(通常8月中の5日間)があります。
また、有給休暇は入社時から10日あり、勤続年数に応じて最大20日まで増加します。有給休暇の取得率向上にも積極的で、計画的な休暇取得を推進しています。
リフレッシュ休暇や記念日休暇といった特別休暇制度も設けているため、社員のワークライフバランスに配慮した制度設計だと言えるでしょう。
コーセーの選考フロー
応募者の口コミなどを参考にすると、コーセーの選考フローは以下の流れで進むと考えられます。
- エントリー・書類選考
- 適性検査
- 面接(1次・2次・最終)
それぞれ解説します。
エントリー・書類選考
エントリー時期は例年3月にプレエントリーから始まります。プレエントリーでは、基本的な個人情報と志望動機を登録し、本エントリーは、会社説明会への参加後です。
書類選考では、自身のスキルや志望動機などの提出した情報で評価されます。特に注目されるポイントは、化粧品業界への興味・関心、コーセーの企業文化との適合性、そして学生時代の具体的な活動実績です。また、グローバル化を進める同社では、語学力や海外経験も評価の対象となります。
書類選考の結果は2週間程度で通知され、合格者は次のステップであるWEBテストに進むことができます。
適性検査
適性検査は書類選考通過後にオンラインで実施されます。主にWEBテストの形式で行われます。
WEBテストの結果は、通常1週間程度で通知されます。合格者は次のステップである面接選考に進むことが可能です。なお、このテストは事前の対策が可能で、就職情報サイトなどで提供される練習問題を活用しましょう。
面接(1次・2次・最終)
1次面接では、コーセーへの興味や熱意、そして自己分析の深さが問われます。過去には「好きなコスメをプレゼンしてください」といった質問もあったようで、化粧品業界への理解度も確認されます。コーセーの製品知識が必要です。
2次面接では、より詳細なキャリアプランや将来ビジョンについて尋ねられます。「コーセーで実現したい夢」や「入社後の貢献方法」など、自身の将来とコーセーの事業をリンクさせて考える力が求められます。
最終面接はグループ面接形式で行われ、ここでは化粧品業界全体への洞察力や分析力が試されます。「コーセーの強み弱み」や「10年後の化粧品市場」といった、より深い業界知識を要する質問を聞かれるケースもありました。
面接全体を通じて、コーセーは「人とのつながり」を重視し、「自分にとっての美」を理解している人材を求めていると考えられます。そのため、美に対する自身の考えや、それをどのように価値創造につなげるかといった点について、しっかりとした自己分析と準備が必要でしょう。
参考サイト:コーセーの採用情報(公式)
まとめ
この記事では、コーセーの事業内容や採用情報について大学生に向けて以下の5点を解説しました。
- コーセーの事業内容
- コーセーの特徴
- コーセーの採用大学
- コーセーの選考フロー
- コーセーの年収・給料
コーセーは、日本を代表する化粧品メーカーとして、幅広い製品ラインナップと革新的な技術で国内外の美容市場をリードしています。
採用においては研究開発やマーケティング、営業など多様な職種で人材を求めており、グローバルな視点と創造性を持つ人材を重視していることがポイントです。自己成長意欲が高く、チームワークを大切にする人材を歓迎しています。コーセーは「美の創造企業」として、常に新しい価値の創造に挑戦し続けています。
この記事を参考にして、コーセーの詳細を知り化粧品業界への理解を深め、コーセーの内定を目指しましょう。