「会社からリモートの頻度を減らすよう言われた」「地方に引っ越したいけど、東京の会社を辞めたくない」「フルリモートで働けるエンジニア求人って、本当に存在するの?」——そんな思いを抱えて検索されている方は、今とても多いのではないでしょうか。
フルリモートで働けるエンジニア求人は、確かに存在します。ただし、2025年の今は「どこに目を向けるか」「どんな準備をするか」によって、転職の成否が大きく変わる時代になっています。正しい知識と戦略さえあれば、フルリモートのエンジニア転職は十分に実現できます。
この記事では、2025年時点のフルリモート求人の現状データ、転職しやすい職種、求人の探し方と見分け方、転職エージェントの選び方まで、フルリモートエンジニア転職に必要な情報をまるごと解説します。「なんとなく探しているけどうまくいかない」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
エンジニアとフルリモート転職の現状【2025年データ】
フルリモートで働いているITエンジニアは実際どれくらいいるか
まず、現状をデータで確認しておきましょう。パーソル総合研究所が2025年7月に発表した「第十回・テレワークに関する調査」によると、正社員全体のテレワーク実施率は22.5%で、2024年の22.6%とほぼ横ばいの水準が続いています。一方で職種別に見ると、IT系技術職とコンサルタントは週1.8回以上のテレワーク頻度で全職種トップクラスを記録しており、エンジニアがリモートワークをしやすい環境にあることがデータからも読み取れます(出典:パーソル総合研究所「第十回・テレワークに関する調査」2025年8月)。
また、Geeklyが実施した独自調査(2025年5月)では、IT業界の就業者のうち「フルリモート」と答えた人は25%という結果が出ています。残りはハイブリッド型(週1〜4日出社)や全日出社という内訳であり、すべてのエンジニアがフルリモートで働いているわけではない点は把握しておきたいところです(出典:Geekly独自調査、調査対象783名、2025年5月実施)。
さらに業種別では、情報通信業のテレワーク実施率が56.3%と突出して高く、他の業種と比べてエンジニアが在宅で働きやすい環境が整っている実態がわかります。つまり「エンジニアはフルリモートになりやすい職種」というのは、数字の上でも裏付けられた事実です。
出社回帰の波が来ている今、フルリモート転職は難しくなったのか
正直に言うと、フルリモート求人の数はコロナ禍のピーク時よりも減少しています。ITエンジニア向け転職サービス「レバテック」のデータによると、フルリモートを条件とする求人はピーク時(2023年6月)から約30%減少しており、同期間に「原則出社」の求人が約3.4倍に増加しています(出典:レバテック「IT人材の正社員転職市場動向 2025年6月」)。Googleやメタなど大手テック企業が出社方針を強化したことも、国内企業の経営判断に影響を与えているようです。
ただし、これはあくまでも「ピーク比較」の話です。フルリモートが選択肢として消えたわけではなく、依然として多数の求人が存在しています。特に求人倍率がIT職種全体で11.2倍(2025年6月時点、レバテック調べ)という売り手市場が続く中、企業は優秀な人材を確保するためにリモートワークを条件として提示するケースも少なくありません。
また、レバテックが2025年8月に実施したITエンジニア654名への調査では、「今後勤務先が出社回帰の方針を打ち出した場合、転職を検討する」と答えた割合が約4割にのぼっています。つまり、出社回帰の動きが逆にフルリモート求人への需要をさらに高めている側面もあり、転職市場においてはフルリモート求人に対する競争がより激しくなっている状況です(出典:レバテック「リモートワーク実態調査」2025年8月)。
まとめると、フルリモートで転職すること自体は今でも十分に可能ですが、「希望しているだけで自然と巡り合える」という時代ではなくなっています。どんな求人を狙うか、どんなスキルをアピールするか——この2点の戦略が転職結果を左右します。
フルリモート転職しやすいエンジニア職種はこれだ
職種別フルリモート率の傾向
エンジニアといっても職種は幅広く、フルリモートになりやすい職種とそうでない職種があります。基本的な判断軸は「物理的な場所に縛られず、パソコンとインターネットがあれば完結する仕事かどうか」です。この観点から、以下の表にフルリモートになりやすい職種の傾向をまとめました。
| 職種 | フルリモートのなりやすさ | 主な理由 |
|---|---|---|
| Webエンジニア(フロントエンド・バックエンド) | ◎ 高い | 開発作業がPCで完結。自社開発企業を中心にリモート文化が定着 |
| クラウドエンジニア・インフラエンジニア(クラウド系) | ◎ 高い | AWS・GCPなどのクラウド環境はリモート対応しやすい |
| データサイエンティスト・機械学習エンジニア | ○ 比較的高い | データ分析・モデル開発はリモート対応しやすい業務が多い |
| 社内SE・ITコンサルタント(上流工程) | ○ 比較的高い | オンラインミーティングの普及で上流工程の在宅対応が進む |
| インフラエンジニア(オンプレミス系) | △ やや難しい | 物理サーバーへの対応でデータセンター出社が必要なケースあり |
| 組み込みエンジニア・制御系エンジニア | ✕ 難しい | 実機が必要な業務が多く、現場への出社が前提になりやすい |
レバテックの調査でも、Webアプリケーション系やクラウド系の開発職でリモート率が高い傾向が確認されており、反対に金融機関や官公庁向けのSIer案件はセキュリティ要件から出社が求められるケースが多いと報告されています。また、同社の調査では生成AI関連求人が急増しており(2023年比29.7倍、2025年6月時点)、AI・機械学習エンジニアへの需要と同時にリモート対応案件も増えている傾向が見られます(出典:レバテック「IT人材の正社員転職市場動向 2025年6月」)。
フルリモート転職で年収はどうなるか
フルリモートで転職すると年収が下がるのでは、と不安に思う方もいるかもしれません。しかし実態は異なります。フルリモート可能な求人は、全国から人材を募集できるため、優秀な人材を確保するべく高い年収を提示している企業も多くあります。複数のキャリア情報ソースによると、フルリモート対応の求人の平均年収はオンサイト必須の求人と比べて5〜10%程度高い傾向が見られるという指摘もあります。
ただし重要なのは、フルリモートかどうかよりも「スキルレベル」と「職種」のほうが年収を大きく左右するという点です。たとえば職種別の平均年収を見ると、インフラエンジニアが約542万円、ネットワークエンジニアが約509万円、Webエンジニアが約460万円という水準が示されています(出典:CAREER ACCOMPANY「2025年最新エンジニアの年収事情」)。リモートかどうかに関わらず、スキルを高めることが年収アップへの最短ルートであることも、頭に置いておきましょう。
フルリモートのエンジニア転職を成功させる3つの条件
フルリモートの求人に応募すれば誰でも採用されるわけではありません。企業がフルリモート勤務者に求める基準は、出社前提の求人よりも明確に高い傾向があります。「なぜかフルリモート求人の選考が通らない」という方は、以下の3つの条件を満たせているか確認してみてください。
条件① スキルレベル|フルリモート求人が要求する最低ライン
フルリモートで働く場合、上司や同僚にすぐ質問できる環境がありません。そのため企業は「最低限の指示があれば自力で動ける人材」を前提として採用します。具体的には、実務経験3年以上のエンジニアが書類選考を通過しやすいとされており、経験が浅い場合はよりスキルを可視化する工夫が求められます。
たとえばWebエンジニアであれば、「どんな言語・フレームワークを、どのくらいの規模のプロジェクトで、どんな役割で使ってきたか」を具体的に示せることが最低条件です。「Pythonが書けます」だけでは評価されにくく、「PythonとDjangoでECサイトのバックエンドを3名チームで半年かけて構築し、APIレスポンスを30%改善した」という水準のアウトプットを説明できることが重要です。GitHubなどでコードを公開しているエンジニアは、それを職務経歴書と合わせてアピールする材料として積極的に活用しましょう。
また、フルリモートではSlack・Notion・Jira・GitHub・Zoom・Google Meetといったコラボレーションツールの使用経験が問われるケースも増えています。職務経歴書に「非同期コミュニケーションツールを使った開発経験あり」と一言添えるだけでも、採用担当者に安心感を与えることができます。
条件② 自走力・セルフマネジメント|企業が本当に見ているもの
フルリモート採用において、企業が技術力と同じくらい重視しているのが「自走力」です。レバテックが2025年に発表した調査では、出社回帰を進める企業の経営側の理由として「マネジメントをしやすくするため」(52.6%)が最多でした。裏を返せば、フルリモートを維持・導入している企業ほど「放っておいても仕事を進められる人材」を強く求めているということです(出典:レバテック「企業のリモートワーク実態調査」2025年8月)。
自走力を面接でアピールするためには、「指示を待たずに動いた経験」「曖昧な要件を自分で整理してタスクに落とした経験」「自分でスケジュール管理をして納期を守った経験」などを具体的なエピソードで話せるよう準備しておくことが大切です。「以前のプロジェクトでは週次の進捗共有をドキュメントにまとめてチームへ共有していた」「テキストコミュニケーションで認識のズレが起きないよう、仕様を図解して共有する習慣があった」といった具体的な行動を示すと、採用担当者の印象に残りやすくなります。
また、生活リズムの管理も自走力の一部です。出社がないからこそ「働きすぎてしまう」「逆に集中できない」という問題が起きやすく、企業もその点を面接で確認することがあります。「自分なりの仕事の始め方・終わり方のルーティンがある」と答えられると、フルリモートで長く活躍できる人材だという印象を与えられるでしょう。
条件③ フルリモートに最適化した職務経歴書・面接のポイント
フルリモートを希望している場合、職務経歴書と面接の準備を「リモートを前提とした書き方・話し方」に最適化することが重要です。まず、職務経歴書には過去のリモートワーク経験を明示することを強くおすすめします。「リモート環境での開発経験○年」「分散チームでのプロジェクト参加経験あり」などの記載があるだけで、企業側の不安を大きく軽減できます。
職務要約には、技術的な強みだけでなく「非対面環境での業務遂行に慣れていること」を自然な形で盛り込みましょう。たとえば「リモートファーストな開発環境でのチーム開発を経験し、テキストベースのコミュニケーションにも慣れています」といった一文を加えるだけで、採用担当者が求める「安心感」に直結します。
面接では、「なぜフルリモートを希望するのか」という質問に対して、「通勤が嫌いだから」「楽だから」といった自己都合の表現は禁物です。代わりに「集中して開発に取り組める環境で生産性を高めたい」「地方でも優れた企業に貢献できる働き方を実現したい」など、企業にとってのメリットと自分の意志が重なる表現を心がけてください。また、リモートでの作業環境(デスク・通信回線・静音環境など)を整えていることを具体的に伝えると、さらに信頼感が増します。
フルリモートのエンジニア求人で失敗しない探し方
釣り求人・入社後リモート廃止の見分け方
フルリモート求人には、残念ながら「釣り求人」や「入社後にリモートを廃止された」というトラブルが一定数報告されています。これはあまり触れられていない落とし穴ですが、転職後の後悔を防ぐうえで非常に重要な知識です。
まず、釣り求人の見分け方として最初に確認すべきは「求人票の表記の正確さ」です。「リモートワーク可」「在宅勤務あり」という表現は、週に1日だけ在宅できる場合でも使われます。フルリモートを希望するなら、「週5日フルリモート」「原則リモート(月1〜2回の出社あり)」など、具体的な頻度の記載があるかを確認してください。頻度の記載がなく「リモート可」とだけ書かれている求人は、選考過程で必ず詳細を確認するようにしましょう。
次に注意したいのが「試用期間中は出社必須」という条件です。入社後3〜6ヶ月は出社義務があり、その後フルリモートに移行するという求人は一定数存在します。これ自体が問題というわけではありませんが、「試用期間後もリモート移行が保証されているか」を書面または口頭で確認しておかないと、いつまでも出社が続くというケースがあります。
さらに厄介なのが「入社後に会社方針が変わってリモートが廃止された」というパターンです。これを防ぐためには、面接時に「現在のリモートワーク方針は、今後も維持される予定ですか?」と直接確認することが最も有効です。また、転職サイトの口コミや社員レビューを確認し、「リモートに関する会社方針が一貫しているか」「急に出社を求められたという体験談がないか」をチェックすることも重要な自衛手段になります。転職エージェントを利用している場合は、エージェントが企業の内情を把握していることも多いため、リモートポリシーの安定性についてヒアリングするのが効果的です。
求人票の表記とあわせてチェックしたいポイントをまとめると、以下の通りです。
| 確認ポイント | 安心できる表記・状態 | 注意が必要な状態 |
|---|---|---|
| リモート頻度の明示 | 「週5日フルリモート」「原則在宅、月1〜2回出社」など具体的 | 「リモートワーク可」のみで頻度の記載なし |
| 試用期間の扱い | 「試用期間中もリモート対応」と明記、または確認済み | 「試用期間3〜6ヶ月は出社必須」の記載のみで移行保証なし |
| 企業のリモート実績 | 設立当初からリモートファースト、または数年以上の実績あり | コロナ禍を機に導入し、出社回帰の動向が見られる |
| 口コミ・社員レビュー | リモートに関する評価が継続して高い | 「急に出社を求められた」などのネガティブな体験談がある |
転職エージェントを活用すべき理由と選び方
フルリモートのエンジニア転職においては、転職サイトへの直接応募だけでなく、転職エージェントの活用を強くおすすめします。理由は大きく3つあります。
1つ目は「非公開求人へのアクセス」です。フルリモート可能な優良求人の一部は、広く公開せずエージェント経由のみで募集されているケースがあります。特に競争が激しいスタートアップや自社サービス系企業の求人は、エージェントが独自に保有していることが少なくありません。
2つ目は「企業のリモートポリシーの内情把握」です。先述の釣り求人リスクを避けるうえで、エージェントが企業担当者と日頃からコミュニケーションをとっており、「このポジションは本当にフルリモートが維持されている」という内情を知っていることが非常に心強い武器になります。
3つ目は「年収交渉のサポート」です。エンジニアの転職市場は売り手市場が続いており(IT職種の求人倍率は11.2倍、2025年6月時点)、適切な交渉をすれば年収アップが十分に見込める状況です。自分で交渉するのが難しい場合でも、エージェントが間に入ることで交渉がスムーズになります。
エージェントを選ぶ際は、「ITエンジニア専門のサービスかどうか」「フルリモート求人を専門に取り扱っているかどうか」の2点を必ず確認しましょう。総合型の転職エージェントはIT求人の質・量が限られることもあるため、エンジニア特化型を軸に、必要に応じて複数のサービスを並行して利用するのが現実的な戦略です。
フルリモート転職に強いおすすめエンジニア転職エージェント
フルリモートのエンジニア転職を成功させるためには、エージェント選びが重要なカギを握ります。ここでは、ITエンジニアのフルリモート転職に実績のある主要サービスを紹介します。それぞれ強みが異なるため、自分のスキルレベルや希望条件に合わせて選ぶとよいでしょう。
| サービス名 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| レバテックキャリア | ITエンジニア・クリエイター専門。業界最大級の求人数を保有し、フルリモート求人も豊富。企業の内情に精通したアドバイザーが在籍 | Web系・クラウド系エンジニアで実務経験3年以上の方 |
| Geekly(ギークリー) | IT・Web・ゲーム業界特化。リモートワーク可求人の検索機能が充実しており、自社サービス系企業の求人が多い | 自社開発企業へのフルリモート転職を希望する方 |
| Findy | GitHubと連携したスキル偏差値でマッチング。スキルが可視化されるため、技術力に自信のあるエンジニアほど有利に使える | GitHubでアウトプットがある中堅〜上級エンジニアの方 |
| ReWorks | リモートワーク専門の転職サービス。フルリモート・在宅勤務に絞った求人のみを掲載しており、条件のミスマッチが起きにくい | とにかくフルリモート条件に絞って効率よく探したい方 |
| Greenリモートワーク | IT・Web業界に特化したスカウト型転職サービス。リモートワーク可求人の検索・絞り込みが可能 | スカウトを受けながらゆっくり転職活動を進めたい方 |
複数エージェントを使い分けるコツ
転職エージェントは1社だけに絞らず、2〜3社を並行して利用することをおすすめします。エージェントによって保有している求人が異なるため、1社だけでは候補が偏ってしまうリスクがあるためです。具体的には「ITエンジニア専門の大手エージェント(レバテックキャリアやGeeklyなど)を1社」「フルリモート専門のサービス(ReWorksなど)を1社」という組み合わせが、効率よく優良なフルリモート求人に出会うための定石です。
ただし、同じ求人に複数のエージェント経由で応募すると企業側に悪い印象を与えることがあるため、エージェントごとに応募先を整理しておくことが大切です。また、担当アドバイザーと最初の面談で「フルリモートが必須条件であること」「リモートポリシーが安定している企業を重視していること」を明確に伝えておくと、的外れな求人紹介を防ぐことができます。
フルリモートのエンジニア転職で後悔しないための注意点
フルリモート勤務のメリットとデメリット
フルリモートで働くことには大きなメリットがある一方、事前に把握しておきたいデメリットも存在します。転職後に「思っていたのと違った」とならないよう、両面を整理しておきましょう。
メリットとして最も大きいのは、通勤時間のゼロ化による時間と体力の節約です。1日平均の通勤時間を仮に往復1時間とすると、年間で約250時間——約10日分もの時間が手元に戻ってきます。家族との時間を増やしたい方、地方や海外からでも国内企業で働きたい方にとって、この恩恵は計り知れません。また、自分のペースで集中できる環境を作りやすいこともエンジニアにとって大きなプラスになります。パーソル総合研究所の調査では、テレワーカーの多くが「生産性の向上を実感している」と回答しています(出典:パーソル総合研究所「第十回・テレワークに関する調査」2025年8月)。
一方でデメリットとして意識しておきたいのは、コミュニケーションの難しさとキャリアの孤立リスクです。テキストベースのやりとりでは感情や意図が伝わりにくく、レバテックの調査では「テキストコミュニケーションに課題を感じる」と答えたエンジニアが約6割に達しています。また、オフィスで自然と発生するような雑談や情報共有の機会が減るため、意識的に社内の人間関係を築く努力が必要になります。さらにパーソル総合研究所の調査では「運動不足を感じる」という回答が上位に挙がっており、身体的な健康管理も意識的に取り組む必要があります(出典:パーソル総合研究所「第十回・テレワークに関する調査」2025年8月)。
フルリモートに向いている人・向いていない人の特徴
フルリモートという働き方は、すべての人にとって最適な環境というわけではありません。自分がフルリモートに向いているタイプかどうかを事前に見極めておくと、転職後のミスマッチを防ぐことができます。
フルリモートに向いているのは、一人で集中して作業するのが得意な方、タスクや時間の自己管理が得意な方、テキストで意図や状況を明確に伝えることが苦にならない方、自宅に仕事に集中できる環境(独立した部屋、安定したネット回線など)を整えられる方です。すでにリモートワーク経験があり、その働き方が自分に合っていると感じている方は、フルリモート転職へのハードルが低いと言えます。
反対に、仕事とプライベートの切り替えが苦手な方、誰かと話しながら仕事を進めるほうが効率が上がる方、オフィス環境のほうが集中できると感じている方は、フルリモートを選んでも窮屈さを感じる可能性があります。そのような方には「週2〜3日のハイブリッド勤務可」という条件の求人が現実的な選択肢になるでしょう。レバテックの調査でも、現在のエンジニアの働き方でもっとも多いのは「ハイブリッド型(週2〜3日出社)」で44.6%を占めており、フルリモートかオフィス勤務かという二択だけでなく、柔軟な働き方が選べる時代になっています(出典:レバテック「リモートワーク実態調査」2025年8月)。
まとめ|エンジニアのフルリモート転職は戦略次第で実現できる
フルリモートのエンジニア求人は、コロナ禍のピーク時と比べると数は減少しています。しかしIT人材の売り手市場は依然として続いており、正しい戦略で動けばフルリモート転職は十分に実現できます。
まず、自分の職種がフルリモートになりやすいかどうかを把握したうえで、スキルを具体的に言語化することが出発点です。次に、フルリモート求人特有の釣り求人リスクを知り、求人票の読み方と企業への確認項目を押さえておくことで、入社後のトラブルを防ぐことができます。そして、ITエンジニア専門のエージェントとフルリモート専門サービスを組み合わせて活用することで、自分では探しきれなかった優良求人にたどり着ける可能性が高まります。
フルリモートという働き方は、場所の制約をなくし、自分らしいキャリアを築くための強力な選択肢です。「難しそう」と諦める前に、まず転職エージェントに相談してみることをおすすめします。自分のスキルと希望条件を正直に話せば、あなたに合った求人が思った以上に見つかるはずです。

