「CKDって実際のところ年収はどうなんだろう?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。自動機械装置や空気圧機器の分野で国内有数の存在感を持つCKD株式会社は、愛知県を地盤とする東証プライム上場企業です。知名度こそ一般消費者向けには低めですが、BtoBのものづくり企業としての安定感は折り紙つき。転職・就活の候補として検討している方なら、「年収の実態」や「入社後のキャリアパス」をしっかり把握したいはずです。この記事では、有価証券報告書などの公開情報をもとにCKDの平均年収・年齢別推移・同業他社との比較を整理し、転職を検討する際に役立てられる情報をお届けします。
CKD株式会社の会社概要
CKD株式会社(英: CKD Corporation)は、愛知県小牧市に本社を置く機械メーカーです。主に工場向けの自動機械装置や省力機器の製造・販売を行っています。
設立は1943年4月2日。資本金は110億16百万円で、従業員数は単体2,392名(2025年3月期)とされています。
2024年3月期の売上高は連結1,344億円で、事業内容は自動機械装置・駆動機器・空気圧制御機器・空気圧関連機器・流体制御機器など機能機器の開発・製造・販売・輸出となっています。
自動車・家電・半導体など、あらゆる産業分野の自動化に貢献するリーディングカンパニーとされており、事業は自動機械装置と機能機器の2つに大きく分かれています。
証券コードは6407で、東証プライム市場および名証プレミア市場に上場しています。
CKDのビジネスの強み
CKDは自動化技術や流体制御技術を基盤に幅広い製品の開発・製造をしており、現在は50万点を超える商品数を誇ります。1943年の設立以来、ニーズに合わせた商品開発をし続けている企業です。
省力機械・自動機械分野の大手であり、薬品包装機に強みを持つほか、半導体向け事業にも力を入れています。
製造業の現場を支えるBtoB企業として、幅広い業界のサプライチェーンに組み込まれています。
CKDの平均年収|有価証券報告書の開示データを確認
CKDは東証プライム上場企業であるため、有価証券報告書を通じて従業員の平均年収が公開されています。ここでは開示されているデータをもとに実態を整理します。
CKDは上場企業のため、有価証券報告書内にて平均年収が公開されており、2024年3月期のCKD株式会社の平均年収は697万円でした。
また、直近(2025年3月期)の有価証券報告書によると、平均年収は709万円となっています。
直近の複数の有価証券報告書ベースのデータをまとめると、概ね以下のような推移が確認できます。
| 時期(有報基準) | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
|---|---|---|---|
| 2023年3月期 | 725万円 | - | - |
| 2024年3月期 | 697万円 | 41.5歳 | 17.1年 |
| 2025年3月期 | 709万円 | 41.6歳 | 16.9年 |
※各期の数値は有価証券報告書および公開集計データに基づく。詳細は金融庁EDINET提出の有価証券報告書でご確認ください。
東証プライム上場企業の平均年収は742万円のため、プライム内では平均的な給与水準といえます。また、東証プライムの機械業界の平均年収は726万円のため、業界内でも比較的平均に近い水準となっています。
日本全体の平均年収と比較すると、国税庁の調査によると令和4年分(2022年)の日本の平均給与は約458万円であり、CKDの平均年収は日本の平均を大きく上回るといえるでしょう。
年齢別年収の推移|20代から50代までのモデル
CKDで働いた場合、年齢とともに年収はどのように変化するのでしょうか。有価証券報告書のデータと、厚生労働省の賃金構造基本統計調査を組み合わせた推計値が各調査機関から公開されています。
新卒直後の20代では年収439万円からスタートし、働き盛りの30代では年収636万円、管理職割合が増えだす40代では年収708万円、最高年収に到達する50代では、年収746万円に到達するとされています。
別の算出によると、25〜29歳の平均年収は485万円で、30〜34歳になると559万円と平均年収が74万円プラスとなります。さらに、35〜39歳になると638万円で、40〜45歳になると681万円、50〜54歳になると787万円となります。
※上記の試算値は、有価証券報告書と厚生労働省「賃金構造基本統計調査」を組み合わせた推計であり、実際の個人の年収を保証するものではありません。
年齢別の傾向として見えてくるのは、20代のうちは業界水準に比べてやや控えめのスタートながら、30代以降は着実に伸びていくという構造です。長く勤めることで年収が積み上がりやすい環境といえるでしょう。
職種・ポジション別の年収水準
CKDでは、総合職の平均年収は809万円、管理職級の平均年収は1,075万円前後になるとされています。
総合職で入社し、管理職へとステップアップすることで年収が大きく跳ね上がる可能性があります。一方で、昇給は年1回の4月に行われ、賞与は年2回(7月・12月)支給されるとのことです。
初任給・給与制度の概要
CKDの初任給は252,000円とされています。
昇給は年1回で4月に行われ、賞与は年2回で7月と12月に支給されます。ただし、最終学歴によってスタートする金額が異なるため注意が必要です。
製造業の中堅〜大手として、初任給の水準は標準的な部類といえます。入社後に経験や成果を積み重ねることで、着実に処遇が改善されていく仕組みが整っていると考えられます。
同業他社との年収比較
CKDの年収水準をより客観的に評価するために、同業の空気圧・自動機械分野の競合企業と比較してみましょう。
| 企業名 | 平均年収(有報ベース) | 備考 |
|---|---|---|
| CKD株式会社 | 697〜709万円 | 東証プライム・愛知県 |
| ナブテスコ株式会社 | 695万円 | 東京都・産業機械 |
| 加地テック株式会社 | 628万円 | 空気圧縮機分野 |
| コンバム株式会社 | 457万円 | 真空技術・小規模 |
※各社有価証券報告書および公開情報に基づく。数値は年度・集計方法により異なる場合があります。
CKDは空気圧機器・自動機械分野で高い存在感を持ち、業界内でも安定した業績を維持している企業です。
業界内でのポジションを考えると、CKDはトップクラスの規模を誇りつつ、安定した業績を維持している企業であることがわかります。
CKDは愛知県の上場企業(平均624万円)の中では高めな水準に位置するとされており、地域基準で見ても恵まれた待遇といえるでしょう。
福利厚生・働く環境
年収と並んで気になるのが、福利厚生や職場環境です。CKDは製造業の大手として、充実した制度を整えているとされています。
待遇面では、通勤手当や家族手当、住宅補給金などの各種手当が充実しているほか、年間休日は121日と、プライベートの時間もしっかり確保できる環境とされています。
制度面では、フリーホリデー(年度初めに自ら予定日を決められる6日間の有給休暇)、リフレッシュ休暇(勤続年数5年から40年まで連続休暇が付与)、フレックス制度、時間単位有給休暇、確定拠出年金、財形貯蓄、産前産後休暇・育児休業制度、認可外保育施設利用補助制度などが設けられています。
特に注目したいのが、本社・小牧工場内に企業内託児所「’Ohana nursery school(オハナ ナーサリー スクール)」を設置している点です。
子育て世代の社員が働きやすい環境整備にも力を入れています。
平均勤続年数と従業員の安定性
有価証券報告書によると、CKDの平均勤続年数は16.9年でした。機械業界の従業員の平均勤続年数が15.8年であることから、一度CKDに就職した人が比較的長い期間働いている、定着率の高い職場といえそうです。
平均勤続年数が16年超というのは、製造業の中でも高い水準です。働き続けやすい環境が整っていることが、数字からも読み取れます。転職や就職後の「長く働けるか」という観点で不安を感じている方にとって、一つの安心材料になるでしょう。
業績・将来性
転職先の年収は、会社の業績に大きく左右されます。CKDの業績トレンドも確認しておきましょう。
最新年度(2024年3月期)のCKDの連結売上は1,344億円、純利益が83億円とされています。純利益についても過去5年でマイナス年度は0回のため、安定して黒字経営されている企業です。
一方で、CKDの26年3月期における純利益は下方修正が発表されており、半導体関連の回復遅れが背景にあるとされています。
短期的な業績変動はあるものの、長期的な成長トレンドは維持されている企業といえます。
CKDへの転職難易度と転職を検討する際のポイント
CKDへの転職を検討している方は、以下の点を押さえておくと選考対策がしやすくなります。
CKDでは法人営業(半導体製造装置向け製品・幅広い機器の提案営業)、ビジネス法務、電子センサ機器の回路設計・マイコンソフト開発、リチウムイオン電池巻回機の機構設計など、多様なポジションで中途採用が行われています。
中途採用において、CKDが求める人材像として共通しているのは「自動化・省力化」や「流体制御」といった分野の技術・知見を持つ人材です。メーカーでの営業経験、機械・電気系のエンジニアリング経験がある方には選考の間口が開かれていると考えられます。
平均勤続年数は16.9年で長めであることからも、じっくりとキャリアを積み重ねたい方に向いている職場環境とされています。
転職の際に重要なのは、公開情報だけでなく、実際の職場環境や働き方の実態を把握することです。転職エージェントを活用することで、非公開求人へのアクセスや企業の内情、面接対策まで一貫したサポートを受けることができます。
まとめ
CKDの平均年収・働く環境について、有価証券報告書などの公開情報をもとに整理しました。要点を以下にまとめます。
- 有価証券報告書に基づくCKDの平均年収は697〜709万円台で推移しており、日本の平均(約458万円)を大きく上回る水準
- 年齢別では20代後半で485万円前後、50代で780万円超に達するとされ、長く勤めるほど年収が積み上がりやすい傾向がある
- 平均勤続年数は16年超と業界平均を上回り、定着率の高い職場環境であることが数値からも確認できる
- 年間休日121日・企業内託児所など、ワークライフバランスや福利厚生の充実度も注目ポイント
- 半導体関連事業の回復遅れなど短期的な課題はあるが、直近5年間で純利益がマイナスとなった年度はなく、安定した黒字経営が続いている
CKDへの転職・就職を本格的に検討する際には、年収データだけでなく、実際の職場風土や選考の進め方を把握することが重要です。転職エージェントへの相談を一つの選択肢として、情報収集を進めてみてください。

