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転職回数が多い人の職務経歴書の書き方|採用担当者に好印象を与える5つのポイント

Photo by Jess Bailey on Unsplash
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転職回数が多いと、職務経歴書を前にして手が止まってしまう方は多いと思います。「また辞めたと思われるだろうか」「経歴が長くなりすぎて読んでもらえないのでは」という不安、よくわかります。実際に私自身も、年間200件以上のキャリア相談に対応するなかで、転職回数の多さを理由に書類選考を諦めかけていた方を何人も見てきました。

ただ、結論からお伝えすると、職務経歴書の書き方を工夫することで、転職回数の多さを「豊富な経験」として採用担当者に伝えることは十分に可能です。大切なのは、回数の多さをどう見せるかではなく、「自社で即戦力になれる人材かどうか」を伝えられているかどうかです。この記事では、転職経験が3回以上ある方を中心に、職務経歴書の形式の選び方から、採用担当者の懸念を払拭するための具体的な書き方まで、丁寧に解説します。

目次

転職回数が多い人が職務経歴書で感じる3つの悩み

相談に来る方の多くは、職務経歴書を書き始める前から「何かまずいことをしているのでは」という罪悪感を抱えています。でも、よく聞いてみると、実際に手が止まっているのは主に3つの場面です。

まず「どの形式で書けばいいかわからない」という声が最も多く聞かれます。転職回数が少なければ時系列で書けばよいのですが、社数が多くなると時系列の羅列がかえってマイナスに働くことがあるため、適切な形式の選択が重要になります。

次に「ページが増えすぎて読んでもらえなさそう」という懸念です。各社の経歴を丁寧に書こうとすると、気づけば5枚・6枚になってしまうケースも珍しくありません。

そして「キャリアの一貫性がないと思われる気がする」という不安です。業種をまたいだ転職が複数回あると、自分でも「ジョブホッパーに見えないか」と心配になってしまいます。この3つの悩みに対する答えを、この記事で順を追って整理していきます。

職務経歴書の形式の選び方|転職回数が多い場合は「キャリア式」が基本

職務経歴書には主に3つの形式があります。転職回数が多い方には、「キャリア式(キャリア形式)」を基本として選ぶことをおすすめします。それぞれの特徴を整理しておきましょう。

編年体式|転職回数が少ない方向け

古い経歴から順番に時系列で書いていく、最もオーソドックスな形式です。キャリアの積み上げ方が一目でわかるため、転職回数が1〜2回程度で職歴の流れが整理しやすい方に適しています。社会人経験が5年以内で転職回数が多い方でも、経歴の全体像がシンプルな場合は、編年体式のほうが読みやすく映ることがあります。

逆編年体式|直近のキャリアを強くアピールしたい方向け

最新の経歴から過去に向かって遡る形式です。 最新の経歴を中心にまとめて古い経歴は簡潔に記載することで、転職回数の多さをカバーしながら直近の実績をアピールできます。 直近1〜2社での実績が特に充実している方や、最終職歴と応募先の親和性が高い場合に効果的です。社会人経験が長く書き込む事項は多いが直近の経験を強調したい方にも向いています。

キャリア式|転職回数が3回以上・異業種経験が多い方向け

会社別ではなく、職種・業務・プロジェクトといった「経験の内容」を軸に職歴を整理する形式です。 職種・業務・プロジェクトごとに書く「キャリア式」は、応募先企業にアピールできる経験・スキル・実績を整理して伝えられるというメリットがあります。

目安として転職回数が3回以上、異業種が多く実績をアピールするなら、「キャリア式」を選択するとよいでしょう。 例えば「営業」「接客」という異なる職種を経験していても、「顧客折衝力」や「売上目標達成へのアプローチ」という共通スキルとして束ねることができます。転職回数よりも、何ができる人材なのかが伝わりやすくなる点が最大のメリットです。

ただし、キャリア式は会社ごとの在籍期間が見えにくくなるため、経歴を省略したと誤解されるリスクもゼロではありません。後述するように、全経歴は必ず記載したうえで形式を使い分けるようにしましょう。

採用担当者が転職回数の多い人に感じる2つの不安

職務経歴書の書き方を考える前に、採用担当者の視点を理解しておくことが大切です。相談者から「何度送っても書類で落ちる」という声を聞いたとき、多くの場合に共通するのが「採用側の不安を解消できていない」という点です。

採用担当者が転職回数の多い人に不安を感じるポイントは主に2つです。1つ目はせっかく採用したのに早々と辞められてしまうのではないかという不安、2つ目には、実は何もできない人を採用してしまったのではないかという不安です。

この2点に正面から向き合うことが、転職回数の多い方が職務経歴書で意識すべき最重要課題です。「定着してくれるか」と「即戦力になれるか」の2点を、書類上で証明する構成を意識しましょう。

転職回数が多い場合の職務経歴書|5つの書き方ポイント

ここからは、書類選考を通過するために特に意識してほしい5つのポイントを解説します。これらは、実際に転職支援の現場で効果を実感してきた順に並べています。

ポイント1|職務要約でキャリアの「流れと意図」を先に示す

採用担当者が最初に目を向けるのは、冒頭の職務要約(職務概要)です。 転職回数が多い場合は、職務要約にキャリアの流れや転職を重ねた意図を入れることで、前提を理解してもらいやすくなるでしょう。

たとえば「新卒で接客業からスタートし、その後IT系の営業・マーケティングと経験を広げてきました。異なる業界を経験するなかで『顧客課題の言語化と提案設計』というコアスキルを磨き、現職では〇〇の実績を出しています」といった形で、転職の流れに文脈を持たせるイメージです。

転職回数が多い場合は、職務経歴書の前半に、これまでのキャリアを簡単にまとめた略歴と、それぞれを通して培った強みを記載するとよいでしょう。 「なんとなく転職を繰り返してきた人」ではなく「自分のキャリアを主体的に設計してきた人」という印象を、最初の数行で与えることが目的です。

ポイント2|経歴は省略せず、説明量で調整する

転職回数が多いと、職務経歴書が長くなるのを恐れて一部の経歴を省略したくなることがあります。しかし、これは避けるべき判断です。 経歴は省略しないことが基本とされています。意図的な省略と判断された場合は経歴詐称とみなされ、内定取り消しや解雇などのトラブルにつながるリスクがあるため、注意が必要です。

記載内容が多くなる場合は、全経歴を記載したうえで「各社の詳細説明のボリューム」を調整する方向で対応しましょう。 職務経歴書の枚数は、できる限り「2〜3枚程度」に収めましょう。 直近2〜3社は詳細に、それ以前の職歴は在籍期間・職種・主要業務を簡潔にまとめる、という変化のつけ方が現実的です。

ポイント3|応募先に関連するスキルを前面に出す

求人企業は転職回数よりも「自社が求める経験・スキルを持っているか」を重視するものです。 つまり、職務経歴書は「これまでやってきたことの記録」ではなく、「応募先企業が知りたいことを伝える提案書」として作成する意識が必要です。

募集要項をよく読み込んで、求められている人物像・スキルを把握したうえで、自分の経歴のなかからそれに合致する部分を優先的に記載しましょう。 転職回数が多い場合は、これまでの職歴の中から応募する業種や職種に関連性のある2〜3社にしぼって、担当した業務や実績をわかりやすく簡潔にまとめましょう。

ポイント4|転職理由をポジティブに・かつ一貫性を持たせて記載する

転職回数が多い書類でとりわけ重要になるのが、転職理由の書き方です。 面接では、転職を繰り返してきた理由を聞かれる可能性は高いと言えます。そこで、職務経歴書に「転職理由」の欄を設け、あらかじめ理由を説明しておくことをおすすめします。

相談の現場でよく見かけるのが「前職の職場環境が合わなかった」「人間関係が悪かった」という書き方です。気持ちはわかりますが、これはほぼ確実にマイナスに働きます。 辞めた会社の悪口や批判を書くことは控えましょう。「自分を正当化しようとしている」「自分にも悪いところがあったという反省はないのか」と捉えられると、心証を損ねてしまいます。

「経験領域の幅を広げるため」「より規模の大きなプロジェクトを経験するため」など、転職理由に一貫性を感じられる内容を意識することで、採用担当者にキャリア観や計画性を伝えられるでしょう。 それぞれの転職を「点」として説明するのではなく、「線」として繋げることが重要です。

ポイント5|実績を数値で具体化し、在籍期間の短さを補う

在籍期間が短い場合、採用担当者は「この人は短い期間で何を成し遂げたのか」を知りたがっています。 単に経歴だけでは何をしてきたのかがよくわからず、採用担当者に「何ができるのか」を伝えることはできません。いつ、どんな業務を、どのように行い、どのような結果をもたらしたのかを具体的に記載しましょう。

「営業として顧客対応を担当しました」という記述より、「新規顧客への提案営業を担当し、入社6ヶ月で月次売上目標を120%達成しました」という形で、短期間でも結果を出せる人材であることを伝えることが効果的です。数値を使えない業種・業務の場合は、「〇名のチームを取りまとめた」「〇社のクライアントを担当した」など規模感を示す表現で補いましょう。

自己PR欄で転職回数の多さをポジティブに変換する方法

自己PR欄は、職務経歴書のなかで唯一「自分の言葉でキャラクターを伝えられる場所」です。転職回数が多い方にとって、この欄の活用が書類選考の明暗を分けることも少なくありません。

転職回数が多いということは、それだけ多くの業務に触れ、色々なスキルを身につけてきたことになります。一つひとつの業務経験は浅くても、手持ちのスキルを組み合わせれば新たなスキルとなります。 この視点を自己PRで言語化できると、読み手の印象がガラリと変わります。

また、転職回数が多いことで、人間関係を築く力に問題があるのではと思われる場合もあります。その不安をなくすために、チームメイトと協力して仕事を成し遂げたり、他部署と連携してプロジェクトを行ったりしたという具体的なエピソードで、協調性や人間関係の構築力があることを伝えます。

自己PRに盛り込む内容として効果的なのは、異なる環境に素早く適応できた経験・複数業界の知見を組み合わせて課題を解決した経験・短期間で関係構築し成果を出した経験の3点です。「多様な経験を持つ柔軟な人材」という印象を与えることができれば、転職回数の多さは一転してアドバンテージになります。

よくある誤解|転職回数が多いと必ず不利になるわけではない

「転職回数が多いと、もう書類選考は通らない」と思い込んでいる方に、はっきりお伝えしたいことがあります。これは誤解です。

転職回数が多いと、「また辞めてしまうのではないか」などと採用担当者に悪いイメージを与えるケースもありますが、企業に貢献できる人材であれば回数は関係ないと考える会社も多いです。 実際、採用市場においては即戦力を求める企業が増えており、スキルや実績が伴っていれば転職回数よりも「何ができるか」を評価する企業は確実に存在します。

編集部として日々相談を受けてきた経験から言うと、書類で落とされ続けている方の多くに共通するのは「転職回数の多さ」よりも、「職務経歴書に自分の強みが伝わっていない」という点です。転職回数を理由に自信を失う前に、まず書類の内容を見直すことが先決です。

ただし、採用担当者の印象も業界・職種・企業規模によって異なることも事実です。金融・公務員・大手メーカーなど安定性を重視する業界では転職回数が2〜3回でも慎重に見られる傾向がある一方、IT・スタートアップ・コンサルティングなど実力主義の業界では5回以上の転職歴があっても採用されるケースは珍しくありません。応募先の業界・社風をふまえて、職務経歴書の戦略を立てることが重要です。

転職エージェントを活用して職務経歴書を仕上げる

職務経歴書は、完成させてから「これで大丈夫かな」と不安になるものです。特に転職回数が多い方の場合、自分では気づきにくい表現上の問題や、採用担当者視点でのチェックが欠かせません。

転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーが職務経歴書の添削を無料で行ってくれます。転職回数が多い場合の書き方についても、業界ごとの傾向をふまえた具体的なアドバイスをもらえることが多く、独力で作成するよりも書類通過率が高まる傾向があります。

特に第二新卒・若手中途の方であれば、対象年代に強いエージェントを選ぶことで、転職回数が多くても通りやすい求人をピックアップしてもらえます。まずは1〜2社に登録して初回面談を受けるだけでも、自分の市場価値や書類の改善点が明確になります。

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まとめ|転職回数が多い職務経歴書で意識すべきこと

転職回数が多くても、職務経歴書の戦略次第で書類選考は十分通過できます。重要なのは「回数をどう隠すか」ではなく、「経験をどう届けるか」です。採用担当者の2つの不安(定着性・即戦力性)に正面から答える書類を作ることが、最も確実な近道です。

  • 転職3回以上・異業種経験が多い場合は「キャリア式」を基本形式として選ぶ
  • 経歴は省略せず、直近2〜3社を詳細に、それ以前は簡潔にまとめて2〜3枚程度に収める
  • 冒頭の職務要約でキャリアの「流れと意図」を先に示し、一貫性を演出する
  • 転職理由はポジティブに、かつ複数回の転職を「線」として繋げた説明にする
  • 短期在籍でも実績を数値で具体化し、即戦力であることを証明する
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