「面接で自分の性格について聞かれたけど、どう答えればいいかわからない…」
面接官から自分の性格について質問をされても、どのように答えればいいのか悩む人もいるでしょう。そこで今回は、企業へ好印象を与える答え方について紹介します。
- 面接官に好印象を与える性格
- 面接で自分の性格を聞かれた時の答え方の例文
- 企業が応募者の性格を聞く理由
- 面接で自分の性格を伝える時の注意点
この記事を読めば、面接でよく使われる性格を知ることが可能です。
さらに、記載している例文を参考にすれば自分の性格を面接官にしっかり伝えられるようになるでしょう。
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面接官に好印象を与える性格
面接官にプラスの印象を与えやすい主な性格は次の5つです。
- 真面目・冷静
- 明るい・社交的
- 諦めない・粘り強い
- 知的好奇心・探究心
- 慎重・計画性がある
企業は応募者を採用するかどうかの判断基準の1つとして、人柄も重要視しています。面接官に好印象を与えられる性格を把握できれば、面接の通過率をあげることができます。
性格①:真面目・冷静
真面目・冷静な性格の人の特徴は、感情的にならずに判断でき、仕事に対して丁寧に取り組めることです。
わからないことがあっても独断で突き進まず、周囲の人に相談して最後まで責任を持って業務をこなしていくでしょう。
与えられた仕事に責任を持って取り組む人は、安心して仕事を任せられ、頼りになる存在です。
【類似する性格一覧】
性格 | 特徴 |
誠実 | 真摯に仕事に取り組み、人のせいにしない |
周りに流されない | 自分の考えや軸があり、頼りになる存在 |
几帳面 | 仕事を丁寧にこなし、ミスが少ない |
責任感がある | 任された仕事をいい加減にせず、最後までやり抜く |
落ち着いている | 想定外なトラブルが起きても、慌てずに対応できる |
性格②:明るい・社交的
明るい・社交的な人の特徴として、会社の雰囲気を和ませ、仕事で行き詰まっても前向きに取り組む姿勢が挙げられます。
わからないことがあれば周囲の人に相談し、受けたアドバイスを素直に実践する人が多いでしょう。
円滑なコミュニケーションを通して、周囲の人との信頼関係を築くことができる能力は、これから社会人になるうえで重要です。
【類似する性格一覧】
性格 | 特徴 |
ポジティブ | うまくいかない時も明るく、チームの雰囲気を和ませてくれる |
素直 | 上司や先輩の意見を素直に受け入れ、吸収力がある |
愛嬌がある | 社内や社外問わず、人と信頼関係を築くことができる |
主体性がある | 自己主張ができ、活発的に行動できる |
協調性がある | 視野が広く周囲の様子を見て、チームとしての成功に繋げる |
性格③:諦めない・粘り強い
諦めない・粘り強い人の特徴として、苦しいシーンでも投げ出さず、最後まで諦めずに挑戦する点が挙げられます。
途中で挫折したとしても努力を惜しまず、時間をかけて目標に取り組むため大きな成功を成し遂げる期待もできるでしょう。
事業を拡大して勢いのある企業やベンチャー企業に向いている性格です。
【類似する性格一覧】
性格 | 特徴 |
くじけない | 挑戦して思うようにいかなくても、すぐに立ち直る |
投げ出さない | 一度任されたことは最後まで投げ出さない |
忍耐力がある | 失敗から学び、何度も挑戦できるタフネスさがある |
負けず嫌い | 向上心を持って業務に取り組める |
挑戦的 | 新しいことに挑戦し、常に成長しようという向上心がある |
性格④:知的好奇心・探究心
知的好奇心・探究心がある人の特徴として、新しいことや既存の知識をより深く学ぶ姿勢が挙げられます。
最新のトレンドに対して敏感で、学んだ知識を取り入れることで応用力も高い傾向がみられます。
仕事は生活のためにしている人も少ないなか、情熱を持って業務に取り組む人は年齢関係なく尊敬され、貴重な戦力となるでしょう。
【類似する性格一覧】
性格 | 特徴 |
論理的思考力がある | 自分の考えをまとめて、相手に伝えることができる |
情報収集力が高い | 常にアンテナを張ることで、最新のトレンドを押さえている |
問題解決能力が高い | 課題や問題を分析して、仮説を立てて解決できる |
応用力がある | 新しい知識やスキルを活かし、付加価値を生み出す |
勉強が好き | 自ら進んで勉強することで、スキルアップが図れる |
性格⑤:慎重・計画性がある
慎重・計画性がある人の特徴として、失敗や予期しないトラブルが起きることを前提にし、あらかじめ対策をして慌てない点が挙げられます。
周囲の人から評価も高く頼りになるため、リーダーシップを兼ね備えている人材です。
【類似する性格一覧】
性格 | 特徴 |
リスク回避力が高い | 準備をしっかり行い、先を見据えて行動できる |
牽引性がある | 物事を俯瞰的に見て、周囲に流されず自分の意思がある |
管理能力が高い | 整理整頓が得意で、無駄な作業をなくし時間を有効活用できる |
思慮深い | 感情に左右されず、じっくり考えてから決断する |
想像力がある | 様々なケースやトラブルを想定し、プランを複数考えられる |
【例文つき】面接で自分の性格を聞かれた時の答え方
面接官から好印象な性格を中心に、5つの例文を紹介します。
- 真面目・冷静
- 明るい・社交的
- 諦めない・粘り強い
- 知的好奇心・探究心
- 慎重・計画性がある
面接官にわかりやすく伝えるために、自分の性格の結論から話し始め、その後に根拠となる具体的なエピソードや周囲の客観的な意見を取り入れましょう。
その結果、説得力のある文章になり、面接官が応募者がどんな人柄なのかをイメージしやすくなります。
例文①:真面目・冷静
【例文】
私は、真面目な性格です。大学生になってからなかなか授業についていくことができなかったため、同じ学部の先輩に教えてもらうのに加え、自主的にも勉強をしていました。 その結果、大学の成績ではほとんどの教科でS判定を貰うことができました。また、友人からも「真面目で信頼できる」と言われています。 この性格を活かして、入社後初めて行う業務でも冷静に問題点を整理し、コツコツと勉強して自分の力にしていきたいと考えています。 |
例文②:明るい・社交的
【例文】
私は明るい性格です。大学では広告サークルに所属し、メンバーが打ち解けられるように勉強会や合宿などのイベントを行なっていました。常に笑顔で相手の話を真剣に聞くことを意識することで、すぐに信頼関係を築くことができます。 その結果、多くのメンバーをサークルに勧誘することができ、友人からも「常に笑顔で、周りを元気づける存在」と言われました。入社後は社交的な性格を活かして、チームのコミュニケーションを円滑にし、職場の雰囲気を良くすることで、プロジェクトの成功に貢献したいと考えています。 |
例文③:諦めない・粘り強い
【例文】
私は、諦めない性格です。高校の受験勉強では、第一志望の大学に入学するために粘り強く勉強を続けていました。学力を上げることに苦労はしましたが、最終的には第一志望の学校に合格することができました。家族からは「うまくいかなくてもめげずによくやり遂げたね」と言われ、自分の自信になりました。 入社後は、この粘り強さを活かして、困難なプロジェクトや課題に対しても最後まで取り組み、成果を出すことで会社に貢献したいと考えています。 |
例文④:知的好奇心・探究心
【例文】
私は知的好奇心が強く、新しいことを学ぶのが好きです。アルバイトはキッチンスタッフとして働いていたことをきっかけに、いろんな料理を作るのが楽しく感じていました。その結果仕事以外でも、料理本を参考に調理法などを学び、幅広い分野の料理が作れるようになりました。チーフからも「料理の手際が良くなって、どんどん成長しているね」と褒められました。 入社後は、基本となる業務を覚え基礎が固まったら、どんどん新しいスキルや知識を習得して御社に貢献したいと考えています。 |
例文⑤:慎重・計画性がある
【例文】
私は、慎重な性格です。大学時代のインターンでは、仕事で予期せぬトラブルがあっても納期に間に合うようにゆとりを持って作業をしていました。例えば、工程表を作成し作業の進捗を常に確認することがあげられます。 その結果、遅れが出ていれば人員を増やしてもらったり作業量を調整することで、期限内に成果品を納品することができました。チームリーダーからは「慎重で計画的に仕事をしているので、安心感がある」と高い評価を得られました。入社後は、慎重な性格を活かして、大きなミスを出すことなく安定して業務をこなし、顧客との信頼関係を築きます。 |
企業が応募者の性格を聞く理由
面接官がなぜ応募者の性格を聞くのかは以下の3つの理由が考えられます。
- ミスマッチを避けるため
- 人柄を知るため
- 採用後の配置を検討したいから
企業側の目的を理解することで的外れな回答をしなくなります。質問に対して適切な答え方をするだけで、他の学生との差をつけられるでしょう。
理由①:ミスマッチを避けるため
面接官は学生の性格から自社の業務内容が適しているかを判断するために、性格に関する質問をしています。
入社後に応募者に適した業務を振り分けることで、学生のポテンシャルを充分に発揮できるように検討しているかもしれません。
例えば、新しい企画やアイディアを考え、形にする仕事が好きな学生がいるとします。毎日決まったルーティンワークばかりさせてしまうと、ギャップが生まれ早期退職に繋がってしまうでしょう。
学生の人柄を知ることで、自社の社風や業務内容にミスマッチしていないかを確認しています。
理由②:人柄を知るため
新卒の採用では、企業は学生の人柄を重視している傾向があります。
なぜなら、面接官は人柄を知ることで学生が自社の社員やクライアントと信頼関係を築けるかをイメージしたいからです。
例えば、明るく社交的な学生が入社した時に配属される部署が常に緊張感のある雰囲気だとします。仕事に関する相談がしづらく、社内の人間関係がうまく築けないと仕事に支障をきたすかもしれません。
学生の性格から、自社で活躍できる人材なのかを判断したいと面接官は考えています。
理由③:採用後の配置を検討したいから
応募者の性格によって、企業はどの部署に配属をしようか悩んでいるかもしれません。
なぜなら、ほとんどの企業では営業部や総務部、経営部などで分かれているので、学生の性格に適した部署に配置する必要があるからです。
例えば、知的好奇心が強い人であれば、技術分野の部署に配属した方が仕事にやりがいを感じてくれる可能性があります。
企業は面接を通して応募者の希望や性格を把握し、どの部署が最も適しているかを検討しているのです。
面接で自分の性格を伝える時の注意点
面接の場面で押さえておくべきポイントは以下の3つです。
- 明らかに自分を客観的に見れていない
- 仕事と関係ない回答は控える
- 1つに絞って伝える
多くの学生がついやりがちなNG行為についても触れていきます。企業にマイナスなイメージを与えるのを防ぐことでき、内定がもらいやすくなるでしょう。
注意点①:明らかに自分を客観的に見れていない
自分の性格を伝える時、他人からみてあまりにもズレていないかを気をつけましょう。
なぜなら、自己評価と他人からの評価が合っていないと、面接官が「自己分析ができていないのでは?』と学生に対して良い印象を持てないかもしれません。
例えば、落ち着いてることが長所だとアピールした学生がいるとします。それにもかかわらず、明るくハキハキと社交的な話し方をしていると「落ち着いている」イメージから離れてしまい、面接官に違和感を与えるでしょう。
矛盾を防ぐためにも、自己分析の後は周囲の人に一度相談するのがおすすめです。
注意点②:社風と異なる回答は控える
自分の性格を答える時は、応募企業の社風にマッチした内容を伝えましょう。なぜなら、面接官は応募者を採用した後、自社に馴染んでくれる人材を求めているからです。
例えば、企業の求めている人物像が「活発な性格」なのに、「慎重な性格」をアピールしてしまうと、採用担当者からすると不必要な情報になります。内定を出す人材なのかを判断できません。
面接の場面ですので、企業に自分が入社して活躍するイメージを持たせるようにしましょう。
注意点③:1つに絞って伝える
自分の性格を複数伝えないようにしましょう。なぜなら、1つに絞らないと一貫性がなくなってしまい、面接官が応募者に対してのイメージが固まらず混乱してしまうからです。
例えば、一次面接では「慎重な性格」と話していたのに、二次面接では「挑戦するのが好きな性格」と話していると一貫性がなくなります。
面接官に自分のことをよく知ってもらうために、たくさんの性格を伝えるのは逆効果です。
まとめ
企業は学生の人柄を1つの判断基準として考えています。第一志望の企業から内定を得られるようにしっかり対策を立てるのがおすすめです。
自分の性格をうまく伝えるポイントは、最初に「私は〇〇な性格です」のように結論から話し始め、具体的なエピソードも合わせて伝えることです。
しっかり自分の性格を伝えて、企業と学生の相性が良いことが面接官に伝わると内定が得られる確率が高まります。