「大学3年だけど、就活の準備何もしてない…」
大学3年生になると就活を意識し始めると思いますが、何も対策をしていないと不安や焦りを感じますよね。
そこで今回は何も就活の準備をしていない大学3年生に向けて、今から挽回するための方法について解説します。
- 大学3年生で就活の準備をしていなくてもまだ間に合う理由
- 大学3年生の月ごとにやるべきことの目安
- 大学3年生でやっておくべきこと
この記事を読めば、やるべきことが明確になり漠然とした不安が消え、遅れていた分を巻き返すことができます。
大学3年で何も準備してなくてもまだ間に合う
結論として、大学3年生で何も準備していなくても間に合います。
学業やサークル活動の状況によっては就活になかなか取り組めず、落ち着かない人もいるでしょう。なかには早い時期から就活の準備を進めている周囲の学生と比べてしまい焦ってしまう方も多いと思います。
大学3年生でまだ何もしていなくても、手遅れでない理由について解説していきます。
企業説明会等への参加時期のピークは3月
一般社団法人 日本経済団体連合会(経団連)が出している「2025年(令和7)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」によると、企業が広報活動を開始しても良いとされるのは、卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降です。
つまり、企業が説明会を行うのは3月からが原則とルール付けられています。採用活動が本格化する3月に乗り遅れなければまだ挽回できるでしょう。
なお、経団連に所属していない外資系やベンチャー企業では3月以前に企業説明会やエントリーを受け付けています。そのため、志望する企業に合わせて3月以前に就活を始めている学生もいます。
就活にかける期間は約9ヶ月
引用元:内閣府 就職・採用活動開始時期等に関する調査調査結果 報告書 2023/12/8
年々就活は長期化している傾向が見られます。図を参考にしてみると、約4割の学生が就職活動に要した時間は約9ヶ月間程度、次に多いのが3ヶ月間程度以内が約2割です。
学業やサークル活動で忙しく、就活を始めるタイミングは学生によってバラバラと見られます。このデータはあくまで参考として捉えつつ、就活は終わるまで数ヶ月かかるものというイメージは持っておきましょう。
大学3年で就活を何もしていなくても充分巻き返すことは可能ですが、準備は早ければ早いほど有利という事実は知っておくべきです。
就活はいつから始めるのがベスト?
結論としては、志望する企業の選考フローや学生の学業の状況によって異なります。
例えば、外資系の企業に就職したいのであれば、その企業が募集を行っているタイミングで就活を始めなければいけません。
正解がない分、多くの学生が困惑すると考えられます。
そこで、就活の流れや企業が採用活動を本格化する時期を把握することをおすすめします。ゴールと流れがわかれば、自身の状況と照らし合わせて調整できます。
大学3年生で就活何もしていない人向けの就活のスケジュール
時期によって就活の対策方法や取り組む内容が変わってきます。
企業の動きに合わせて、多くの学生が一般的に行う月ごとの対策を紹介します。もちろん、外資系やベンチャー企業では採用活動の時期が異なるので、これから紹介する月ごとの対策とご自身が取り組んでいる内容が違っても気にする必要はありません。
何から手をつければよいかわからない人は、ぜひ参考にしてください。
大学3年生の6〜8月
ほとんどの学生が就活を意識し始めた時期で、まず何からやればいいのかわからない人が多いでしょう。そのため、基礎を固めることが大切です。以下、やるべきことの詳細です。
【やるべきこと】
内容 | 概要 |
就活サイトに登録する | ・業界や企業の情報を集める・就活に関しての情報が手に入れる |
自己分析 | ・自分が大学でしてきた経験をまとめる・自分の長所や短所を整理する・どんなことに感情が動いたかを思い返す |
業界・企業分析 | ・各業界について広く浅く調べる・自分の興味のある業界や企業を発見する |
余裕があれば企業が開催しているサマーインターンに参加しましょう。社会人から生の声が聞けたり、インターンに参加した特典として一部選考が免除されることがあります。
その企業で働くイメージがつき、有意義な時間を過ごせます。
大学3年生の9〜11月
9〜11月あたりになると周囲でも就活を始める人が増えてくる頃です。冬のインターンに向けて準備を進める人が増えてくると思います。6〜8月より深く対策を立てましょう。
以下、詳細を記載しました。
【やるべきこと】
内容 | 概要 |
自己・業界・企業分析 | ・企業の社風や働き方が自分の価値観と 合っているのかを調べる・業界の動向や特徴を把握する・10年後その業界で働いている自分をイ メージする |
OB・OG訪問を行ったり大学の先輩から就活の話を聞いたりする | ・実際に現場に行き、業界や企業の特徴を 把握する・大学の先輩から就活のポイントや同じ時期にどんなことをしていたのかを聞く |
冬のインターンに参加する | ・業界を絞って参加する・志望度の高い企業では長期インターンに参加する・申し込み期間が短い場合もあるので、細かく情報をチェックする |
できれば1つでもインターンに参加しておくことをおすすめします。なぜなら、インターン時に行う選考の流れは本選考に近いからです。本番の練習になるので、選考がどのように進むのか実体験で学ぶことができます。
大学3年生の12〜2月
いよいよ就活が本格化してくる頃です。大学のテスト対策と並行して就活の準備をするのは大変ですが、少しずつでも進めることをおすすめします。
【やるべきこと】
内容 | 概要 |
Webテスト対策 | ・業界や企業ごとにテストの内容や方針が違うので、勉強する内容に注意する・最低30時間は勉強する |
エントリーシートを書く | ・自己分析や業界・企業研究をしていないと書けないので、あらかじめしておく・誤字・脱字に注意して書く・書き終わったあとは読み直したり、第三者に添削してもらう |
受ける業界・企業を決める | ・就職活動の軸からぶれないようにする・受ける企業の規模を分散する |
Webテストは中学〜高校程度の難易度の問題が出題されますが、何も対策をしていないと落ちてしまうことがあります。Webテストで落とされてしまうともったいないので少しずつ勉強して対策を立てましょう。
大学3年生の3月
企業の情報が解禁されあちこちで合同説明会や企業のエントリー募集が始まる時期です。就活で一番重要な時期ですので、乗り遅れないようにしましょう。
【やるべきこと】
内容 | 概要 |
エントリーシートの提出 | ・締切から逆算をして、優先順位の高い企業から提出する・提出する前にコピーをとり、保管する・提出前に再度抜け漏れがないか確認する |
企業説明会に参加 | ・スケジュール帳と筆記用具を用意する・Webの場合はパソコンとインターネット環境を準備する・質問を考え、積極的に発言する |
グループディスカッションや面接の練習 | ・大学のキャリア支援室に行き、グループディスカッションの練習をする・友人同士で面接練習をする・フィードバックをもらう |
企業説明会がたくさん行われている時期のため、スケジュール管理を行い日程が重ならないようにしましょう。スケジュール帳を用意しておくと、すぐに日程の確認ができるためおすすめです。
就活を始める前にしておくこと
就活は最低でも3ヶ月前後かかり、長期間に及びます。そのため、行き当たりばったりで就活を始めるとどんどん長引いてしまいます。
「就活に時間をかけすぎて単位が足りなくなってしまった」「明日面接なのに着ていくワイシャツがない」といった事態にならないよう、準備が大切です。
直前で焦らないためにも、最低限行っておくべきことについて解説します。
授業の単位をしっかり取っておく
大学生の本分は学業であるため、就活の影響で学業に支障が出ないように単位はしっかり取っておきましょう。
学部によっては卒論の準備や日々の課題で忙しいと思います。できるだけ単位を取っておけば余裕が生まれ、就活の対策に時間を充てることができ、周りの学生に遅れを取りにくくなるでしょう。
就活に必要なアイテムを購入する
就活をする上で必要なものを事前に購入しておきましょう。購入したものはチェックすることで抜け漏れの防止になります。
アイテム | 購入にあたってのポイント | |
◻︎ | リクルートスーツ | 身体のサイズに合ったものを選ぶ |
◻︎ | 白のワイシャツ | 3着ほど買っておく |
◻︎ | 革靴・パンプス | 自分の足に合うものを選ぶ |
◻︎ | 腕時計 | シンプルで飾りが少ないものを選ぶ |
◻︎ | 証明写真 | データでも用意しておく |
◻︎ | 就活用バッグ | 自立型のものを選ぶ |
◻︎ | ネクタイ(男性のみ) | 2本購入しておく |
◻︎ | スケジュール帳 | シンプルなデザインを選ぶ |
◻︎ | パソコン・マウス | 持ち運びしやすいノートパソコンを選ぶ |
企業によっては独自の履歴書が用意されることがあります。そのため、企業説明会や公式ホームページなどで履歴書に指定があるかを確認しましょう。
就活サイトに登録する
就活では情報収集が重要です。自分が受けたいと思っていた企業の選考が終わっていたなどがないように就活サイトを登録しておきましょう。
就職エージェントに登録しておくと、エージェントさんに相談しながらでも選考を進めることができます。日程の調整や模擬面接も行ってくれるため、自分1人で進めるよりも的確なアドバイスをもらえることができます。
何から始めたらわからない人や1人で進めるのが不安な人はぜひ活用しましょう。
まとめ
大学3年生になって就活を何もしていなくても充分遅れを取り戻すことが可能です。
授業の単位を取り、必要なアイテムを購入し、自己分析や業界・企業研究を行えば、企業が本格的に採用活動を始める3月に向けての準備はバッチリです。
就活は4割の大学生が9ヶ月間程度かけて行う長期戦のため、できるだけ早めに対策を立て、無理のないようにスケジュールを組みましょう。