「面接で言ってはいけないことってなんだろう？」
就職活動の面接でNGワードが気になる学生は多いと思います。そこで今回は、色々な状況での面接で言ってはいけないワードとともに、好印象を与える面接のマナーについて解説します。
- 面接で言ってはいけないNGワード
- 逆質問の際のNGワード
- 好印象を与える面接のマナー
- オンライン面接でのNGワードや行動
- グループ面接で注意すべきNGワードや行動
この記事を読めば、面接でのNGワードを知り、面接官に好印象を与えることができるでしょう。
面接で言ってはいけないNGワード
面接は採用のための重要な試験なので、NGワードで答えてしまうとマイナスの評価を受ける可能性が高いです。
特に以下の6つについては面接中に発言しない方が無難です。
- 悪口や否定的な言葉を伝える
- 希望の職種についてなんでもいいと答える
- 転勤はしたくないと断る
- 履歴書と異なる内容を答える
- 志望動機を「企業に成長させてほしい」と答える
- 志望動機が他人任せ
それぞれについて、面接官がどんな印象を抱くか解説します。
悪口や否定的な言葉を伝える
たとえ学生生活や家庭内で不満があったとしても、面接官へ悪口に聞こえるようなことを言ってはいけません。初対面でかつ面接の場で、否定的なことや悪口を言うと「入社してからもずっと会社の悪口を言うかもしれない」という印象を面接官に与えます。
採用してから会社の悪口や仕事に否定的な態度をとられ続けると、人間関係でトラブルを起こしたり、退職の問題が出たりする可能性があります。会社側としては迷惑な行為につながるとしか思えないため、悪口や否定的な言葉を伝えることは避けましょう。
希望の職種についてなんでもいいと答える
面接の際には「自社への関心がどの程度あるか」や「仕事内容に理解があるか」を確認するため、希望の職種についての質問をされることがあります。希望職種を聞かれた際に「希望の職種はなんでもいいです」と答えることはNGです。
職種がなんでもいいという回答は、希望する会社への関心が低いという印象を与えます。マイナスな印象で終わらせたくないのであれば「御社で様々な分野に挑戦し、貢献できるように適性を見つけたいです」というような、ポジティブな表現で答えましょう。
転勤はしたくないと断る
転勤を含めた社員のキャリア育成を考えている企業に「転勤をしたくない」と、断る言葉を伝えるのはNGです。企業は幅広い部署や支店・ポジションでのキャリア育成を考えていることが多いからです。
どれだけいい人材でも、転勤を含めたキャリア育成ができないのであれば、会社としてはミスマッチになります。転勤を避けたい方は募集要項や会社説明会で、転勤があるかを確認しましょう。
履歴書と異なる内容を答える
提出した履歴書と異なる内容を伝えることもNGです。事実と異なる内容を記載し、書類選考を通過した場合、不合格や内定取り消しの可能性があるからです。
合格したいために誇張したくなる気持ちは理解できますが、虚偽の内容を書いてはいけません。面接では会社に相応しい人物か深掘りするため、虚偽の内容を書いているとすぐにばれてしまいます。履歴書と面接で答える内容を統一できるように事実を書きましょう。
志望動機を「企業に成長させてほしい」と答える
志望動機で「企業に成長させてほしい」と答えるのはNGです。受け身であるという印象になり、志望動機としては熱意がないと思われます。
企業は充実した研修や教育体制を用意していたとしても、社員の主体性を重要視して採用したいと考えています。「企業が」成長させてくれるのではなく、「自分で」成長できることをアピールするためにも「企業に成長させてほしい」と答えないようにしましょう。
志望動機が他人任せ
志望動機は企業が重要視している項目です。熱意があり、会社に利益を出してくれるような成長を期待して採用試験を行うからです。
重要視している志望動機が他人任せだと、企業としては熱意がある学生には思えません。「先輩が勧めたので」や「企業の給料が他の水準より高いと聞いたので」のような志望動機を伝えることは避けましょう。
逆質問の際のNGワードとは？
逆質問をする際のNGワードが気になる人も多いでしょう。そこで、ここでは逆質問の際に避けるべきNGワードを紹介します。
- ボーナスの有無、給与面や福利厚生のことを聞く
- ホームページに載っている内容を質問する
- 「ありません」と回答する
それぞれについて解説していきます。
ボーナスの有無、給与面や福利厚生のことを聞く
ボーナスの有無、給与面や福利厚生は仕事をする上では重要な要素ですが、面接の場では質問しないようにしましょう。仕事を条件だけで選んでいる印象を与えます。
企業は、就職活動中に他の企業からより良い条件が提示されたら簡単に移ってしまうという心配や、仕事自体の意欲は低いという印象を抱きます。ボーナスの有無、給与面や福利厚生を面接の場で聞くことは避けましょう。
ホームページに載っている内容を質問する
企業は熱意のある学生の採用を望んでいます。逆質問でホームページに載っている内容を質問されると、自社の研究をしていないと感じ、志望度が低いと思われます。
志望している企業を研究するため、ホームページの内容は事前に把握しておかなければいけません。ホームページに載っている内容を質問することは避けましょう。
「ありません」と回答する
逆質問はただの質問時間ではなく、志望者から企業へのアピールタイムです。「質問はありますか？」という問いかけに「何もありません」と答えてしまうと、自社に関心がなく、入社の志望が低いのかなという印象を与えてしまいます。
逆質問は、企業に熱意やどれほど想いを持って入社したいかを伝えることができる時間です。「私は〇〇を学んできましたが、御社ではどのような知識が役に立ちますか？」のように、一緒に働くための熱意をアピールできるようにしましょう。
好印象を与える面接のマナー
面接時にはNGワードを言わないことも大切ですが、マナーを守ることも大切です。好印象を与えることができるように面接のマナーについて3点紹介します。
- 言葉遣いや口癖に気を付ける
- 企業理念に合った回答をする
- ポジティブな表現で答える
それぞれについて解説します。
言葉遣いや口癖に気を付ける
面接時に気をつけないといけない言葉遣いとして、尊敬語と謙譲語の使い分けがあります。尊敬語は相手を敬う表現方法で、謙譲語は自分がへりくだる表現方法です。主語が相手か自分かを意識して、混同しないように注意しましょう。
言ってはいけない言葉としては口癖が挙げられます。語尾に「っす」とつけたり、「なるほど」「確かに」を連発したりしてはいけません。語尾は「です。ます。」でそろえ、「おっしゃるとおりです」「はい、そうです」と受け答えや相槌も意識して答えましょう。
企業理念に合った回答をする
面接中の回答は企業の理念にあった回答をしましょう。成長しようとしているベンチャー企業の面接で「安定が大事です」と答えたり、主戦力の商品の業績を伸ばしたいとアピールしている企業に「新商品の開発をしたい」と答えたりすると、企業にミスマッチを感じさせてしまいます。
「〇〇という企業理念に共感しました。なぜなら、私は実際に〇〇をしており〜」というように答えることができれば、志望の優先度が高いことをアピールできます。なぜ企業理念に共感したかを説明し、実際に自分のやってきたことと結びつけることができるように言語化しましょう。
ポジティブな表現で答える
面接で「〇〇したくないです」とネガティブな表現や拒否するような表現は避け、ポジティブな表現で質問や回答をすることがマナーです。企業は熱意ある、意欲的な人材を求めています。
「〇〇したくない」といった発言を面接でされると、消極的で、入社後も拒否が多いのではないかという印象を与えます。「〇〇したくない」といった表現は避けるほうが無難です。また「失敗したらどうなりますか？」などの表現は「成功するためには何が必要ですか？」のように、ポジティブな表現に切り替えて質問しましょう。
オンライン面接でのNGワードや行動は?
最近では就職活動のために、オンライン面接を指定する企業も増えました。オンライン面接でのNGワードや行動について紹介します。
- ログイン時間に遅れた際に言い訳をする
- 背景が汚い
- 騒がしい場所で面接をする
オンライン面接で失敗しないように、それぞれ解説していきます。
ログイン時間に遅れた際に言い訳をする
オンライン面接はWeb上で行われますが、就職試験です。ログイン時間に遅れるということは、オフラインで面接時間に遅刻することと同じなので時間は守りましょう。
機械トラブルなどで遅れてしまった際は言い訳せずに、謝罪した方が無難です。またログイン時間に遅れないよう、5分前からログインしていたり、緊急時の連絡先を控えたりして万が一に備えましょう。
背景が汚い
オンライン面接ではパソコンなどのカメラを使用するため、自分で面接の背景を選定する必要があります。オンライン面接の背景は、余計な物が入らない、すっきりしたシンプルな色合いの壁紙などにしましょう。
散らかった部屋が映ったり、派手な背景だったりは面接官にだらしない印象を与えます。マナーが守れる志望者だとアピールするためにも、背景は清潔感があるように工夫しましょう。
騒がしい場所で面接をする
オンライン面接は、静かな落ち着いた場所で行うことがマナーです。騒がしい場所だと、熱意がある言葉を言われても騒音が気になり、面接に集中できないからです。
やむを得ない事情によって自宅以外の場所で面接をする場合は、事前に知らせておきましょう。また、家族と同居している場合は面接の時間を知らせておき、声をかけないようにお願いしておくのが無難です。
グループ面接で注意すべきNGワードや行動は?
就職活動で最初の面接にグループ面接を採用する企業は多いです。グループ面接でのNGワードや行動について紹介します。
- 他の就活生の意見を否定をする
- 他の就活生の話を遮る
- 他の就活生の話を聞かない
グループ面接で好印象を与えるために、それぞれ解説していきます。
他の就活生の意見を否定をする
グループ面接と個人面接の大きな違いは、他の就活生が同席していることです。他の就活生と自分の意見が違うからと言って、意見を否定することは避けましょう。グループ面接でも否定的な言葉を伝えることはNGです。
「前の方の意見には反対ですが」のように直接的な表現は避け「前の方とは違った意見なのですが」というように、視点が違うことをアピールしましょう。否定的な態度をとると、攻撃的な印象を与えてしまいます。協調性があるとアピールするためにも、ポジティブな表現をつかうことがおすすめです。
他の就活生の話を遮る
グループ面接で自分のことをアピールしたいために、他の就活生がしゃべっている間に自分の話を始めることは避けましょう。人の話を聞けない、自分勝手な印象を与えるからです。
グループ面接は他の学生と争う場ではなく、グループでの受け答えを見てもらう場です。他の就活生が喋っている間、どんな態度をとっているかも面接では重要なポイントになります。自分自身のアピールのタイミングで、伝えるべき内容を伝えることに力を注ぎましょう。
他の就活生の話を聞かない
他の就活生の話を聞かないことは、グループ面接ではNGです。グループ面接では、回答を待っている間の態度も評価されています。
自分自身の回答をアピールすることも重要ですが、他の回答者が喋っている間の表情や態度も大切です。面接官は他の人の回答時に、きちんと話を聞いているかもチェックしています。他の就活生が回答している間は、共感の態度で話を聞きましょう。
まとめ
この記事では、面接時のNGワードやNGな行動について解説してきました。面接時に気を付けるべきNGワードやNGの行動は次の通りです。
- 悪口や批判に聞こえる表現を発言する
- 消極的な発言をする
- 履歴書と異なる発言をする
- 志望動機が他人任せな発言をする
- 待遇ばかり質問する
- オンライン面接の事前準備をしない
- グループ面接で他の就活生の話を邪魔する
上記を避けて面接に臨めば印象が悪くなることは避けられます。事前にNGワードやNG行動をしないように心がけ、面接官に好印象を残しましょう。
