面接のマナーがあやふやなまま就職活動を進めていませんか。新卒の大学生のなかには、正しいマナーがわからずに就活している人がいるでしょう。
この記事では、面接で必須のマナーを解説しています。オンライン・オフラインの両方に対応しているので、就活を成功させたい人はぜひチェックしてください。
【オフライン・オンライン共通】面接で大切な3つのマナー
面接で大切なマナーを3つ解説します。
- 言葉と態度を合わせる
- 言葉遣いのマナーを身に付ける
- 社会人としての身だしなみを整える
オフライン・オンラインの両方に共通するマナーです。
言葉と態度を合わせる
面接に限らず、人との会話では言葉と態度を合わせるのが大切です。たとえば、無表情で相手を褒めた場合、本当に褒める気持ちがあるのかを相手に疑われてしまうかもしれません。下記のように言葉と態度を一致させれば、あなたの意図は伝わりやすくなります。
- 相手と目を合わせる
- 言葉と感情を合わせる
- 背筋を伸ばして堂々と話す
- 声の高さや会話の速さを内容に合わせる
目を合わせるのが苦手なら、眉間を見つめるといいでしょう。相手からは目を合わせているのと同じように感じられるため、話しやすくなります。
言葉遣いのマナーを身に付ける
面接をクリアするためには、言葉遣いのマナーを身に付ける必要があります。誤った敬語で上司や社外の相手とやり取りすると、信用に関わります。具体的な言葉遣いの一例をまとめました。
【枕詞】
- お手数ですが
- 恐れ入りますが
- 差し支えなければ・お差し支えなければ
【言い換え】
- 言えません→申しかねます
- できません→いたしかねます
- いません→外出しております・外出いたしております
否定表現は直接的な言い回しを避けて、肯定的な表現に言い換えるのがマナーです。また、相手との立場の違いや、企業の社風によっても言葉遣いが変わる可能性もあります。
社会人としての身だしなみを整える
社会人としての身だしなみを整えるのが、面接のマナーの一つです。髪に寝癖が残っていたり化粧が濃すぎたりすれば、面接官への印象を下げてしまいます。下記の例を参考にして、身だしなみをチェックしておきましょう。
部位 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
顔 | 髭を残さず剃る | 素顔から離れすぎない程度にメイクする |
上半身 | 襟や袖の汚れを綺麗にしておく紺・グレーなどの地味な色柄の上着を着るシミやフケを落としておく | 爪は短く切り揃えるマニキュアは透明・薄いピンクなどにしておく |
下半身 | 汚れやほつれを取っておく足首が見えたり、靴が隠れたりする丈の長さにしない | スカートの丈は、膝が隠れる程度にする汚れやシワを残さず綺麗にしておく |
バッグ | 汚れ・型崩れを防ぐ服装に合う色柄を選ぶ | ブランド物は避ける |
足元 | ビジネス用の革靴を磨いて履く黒・紺・グレーの靴下を履く | 肌色のストッキングを履く予備を持ち歩く |
大学のキャリアセンターに相談すれば、適切な身だしなみを教えてくれます。他にも面接での不安をなくしたい人は、下記の記事をご覧ください。
オフライン面接のマナー
オフライン面接のマナーを、会場到着前から帰宅までの順に紹介します。
- 面接開始15分前までに現地に到着する
- 上着は面接会場に入る前に脱ぐ
- 受付で「大学名・氏名・要件・取次相手」を簡潔に伝える
- スマホの電源を切って面接室前で待つ
- 2~3回ノック後に面接官の許可を聞いてから入室する
- カバンを椅子の横に置いてから着席する
- 面接終了後は一礼して椅子から立つ
- 退室前に再度面接官に一礼する
- 退室から帰宅まで気を抜かずに行動する
帰宅途中で気を抜かずに行動しましょう。
面接開始15分前までに現地に到着する
面接開始の15分前までには、現地に到着できるようにしましょう。初めて入る建物では構造がわからず、面接室に着くまで時間がかかるかもしれません。早めの到着を心がければ電車やバスの遅れにも対応でき、面接前に履歴書やESを見直すこともできます。
上着は面接会場に入る前に脱ぐ
面接会場に入る前に上着は脱いでおきます。雨や雪で汚れた上着を着たまま建物内を歩くと、床を汚してしまいます。上着をたたむ際は下記の手順がおすすめです。
引用:求人ボックス「バイト面接での上着のマナー | 形や色・脱ぐタイミングなどを解説」
上記の持ち方なら建物内ですれ違う社員にも好印象を与え、上着の型崩れを防ぎつつ持ち運べます。
受付で「大学名・氏名・要件・取次相手」を簡潔に伝える
受付に到着したら「大学名・氏名・要件・取次相手」を簡潔に伝えます。丁寧な言葉遣いを意識し過ぎると会話が長くなり、受付スタッフに意図が伝わりにくくなります。具体的には、下記の例を参考にしてください。
「恐れ入ります。わたくし○○と申しますが、○○時に△△課長様に面接のお約束をいただいております。いらっしゃいますでしょうか。」
相手の時間を奪わないように、会話を短くまとめる練習をしておきましょう。
スマホの電源を切って面接室前で待つ
面接室前では、スマホの電源を切って待ちます。マナーモードでは、設定によって振動音が面接中に響く可能性があります。
2~3回ノック後に面接官の許可を聞いてから入室する
予定時間になったら、2~3回ノック後に面接官の許可を聞いてから入室します。許可をもらう前に入ってしまうと、面接官の声を遮ってしまうかもしれません。入室後は、ドアに向き直ってから閉めましょう。
カバンを椅子の横に置いてから着席する
面接室に入室後、面接官からの指示がない限りは、カバンを椅子の横に置いてから着席しましょう。横向きに置いてしまうと床やカバンを汚す可能性があるため、自立させて置くのがおすすめです。
付近の椅子にカバンを置くのはNGです。椅子が汚れて、企業側の清掃の手間を増やしてしまいます。
面接終了後は一礼して椅子から立つ
面接終了後は、一礼してから椅子を立ちます。面接官から「これで面接は終了です」といった言葉を聞いてから、動き始めましょう。椅子の横に立ち「本日はありがとうございました」と伝えて一礼します。
退室前に再度面接官に一礼する
退室前には再度面接官に一礼しましょう。出入口まで進んで、ドアを閉める前に一礼してから退室するのがマナーです。退室直前に声で挨拶すると冗長になってしまうため、目線を向けての目礼で問題ありません。
退室から帰宅まで気を抜かずに行動する
退室後、帰宅するまで気を抜かずに行動するのがベストです。帰路で社会的に適切ではない行動を社員に見られた場合、社会人としてのマナーが欠けていると判断されてしまいます。
オンライン面接のマナー6選
オンライン面接には6つのマナーがあります。
- 雑音が入らない場所を選ぶ
- 服装はスーツにする
- カンペにできるかぎり頼らず答える
- マイクの音量や映像の質を確認する
- 音声が聞き取りにくい場合は解消する旨を伝える
- 多人数の面接で第三者が話すときはミュートにする
順番に解説します。
雑音が入らない場所を選ぶ
オンライン面接では、雑音が入らない場所を選びましょう。ネットカフェやコワーキングスペースはオンライン面接において便利ですが、周囲で遊ぶ人の声や雑踏の音が面接官に聞こえてしまうリスクがあります。
オンライン面接での注意点を知りたい人は、下記の記事をチェックしてください。
服装はスーツにする
オンライン面接でも服装はスーツにしましょう。カメラに上半身しか映らないからといって、下半身を部屋着にするのはNGです。スマホやWebカメラが転倒した拍子に、全身が映ってしまう可能性があります。
オンライン面接での服装について、下記の記事で解説しています。より詳しい服装の選び方を知りたい人は読んでおきましょう。
カンペにできるかぎり頼らず答える
オンライン面接では、できるかぎりカンペに頼らず答える準備が大切です。カメラに映らない範囲にカンペを置けばバレるリスクを抑えられますが、目線の動きによってはカンペの使用がバレます。
カンペがバレた場合、面接官の印象悪化は避けられません。カンペをどうしても使いたい人は、カメラ付近の壁に貼り付けておけば発覚の可能性を下げられるでしょう。
なお、オンライン面接で一度トラブルが起きると、最悪の場合は面接中断の可能性があります。トラブルへの対策を知りたい人は、下記の記事を読んでください。
マイクの音量や映像の質を確認する
面接前にはマイク音量や映像の質を確認しておきましょう。オンライン面接の環境をテストせず本番に臨んでしまうと、面接官に声や映像が届かないといった事態がありえます。
オンライン面接にはある程度決まったマナーがあります。詳しいマナーを身に付けたい人は、下記の記事がおすすめです。
多人数の面接で第三者が話すときはミュートにする
多人数のオンライン面接第三者が話すときは、マイクをミュートにしましょう。咳やくしゃみ、鼻をすする音などがマイクに入ってしまうと、相手の声が通りにくくなってしまいます。
まとめ
この記事では、オフラインとオンライン両方の面接で必須のマナーを解説しました。
【オフライン面接のマナー】
- 面接開始15分前までに現地に到着する
- 上着は面接会場に入る前に脱ぐ
- 受付で「大学名・氏名・要件・取次相手」を簡潔に伝える
- スマホの電源を切って面接室前で待つ
- 2~3回ノック後に面接官の許可を聞いてから入室する
- カバンを椅子の横に置いてから着席する
- 面接終了後は一礼して椅子から立つ
- 退室前に再度面接官に一礼する
- 退室から帰宅まで気を抜かずに行動する
【オンライン面接のマナー】
- 雑音が入らない場所を選ぶ
- 服装はスーツにする
- カンペにできるかぎり頼らず答える
- マイクの音量や映像の質を確認する
- 音声が聞き取りにくい場合は解消する旨を伝える
- 多人数の面接で第三者が話すときはミュートにする
上記のマナーを身に付けて、面接を突破しましょう。