「就活をそろそろ始めようと思っているのに、企業研究のやり方がわからない…」
初めて就活を経験する学生にとって、企業研究はどのようにすればいいのか悩みますよね。
そこで今回は、学生に向けて効率のいい企業研究のやり方について紹介します。
- 企業研究とは
- 企業のやり方を4つのSTEPで紹介
- 企業の情報を集める3つの方法を紹介
- 企業研究ノートを作ろう
- 企業研究ノートを作るメリットを2つ紹介
- 企業研究ノートのテンプレートを紹介
企業の特徴や強みを分析できる力を養うことで、自分の理想の企業から内定が貰いやすくなります。
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企業研究とは
「企業研究」とは、特定の企業の概要や事業内容を調べ、自分のやりたいことや価値観が企業とマッチしているかを判断する作業です。
総務省の「日本標準職業分類」によると、仕事は大きく分けて12のタイプに分類され、日本の職種は1.8万以上の種類があると言われています。
全ての仕事を体験するのは不可能なので、興味のある内容をピックアップし調べることで自分の価値観と合う企業なのか、自分が将来やりたい仕事なのかを絞り込めます。
企業への理解を深めていくことで「なぜこの企業で働きたいのか」が具体的になり、悔いのない就活になるでしょう。
企業研究のやり方を4つのSTEPで紹介
企業研究のやり方を4つ紹介します。
- 企業の特徴や主な業務内容を知る
- 競合他社と比較して、企業の強みを把握する
- 今後の業界・企業の動向を把握する
- 企業の社風・求める人物像を把握する
やみくもに企業分析をしても時間を無駄にしてしまうかもしれません。最初に調べたい内容を整理すれば効率よく情報を集められます。
STEP①:企業の特徴や主な業務内容を知る
企業の基本的な情報や事業内容を最初に調べましょう。
例えば、学生がIT業界でルート営業をしたいとします。入社した企業では、営業をするまでに3年間プログラマーとして働く必要があると発覚した場合、学生と企業の間でミスマッチが起き、お互いにとって不利益です。
企業の特徴や業務内容を把握すれば、自分と合っているかどうか確認できます。
STEP②:競合他社と比較して、企業の強みを把握する
志望する企業とライバル社の違いを見つけ、その企業だけの強みを把握しましょう。
同業他社と比較することでその企業の製品・サービスや考え方を深く理解できるからです。
例えば、ホテルを経営している企業に応募したとします。同じホテル業界でも、企業Aは富裕層をターゲットとしていて、企業Bは出張を頻繁にするサラリーマンをターゲットにしている場合、経営方針が異なります。
競合他社と比較することで、応募先の企業の経営方針や業界での立ち位置がわかるでしょう。
STEP③:今後の業界・企業の動向を把握する
業界全体のトレンドや企業が今後どのような事業を展開したいのかを知る必要があります。
業界・企業の今後の動きがダイレクトに自分のキャリアに影響するからです。
例えば、現在日本では多くの企業で労働力が不足しています。少しでも生産性を高めようと工夫している企業Cと全く対策をしていない企業Dでは、10年後残っているのは企業Cの方が可能性が高いでしょう。
未来のことは100%わかる訳ではありませんが、自分なりに将来をイメージするのは大切です。
STEP④:企業の社風・求める人物像を把握する
企業の社風や求める人物像をチェックしましょう。
なぜなら、自分の考えや価値観とずれていると良好な人間関係が築きにくいからです。
例えば、応募した企業が多様な人材を積極的に採用したいと考えているとします。しかし、柔軟な考え方が苦手な人が入社してしまうと、業務に支障が出てしまうかもしれません。
企業の社風や求める人物像を把握すれば、適切なアプローチが可能になるでしょう。
企業の情報を集める3つの方法を紹介
信頼できる情報を集める3つの方法を紹介します。
- 企業のホームページ・SNSをチェックする
- 会社説明会・インターンシップに参加する
- OB/OG訪問や知り合いから情報を集める
インターネットでは正しくない情報も多いため、誤った情報で間違った企業研究をしないように注意が必要です。
方法①:企業のホームページ・SNSをチェックする
企業が公開している新卒向けのホームページやSNSをチェックしてみましょう。
新卒の採用ページでは企業の理念や事業内容について記載されていますし、SNSでは実際の現場の状況や現役社員のインタビューを見ることができ、働くイメージがつきやすいです。
会社説明会やインターンの募集要項なども掲載されているので、見逃さないように必ずチェックするようにしましょう。
方法②:会社説明会・インターンシップに参加する
人事の社員から話を聞いたり、インターンに参加し実際の業務を体験してみるのもおすすめです。
実際に働く社員と話したり、職場で働いたりすることで、企業の社風や社員の人柄を感じることができるからです。
口コミサイトでは、「企業Eで働いている社員は静かな人が多かった」と書かれたとしても、情報が古く実際は明るい人が多いかもしれません。
インターネットの情報はあくまで参考にしつつ、実際に足を運んでみることで他の学生が手に入らない情報を得られるでしょう。
方法③:OB/OG訪問や知り合いから情報を集める
インターンシップや企業説明会に参加できない場合は、OB/OG訪問をしてみましょう。
例えば、年齢の近い社員であれば福利厚生や休日は取れているのか、風通しのいい職場環境なのかなど、人事の社員には聞き辛いことでも質問できます。
仕事の実態や現役社員のリアルな声を聞くことで、理想とギャップの差がなくなり、満足のいく就活につながるでしょう。
企業研究ノートを作ろう
就職活動で情報収集をしていると、情報がうまくまとめきれなかったり、どの企業をどれだけ調べているのかわからなくなる可能性が高いです。
そこで、「企業研究ノート」を作りましょう。
「企業研究ノート」は自分が気になる企業の概要や事業内容、提出書類の締切日などを情報を整理するためのアイテムです。
必要な情報を簡単にまとめるだけで、企業についての理解度が増し説得力のある志望動機を作れたり、入社後のミスマッチを減らしたりできるでしょう。
企業研究ノートを作るメリットを2つ紹介
企業研究ノート作りが就活でプラスになる理由は、集めた情報を整理できる、企業を比較して違いを見つけやすくなるの2つが挙げられます。
就活は情報をうまく活用することが鍵となります。
必要な情報を抜け漏れなく短時間で集めることができれば、他の学生よりも有利になるでしょう。
メリット①:集めた情報を整理できる
調べた情報を一覧化し、必要な時にすぐ確認できるよう工夫するのが重要です。
情報をただ集めているだけだと、煩雑になり何度も同じ内容を調べてしまうからです。
例えば、何十社も企業の情報を集めているとします。ある企業では細かい部分まで調べていたのに、もう一方の企業は全然情報が集められないという事態になるかもしれません。
ゴールを決めることで企業ごとの情報量にムラをなくせます。
メリット②:企業を比較して違いを見つけやすくなる
競合他社と比べやすくなり、候補となる企業の特徴や長所がわかりやすくなります。
情報を可視化することで一見同じような規模の会社であったとしても、数字で表現することができ、客観的に判断できるからです。
例えば、同業他社の企業Fと企業Gがあったとします。同じ中小企業だとしても利益や離職率を見ることで経営状況や労働環境を比較することができます。
企業同士を比較することで調べる前までのイメージが変わるケースもあるでしょう。
企業研究ノートのテンプレートを紹介
企業研究ノートのテンプレートを紹介します。
Googleスプレッドシートにも同じ内容を記載していますので、コピーして使ってみてください。
【企業研究ノートの見本】
IT業界 〇〇株式会社
項目 | 内容 |
本社所在地 | 東京都〇〇区〇〇町〇〇丁目〇〇番地 |
支店 | 静岡支店:静岡県〇〇市〇〇町〇〇丁目〇〇番地 大阪支店:大阪府〇〇市〇〇丁目〇〇番地 岩手支店:岩手県〇〇市〇〇町〇〇丁目〇〇番地 |
採用担当者の情報 | 名前:✖︎✖︎ ✖︎✖︎ メールアドレス:〇〇@dmail 電話番号:〇〇〇ー〇〇〇〇ー〇〇〇〇 |
設立年 | 2005年 |
資本金 | 5億円 |
社員数 | 500名(正社員のみ) |
売上 | 200億円(2023年度) |
平均年齢 | 32歳(2023年度) |
平均勤続年数 | 5.3年(2023年度) |
平均残業時間 | 25時間(2023年度) |
給料 (手当含む) | 高卒:基本給18万円 (別途:住宅手当3万円、通勤手当1万円) 大卒:基本給20万円 (別途:住宅手当3万円、通勤手当1万円) 大学院:基本給23万円 (別途:住宅手当3万円、通勤手当1万円) |
勤務時間 | 9:00~18:00(フレックスタイム制あり) |
福利厚生 | 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険社員食堂、カフェテリアプラン在宅勤務制度、フレックスタイム制度、社員研修プログラム、資格取得支援制度、リフレッシュ休暇、産休・育休制度 |
企業理念(Purpose) | 「未来を創造し、人々の生活を豊かにする」 |
経営方針 (Mission & Value) | Mission:テクノロジーとイノベーションを通じて社会に貢献する Value: 顧客第一主義、挑戦と成長、チームワークと尊重 |
事業内容 | ・AI技術開発・提供 ・デジタルトランスフォーメーション支援 ・IoTソリューションの開発クラウドサービスの提供 |
社風 | 挑戦と成長をサポートする風土 |
求める人物像 | ・イノベーションに興味があり積極的に挑戦する姿勢を持つ人 ・チームワークを重んじ、協力して目標を達成できる人 ・技術とビジネスの両面に強い関心を持つ人 |
業界の立ち位置 | AI・デジタルトランスフォーメーション業界におけるリーディングカンパニー |
この企業ならではの強み | ・最先端の技術力と豊富な開発実績顧客ニーズに応える ・柔軟なソリューションを提供 ・若く活気に満ちた社員が多く、フレキシブルな働き方が可能 |
会社説明会の締切日・内容 | 締切日:2024年8月31日 内容:会社概要説明、事業内容紹介、現役社員との座談会、オフィスツアー |
インターンの募集締切日・内容 | 締切日:2024年7月31日 内容:AI開発プロジェクト体験、デジタルトランスフォーメーション支援業務体験、メンターとの1対1セッション、フィードバックセッション |
まとめ
この記事では、企業研究のやり方がわからない大学生に向けて、効率よく情報を集める方法や企業ノートを作るメリットについて解説しました。
企業研究のやり方は以下4STEPを踏まえて、作成します。
- 企業の特徴や主な業務内容を知る
- 競合他社と比較して、企業の強みを把握する
- 今後の業界・企業の動向を把握する
- 企業の社風・求める人物像を把握する
企業研究ノートのテンプレートを使って、必要な情報のみを集め、効率よく情報収集をしましょう。