「志望動機は何分くらい話せばいいんだろう?」
「志望動機を面接で話すポイントを知りたい」
初めての就職活動で、大学生はこのように悩んでいるのではないでしょうか。
この記事では、就職活動の成功率を高める4つの内容を解説しています。
- 志望動機を伝える際の適切な時間
- 新卒・第二新卒の評価ポイント
- 志望動機を伝える際のポイント
- 2分で応える志望動機の例文
面接での志望動機の適切な時間を知って、採用担当者に良い印象を残しましょう。
志望動機は1〜3分が最適
志望動機の最適な時間は1~3分です。人が会話に集中できる時間は短く、会話が長すぎると内容を覚えきれなくなってしまいます。
相手が聞きやすい話し方も重要です。会話の結論や理由が複雑になると意図が伝わらないだけでなく、会話力に欠けていると思われます。
相手に伝わりやすい話し方として、「結論→理由→理由を説明する具体例→二度目の結論」で話すPREP法がおすすめです。最初に結論で印象付け、理由と具体例で相手に納得してもらい、結論をもう一度話すことで話の意図をわかりやすく伝えられます。PREP法で意図をはっきりさせ、3分以内にまとめられる志望動機を仕上げましょう。
新卒・第二新卒が評価されるポイントは3つ
新卒・第二新卒は主に3つのポイントを評価されます。
- 主体性
- 課題解決力
- 企業に長く貢献できる意志の強さ
順番に見ていきましょう。
主体性
どんな人材を希望しているかのアンケート調査に対して、381社の8割以上が新卒採用者に主体性をあげています。
引用元:日本経済団体連合会「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」 2022/03/17
主体性とは自ら考え、積極的に動く姿勢を指します。例えば、企業が閑散期で落ち着いている時期に、指示がなくても過去のミスを洗い出して最適な対処法を考えることで業務を改善できます。常に考え続けて貢献してくれる人材を、企業は求めているのです。
自分で動ける主体性の持ち主であるとアピールし、採用担当者に注目してもらいましょう。
※参考:日本経済団体連合会「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」 2022/03/17
課題解決力
企業は新卒採用者に課題解決力を望んでいます。
引用元:日本経済団体連合会「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」 2022/03/17
課題解決力とは、仕事での課題を見つけ出して解決できる力を意味します。社員の課題解決力は、企業の成長に欠かせない要素です。
例えば、運送会社でトラックの故障頻度が増えたとき、個々のケースに対応し続けるだけでは修理費用が増えるばかりです。課題を根本的に解決するためには、運送経路や荷物量、職場の環境などさまざまな要因を分析する力が不可欠。課題を特定できれば、サービスの質の向上にもつながります。
自分が過去にどんな課題を解決してきたのかを示せれば、採用担当者に注目してもらえるでしょう。
企業に長く貢献できる意志の強さ
長いスパンで貢献する意志が伝われば企業に好印象です。新卒採用者の約3割が就職後3年以内に離職しており、企業は経済的損失を被ります。採用担当者に自分を印象付けるためには、長年勤める意志を強く伝えると良いでしょう。
※参考:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」2023/10/19
志望動機伝える際のポイント
志望動機を伝える際のポイントを3つ解説します。
- 企業を選んだ理由を最初に伝える
- 具体的なエピソードを盛り込む
- 年単位のキャリアプランで将来性をアピールする
一つずつチェックしていきましょう。
企業を選んだ理由を最初に伝える
企業を希望した理由を最初に伝えれば、採用担当者に強くアピールできます。例えば、下記の内容が志望動機になるでしょう。
- 企業が掲げるビジョン
- 他社にはない企業の強み
- 業務内容
特にアピールしやすいのは企業に直接関わった情報です。長期インターンで得た企業の深い情報を志望動機に含めれば、積極的な姿勢を強調できます。企業を選んだ理由を最初に伝えて、採用担当者の目を惹きつけましょう。
具体的なエピソードを盛り込む
具体的なエピソードを盛り込むことで、志望動機の説得力が増します。過去の部活やサークル活動、ボランティアなどでの経験を企業と結び付ければ、面接官は応募者の適性を判断しやすくなります。
年単位のキャリアプランで将来性をアピールする
志望動機では、年単位のキャリアプランで将来性をアピールしましょう。長期的に勤める意志を表明できれば、企業は応募者に魅力を感じます。具体的には以下のような要素が効果的です。
- 企業で達成したいこと
- 就職後はどんな業務に就きたいか
- 3年後にどんな技術を身に付けているか
企業の業務と関係が薄いキャリアプランでは、「当社である必要はないのでは?」と返答されるかもしれません。自分の経験や得意分野を活かし続けたいといったキャリアプランで、将来性をアピールしましょう。
2分で応える志望動機の例文
「私が御社を希望した理由は、御社でAR関連の製品を開発したいと思ったからです。私は御社の製品が、健康寿命の問題解決に繋がると考えています。日本では男女ともに健康的に暮らせる年齢が70歳ほどであり、約10年は日常に支障を抱えながら暮らす人が多く存在します。
老後に体を動かすのは難しく、スポーツは怪我のリスクを避けられません。しかし、椅子に座ったまま動けるようなARスポーツゲームなら、怪我のリスクを抑えられます。適度に体を動かしつつ、遠く離れた人との関係構築も可能です。
私は健康寿命の問題を解決するためには、医療業界に勤めるしかないと思っていました。私は医療系の資格を持っておらず、他に何か問題解決に貢献できることはないかと探していたところ、ARのHADOというドッジボールゲームに触れる機会がありました。実際に遊んでみると、派手な演出やコミュニケーションを楽しめたので、これなら自分に向いていると確信したのです。
Oracle認定JavaプログラマのSilverを取得しており、インターンシップでAR関連の企業に参加した経験もあります。私の経験とスキルで、御社のAR製品の開発業務に貢献したいと思っています」
ポイントは企業に勤めて何を目指すか伝えることです。現実の問題と企業の業務に関連を持たせれば、志望動機に説得力が生まれます。業務に関わる資格もアピールできれば、採用担当者により強く興味を持ってもらえます。
※参考:厚生労働省「平均寿命と健康寿命」2022/12/05
志望動機の注意点
志望動機には2つの注意点があります。
- 短すぎれば熱意をアピールできない
- 長すぎれば会話力の不足を疑われる
それぞれのポイントを押さえて志望動機をまとめましょう。
短すぎれば熱意が伝わりづらい
短すぎる志望動機では熱意が伝わりづらいでしょう。簡潔にまとめるのも重要ですが、内容が薄いと就職する意志があるのか疑われてしまいます。例えば、「御社の挑戦的なビジョンに惹かれました」だけでは、「ビジョンに惹かれたのは何故?」という深掘りがありえます。志望動機を伝える際は以下のポイントが重要です。
- 応募理由に経験や背景を盛り込む
- 自分が企業に貢献できる要素を伝える
企業にアピールできる要素をまとめ、適切な志望動機に仕上げましょう。
長すぎれば会話力の不足を疑われる
志望動機が長すぎると、会話力の不足を疑われてしまいます。人が会話に集中できる時間は長くて3分ほど。「結論・理由・具体例・二度目の結論」のPREP法を使いこなし、適切な長さの志望動機で答えましょう。
まとめ
この記事では、適切な志望動機の時間や評価されるポイントをまとめました。志望動機は1〜3分が最適です。企業が新卒者に求める資質は次の通りです。
- 主体性
- 課題解決力
- 企業に長く貢献できる意志の強さ
これらを意識して、志望動機を通して企業にアピールしましょう。