「就活ではみんな何社くらい受けているの…?」
就活では受ける適切な企業の数を判断するのは難しいですよね。
そこで今回は企業の選考を何社受ければいいのか悩んでいる大学生に向けて、選考フローごとに選考に平均何社申し込めばいいのかを解説します。
- 選考フローごとに平均何社受けているのかを分析
- 受ける企業数を増やすメリット・デメリット
- 応募する上で押さえるべきポイント
この記事を読めば、選考を受ける平均数を知ることができ、許容量を超えたり少なすぎたりするのを防げます。
何社受けるべきかを判断する4つのポイント
結論として、何社まで受けるべきなのかは明確な基準はありません。なぜなら、人によって許容量が異なるからです。
そこで、株式会社リクルートの「就職白書2024」をもとに、他の学生が選考フローごとに平均何社受けていたのかを紹介します。
- エントリーシートを提出した平均数は12.7社
- 適正検査・筆記試験を受けた平均の数は8.8社
- 面接を受けられる数は対面とWebかで異なる
- 内々定・内定を得られる確率は個人差がある
平均数を参考にして応募することで、自分に合った適切な量を調整することができます。
判断基準①:エントリーシートを提出した平均数は12.7社
2024年に卒業した学生がエントリーシートを提出した平均数は12.7社です。
エントリーシートは1通を書き上げるのに平均約4時間かかります。そのため、かなり労力がかかる作業です。自己分析や業界・企業分析もする必要があるため、実際はもっと時間がかかっています。
企業説明会に参加し話を聞いた上で、学生が好印象を持った企業に絞って対応した結果、12.7社で収まっていると考えられます。
判断基準②:適正検査・筆記試験を受けた平均の数は8.8社
適性検査・筆記試験は書類選考を通過した学生のみが受検するため、エントリーシートよりも平均数が減っていると考えられます。
ほとんどの企業が応募者を絞り込むためや応募者の性格を調べるために導入しているため、多くの学生は経験します。受検に慣れるためにも、積極的に受けていきましょう。
判断基準③:面接を受けられる数は対面とWebかで異なる
面接選考は対面は平均4.6社、Webは平均9.0社と差が倍以上もあります。
対面では、移動時間がかかってしまい、他の予定と調整しなければいけませんスケジュールを調整する必要があるため、限られた数しか面接を受けられないと推測されます。
一方、Web面接であれば移動時間がかからず自宅やワークスペースでできるため、1時間程度時間を作れば選考を受けられます。
面接の経験を積みたい場合や少しでもいろんな企業をみたい場合は、Web面接を行っている企業に応募することをおすすめします。
判断基準④:内々定・内定を得られる確率は個人差がある
内々定・内定を最終的に得られる平均数は2.52社です。Web面接の平均数が9社と比べると1/3ほどまで落ち、通過率が30%という結果が見られます。
企業の面接回数は平均3回行われ、選考の回数が多くなるほど通過率は下がります。面接に慣れるまではなかなか思うように話せないため、一定のレベルになるまでは落ちてしまう可能性もあります。
受ける企業の数が多いメリット3選
就活生の中にはできるだけたくさんの企業の選考を受けたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、受ける企業を増やすメリットについてお伝えします。
- 選択肢が広がる
- 経験値が得られる
- リスクヘッジができる
いろんな企業を見て比較することで、自分が納得いく就活で終えることができます。
メリット①:選択肢が広がる
面接回数を増やすとさまざまな業界を見ることができます。実際に働いている社員から生の声を聞いたり、自分の目で現場を見たりすることで、理解が深まるでしょう。
また、いろんな企業を知ることで比較することが可能です。同じ業界の企業でも社風が異なったり、業務内容に差が合ったりするので、比べられるのです。
自分の将来やりたい仕事や理想の働き方のイメージと現実を擦り合わせることで、企業とのミスマッチを防げます。
メリット②:経験値が得られる
企業によって選考スタイルはさまざまです。例えば、グループディスカッションに力を入れている企業もあれば、1対1の面接を複数回繰り返す企業も存在します。企業の社風や考え方によって選考フローが異なります。
面接やディスカッションに慣れていない人は緊張してしまい、思ったように自分をアピールできない人もいるでしょう。しかし、何度も面接を繰り返していくと慣れてきます。
場数を踏むことで、本番でも自分の実力を発揮できるようになるでしょう。
メリット③:リスクヘッジができる
複数の企業の選考を受けることによって、リスクヘッジができます。
1つの業界に絞って選考を受けてしまうと、その業界と相性が悪かった時にその後の修正が大変です。しかし、いろんな業界を受けておくことで1つの業界が自分に合わなくても他の業界で内定が取れる可能性があります。
また、数が多ければ「次の面接があるから、それに集中しよう!」と前向きに切り替えられます。
受ける企業の数が多いデメリット3選
面接の数を増やすメリットがある反面、当然デメリットも存在します。試行回数が減れば成功する確率は低くなってしまいます。
ここでは、受ける企業を増やすデメリットについてお伝えします。
- 1社1社に対して準備をする時間が減る
- 就活の軸がブレる
- 日程の調整が大変
就職活動はやるべきことがたくさんあります。デメリットを知っておけば、パニックにならずに優先順位の高いものから1つ1つ丁寧にすることができるでしょう。
デメリット①:1社1社に対して準備をする時間が減る
数が多くなると短い時間で面接対策をする必要があります。例えば、エントリーシートを書くだけでも約4時間ほどかかってしまうので、量が増えればどうしても時間が足りなくなります。
当然、1社にかけられる時間が減れば、対策の質が下がってしまうリスクが生まれやすいです。
また、無理に準備を進めて体調を崩してしまうと、本命の企業の選考に参加することができなくなってしまう可能性もあります。
自分のキャパシティを把握しておくことが重要です。
デメリット②:就活の軸がブレる
応募した企業の一貫性がないと採用担当者から「内定を出しても入社してくれるだろうか」と不安にさせてしまいます。例えば、金融や流通、ITや飲食業界など幅広い企業の選考を受けていると、内定が欲しいだけと思われてしまうかもしれません。
また、就活の軸がブレていると話す内容が素晴らしいものだったとしても、説得力が弱くなります。
デメリット③:日程の調整が大変
面接する企業の数が増えれば、日程の管理が難しくなります。選考の回数が増えれば準備や面接で疲弊し、日程の抜け漏れなどケアレスミスが起きてしまう可能性も考えられます。
また、企業から面接の日程の連絡が来ても、他の企業の選考とブッキングしてしまうと選考が受けられません。
そうならないためにも、スケジュール帳を用意し面接の日程が入るたびに確認する癖をつけましょう。すでに予定が埋まっていたとしても、その場ですぐに採用担当者に相談することができ、スムーズなやり取りが可能になります。
まとめ
就活で何社受けるべきかは、学生の状況や将来どんな仕事をしたいかによって変わってきます。
たくさんの企業の選考を受ければ内定を手に入れる確率が上がるメリットはありますが、日程の調整が難しくなるなどデメリットも存在します。
自分のキャパシティが超えないように注意して就活を進めていきましょう。