「早期選考って実際受かりやすいのかな…」
企業が募集している早期選考の参加を検討している、またはこれから早期選考の対策をしようとしている学生の中には、受かる確率を気にしている人もいるでしょう。
そこで今回は、早期選考に落ちる確率と受かるための対策について解説します。
- 早期選考で落ちる確率は約6割
- 早期選考が受かりやすい理由について
- 早期選考に受かるための対策5選
なぜ企業が早期選考を行うのかその意図がわかることによって、効果的な対策が立てられ通過率を上げられるでしょう。
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早期選考で落ちる確率は約6割
引用:令和5年度 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査結果について|内閣府
上記のデータの3月までを見ると、早期選考で落ちてしまう学生は約6割です。
落ちてしまう理由として、慣れない面接で緊張して実力が発揮できなかったり、そもそも準備が足りていなかったりなどが考えられます。
しかし、本選考よりも通過しやすいのは変わりません。早期選考の方が採用枠が埋まっておらず、ライバルがまだ本格的に就活をしていないからです。
企業のボーダーラインの高さを把握し、対策なしでは簡単に落ちてしまうことは理解しておいてください。
早期選考を実施する企業の3つの目的
早期選考を実施するのは、学生はもちろん企業にとってもメリットがあるからです。企業が早期選考を行う理由は以下の3つです。
- 優秀な人材を確保したいから
- 企業の採用活動が年々早まっているから
- 学生の傾向を把握し、本選考での基準としたいから
企業の狙いを理解できれば、効果的なアピール方法がわかり、早期選考の突破率を上げられるでしょう。
目的①:優秀な人材を確保したいから
経団連が定めている6月1日に選考を開始した場合、多くの学生が有名な大企業の方に流れてしまいます。
知名度がない企業ほど、一人1人でも多くの優秀な人材を採用したいと考えているでしょう。
そこで早期選考を行うことで、他の企業と採用活動のタイミングをずらし、応募する学生の数を増やしているのです。
学生の選択肢の1つになりやすいだけでなく、他の企業に流れるのを防げます。
目的②:企業の採用活動が年々早まっているから
学生の参加率を上げるために、採用活動を前倒しにしています。
2〜3月の春休み中の方が、夏にゼミ活動が忙しくなる学生や学業に集中したい学生からニーズがあるからです。
また、政府から企業の採用活動のルールが緩和された背景も要因です。外資系の企業やベンチャー企業は独自のタイミングで採用活動を行っているので、6月1日を待たずとも採用活動ができます。
企業からすれば人手不足を解消するチャンスなので、どんどん採用活動が早まっているのです。
目的③:学生の傾向を把握し、本選考での基準としたいから
早めに選考を開始することで、その年の学生の傾向や応募数を見て本選考のボーダーラインを考えています。
学生の反応を見て、採用基準を下げたり、選考方法を変えたりできるからです。
例えば、対面での面接ではなくオンライン面接にした方が学生の応募数が増えるのであれば、面接方法を変えるなど対策ができます。
また、どうしても自社への応募が少なければ、選考のハードルを下げて、採用することも可能です。
早期選考の結果から基準を早く確定させることで、公平性を保てるメリットもあります。
早期選考が受かりやすい理由について
早期選考は本選考よりも受かりやすいです。以下の3つが理由として考えられます。
- 採用枠が多いから
- 一部選考フローが省略されるから
- ライバルがしっかり準備できていないから
早期選考が受かりやすい背景を知ることで、早い段階で内定が手に入るでしょう。
採用枠が多いから
企業は採用する人数をあらかじめ決めてから、採用活動を行っています。
選考が進むにつれどんどん定員が埋まってしまい、企業が内定を出す基準が厳しくなってしまうかもしれません。
例えば、その企業の採用枠が残り2枠のなか応募した学生が16名の場合、倍率は8倍になり難易度が高くなります。
しかし、早期選考であればまだ充分に枠があるため、企業が内定を出しやすくなるでしょう。
一部選考フローが省略されるから
早期選考では、選考の回数が本選考よりも少ないことがほとんどです。
早期選考ではインターンに参加した学生に案内を出すことが多く、すでに学生の人物像や能力を把握しているからです。
特に、グループワークや一次面接などが省略されることが多いです。
選考をスキップされることで時間に余裕が生まれ、他の企業を調べたり自分の苦手な面接の練習ができたり、準備ができます。
ライバルがしっかり準備できていないから
就活の情報が解禁されるのは、経団連のルールに則ると3月1日からなので、就活を本格的に始めている学生が少ないです。
他の学生の方が自分よりもレベルが高く実績があったとしても、準備不足であれば企業にうまくアピールできないでしょう。
そのため、しっかり対策をしていれば他の学生よりも上手にアピールできます。
また、早期選考ではインターンや会社説明会に参加した学生のみに案内が来ることが多いので、本選考よりもライバルが少ないです。
早期選考に受かるための対策5選
早期選考は本選考よりも比較的受かりやすいですが、しっかり対策をしないと企業の定める基準を超えることはできません。早期選考を突破するための対策を5つ紹介します。
- 企業・業界研究を行う
- 自己分析を行う
- 面接に慣れる
- スケジュールの管理する
- 志望度の高さをアピールする
準備すべき内容を具体的に知ることで、効率良く対策ができ自信を持って選考に臨めるでしょう。
対策①:企業・業界研究を行う
事前に企業・業界研究を行って深く理解するのをおすすめします。
業界の特徴や応募先の企業の強みや今後の事業の展開などを知っておくと、企業が「熱意が高い学生だ」と良い印象を持つかもしれません。
例えば、応募先の建設業界のA社が人手不足を解消するために外国人の雇用を進めているとします。もし語学力に自信があればアピールするとその企業から内定を得られる可能性が高まります。。
企業・業界研究を行うことで、適切なアピールができるでしょう。
対策②:自己分析を行う
自己分析を行い就活の軸や自分だけの強みを把握しましょう。
自分のしたい仕事はなんなのか、どんな環境で働きたいのかを伝えられるように準備する必要があるからです。
例えば、社会人になってもたくさんの趣味をしたい学生がいるとします。お給料よりも休日が多く取れる労働環境の方がストレスなく働けるでしょう。
自己分析のやり方については、以下のリンクに詳しく紹介しているので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
自己分析の質問リスト100選【自分を知るための深掘り】|ミラサスキャリア
自己分析ができていると、迷いがなくなり自信を持って選考に臨めます。
対策③:面接に慣れる
面接に慣れていないと、自分をうまくアピールできません。
質問に答えられるように回答を準備していても、いざ話すとなると緊張してしまい実力が発揮できないからです。
鏡の前で自分の表情を確認しながら面接をしたり、録音して自分の声のトーンや話すスピードを確認したりするのをおすすめします。
面接に慣れている学生が少ないなかで、しっかり受け答えができると企業へ好印象を与えられるでしょう。
対策④:スケジュールの管理する
早期選考を受けるチャンスは、サマーインターンが一番早いです。
企業によって異なりますが、夏のインターンで優秀な学生には早期選考の案内があるかもしれないので、スケジュールの管理をしておきましょう。
インターンが行われる日程をスケジュール帳に記入し、逆算して自己分析や応募先の企業の情報を集めておくことをおすすめします。
スケジュール管理をしておくことで、直前で慌てることがなくなり余裕を持って行動できるでしょう。
対策⑤:志望度の高さをアピールする
熱意を持って企業の選考に参加する学生は、企業からプラスの印象をもたれやすいでしょう。
説得力の高い志望動機を作るためには、第三者に添削をしてもらいましょう。客観的にみてもらうことで自分では気づけなかった部分が見つかり、よりブラッシュアップできます。
自社が第一志望であることが伝われば、通過率が高まります。
まとめ
この記事では早期選考が受かりやすい理由と効果的な対策について紹介しました。
早期選考は本選考より受かりやすいとはいえ、約6割の学生が落とされます。
早めの準備をしておけば、ゆとりを持って対策ができ、他の学生よりも優位に立ちやすいです。
また、以下の5つの内容の準備をしておけば選考の突破率が上がります。
- 企業や業界研究を行う
- 自己分析を行う
- 面接に慣れる
- スケジュールの管理する
- 志望度の高さをアピールする
上記の項目を参考にして、自分のしたい仕事ができるようにしましょう!