「ほかの企業を受けていないと人事に伝えたら、どう思われるのだろう…」
自分の就活の進捗具合を企業へ伝えるとき、ネガティブなイメージを与えないようにしたい学生が多いでしょう。本記事では他社の選考状況を聞かれた際の対処法についてお伝えします。
- 企業の目的や意図を推測しよう!
- 【例文あり】企業と学生のやりとり
- 選考具合を話すときの3つの要点
企業側の目的が推測できるようになると、適切な答え方ができるようになり面接官に好印象を与えられます。
企業の目的や意図を推測しよう!
企業が就活の進捗具合を知りたがる理由は次の通りです。
- 学生の企業選びの基準を知りたい
- 採用のボーダーラインを決めたい
- 志望度や熱意を知りたい
人事の意図や目的がわかると、効果的なアプローチが可能になります。
学生の企業選びの基準を知りたい
学生の就活の軸の一貫性を確認するために質問しています。
学生が受けている業界や規模、職種を把握することで、企業と就活生の間でミスマッチがなくせるからです。
例えば面接を受けている企業が金融業界なのに、IT業界や物流業界、建設業界など業界がバラバラだと理由を問われることがあります。質問されたときに、自分なりの回答を応えられるようにしておきましょう。
採用の判断基準にしたい
企業が学生を採用するかどうかの指標にしています。
ライバル企業が学生をどのように判断しているのかを把握することで、採用すべきかどうかの最終的な判断をしているのです。
人事が合格か否か決めかねているとき、学生が応募した企業から全て落ちている場合「気づけていないだけで、何か問題を見落としているのかも」と、判断するための材料になります。
自分の判断に自信を持つためにも、内定の有無や選考ステージがどこまで進んでいるのかを知りたがっているのでしょう。
志望度や熱意を知りたい
就活の状況を聞くことで、自社に対する本気度を確認しています。
例えばベンチャー企業の選考に参加しているのに有名な大企業ばかりだと、「弊社への入社意欲はないんだな」と誤解を与える可能性があるでしょう。
面接を受けている企業から内定をもらいたい場合は、志望動機を練って、熱意を伝える必要があります。
【例文】企業と学生のやりとり
【例文】
人事 | 今、弊社以外の企業の選考に参加していますか? |
就活生 | いえ、御社しか受けていません。 |
人事 | なぜ弊社しか受けていないのですか? |
就活生 | ただ、さまざまな企業を知っていくなかで御社の理念や社員の人柄に魅力を感じ、御社の面接に専念するため他の選考は受けていないです。 | 違う会社の採用試験にも参加していました。
人事 | もし落ちてしまったらということに対して不安はありませんか? | 1社のみなんですね。
就活生 | もし残念ながら御社とご縁がなかった場合は、また気持ちを入れ替えて就活を続けます。 そのときは、落ちてしまった原因を分析して、次の企業の選考で活かしたいと考えています。 | はい、おっしゃる通りです。
選考状況を話すときの3つの注意点
進捗度合を話すときは、以下の3つに注意しましょう。
- 嘘はつかない
- 他社に対する評価・関心は伝えない
- 落選した企業を報告しない
ついほかの学生がやりがちなことを回避すれば、マイナスな評価をもらうのを防げるでしょう。
注意点①:嘘はつかない
嘘はばれるとリスクが高いので、正直に答えましょう。
面接官から答えづらい質問が来るときもありますが、取り繕っているのがわかると人事の方の信頼を損ねてしまうかもしれません。
「面接に落ちたことはないです」のように、嘘をつくのはやめましょう。
原則、聞かれたことについては正直に回答するのをおすすめします。
注意点②:他社に対する評価・関心は伝えない
選考を受けている企業へ熱意を伝えるために、過剰に他社への興味や批判をするのは控えましょう。
他社への興味や熱意を示してしまうと、「弊社で内定を出しても断られてしまうかも」と誤解されてしまいます。
また、別の企業を批判すると「他社でも弊社を否定しているのかも。」と警戒されてしまう可能性があります。
他社に対しての評価・関心はできる限り伝えないようにしてください。
注意点③:落選した企業を伝えない
選考で落とされてしまった経緯を伝える必要はありません。
不採用になった事実は企業にマイナスなイメージを与えてしまうからです。
自分からは話さず、聞かれたら答えるようにしましょう。また、伝えるときは自分なりに分析した原因と対策・工夫も話すのがおすすめです。
人事が「この学生は失敗から学んで行動できる人だ」と評価してくれるかもしれないからです。
まとめ
この記事では、なぜ面接官が他社の選考状況を聞くのか、また聞かれたときの対処法について解説しました。
企業の考えがわかれば納得してもらえる回答ができ、採用担当者にマイナスな印象を与えるのを防ぐことができます。
注意点を把握し、内定を目指しましょう。