公務員の志望動機の書き方・伝え方とは｜例文や差別化するコツも解説

2024年6月8日

「公務員になりたいけど、志望動機の書き方や伝え方がわからない…」

公務員になりたいと思っても、志望動機をどのようにまとめたらいいのか悩みますよね。

そこで今回は公務員になりたい大学生に向けて、志望動機の書き方や伝え方を解説します。

公務員の志望動機の書き方・伝え方5つのポイント
公務員の志望動機を書く3つの注意点
公務員の志望動機他の就活生と差別化する2つのコツ
公務員の志望動機例文

公務員の志望動機の書き方や伝え方を知ると、企業側に好印象を与えられるようになるでしょう。

公務員の志望動機の書き方・伝え方5つのポイント

公務員の志望動機は書き方や伝え方を理解しておくと、書きやすいです。ここでは、公務員の志望動機の書き方・伝え方のポイントを5つ解説します。

なぜ民間企業ではなく、公務員がいいのかをまとめ
なぜその地域で公務員になりたいのかをまとめる
公務員として携わりたい仕事を盛り込む
仕事に活かせる自分の強みを盛り込む
将来のビジョンをまとめる

5つのポイントを理解し、自分の志望動機に取り入れると、簡潔かつ説得力がある志望動機が作成できます。

ポイント①:なぜ民間企業ではなく、公務員がいいのかをまとめる

民間企業ではなく公務員を選ぶ理由を明確に伝えましょう。

公務員は、社会全体の利益を追求し、安定した雇用と公正な評価制度がある点が魅力です。例として「地域社会の発展に貢献したいという思いが強く、公務員として公共の利益を最優先に考えながら働けることに魅力を感じました」といった理由を入れると、説得力がある志望動機になるでしょう。

ポイント②:なぜその地域で公務員になりたいのかをまとめる

志望する地域で公務員になりたい理由を具体的に伝えましょう。

地域への想いや特定の地域が抱える課題に対する理解を示すと、志望動機に具体性が加わります。例として「地元である○○市の発展に貢献したいと考え、地域住民との密接な関わりを持ちながら働ける公務員を志望しました」と伝えると、地域への思いが伝わります。

ポイント③:公務員として携わりたい仕事を盛り込む

公務員として携わりたい具体的な仕事を盛り込みましょう。

どの業務に携わりたいのかを示すと、志望動機が具体的になり、意欲も伝わります。例として「都市計画部門で地域のインフラ整備に携わり、住民の生活環境を向上させる業務に携わりたいです」と伝えると、明確なキャリアビジョンを伝えられます。

ポイント④:仕事に活かせる自分の強みを盛り込む

自分の強みが公務員の仕事にどう活かせるかを具体的に伝えましょう。

自分の強みを盛り込むと、自分のスキルや経験が業務に役立つことをアピールできます。例として「大学のゼミで培ったリサーチ能力とコミュニケーションスキルを活かし、住民との対話を通じて地域の課題解決に貢献したい」と伝えると効果的です。

ポイント⑤:将来のビジョンをまとめる

公務員としての将来のビジョンをまとめましょう。

長期的な視野で自分がどのように成長し、地域に貢献するかを具体的に伝えます。例として「将来的には地域環境に関わる施策を担当し、持続可能な地域社会の実現に寄与したい」と伝えると、長期的な目標と意欲を伝えられるでしょう。

公務員の志望動機を書く際の3つの注意点

公務員の志望動機を書く際、志望動機がよくある内容だったり、自分本位に見える内容だったりすると、採用担当者に悪い印象を与えかなえません。ここでは、志望動機を書く際の注意点を3つ解説します。

ありきたりな志望動機にならないようにする
公務員の安定性を軸に話さないようにする
簡潔かつ明確にまとめる

公務員の志望動機を書く3つの注意点を理解すると、説得力のある志望動機にまとめられ、採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。

注意点①:ありきたりな志望動機にならないようにする

志望動機が「地域が好き」「恩返しをする」だけでは、よくある志望動機になるので注意が必要です。

採用担当者に「地域が好きなら民間企業でも実現できることが多いのでは？」と言われてしまうと、回答に困る人が多いのではないでしょうか。「地元の環境問題に特化して政策を提案したい」といった具体的な目標を示し、独自性を持たせましょう。

具体的なエピソードや経験を盛り込むと、説得力が増します。

注意点②:公務員の安定性を軸に話さないようにする

安定性や福利厚生を強調すると、自分の利益しか考えていない印象を持つ可能性があります。

公務員になりたい意欲や社会貢献への熱意を強調して、話しましょう。「地域の教育環境を改善し、未来の子どもたちにより良い学びの場を提供したい」など、自分が目指す具体的な貢献内容を伝えるのがおすすめです。

注意点③:簡潔かつ明確にまとめる

志望動機は簡潔かつ明確にまとめるのが重要です。簡潔かつ明確にまとめるには以下のPREP法を使いましょう。

Point（結論）
Reason（理由）
Example（例）
Point（結論）

最初に結論を述べ、理由と例を挙げて再度結論を示します。「地域の交通問題を解決したい」と結論を述べてから、理由や具体的な経験を簡潔に伝えると、意図が明確に伝わりやすいです。

公務員の志望動機他の就活生と差別化する2つのコツ

公務員の志望動機で他の就活生と差別化することは、採用されるために重要です。ここでは公務員の志望動機で他の就活生と差別化するコツを2つ解説します。

自分の経験を具体的に示し、説得力を増す
応募する地域を徹底的にリサーチして、自分なりの言葉でまとめる

2つのコツを理解してまとめると、他の応募者と差別化ができ、採用担当者の印象に残る志望動機になるでしょう。

コツ①:自分の経験を具体的に示す

自分の経験を具体的に示し、志望動機を伝えると説得力が増します。

例として「大学の環境サークルでの活動を通じて地域の環境保護に貢献した経験があり、公務員として大規模な環境政策に携わりたい」と自分なりの具体的なエピソードを示すと、志望動機に説得力が増すでしょう。

コツ②:応募する地域を徹底的にリサーチして、自分なりの言葉でまとめる

応募する地域を徹底的にリサーチし、地域独自の課題やニーズを理解しましょう。しかし、ネットでリサーチしただけでは足りません。

地域のイベントや説明会などに参加し、自分なりの言葉で貢献したい理由を伝えると、説得力がある志望動機になります。「○○市の伝統行事に参加した際に主催者から市の高齢化事情の話があり、共感した。福祉政策を充実させ、高齢者が安心して暮らせる環境を整えたい」といった具体的な目標を示すと、採用担当者に熱意が伝わるでしょう。

公務員の志望動機例文

公務員の志望動機は、採用担当者に自分の意欲や適性を伝えるために重要です。ここでは「地元の公務員を志望する場合」と「地元以外の公務員を志望する場合」の2つの例文を紹介します。

例文を見ると、志望動機をどのようにまとめたらいいかがわかり、自分なりの言葉で説得力のある志望動機を作成できるようになるしょう。

例文①:地元の公務員志望動機

私は観光分野に強い関心があり、公務員で地元の観光振興に貢献したいと考えています。民間企業では利益追求が優先されるため、地域全体の観光発展に取り組むことが難しいと感じました。地元の豊かな自然や伝統工芸品は、観光資源として大きな可能性を秘めていると感じています。

大学では観光学を専攻し、地元○○市の観光イベントやプロモーション活動に積極的に参加しました。大学時代の経験を通じて培った企画力とコミュニケーション力を活かして、地元住民と協力し、地域の魅力を最大限に引き出す施策を展開したいと考えています。将来的には、持続可能な観光地づくりを目指し、地域の経済活性化への貢献を目指していきたいです。

例文②:地元以外の公務員志望動機

私は観光分野に強い関心があり、公務員として公共の利益を最優先に観光振興に携わりたいと考えています。民間企業では利益追求が優先で、地域全体の観光発展に取り組むことが難しいと感じました。○○市は伝統的な陶芸品を観光資源として有し、活用に積極的に取り組む姿勢に強く共感しました。

大学では観光学を専攻し、他地域でのインターンシップでは観光イベントの企画や運営に参加し、多くの実践的な経験を積みました。私の強みである企画力とコミュニケーション力を活かし、○○市の観光政策を推進し、観光客の誘致や魅力発信に貢献したいです。将来的には、地域全体の観光振興計画をリードし、持続可能な観光地づくりに貢献したいと考えています。