「営業職に就きたいけど、志望動機の書き方や伝え方がわからない…」
営業職に就きたいと思っても、志望動機をどのようにまとめたらいいのか悩みますよね。
そこで今回は営業職への就職を目指す大学生に向けて、志望動機の書き方や伝え方を解説します。
- 営業職の種類
- 営業職で求められる4つのスキル
- 営業職の志望動機 書き方・伝え方5つのポイント
- 営業職の志望動機で他の就活生と差別化する2つのコツ
- 営業職の志望動機例文
営業職の志望動機の書き方や伝え方を知ると、採用担当者に好印象を与えられるようになるでしょう。
営業職の種類
営業職には大きく分けて「法人営業」と「個人営業」があります。違いは以下の表のとおりです。
法人営業 | 個人営業 | |
顧客ターゲット | 企業や団体 | 一般消費者 |
契約 | 長期的で、大規模な契約が多い | 短期的な契約が多い |
別名 | BtoB(ビジネスtoビジネス) | BtoC(ビジネスtoコンシューマー) |
営業職は顧客ターゲットや営業スタイルに応じて異なるアプローチが求められます。
営業職で求められる4つのスキル
営業職では、さまざまなスキルが求められます。ここでは特に重要なスキルを4つ解説します。
- 粘り強い精神力
- ヒアリング力
- 達成意欲
- 対応力
4つのスキルを理解すると、自分の強みや適性を明確にし、面接の際にアピールできます。また、4つのスキルを意識して磨くと、将来のキャリア形成にも役立つでしょう。
スキル①:粘り強い精神力
営業職は顧客から断られたり予期せぬトラブルが起きたりなど、困難な状況に直面する場合が多いため、粘り強い精神力が必要です。
一度失敗しても簡単に諦めず、失敗から学び次に活かす姿勢が求められます。例えば、顧客に何度もアプローチをしていれば、熱意が伝わり契約に結びつく可能性もあります。粘り強い精神力があれば、困難な状況でもモチベーションを維持し、結果を出し続けられるでしょう。
スキル②:ヒアリング力
ヒアリング力とは顧客の要望を正確に聞き取り、理解する能力です。
ヒアリング力があれば、相手が何を求めているのかを深く理解し、最適な提案ができます。営業職では顧客目線で話を丁寧に聞き、潜在的なニーズを引き出し、信頼関係を築くのが大切です。顧客満足度を高め、リピーターを増やすために、ヒアリング力を磨いていきましょう。
スキル③:達成意欲
営業職では売り上げ目標の達成が重要な評価基準となり、目標に向かって努力し続ける達成意欲が不可欠です。
売り上げ目標を設定し、達成するための具体的な計画を立て、自分の成果を測っていきます。結果を出し続け、キャリアを積んでいくためには達成意欲が必須といえるでしょう。
スキル④:対応力
営業職は多くの顧客を抱えて日々さまざまな状況に直面するため、イレギュラーな対応を求められることも多く、臨機応変に対応する力が重要です。
例えば、急なスケジュール変更や予期せぬクレームにも冷静に対応し、問題を解決する能力が求められます。対応力が高いと顧客からの信頼を得やすくなり、長期的な関係を築くことができます。
営業職の志望動機 書き方・伝え方5つのポイント
営業職の志望動機を考える際には、ポイントをおさえながらまとめるのが重要です。ここでは書き方・伝え方のポイントを5つ解説します。
- 結論は簡潔かつ明確にする
- 営業職を志望する理由をまとめる
- 応募先の企業を志望する理由をまとめる
- 営業職で活かせる自分の強みを盛り込む
- 入社後のどのようなビジョンを描いているかをまとめる
5つのポイントを理解すると、採用担当者に自分の意欲と適性を明確に伝えられるようになるでしょう。
ポイント①:結論は簡潔かつ明確にする
志望動機の冒頭では、結論を簡潔かつ明確に伝えるのが重要です。
例えば「私は貴社の営業職で、大学のイベント運営で培ったヒアリング力と対応力を活かして顧客満足度を高める仕事に挑戦したいと考えています」といった具体的な結論を冒頭で伝えます。採用担当者に自分の意図をすぐに理解してもらえるでしょう。
明確な結論があると、志望動機全体の構成がスムーズになり、説得力が増します。
ポイント②:営業職を志望する理由をまとめる
結論を伝えたら、営業職を志望する理由を伝えます。
単に「人と話すのが好きだから」のような一般的な理由ではなく、自分の経験や価値観に基づいた具体的な理由を伝えましょう。例えば「飲食店アルバイトでの接客経験を通じて、お客様とのコミュニケーションが売上に直結する喜びを感じ、営業職を志望しました」といった具体的なエピソードを盛り込むと、採用担当者に説得力のあるアピールができます。
ポイント③:応募先の企業を志望する理由をまとめる
なぜ応募先の企業を選んだのかを具体的に説明しましょう。
企業の特徴や強みを公式サイトだけでなく、企業説明会やインターンで徹底的にリサーチし、自分の価値観や目標とどのように一致しているかを示すことが重要です。例えば「貴社の強みである『押し売りをしない顧客視点での営業』に共感し、自分のコミュニケーション能力とヒアリング力を最大限に発揮できると感じました」といった具体的な理由を挙げると、企業への理解度と熱意が伝わるでしょう。
ポイント④:営業職で活かせる自分の強みを盛り込む
自分の強みを具体的に示し、強みが営業職でどのように役立つかを説明します。
例えば「私の強みは粘り強い精神力です。大学時代に学園祭実行委員長として困難に直面しても諦めず、史上最多入場数を達成しました。経験を活かして、営業職でも目標達成に向けて粘り強く取り組みたいです」といった具体例を盛り込むと、採用担当者に適性や自分がどのような人間なのかを伝えられるでしょう。
ポイント⑤:入社後のどのようなビジョンを描いているかをまとめる
最後は入社後にどのようなビジョンを描いているかを伝えます。
例えば「入社後はまず先輩社員の営業を見ながら経験を積み、3年後にはチームリーダーとして後輩を指導しつつ、貴社の売上向上に貢献したいと考えています」といった具体的な目標を伝えます。将来のキャリアプランを示し、自分の意欲と長期的な視野を伝えましょう。ビジョンが明確であれば、採用担当者に良い印象を与えられます。
営業職の志望動機で他の就活生と差別化する2つのコツ
営業職の志望動機はいかに採用担当者に印象を残すかが大事です。ここでは他の就活生と差別化するコツである「企業の営業方法を理解しておく」「自分の言葉で伝えられるようにする」の2つを解説します。
他の就活生と差別化するコツを理解すると、応募者が多くいるなかで、採用担当者に強い印象を残せるでしょう。
コツ①:企業の営業方法を理解しておく
営業職の志望動機で差をつけるためには、応募する企業の営業方法を理解しておくのが大切です。
営業方法には新規営業やルート営業、カウンター営業などがあり、扱う商材によって営業の仕方が異なります。例えば、新規営業では顧客開拓のスキルが求められ、ルート営業では既存顧客との関係維持が重要です。応募する企業がどのような商材を扱い、どのような営業方法を行っているのかを調べ、自分のスキルや経験と結びつけてアピールしましょう。
コツ②:自分の言葉で伝えられるようにする
志望動機をまとめる際には例文を参考にしつつ、自分の言葉で想いを伝えるのが重要です。
例文をそのまま使うと、形式的で個性のない志望動機になってしまいます。自分なりの経験や考えを具体的に伝えると説得力が増し、採用担当者に強い印象を与えられます。自分の過去の経験を交えながら「なぜ営業職を志望するのか」「なぜその企業を選んだのか」を自分の言葉で伝えるようにしましょう。
営業職の志望動機例文
営業職におけるルート営業を志望する理由は、既存顧客との信頼関係を築き、長期的なビジネスを発展させることに大きな魅力を感じているからです。大学時代は3年間飲食店でアルバイトをし、リピーターのお客様との関係を深めることの重要性を学びました。この経験から、貴社のルート営業で顧客満足度を高めて、貢献したいと考えました。
貴社を選んだ理由は「押し売りをしない顧客視点の営業」という方針に強く共感し、自分のコミュニケーション能力とヒアリング力を最大限に活かせると感じたからです。また、貴社の多様な商材を通じて、お客様に最適な提案を行い、信頼関係を築ける点にも魅力を感じました。入社後は、まずは先輩社員を見ながら現場で経験を積み、3年後にはチームリーダーとして後輩を指導しつつ、貴社の顧客基盤をさらに強化したいと考えています。このビジョンを実現するために、貴社でのルート営業に全力で取り組みたいと考えています。
まとめ
この記事では営業職への就職を目指す大学生に向けて、志望動機の書き方や伝え方を解説してきました。
営業職の志望動機では5つのポイントに沿って、まとめるのが重要です。
- 結論は簡潔かつ明確にする
- 営業職を志望する理由をまとめる
- 応募先の企業を志望する理由をまとめる
- 営業職で活かせる自分の強みを盛り込む
- 入社後のどのようなビジョンを描いているかをまとめる
営業職は商材やターゲットにより営業方法が多岐にわたります。公式サイトや口コミだけでなく、企業説明会やインターンに積極的に参加し、志望動機を自分の言葉で伝えられるようにしましょう。