電子部品メーカーとして半世紀以上にわたり事業を続けるKOA株式会社(以下、KOA)は、抵抗器分野で高いシェアを持つ長野県発の東証プライム上場企業です。就職や転職を検討する際に気になる平均年収について、本記事では有価証券報告書や公式サイトの情報をもとに、年度別の推移や役職別・年齢別のデータ、会社概要までをまとめて解説します。
第二新卒や20代から30代の若手ビジネスパーソン、そしてこれから就職活動を行う大学生の方に向けて、KOAの収入事情を客観的な一次情報に基づいて紹介していきますので、転職先や就職先を検討する際の参考にしてください。
KOAの会社概要
KOA株式会社は、長野県上伊那郡箕輪町に本社を置く抵抗器を中心に扱っている電子部品メーカーであり、東京証券取引所プライム市場に上場している企業です。 同社は1940年3月10日に創業し、1947年5月24日に株式会社として登記されました。抵抗器を祖業としながら、サーミスタやインダクタ、ヒューズ、バリスタなど幅広い電子部品を手がけており、自動車や産業機器、通信インフラなど多様な分野に製品を供給しています。
KOAの基本情報
| 会社名 | KOA株式会社 |
| 証券コード | 6999(東証プライム市場・名証プレミア市場) |
| 本社所在地 | 長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪14016(本社機能)/長野県伊那市荒井3672(登記上の本店) |
| 創業 | 1940年3月10日 |
| 設立 | 1947年5月24日 |
| 資本金 | 60億3,300万円 |
| 代表者 | 代表取締役社長執行役員 向山浩正 |
| 従業員数 | 単体1,669名/連結4,409名(2026年3月31日現在) |
| 事業内容 | 各種電子部品(抵抗器、サーミスタ、インダクタ、ヒューズ、バリスタ等)の開発・製造・販売 |
| 決算期 | 3月 |
公式の会社概要はKOA株式会社の基本情報ページで確認できます。 KOA株式会社の所在地、資本金、従業員数などの基本的な情報が掲載されており、単独の従業員数は1,669名、連結では4,409名となっています。事業内容としては、抵抗器を軸にしながらも車載向けや産業機器向け、さらにはAIサーバー関連など需要の広がる分野にも製品展開を進めている点が特徴です。
KOAの平均年収はどのぐらい?
KOAの平均年収は、有価証券報告書の「従業員の状況」に開示されている提出会社単体のデータとして公式に確認できます。ここでは直近の開示データと、比較のために過去の有価証券報告書に記載された数値もあわせて紹介します。
年度別の平均年収推移
| 年度 | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期 | 592万円 | 40.7歳 | 17.1年 | 1,669名 |
| 2025年3月期 | 568万円 | 40.3歳 | 16.6年 | 1,679名 |
| 2015年3月期 | 505万円 | 39.9歳 | 16.6年 | 1,345名 |
有価証券報告書-第97期(2024/04/01-2025/03/31)に基づく情報として、平均年収5,676,581円、従業員数1,679人という数値が確認できます。これが2025年3月期の提出会社単体のデータです。続く2026年3月期については、 社員数1,669名(単体)、平均年齢40.7歳(単体)、平均勤続年数17.1年(単体)、平均年収5,923,699円(単体)、平均年収の対前年増減率4.4%(単体)という数値が開示されており、前年から4.4パーセント増加したことがわかります。あわせて、10年以上前の2015年3月期のデータも見てみると、 提出会社の状況として従業員数1,345名、平均年齢39.9歳、平均勤続年数16.6年、平均年間給与5,047,236円であったことが当時の有価証券報告書からわかります。直近10年ほどの推移を見ると、平均年収は緩やかに増加傾向にあり、平均勤続年数も16年台後半から17年台へと長期化していることが読み取れます。
出典 KOA株式会社 有価証券報告書(2026年3月期・2025年3月期・2015年3月期)。開示情報の原本は金融庁EDINETで確認できます。
他企業との比較データ
電子部品業界は、少量多品種の受動部品メーカーから、計測機器を手がける高収益企業まで幅広い企業が含まれるため、平均年収の水準にも大きな差があります。業界内での位置づけを把握するために、公表されている数値をもとに比較してみましょう。
| 企業名 | 平均年収(万円) | 業種 |
|---|---|---|
| KOA株式会社 | 592万円(2026年3月期) | 電気機器(電子部品) |
| 株式会社キーエンス | 2,182万円 | 電気機器(FA・計測機器) |
電気機器の平均年収企業ランキングでは1位は株式会社キーエンス社の2182万円となっています。この数値と比較すると、KOAの592万円という水準は、業界内でも突出した高収益企業とは大きく差があることがわかります。
比較表の数値で見る限り、KOAの平均年収は東証プライム市場に上場する電気機器業界の中でも突出した高水準企業には及ばず、抵抗器を中心とする専業の電子部品メーカーとして標準的な水準にとどまっていると評価できます。
KOAの役職別年収データ
KOAの有価証券報告書や公式サイトでは、課長級・部長級といった役職別の年収データは個別に開示されていません。上場企業の多くが役員報酬の総額や平均額は開示する一方で、一般社員の役職別年収までは公表義務がないため、KOAにおいても役職別の内訳を確認できる一次情報は見当たりませんでした。
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 一般社員(役職別) | 非開示 |
| 管理職(課長級・部長級など) | 非開示 |
| 取締役(役員報酬総額) | 有価証券報告書に役員区分ごとの報酬総額が記載 |
役員報酬については、有価証券報告書の役員の状況に関する項目で、役員区分ごとの報酬等の総額や対象人数が開示されています。一方で、課長や部長といった管理職個々の年収水準は公式データとしては非開示となっており、外部の算出値を参考情報として掲載することも本記事では行いません。
KOAの年齢別年収推移
年齢別の年収推移についても、KOAの有価証券報告書や公式の採用情報において、20代や30代、40代といった年代別の年収を具体的に区分したデータは公表されていません。有価証券報告書で開示されているのは、提出会社全体の平均年齢と平均年間給与のみであり、年代ごとの内訳までは確認できません。
| 年代 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 20代 | 非開示 |
| 30代 | 非開示 |
| 40代 | 非開示 |
| 50代以上 | 非開示 |
| 全社員平均(参考) | 平均年齢40.7歳・平均年収592万円(2026年3月期) |
KOAの全社員の平均年齢は40.7歳、平均年収は592万円という開示データはありますが、これを年代別に分解した公式情報は存在しません。外部サイトの中には統計データをもとに独自に年代別年収を算出しているケースも見られますが、本記事では一次情報に基づかない推計値は掲載せず、公式データとしては非開示である旨を明記します。
【中途採用】KOAのような優良企業への転職おすすめサービス
KOAのような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
おすすめ転職エージェントサービス
KOAの福利厚生
KOAの福利厚生については、有価証券報告書のような財務情報の開示項目ではなく、公式のキャリア採用サイトや同社が掲載する求人情報から内容を確認できます。 抵抗器をはじめとした各種電子部品の開発・製造・販売を手がけるKOA株式会社では、営業や生産技術、事務、マーケティングなどの職種でキャリア採用を行っています。各種制度のページでは、財形貯蓄をはじめとした生活や将来設計を支える制度が紹介されており、 給与・賞与から一定額を自動的に天引きして行う貯蓄であり、一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄の3種類があり、社員の資産形成を目的としています。
住宅や手当に関する内容は、KOAが実際に掲載している求人情報からも確認できます。長野県内の生産職の求人では、 超過勤務手当・家族手当・住宅手当・通勤手当・交替手当・夜勤手当などの諸手当が設けられていることが明記されており、 退職金(勤続2年以上)、兼業副業制度、KOAグループ表彰(年1回)といった制度も用意されています。休日に関しても、同求人では 週休2日制(土・日)年間休日122日という条件が記載されています。
| 制度・手当 | 内容 |
|---|---|
| 住宅関連 | 住宅手当、社宅・寮制度 |
| 通勤手当 | 通勤手当あり(勤務地により内容が異なる) |
| 家族手当 | 家族手当あり |
| 退職金制度 | 退職金制度あり(勤続2年以上) |
| 資産形成支援 | 財形貯蓄制度(一般・年金・住宅の3種類) |
| 休日休暇 | 週休2日制(土・日)、年間休日122日 |
| その他制度 | 兼業副業制度、KOAグループ表彰(年1回) |
出典 KOA株式会社 キャリア採用サイト各種制度のページ、KOA株式会社 求人情報(生産職求人票)。福利厚生の詳細な条件は募集職種や勤務地によって異なるため、応募前に各求人票を確認することをおすすめします。
KOAの転職難易度は?
KOAの新卒採用実績を見ると、 採用実績(人数)は2023年が20名、2024年が21名、2025年が21名(高卒採用人数を除く)となっており、大量採用を行う企業ではなく、毎年一定数を着実に採用する方針がうかがえます。中途採用についても営業や生産技術、設計といった専門職種を中心に募集職種が公開されており、希望する職種の求人が出たタイミングを逃さずに応募できるかが、転職成功の分かれ目になると考えられます。
求められる人材像
KOAの公式キャリア採用サイトでは、歓迎する人物像として 主体性を持って行動できる方、自分の目標やビジョンをお持ちの方、失敗を恐れず挑戦したい方、専門知識やスキルをお持ちの方の4点が挙げられています。長野県に拠点を置くメーカーでありながら、自動車や産業機器、AIサーバー関連分野など需要が広がる領域への展開を進めているため、既存の業務にとどまらず新しい価値創造に主体的に取り組める人材が求められていることがわかります。
転職成功のポイント
KOAへの転職を目指す場合は、抵抗器を中心とする電子部品分野での専門知識や技術経験をアピールするとともに、同社が掲げる企業理念やビジョンへの共感を具体的に伝えることが重要です。営業や生産技術、設計、事務、マーケティングなど職種ごとに求人が公開されるため、公式のKOAキャリア採用サイトで募集職種一覧を定期的に確認し、応募資格や歓迎条件を丁寧に照らし合わせたうえで応募することが、選考を有利に進めるポイントになります。
KOAのまとめ
KOAの平均年収は、有価証券報告書の開示データによれば2026年3月期で592万円となっており、2025年3月期の568万円、2015年3月期の505万円と比較すると、緩やかな増加傾向が続いていることが確認できます。一方で、役職別や年齢別の年収については公式データとして非開示であり、本記事では推測値を掲載せず、一次情報として確認できる範囲の数値のみを紹介しました。
福利厚生については、住宅手当や社宅・寮制度、財形貯蓄、退職金制度など基本的な制度が整備されており、長野県を拠点とする企業として生活面のサポートも手厚い点が特徴です。転職を検討する際は、公式のキャリア採用サイトで募集職種や求める人物像を確認し、自身の専門性やキャリアビジョンがKOAの方向性と合致しているかを見極めたうえで、応募のタイミングを計ることをおすすめします。就職活動中の学生の方も、電子部品業界の中での位置づけや待遇の実態を把握したうえで、企業研究の参考にしていただければ幸いです。


