「集団面接の流れを把握してミスを防ぎたい…」
新卒での就活では、必然的に集団面接を受ける機会も多くなるでしょう。
この記事では、集団面接の流れを紹介し、対策法も解説します。あわせてweb集団面接の流れもお伝えします。この記事を読めば、集団面接の流れが分かり、二次面接・内容へと進める確率を高められるので、最後までご覧ください。
集団面接の流れ7ステップ
集団面接の流れをまとめると、以下の7ステップになります。
- 面接会場で受付する
- 待合室や控え室で待機する
- 割り振られた順番で入室する
- 校名と氏名を伝えて挨拶する
- 面接官の指示を受けてから着席する
- 面接官からの質問に受け答えする
- 面接が終了したら立ち振る舞いに気をつけて退室する
ステップごとに解説します。
1:面接会場で受付する
集団面接の流れは、面接会場での受け付けから始まります。指定された会場(社内オフィスや会議室など)で受付を済ませます。受付時の流れは以下のとおりです。
- 挨拶する
- 名前を名乗る
- 必要書類を提出する
- 面接時の順番や待機場所について指示をもらう
履歴書などの必要書類を提出するかは、企業によってことなります。提出する予定がある書類は、鞄からいつでも取り出せるところに配置しましょう。書類はクリアファイルに入れて、A4サイズの封筒に入れておけば、折れたり周りから見られたりするのを防げます。
2:待合室や控え室で待機する
集団面接の受付を終えたら、指示された場所で待機します。
待合室や控え室もあれば、廊下のイスやソファで待つことも珍しくありません。待機するときも気を抜かず私語は慎み、常に態度を見られていることを意識してください。待ち時間に控えるべき行動は以下のとおりです。
- 居眠りする
- 他の応募者と雑談する
- スマートフォンでゲームする
- ソワソワと落ち着きない行動をする
面接会場では、いついかなるときに誰が見ているか分かりません。
待機時間はこれまでに練習したことを思い出したり、頭の中で復習したりして集団面接に備えましょう。
3:割り振られた順番で入室する
集団面接開始の時間になったら、受付で指示された順番通りに入室します。
集団面接での入室の流れは以下のとおりです。
- 先頭の人が扉を2〜3回ノックする
- 「どうぞ」と言われてからドアを開ける
- 「失礼いたします」と挨拶をして入室する
- 後ろの人も続いて挨拶をして入室する
- 最後尾の人が扉を閉める
集団面接は割り振られる順番によっても緊張感が異なります。先頭や最後尾を務めることになっても慌てないよう、入室の練習をしておきましょう。
4:大学名と氏名を伝えて挨拶する
集団面接では入室したらイスの横に立ち、応募者全員が入るまで待ちます。全員の入室が完了したら、面接官の指示に従って大学名と氏名を伝えて挨拶します。
「〇〇大学から参りました〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします。」
面接の流れによっては軽い自己紹介・自己PRをお願いされることがあるかもしれません。動揺しないよう、短く伝えられる自己紹介と自己PRを考えておきましょう。
他の人が挨拶しているときも、ソワソワせず落ち着いた状態を保つことを意識してください。
5:面接官の指示を受けてから着席する
挨拶が終わったからといって、勝手に着席してはいけません。
面接官から「どうぞ、おかけください」と指示されるまでは、座らないようにしましょう。着席するときのポイントは以下のとおりです。
- 「失礼します」と言ってから座る
- 深く座らない
- 背筋を伸ばす
- 男性は手を軽く握って太ももの上に置く
- 女性は両手を重ねて太ももの上に置く
また、鞄や上着などの持ち物がある場合は、イスの横に置いてください。他の応募者の邪魔にならないよう、置き方にも気を使いましょう。
6:面接官からの質問に受け答えする
面接開始と同時に面接官による質問が始まります。
面接官から「そちらの方からお答えください」と、指示があり、回答していく流れとなります。集団面接と個人面接が異なる点は以下のとおりです。
- 他の応募者が話しているときは傾聴する
- 自己PRや志望動機、ガクチカなどが被るときがある
- 応募者の回答に対して意見や感想を求められることがある
他の応募者が話しているときに、そっぽを向いたり回答する内容をつぶやいて練習したりするのはNGです。集団面接では、周りに気を使えるかなどの協調性・コミュニケーション力も見られています。
また、集団面接で聞かれることをまとめた記事もあるので、あわせてチェックしてみてください。
7:面接が終了したら立ち振る舞いに気をつけて退室する
面接官から「以上となります」と言われたら、集団面接は終了です。集団面接では、最後に入室した人から順番に退室します。
退室するときの流れは以下のとおりです。
- イスから立ち上がる
- お礼を伝える
- 最後に入室した人が扉を開ける
- 扉を開けたら面接官の方に向き直り一礼して退室する
- 順番に退室する
- 最後の人が扉を閉めて集団面接終了
退室するときも気を抜かず、面接官から他の応募者にまで配慮することを心がけてください。
webでの集団面接の流れ5ステップ
webでの集団面接の流れは以下の5ステップです。
- 事前に送られたリンクから入室する
- 面接の画面が表示されたら挨拶する
- 面接官から指示を受けたら自己紹介する
- 面接官による質疑応答に対応する
- 面接終了後は感謝を伝えて退室する
web集団面接の大まかな流れは、オフラインでの集団面接と変わりません。しかし、web集団面接ならではの意識するポイントがあるので、それぞれお伝えします。
1:事前に送られたリンクから入室する
webでの集団面接は、指定されたリンクから入室するのが一般的です。
入室するタイミングは、指定された時刻より2〜3分前となります。webでの集団面接に使用するリンクは企業からメールで送付されるため、削除しないよう重要マークやロックをして保護しましょう。忘れないようカレンダーアプリなどに、web集団面接のリンクを貼りつけておくのも1つの手段です。
万が一誤ってメール削除してしまった場合は、採用担当者にもう一度送付してもらうよう正直に伝えてください。
また、入室時の基本設定は自分で行う必要があり、以下のように設定します。
- カメラ:オン
- マイク:ミュート
基本設定を確認する際は、それぞれ正しく動作することもテストしましょう。
2:面接の画面が表示されたら挨拶する
集団面接の時刻になると、面接官を含めた応募者が画面に映し出されます。
面接官から「本日はよろしくお願いします」と言われたら、マイクのミュートを解除して「よろしくお願いいたします」と、伝えましょう。ツールの使い方を面接前に把握しておけば、挨拶するときの操作に慌てず済みます。他の応募者が話しているときは、マイクをミュートにすることを忘れないでください。
web集団面接を受ける前には、自分自身でもツールに触れて操作に慣れておきましょう。
3:面接官から指示を受けたら自己紹介する
自己紹介は、面接官から指示を受けたら話し始めます。
名前を呼ばれ「〇〇秒以内で自己紹介をしてください」という流れがほとんどです。以下の内容を簡潔に伝えられるよう、文章を作成しましょう。
- 名前
- 出身大学
- 学部名
- 特技
- 趣味
- 意気込み
後の質疑応答で志望動機や自己PRは聞かれることが多いので、ここでは自分の情報を分かりやすくまとめて伝えることを心がけてください。
4:面接官による質疑応答に対応する
自己紹介を一通り終えたら、面接官による質疑応答が始まります。
webの場合もリアルでの集団面接と同様に、以下のような質問が多いです。
- 自己PRしてください
- 強みや弱みについてお聞かせください
- 弊社を志望した動機を教えてください
- 学生時代に頑張ったことをお聞かせください
- 他者の選考状況や進捗について教えてください
web集団面接でも質問に落ち着いて答えられるように、よくある質問を対策しておきましょう。
web集団面接で話すときは、普段よりも明るい声を意識して相手に届けることを意識してください。
5:面接終了後は感謝を伝えて退室する
集団面接を終えるときは「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」と、感謝を伝えて退室します。
退室する順番は、基本的に面接官の後です。一方で、面接官から退室を促されたときは「失礼いたします」と、お礼を伝えて退室します。退室後は、ツールやアプリが終了していることを再度確認しましょう。
入室したままになっていたというトラブルを防げます。
集団面接の流れでよく聞かれる質問と回答例文
集団面接の流れでよく聞かれる質問は以下のとおりです。
上記の質問に対する回答例文も紹介するので、参考にしてください。
弊社を志望した動機はなんですか?
集団面接の流れでよく聞かれる質問「弊社を志望した動機はなんですか?」に対する回答例文は、以下のとおりです。
私は御社の顧客第一主義という企業理念に深く共感し、志望しました。私自身、大学時代にアルバイトを通じてお客様との信頼関係を築くことの大切さを学びました。御社では、常にお客様のニーズを最優先に考え、サービスの向上を目指している点に魅力を感じています。私も御社の一員として、お客様に最高のサービスを提供し、業績の向上に務めることに貢献いたします。
志望動機を冒頭に持ってきており、具体的な経験を交えていることから、面接官によい印象を与えられる可能性が高められます。
上記の回答例文をもとに、自分が志望する企業に置き換えて作成しましょう。
学生時代に頑張ったことはありますか?
集団面接の流れでよく聞かれる質問「学生時代に頑張ったことはありますか?」に対する回答例文は、以下のとおりです。
私は大学のテニスサークルでキャプテンを務め、先頭に立ちながら常にチームを牽引しました。キャプテンとして毎週の練習計画を立てたり、試合の戦略を考えたりする責任もまっとうしました。この経験を通じて、リーダーシップやコミュニケーション能力が向上し、テニスサークル全体の士気を高めることができました。
テニスサークルのキャプテンであったことでリーダー性をアピールするだけでなく、他の部員を思いやる協調性も感じられる例文となっています。
上記の回答例文を参考にしながら、自分が学生時代に頑張ったことが伝えられる文章を作成してみてください。
弊社以外の選考状況についてお伝えいただけますか?
集団面接の流れでよく聞かれる質問「弊社以外の選考状況についてお伝えいただけますか?」に対する回答例文は以下のとおりです。
御社以外に2社の選考を受けていますが、特に御社に強く興味を持っています。他の2社も魅力的なプロジェクトを持っていますが、御社のプロジェクトは私が大学で学んだ知識と最もマッチしており、貢献できると確信しています。
選考を受けている状況を伝えながらも、貴社が第一志望であることで締めくくります。
このような答えにくい質問に対してもポジティブである姿勢は、面接官にプラスに映るでしょう。
まとめ
集団面接の流れを把握することは、二次面接・採用へとつながる確率を高めます。
特に新卒での就活において、集団面接の対策をすることは必須です。
本記事で紹介した集団面接の流れをもとに、まずは自宅で練習してみましょう。
また、新卒の面接でよく聞かれる質問をまとめた記事もあるので、あわせてチェックしてみてください。