オートバイ用ヘルメットで世界トップクラスのシェアを持つ株式会社SHOEI(以下、SHOEI)は、東証プライム市場に上場するメーカーです。転職先や就職先として検討している方にとって、気になるのはやはり年収水準ではないでしょうか。
この記事では、有価証券報告書(以下、有報)に記載された従業員の状況をもとに、SHOEIの平均年収、年度別の推移、他企業との比較を整理します。役職別・年齢別のデータについては、公式な開示範囲もあわせて解説します。 2025年9月期の有報では、平均年間給与は551万円で、前期から19万円減り、3期連続の減少となりました。
SHOEIの会社概要
SHOEIは東京都台東区に本社を置くヘルメットメーカーです。 販売網は世界60カ国以上に広がり、プレミアムヘルメットの分野ではほとんどの国でシェアNo.1とされています。 国内には茨城工場(茨城県稲敷市)と岩手工場(岩手県一関市)があり、海外にはドイツ、フランス、イタリア、タイ、中国などに子会社があります。 代表取締役社長は石田健一郎氏 です。
SHOEIの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | 株式会社SHOEI |
| 設立 | 1959年3月17日 |
| 本社所在地 | 東京都台東区台東一丁目31番7号(PMO秋葉原北8階) |
| 代表者 | 代表取締役社長 石田健一郎 |
| 資本金 | 14億2千1百万円 |
| 上場市場 | 東証プライム(2007年9月5日上場) |
| 証券コード | 7839 |
| 決算期 | 9月 |
| 従業員数 | 771名(正社員626名) |
| グループ売上高 | 323億63百万円(2025年9月期) |
出典は株式会社SHOEI 公式サイト「会社概要」です。詳細はSHOEI公式サイトの会社概要ページでも確認できます。
事業の中心は、 一般向けと官公庁用(防衛省用、警察庁用)のオートバイ用ヘルメットの製造・販売です。 主な得意先はバイク用品専門の代理店で、岡田商事や南海部品などが挙げられています。 企業としては1954年にポリエステル加工メーカーとして創業し、1959年に昭栄化工株式会社を設立、1960年にオートバイ用ヘルメットの生産に着手 しました。
SHOEIの平均年収はどのぐらい?
SHOEIの直近の有報(2025年9月期)では、 平均年間給与は551万円、平均年齢は36.9歳、平均勤続年数は12.8年です。数値は提出会社(SHOEI単体)の従業員を対象としており、賞与や基準外賃金を含む年間の給与額です。
年度別の平均年収推移
| 年度 | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2022年9月期 | 620 | 39.2 | 15.3 | 492 |
| 2023年9月期 | 581 | 38.1 | 14.5 | 521 |
| 2024年9月期 | 570 | 36.9 | 12.9 | 591 |
| 2025年9月期 | 551 | 36.9 | 12.8 | 626 |
出典は株式会社SHOEI 有価証券報告書(2022年9月期から2025年9月期)の「提出会社の状況(従業員の状況)」です。従業員数は提出会社単体の人数です。確認や追加の照会には、金融庁のEDINETが使えます。
2022年9月期の620万円をピークに、平均年収は2023年9月期に581万円、2024年9月期に570万円、2025年9月期に551万円と下がっています。同じ期間に、従業員数は492名から626名に増えました。平均年齢は39.2歳から36.9歳に、平均勤続年数は15.3年から12.8年に下がっています。従業員数が増える一方で、平均年齢と勤続年数が下がっていることが、数値から読み取れます。
他企業との比較データ
SHOEIが属する業種(その他製品)の有報データを集計した値と比べます。国内で直接競合する上場のバイク用ヘルメット専業メーカーは、今回確認できた範囲では見当たらず、同業個社の有報数値は掲載していません。
| 比較対象 | 平均年収(万円) | 備考 |
|---|---|---|
| SHOEI(2025年9月期) | 551 | その他製品112社中61位、平均年齢36.9歳 |
| その他製品の業種平均 | 612 | 各社有報の平均年間給与を集計した値(年収白書) |
業種平均は集計対象や算出方法によって差が出ます。別の集計では、 その他製品の業界平均は603万円とされています。いずれの集計でも、SHOEIの551万円は業種平均より低い水準です。
転職市場の視点で見ると、SHOEIの平均年収551万円は、比較表のその他製品の業種平均612万円を約61万円下回っています。112社中61位で中位にあたる水準です。年収水準を判断するときは、平均年齢36.9歳という年齢構成も合わせて見ておくとよいでしょう。
SHOEIの役職別年収データ
SHOEIは、役職別(一般社員・管理職など)の年収を有報やIR資料で開示していません。有報に記載されるのは従業員全体の平均値のみです。そのため、役職別の年収は公式データとしては非開示です。
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 一般社員 | 非開示 |
| 管理職 | 非開示 |
| 部長クラス | 非開示 |
| 従業員全体の平均 | 551万円(2025年9月期 有価証券報告書) |
公式に確認できるのは、従業員全体の平均年間給与だけです。役職ごとの水準を知りたい場合は、選考の過程や内定後の条件提示で個別に確認することになります。
SHOEIの年齢別年収推移
年齢別の年収についても、SHOEIは有報やIR資料で開示していません。公式データとしては非開示となっています。公式に確認できるのは、従業員全体の平均年齢、平均勤続年数、平均年間給与です。
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 20代 | 非開示 |
| 30代 | 非開示 |
| 40代 | 非開示 |
| 50代以上 | 非開示 |
| 従業員全体(平均年齢36.9歳・平均勤続12.8年) | 551万円(2025年9月期 有価証券報告書) |
平均年齢と平均勤続年数は、2022年9月期の39.2歳・15.3年から、2025年9月期の36.9歳・12.8年へと下がっています。年代ごとの具体的な年収額は公式には示されていません。年収を検討するときは、まず平均値の推移を確認してください。そのうえで、応募時の募集要項や面談で提示される条件を重ねて確認することをおすすめします。
【中途採用】SHOEIのような優良企業への転職おすすめサービス
SHOEIのような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
おすすめ転職エージェントサービス
SHOEIの福利厚生
SHOEIは、福利厚生の全体像を示す専用ページを公式サイトに設けていません。そのため、ここでは新卒・中途の募集要項に載っている内容を整理します。募集要項は職種や募集時期で変わるため、応募時に最新の条件を確認してください。
休暇と働き方については、リクナビ2025の新卒募集ページに次の記載があります。 有休消化50%以上、完全土日祝休み、平均残業時間が月20時間以内、育休取得率90%以上です。同じページには、茨城工場のインダストリアルデザイナー職について フレックスタイム制で、コアタイムは10時から15時と書かれています。
中途採用の求人でも、働き方に関する条件が確認できます。リクルートエージェントに掲載された国内営業職の求人では、 年間休日120日以上、月平均残業時間20時間以内、時短勤務あり、退職金あり、在宅OK、完全週休2日制、資格取得支援ありとされています。
給与まわりでは、求人媒体に掲載された海外営業職の募集要項に、 賞与は年2回、通勤手当は実費支給(上限3万円)、食事補助として固定手当12,600円とあります。なお茨城工場は、 自家用車等で通勤する環境と案内されています。
住宅手当や社宅、寮といった住宅関連の制度は、今回確認できた公式の募集要項には記載がありません。公式データとしては非開示です。住まいの補助を重視する方は、面接や内定後の条件提示で確認することをおすすめします。
SHOEIの転職難易度は?
SHOEIの公式採用ページでは、 中途採用は管理部門が募集なしで、営業部門は国内営業職を募集中と案内されています。リクルートエージェントの 公開求人数は3件で、募集枠は限られています。転職を考えるなら、希望職種の募集が出たタイミングを逃さないよう、公式採用ページと転職エージェントの両方を定期的に確認しておくとよいでしょう。
求められる人材像
新卒向けの募集(マイナビ2027)では、SHOEIが求める人物像として、 モーターサイクルに関心がある方、年齢や価値観の異なる相手とも円滑にコミュニケーションができ、自分の意見をはっきり言える方、自分で判断して行動できる方が挙げられています。バイクやヘルメットという製品への関心と、主体的に動く姿勢が重視されているといえます。
中途採用では、職種ごとに求める経験が示されています。たとえば海外代理店管理の求人では、 海外向け(代理店向け)の営業計画の立案や実務経験、有形商材の販売経験、貿易業務の関与経験のいずれかが条件です。この求人の年収は、OpenWorkの掲載で600万円から750万円、Indeedの掲載で650万円から900万円と、掲載先によって提示額が異なります。募集時期や掲載条件の違いによるものと考えられるため、応募時点の最新の求人票を確認してください。
国内営業職の求人は、 業界未経験歓迎で、将来は管理職へのステップアップも想定されています。営業経験があれば、バイク業界の経験がなくても応募できる枠があります。
転職成功のポイント
1つ目のポイントは、募集職種の条件に合わせて経験を整理することです。営業職なら代理店営業や法人営業の実績、海外営業なら貿易実務や販売計画の立案経験が、求人票の条件と直接つながります。数字や担当範囲を具体的に示すと、書類選考で伝わりやすくなります。
2つ目は、製品への関心を自分の言葉で語れるようにすることです。SHOEIは、 モーターサイクルに関心を持っている方を求める人物像の最初に挙げています。ヘルメットの安全性やデザインについて、自分なりの見方を話せるよう準備しておきましょう。
3つ目は、年収の条件を事前に整理しておくことです。SHOEI全体の平均年間給与は、有報では551万円でした。役職別・年齢別の水準は公式には開示されていないため、応募する職種の求人票に書かれた条件を基準に考える必要があります。希望年収は、面接や条件提示の場で確認してください。
最新の募集状況は、SHOEI公式サイトの採用情報で確認できます。
SHOEIのまとめ
SHOEIの2025年9月期の平均年間給与は551万円で、平均年齢は36.9歳、平均勤続年数は12.8年です。2022年9月期の620万円をピークに、3期連続で減少しています。同じ期間に従業員数は増え、平均年齢と勤続年数は下がりました。その他製品の業種平均612万円と比べると低い水準ですが、112社中61位で中位に位置しています。
役職別・年齢別の年収は、公式データとしては非開示です。福利厚生は、募集要項から確認できる範囲では、完全週休2日制、残業月20時間以内、フレックスタイム制、育休取得率90%以上などが挙げられていました。一方で、住宅関連の制度は確認できませんでした。
転職を検討する方は、まず平均年収の推移と年齢構成を確認し、そのうえで応募職種の求人票にある給与と働き方の条件を見比べてください。中途の募集枠は限られているため、希望する職種の募集が出たときにすぐ動けるよう、職務経歴の整理を進めておくことをおすすめします。


