保育園や学童クラブなどの子育て支援施設を全国で運営する株式会社JPホールディングス(以下、JPホールディングス)。就職活動や転職活動において、同社の年収水準や待遇に関心を持つ方は少なくありません。本記事では、有価証券報告書などの一次情報をもとに、JPホールディングスの平均年収や役職別・年齢別のデータ、会社概要について詳しく解説します。
保育業界は待機児童対策や少子化対応など社会的な注目度が高い一方で、給与水準については他業界と比較してどのような位置づけにあるのか気になるところです。本記事を通じて、JPホールディングスへの就職や転職を検討する際の判断材料としてお役立てください。
JPホールディングスの会社概要
JPホールディングスは、保育園・学童クラブ・児童館・交流館の運営を中心とした子育て支援事業を展開する持株会社です。 当社グループは、当社、連結子会社(株式会社日本保育サービス、株式会社ジェイキッチン、株式会社日本保育総合研究所、株式会社子育てサポートリアルティ、株式会社ワンズウィル)の計6社(2025年3月31日現在)により構成され、「子育て支援事業」を中心とした事業であり、保育園・学童クラブ・児童館・交流館の運営、それらに付随した不動産の紹介・管理及び人材紹介・派遣を行っております。 施設規模も大きく、当社グループは、2025年3月31日現在、自治体の許認可を得た保育園を205園、認定こども園を4園、学童クラブを96施設、児童館を13施設、交流館を2施設運営しております。
同社は「アスク」ブランドで知られる保育園を関東地方を中心に展開してきた歴史があり、 2021年より学研ホールディングスの持分法適用関連会社となっていたが、2023年に学研ホールディングスが保有するJPホールディングスの株式全てをダスキンに譲渡したため、同社の持分法適用関連会社となっているという資本関係の変化を経ています。保育業界の中では運営施設数の多さから業界大手の一角として位置づけられています。
JPホールディングスの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社JPホールディングス |
| 証券コード | 2749 |
| 上場市場 | 東京証券取引所プライム市場 |
| 本社所在地 | 東京都港区港南一丁目2番70号 品川シーズンテラス5F |
| 資本金 | 16億300万円 |
| 決算期 | 3月31日 |
| 事業内容 | 子育て支援事業(保育園・学童クラブ・児童館・交流館の運営等) |
| 連結子会社数 | 5社(2025年3月31日現在) |
| 筆頭株主 | 株式会社ダスキン(持分法適用関連会社) |
資本金や決算期などの基本情報は 港区港南一丁目2番70号、資本金16億300万円、決算日3月31日といった内容が確認できます。事業内容としては、保育園の運営に加えて給食の請負や人材紹介・派遣、不動産の紹介・管理なども手がけており、子育て支援を軸とした複合的な事業ポートフォリオを構築している点が特徴です。IR情報の詳細はJPホールディングス公式サイトで確認できます。
JPホールディングスの平均年収はどのぐらい?
年度別の平均年収推移
有価証券報告書などをもとに集計されたデータによると、JPホールディングスの平均年収は近年上昇傾向にあります。年度ごとの推移は以下のとおりです。
| 年度 | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2022年度(2023年3月期) | 483 | 非開示 | 4.3 | 非開示 |
| 2023年度(2024年3月期) | 484 | 42.5 | 3.8 | 106 |
| 2024年度(2025年3月期) | 497 | 非開示 | 非開示 | 非開示 |
2022年度については 2022年度のJPホールディングスの平均年収は、483万円でした(有価証券報告書調べ)とされ、勤続年数は 有価証券報告書によると、JPホールディングスの平均勤続年数は、4.3年でしたと報告されています。もっとも直近の期については、 2024年度の有価証券報告書での平均年収は497万円ですという情報や、日本経済新聞の企業情報でも JPホールディングスの平均年収は4,973,000円で、初任給は206,000円ですとされており、497万円前後の水準まで上昇していることがわかります。なお、年度によっては平均年齢や従業員数のデータが取得できておらず、その場合は表内で非開示としています。詳細な原本は金融庁EDINETで確認できます。
他企業との比較データ
JPホールディングスの平均年収を、国が公表する給与統計と比較してみましょう。
| 比較対象 | 平均年収(万円) | 出典 |
|---|---|---|
| JPホールディングス(2024年度) | 497 | 有価証券報告書等 |
| 全国平均給与 | 624 | 国税庁 民間給与実態統計調査等 |
この比較データからもわかるように、 全国平均の年収が624万円であることを考えると、全国平均よりも低い水準となっています。保育業界は人員配置基準など公的な制度に給与体系が左右されやすく、一般的な上場企業平均と比べて年収水準が抑えられる傾向がある点が背景として挙げられます。
比較表の数値を踏まえると、JPホールディングスの平均年収は全国平均を下回る水準であり、同規模の上場企業と比較しても標準からやや低めの給与レンジに位置していると評価できます。
JPホールディングスの役職別年収データ
| 区分 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 役員 | 非開示 |
| 管理職 | 非開示 |
| 一般職(保育士等) | 非開示 |
JPホールディングスの有価証券報告書では、従業員の状況として提出会社全体の平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数が開示されているものの、役職別(役員、管理職、一般職など)の年収内訳については公式データとしては非開示となっています。多くの中堅上場企業と同様、金融商品取引法上の開示義務の範囲では全社平均値の開示にとどまるケースが一般的であり、JPホールディングスもこれに該当します。
JPホールディングスの年齢別年収推移
| 年齢層 | 公式開示の内容 |
|---|---|
| 20代 | 非開示 |
| 30代 | 非開示 |
| 40代 | 非開示 |
| 50代以上 | 非開示 |
年齢層別の年収データについても、JPホールディングスの有価証券報告書上では公式データとしては非開示となっています。同社が開示しているのは提出会社全体の平均年齢(直近で42.5歳程度)と平均年収の単一値のみであり、年代ごとの内訳は公表されていません。外部サイトの中には統計的手法を用いた年代別推計を掲載しているものもありますが、本記事では一次情報に基づかない推計値の掲載は行わず、公式開示の範囲に限定して情報をお伝えしています。
【中途採用】JPホールディングスのような優良企業への転職おすすめサービス
JPホールディングスのような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
おすすめ転職エージェントサービス
JPホールディングスの福利厚生
JPホールディングスでは、従業員が長く安心して働けるよう複数の福利厚生制度が整備されています。ここでは求人媒体や採用サイトで公開されている情報をもとに、カテゴリ別にご紹介します。
住宅・手当関連
求人媒体の掲載情報によると、遠方の施設に配属される従業員向けに社宅や宿舎の家賃補助制度が用意されているケースがあります。エン・ジャパンが運営する求人サイトでも 寮・社宅・住宅手当ありといった条件が掲載されています。あわせて交通費支給の制度も設けられていることが確認できます。
資産形成・退職金
Indeedに掲載された同社の求人情報では、福利厚生として 社内外研修制度、ベネフィット・ワン、従業員持株会(会社から50%の奨励金あり)、退職金制度(勤続3年以上)、従業員組合等が挙げられています。従業員持株会に会社側の奨励金が上乗せされる仕組みは、資産形成を後押しする制度として位置づけられています。
休暇・働き方
採用情報サイトの求人ページでは、年間休日の実績や賞与年2回、定期昇給制などの制度が案内されているほか、時短勤務制度が用意されている求人も見られます。施設の特性上シフト制勤務が基本となりますが、直行直帰が可能な職種など、業務内容によって柔軟な働き方が取り入れられている点も特徴です。
その他の支援制度
採用ページでは、法改正や社会情勢の変化に対応するための社員教育の拡充にも力を入れている旨が説明されています。同社の採用サイトでは 国や自治体に先駆けて保育士の処遇改善、各施設におけるICTの導入、働き方改革の推進、社員教育の拡充など、事業の原動力である「人」に焦点を当てた様々な取り組みを推進してまいりましたと紹介されており、資格取得支援や研修制度を通じたキャリア形成のサポートが行われています。詳細な制度内容や適用条件は求人によって異なるため、応募の際は各求人ページで確認することをおすすめします。
JPホールディングスの転職難易度は?
doda上の採用情報では、JPホールディングスグループが運営する施設数が多いことから、保育士や栄養士などの採用人数も多く 当グループが運営する施設は全国で297箇所に上るため、採用人数も膨大ですと説明されています。現場職の求人は通年で出やすい一方、本部職や管理部門のポジションは募集頻度が限られるため、希望する職種によって難易度に差がある点を踏まえて転職活動のタイミングを検討するとよいでしょう。
求められる人材像
同社の採用サイトでは、法改正や人口変動など変化の多い業界環境の中で活躍できる人材として、 失敗を恐れないチャレンジ精神や物事をしっかりと見据えられる力を持つ人材を求めていることが明記されています。また中途採用においては、経験者ならではの視点を活かせる人材が期待されており、doda掲載の情報でも 多彩なキャリアの実現や、こどもたちが主体の保育が実現できることなど、経験者が持つ課題感や悩みに寄り添う姿勢が求められますと紹介されています。保育・子育て支援という社会的意義の大きい事業に対する共感と、現場や組織の課題に前向きに取り組む姿勢が重視されているといえます。
転職成功のポイント
転職を成功させるためには、まず自身が応募する職種が現場職(保育士・栄養士等)か本部職(経理・人事・労務等)かを明確にし、それぞれの採用ルートに応じた準備を行うことが重要です。本部職については専門性を重視した採用が行われる傾向があるため、これまでの実務経験を具体的にアピールできるよう整理しておくとよいでしょう。加えて、同社が展開する「アスク」ブランドや子育て支援事業への理解を深め、面接では保育・教育業界特有の課題意識を自分の言葉で説明できるようにしておくことが評価につながりやすいと考えられます。応募にあたっては、公式の採用サイトや大手転職サイトに掲載される最新の求人情報を確認し、募集条件や必要な資格を事前に把握しておくことをおすすめします。
JPホールディングスのまとめ
本記事では、株式会社JPホールディングスの平均年収や役職別・年齢別データ、会社概要について一次情報をもとに解説しました。有価証券報告書によれば、2024年度の平均年収は497万円であり、2022年度の483万円から緩やかに上昇している一方、全国平均給与の624万円と比較すると低い水準にとどまっています。役職別・年齢別の年収については公式データとしては非開示であるため、本記事では公表されている範囲の情報に限定してお伝えしました。
福利厚生については、従業員持株会への奨励金や社宅・住宅補助、退職金制度など、長期的に働き続けるための支援制度が整えられています。転職を検討する際は、現場職と本部職とで採用状況や求められる人材像が異なる点を踏まえ、自身のキャリアプランに合った職種を選ぶことが重要です。就職・転職活動にあたっては、必ず同社の公式採用サイトや有価証券報告書などの一次情報を確認したうえで、応募の判断材料としてください。


