南海電気鉄道株式会社は、2026年4月1日付の持株会社体制移行にともない、鉄道事業を新設の南海電気鉄道株式会社へ分社したうえで、商号を株式会社NANKAI(正式社名、以下NANKAI)に変更しました。関西国際空港へのアクセス路線や高野山、百舌鳥・古市古墳群といった観光資源を沿線に持つ大手私鉄グループとして知られ、就職・転職活動の場でも根強い人気を集めています。
本記事では、NANKAI(旧 南海電気鉄道株式会社)の平均年収について、有価証券報告書をはじめとする公式開示情報をもとに、年度別の推移や役職別・年齢別のデータ開示状況を整理してご紹介します。第二新卒や20代から30代の転職検討者、就活中の学生の方にも分かりやすいよう、会社概要とあわせて解説します。
NANKAIの会社概要
NANKAIは、大阪のターミナル駅である難波を拠点に、関西国際空港や和歌山方面、高野山方面へ路線網を広げる大手私鉄グループの持株会社です。 大阪府大阪市浪速区に本社を置き、難波から和歌山県北部の和歌山市や高野山、大阪府南部の泉北ニュータウンまでを結ぶ鉄道を経営してきた企業としての歴史を土台に、運輸業だけでなく不動産業や流通業、レジャー・サービス業など複数の事業を展開しています。2026年4月の組織再編により、鉄道事業そのものは新設の南海電気鉄道株式会社が担い、NANKAIはグループ全体を統括する持株会社としての役割を担っています。
NANKAIの基本情報
| 正式社名 | 株式会社NANKAI(旧 南海電気鉄道株式会社) |
| 証券コード | 9044(東証プライム) |
| 創業 | 明治18年(1885年)12月27日 |
| 代表者 | 代表取締役会長兼CEO 遠北光彦氏 |
| 資本金 | 729億8365万円 |
| 従業員数 | 連結9247人・単体2717人(2025年3月末時点) |
| 事業内容 | 運輸業、不動産業、流通業、レジャー・サービス業、建設業、その他の事業 |
| 決算期 | 3月末 |
上記の基本情報は、 2025年3月末時点の会社概要として、社名を南海電気鉄道株式会社、代表取締役社長を遠北光彦氏とし、事業内容を運輸業、不動産業、流通業、レジャー・サービス業、建設業、その他の事業とし、従業員数を連結9,247人、単体2,717人、資本金を729億8,365万円とする個人投資家向け会社説明会資料に基づいています。なお、代表者情報は2026年4月の商号変更後の体制を反映した最新情報です。
NANKAIグループは、鉄道事業を中核としながら、なんばエリアのオフィス賃貸や物流施設の賃貸といった不動産事業、ショッピングセンターの経営などの流通事業、ホテルや旅行業を含むレジャー・サービス事業まで幅広く手がけています。詳しい事業セグメントやIR資料は、NANKAI公式サイトで確認できます。
NANKAIの平均年収はどのぐらい?
NANKAI(旧 南海電気鉄道株式会社)は、有価証券報告書の「従業員の状況」において、提出会社単体の平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数を開示しています。ここでは、直近で確認できた年度の数値を時系列で整理します。
年度別の平均年収推移
| 年度 | 平均年収(万円) | 平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 従業員数(名) |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月期 | 611.8 | 43.6 | 21.9 | 2,628 |
| 2022年3月期 | 587.3 | 44.1 | 22.3 | 2,601 |
| 2023年3月期 | 598 | 44.5 | 22.5 | 2,635 |
2021年3月期の数値は、 2021年3月期の南海電気鉄道の売上高は1,908億円(陸運業28位/62社)。純利益は-18.6億円(41位/62社)、平均年収は611.8万円(25位/60社)という有価証券報告書ベースの集計に基づいています。続く2022年3月期は 平均年収は587万2700円、生涯年収(生涯賃金)は2億286万7528円でしたとされ、同期の平均勤続年数は22.3年、平均年齢は44.1歳、従業員数は2601人でした。直近の2023年3月期については、 平均年齢44.5歳、平均年収598万、平均勤続年数22.5年、従業員数2635人という水準が確認できます。2024年3月期以降の最新の有価証券報告書については、金融庁のEDINETで随時更新される最新データをご確認ください。
なお、2025年3月末時点の従業員数は単体2,717人まで増加しており、同時期の平均年間給与については、本記事の調査時点で有価証券報告書の該当開示を特定できなかったため、最新の正確な金額は上記EDINETでの確認をおすすめします。
他企業との比較データ
| 指標 | NANKAI(2021年3月期) | 陸運業内の順位 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,908億円 | 62社中28位 |
| 純利益 | マイナス18.6億円 | 41位/62社 |
| 平均年収 | 611.8万円 | 25位/60社 |
上記は 2021年3月期の南海電気鉄道の売上高は1,908億円(陸運業28位/62社)。純利益は-18.6億円(41位/62社)、平均年収は611.8万円(25位/60社)という同業種内のランキングデータです。業種区分や調査対象社数は年度により変動するため、最新の位置づけを確認したい場合はEDINET等での最新開示を参照してください。
陸運業60社中25位という順位は、上位から見てほぼ中位から上位寄りに位置しており、同業種の上場企業水準と比べて平均的からやや高めの水準にあるといえます。突出した高年収企業ではないものの、業界内で見劣りする水準ではありません。
NANKAIの役職別年収データ
| 区分 | 公式開示の内容 |
| 役員報酬(平均) | 非開示 |
| 管理職(課長級以上) | 非開示 |
| 一般職・総合職 | 非開示 |
| 現業職 | 非開示 |
有価証券報告書の「従業員の状況」では、提出会社単体の平均年間給与・平均年齢・平均勤続年数・従業員数のみが開示される形式が一般的であり、NANKAI(旧 南海電気鉄道株式会社)についても役職別に区分した年収は公式データとしては非開示となっています。取締役など役員報酬の総額については、有価証券報告書の役員報酬欄で一部開示される場合がありますが、役職別の個人年収水準としての公表は確認できませんでした。
NANKAIの年齢別年収推移
| 区分 | 公式開示の内容 |
| 20代 | 非開示 |
| 30代 | 非開示 |
| 40代 | 非開示 |
| 50代以上 | 非開示 |
有価証券報告書における従業員の状況の開示項目は、提出会社全体の平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与にとどまり、年齢階層別の年収内訳までは開示義務の対象外となっています。そのため、NANKAIについても年齢別の年収は公式データとしては非開示です。民間の求人サイトや口コミサイトでは年代別の推計値を掲載しているケースもありますが、本記事では一次情報で確認できない数値を年齢別年収として紹介することは避けています。
【中途採用】NANKAIのような優良企業への転職おすすめサービス
NANKAIのような企業への転職を目指す方には、専門の転職サイトやエージェントの活用が効果的です。第二新卒エージェントneo、MyVisionなど、20代からキャリアアップを目指す方まで幅広くサポートするサービスが揃っています。自分のキャリアや希望条件に合ったサービスを選び、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めましょう。
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NANKAIの福利厚生
NANKAIグループの福利厚生については、転職求人サイトに掲載されている企業情報の中で、住宅手当や各種社会保険、資格取得支援といった制度が紹介されています。ここでは、求人サイトや転職サイトの企業情報ページで確認できる範囲の制度を整理します。
住宅や生活関連の支援としては、 住宅手当・家賃補助あり、余暇施設(運動施設、保養所)あり、社員食堂・食事手当ありといった制度が求人情報サイトの企業情報欄で紹介されています。あわせて 社内預金・持株会ありという資産形成の制度も設けられているようです。
資格取得やキャリア形成の支援についても制度が整えられており、マイナビ転職に掲載された企業情報では、 受験代を会社負担し、資格を取得すれば最大10万円の奨励金が支給される仕組みが紹介されています。あわせて通信教育制度や選択型福利厚生制度も用意されているとされています。
働き方や休暇に関しては、 テレワーク推奨、完全週休2日制、資格取得支援制度ありという情報が求人サイトの企業情報ページに掲載されています。グループ会社の求人情報の中には、年間休日124日といった水準を示すものも見られます。
なお、福利厚生の具体的な適用条件や最新の制度内容は、配属先の事業会社や雇用形態によって異なる場合があります。正確な適用条件については、応募時の求人票や面接でのご確認をおすすめします。
NANKAIの転職難易度は?
転職サイトdodaのNANKAI(旧社名・南海電気鉄道株式会社)の企業ページでは、 公開中の求人情報(1件)という掲載状況が確認できます。中途採用の求人そのものが常時多数出ているわけではないため、募集が公開されたタイミングを逃さず情報収集しておくことが転職活動を進めるうえでのポイントになります。
求められる人材像
NANKAIの採用サイトでは、求める人材像として、既成概念や従来の枠組みにとらわれず自ら考え行動できる人材が挙げられています。具体的には、 自ら思考し積極的かつスピード感をもって課題に向かって挑戦する人材が期待されているとされています。鉄道事業を中核としながら不動産業や流通業など複数の事業を展開するグループであることから、既存の枠組みにとらわれず新しい視点を持ち込める人材が重視されていると考えられます。
中途採用の求人情報を見ると、駅係員や事務職といった現場系の職種から、DX企画やITシステム関連の専門職まで幅広い募集が過去に行われてきました。応募する職種によって求められる経験やスキルは異なるため、募集要項を一つひとつ確認したうえで、自身の経験がどの部分で活かせるかを整理しておくことが大切です。
転職成功のポイント
NANKAIへの転職を目指す場合は、まず鉄道事業だけでなく不動産業や流通業、レジャー・サービス業まで広がるグループ全体の事業構造を理解しておくことが重要です。希望する職種以外の部署へ配属される可能性もあるため、グループ全体でどのような価値を提供したいのかを自分なりに考えておくと、面接での受け答えに説得力が増します。
応募書類や面接では、前職での実績をできるだけ具体的な数値やエピソードで示すことが評価につながりやすくなります。あわせて、NANKAI採用サイトに掲載されている求める人材像の内容を踏まえ、自身の強みとどのように重なるかを整理しておくと、志望動機に一貫性を持たせやすくなります。
NANKAIのまとめ
NANKAI(旧 南海電気鉄道株式会社)の平均年収は、有価証券報告書ベースで2021年3月期が611.8万円、2022年3月期が587.3万円、2023年3月期が598万円という推移をたどっています。同時期の平均年齢は43歳台から44歳台、平均勤続年数は21年台から22年台で推移しており、陸運業内の比較でも平均的からやや高めの水準にあることが確認できます。
一方で、役職別や年齢別の年収については、有価証券報告書の開示項目にとどまらないため、公式データとしては非開示です。2024年3月期以降の最新の平均年間給与についても、本記事の調査時点では該当開示を特定できなかったため、最新の金額を知りたい方は金融庁のEDINETで随時更新される開示情報をご確認ください。
2026年4月の持株会社体制移行により、NANKAIはグループ全体を統括する立場となり、鉄道事業は新設の南海電気鉄道株式会社が担う形に再編されています。福利厚生面では住宅手当や資格取得支援、持株会制度などが用意されている一方、中途採用の求人数自体は多くない状況がうかがえます。転職や就職を検討する際は、本記事で紹介した一次情報に基づく年収データと、公式採用サイトの求める人材像の両方を照らし合わせながら、自身のキャリアプランに合うかどうかを見極めていただければと思います。


